やっぱり燕岳がすき
- GPS
- 32:00
- 距離
- 8.9km
- 登り
- 1,306m
- 下り
- 1,306m
コースタイム
- 山行
- 2:30
- 休憩
- 4:00
- 合計
- 6:30
天候 | 7/19(日)ガスガス 7/20(月祝)梅雨明け!はれ! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
のはずでしたが、バスは超満員で乗れず。 臨時バスの本数も少なく、タクシーも来ず、1時間ほど並びました。 数えてみたら、6:00の時点で80人以上は並んでいたと思います。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
キケンな箇所はなかったと思います。 整備されていて歩きやすかった。 |
その他周辺情報 | 今度はここに立ち寄りたい。 無料駐車場のあるしゃくなげ荘からすぐ。 CHILLOUT STYLE COFFE |
写真
感想
あゆみの遅い台風に泣かされました。
当初は18〜19日で予定していた山行でしたが、台風の影響で、天気図から強風がのこるようだったので、急きょ19〜20日に変更。
前泊する予定だった有明荘をなくなくキャンセルして、実家泊まりに。
18日は地元安曇野を、ogaさんに堪能していただくべく、大王わさび農場を散策。
山な格好の方々も多く、さすが3連休といった感じの安曇野でした。
19日朝、安曇野の里とまよった挙句、母にしゃくなげ荘に送ってもらう。
思えばこれが大失敗だった。
5時20分しゃくなげ荘発の定期バスに乗ろうと、5時にしゃくなげ荘についたときにはすでに長蛇の列。あまりの列の長さに絶句。。。
いや、さすがに連休だし、臨時バスもタクシーも来るでしょう。。。という期待もはずれ、待てど暮らせどバスは来ない。きても、穂高駅ですでに満席になっているため、しゃくなげ荘からは誰も乗れない。
どんどん列だけが伸びていきました。
6時になってやっと、始発の定期バスが折り返してきて、列が進み始める。
タクシーもやっと何台かくるようになった。
燕山荘のweb予約も、今日は満室表示になっていただけのことはある。
3連休とは恐ろしい。。
タクシー相乗りで、千曲市の男性と一緒に中房へ。
タクシーを降りるとやわらかな温泉の硫黄臭に包まれる。とうとう楽しみにしていた山あるきが始まるんだな!という気持ちになり、晴れやかな気持ちで身支度を整え、いざ歩き始めます。
岩石大好きな次女、とくに花崗岩大好きで、今回の山あるきになみなみならぬ気合いを入れていたのに、朝の待ち時間が長かったのが災いして、テンションだだ下がり(笑)。
無言のまま、もくもくと歩いていきます。大丈夫か?とちょっと不安になる。
第一ベンチで、道祖神様にご挨拶。どうぞ無事に今回も歩けますように。
ここの道祖神様、いつも有難い気持ちで手を合わせます。
いってきます、と心で伝えて、ぐっと歩き出せる。
沢の音も遠くなり、樹林帯のなかを少しずつ高度をあげていきます。
どのベンチも、いっぱい。ちょっと待って座らせてもらったり、みんな譲り合ってるかんじが、とても良かった。いい山って、こういうところからすでに「いい山」。
スイカ、スイカ!と掛け声をかけながら歩いただけあって、
合戦小屋がみえた時には、すごく嬉しかった!スイカ食べれる!って。
やはり混みあっていたところを、ベンチにぎゅうぎゅう座る。
白馬村のゆるキャラ「村男」のTシャツをおそろいで着ていたご家族や、「村男」のバッジをつけた男子と出会い、「村男」人気のすごさを思い知る。さすがです、村男!
わたしもTシャツがほしいので、お声がけして、教えてもらってしまった。
ふふふ、買いに行こう。
さてスイカ。
合戦小屋のスイカは波田、下原(しもっぱら)のスイカだというのは、地元ではよく知られたことだけど、まだきっとしもっぱらの地名があまり有名じゃないのかなーと感じる。
でもみんなが美味しそうに食べるので、地元民としてはその美味しそうな顔を見るだけで、なんだかとても嬉しくなっちゃう。そうでしょう、おいしいでしょう!と私もバリバリ食べました。
ここで予定どおりにお昼。
かきあげうどんと、スープを注文。持ってきたいちごパンも一緒に食べる。
うどんを待つ間に、なんと雨が降ってきました。がーーん。
みんな屋根を求めて、さらにぎゅうぎゅうと座る。
汗とスイカで冷えたところに、雨と風。ちょー寒い。うどんが待ち遠しかった。
うどんよ早くこい、と思っていたところに、順番をよんでもらえて、ほっとする。
そしてうどんのあたたかさがまた染み入る〜。はあ、おいしい。塩分もうれしい。
雨具を着て、合戦尾根を進みます。
ガスってきているし、風景を楽しめないまま、疲れてくるのはつらかったけど、途中で子連れのお母さんと励ましあったりできて、頼もしかった。
標高があがるにつれて、ジージョさんのテンションがあがっていく。
雨とか関係ないらしく、花崗岩パワーすげー!すげー!と連呼してスキップしてた。
まじか・・・。苦しくないのか・・・。
あんまりにもガスガスだったので、燕山荘がいきなりどーーんと見えたときには、びっくりでした。
到着するや、ジージョは玄関先で登頂証明書をいただき、初めての山小屋というのもあって、すごい嬉しそう。よかったねえ。
3人で2畳の上の段へ入れてもらえたので、かなり快適♪ほっとしました。
外は雨がふり、なんも見えないのでとりあえず小屋のなかを探検へ。
新館のほうまで階段をのぼってゆくと、乾燥室や談話室があり、みんな外に出られないのでトランプしてたりワイン飲んでたり。それでも談話室に入れない人たちは廊下で盛り上がってた(笑)
景色みえないし、外にもいけないけど、みんなほがらかで楽しそうなのがよかった。
談話室においてあった、中村みつをさんの本を借りてきて、ごろんと横になって読む。
お部屋はすでにおやつがいっぱい、本もある、まったりするしかないけど、贅沢な時間となりました。
夕飯は交代制で、食券にかかれた時間に食堂へ。
ハンバーグ美味しそうだったのに、ジージョにとられた!くわー!
おなかいっぱい食べて、代表のホルンを聴く。
何回きいても、しあわせになれる不思議な音。
夕食時に一緒のテーブルだった3兄弟とご両親、とても楽しくお話をしていただきました。
小5のお姉ちゃんはとても人懐っこくて、たくさんおしゃべりしてくれました。
うちのジージョと気が合いそうな、次世代山ガール!
ご飯の後も、星空はみえず。お部屋でさらにゆったりしてたけど、晩ごはんが早かったので、「しかたなく」ケーキを食べに行くことに♪ しかたなくー。
山のうえでケーキセットを頼めるなんて、しかもおいしいコーヒーもいただけるなんて、別天地。もうずっとここにいたい。
ノートにいろいろ思いをしたためて、夜はふけてゆく。
夜中、消灯時間になったらみんなすごい静か。
昨年の槍ヶ岳のときはすごいにぎやかだったので、本日の燕山荘は600名と聞いて、これは夜もにぎやかに違いない・・・と思っていたのですが、うってかわって無音の世界。
聞こえてくるのは雨音だけ。
いびきも歯ぎしりもきこえない。山小屋とは思えない静かさでした。ラッキー。
静かすぎたのか、なかなか寝付けずにうとうと。
日の出のころになって、どこかから「だめよ、外はまっしろ!」という大きな報告が響き渡り(笑)、じゃあ日の出をあきらめて朝ごはんにいくか、、、と決めたひとが急増し、食堂から廊下にはながーーーい列が。
新館のほうまでずうーっと並んでいました。
また美味しい朝ごはんをたっぷりいただき、窓のそとはまだまだ真っ白、あきらめてゆっくり支度して、さて、山頂へ行こうかと思っていたところに
「見えました!いますぐ見に行ってください!!」というスタッフさんの声が!
あわてて玄関にいくと、
おおおおおー見えたっ!燕岳!もしや、と思っていそいで外にでると、槍様もみえそう!!
わわ、今いくしかないでしょ!と、あわてて山頂を目指す。
燕山頂まで歩く中、生き物のように流れてくる雲たちの間から、槍ヶ岳、富士山がちらっと見えては消えて、見えるたびに歓声をあげてしまいました。
コマクサが満開で足元に咲き乱れ、花崗岩の白色、まるで浜辺に通じる道のようだねと話しながら歩きます。
山頂からもどってくる人たちも、まちわびた景色にみんな笑顔!すれ違うひとみんなと「晴れたねっ!」とハイタッチしたいくらいの気分でした。
無事に山頂を踏み、戻ってくるあいだも本当に名残惜しくて、向こう側の裏銀座、水晶、鷲羽岳方面の稜線をながめて、あまりの穏やかな美しさに、いつか必ず歩く!と決意しました。
それと対照的な槍様の雄々しさ!思わず背筋が伸びてしまうくらいの、圧倒的な存在感でした。
大天井、前常念のほうまでも見え、こちら側もまた絶対歩かなくては。。
歩きたいところばかり増えて困ります。
燕山荘前の山男さんにごあいさつをして、下山します。
今度来るときはいつになるんだろう。でもあまり遠くない未来にこれたらいいなあ。
ジージョの申し出により、下山で再びスイカを食べるという予想外なおいしい出来事もありました。
途中で、昨晩の次世代山ガールと再会し、お互いに手をとって喜び合うジージョたち。
「わたし、雲が大好きなんです!」
と、カメラを見せてくれて、本当にさまざまな空模様を写してて、若い感性をかんじました。
「わたしは岩がすきなの!」とジージョ。
「今までどこの山にいったことある〜?」 「あのね〜、。。。」
と、やっぱり同年代だけあって、話しやすいのか、盛り上がってました。
ほほえましい。。ベンチで、まわりにいたおば様方も、次世代山ガールズのやり取りを、
「ふたりとも小さくても、やっぱり山がすきなのねえ」
と笑って見守っててくれました。嬉しかった。
怪我もなく、スムーズに下山して、帰りは中房からの臨時バスもたくさん出ていたのでさほど待たず。ほっとしました。
やっぱりいつ行っても、何度行ってもよい山、燕岳でした。
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