大唐松山「中央線から見える山」完登!タフで厳しい山でした、展望岩では展望得られず
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- GPS
- 12:24
- 距離
- 14.7km
- 登り
- 1,856m
- 下り
- 1,924m
コースタイム
- 山行
- 11:11
- 休憩
- 1:23
- 合計
- 12:34
天候 | 朝のうち晴れ後曇り 登山口朝8度、山頂8度3m。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
大門沢ゲートが満車の場合、徒歩1分下の奈良田ゲートは職員専用と書いてあるので、そこを避ける。となると奈良田の駐車場はこの時期閉中で、少し歩くが奈良田バス停手前の路肩(広い箇所結構あり)しかない感じ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
奈良田バス停と第一発電所前に登山ポストあり。 全体的な印象:距離の割に時間がかかる、要ルーファイで危険なザレ気味の土の激坂とヤブ岩の登り降りが危険箇所。エスケープできない、人のあまり入らない山。近くの大無間山は行程は長いが今はピンテが豊富で、危険箇所がない。笹山(ダイレクト尾根)、笊ヶ岳(雨畑ルート)もルーファイ不要で危険箇所が殆ど無い、そこが大唐松山と違うところ。 以下各地点の印象 登山口から西山線18号送電鉄塔(1150m):巡視路があるため、良く整備された道で手すりが鉄塔手前の白い建物(水槽)まである。 1)鉄塔から雨池山(1937m):鉄塔の少し先から頭上に電線を確認しながら行く。電線は確か1300mあたりまであったかな。 ★1230mから1300mまでのザレた激坂はストックを使用、下りではチェンスパを使用、ないとスリップリスク高く危険(核心部1)。要チェンスパ。緩急を繰り返して進む。核心部1をチェンスパ無しで下るには、上から見て右に大きく迂回する感じで降りないと非常に危険。 2)雨池山から大唐松山三角点峰:雨池山から1時間登っても100mしか高度を上げない。データ以上の距離の長さを感じる。小ピーク毎に進む尾根を確認(特に下山時は必須)。1950mから2000mは尾根が広く登りでも要ルーファイ。 ★2350mを超すとヤブ岩の激登りが始まり山頂の少し手前まで続く。この間、両手両足を使った登りが続く、下山時は滑落注意(核心部2)。 3)大唐松山三角点峰から展望岩:ヤブは三角点峰から山頂までと展望岩付近。シャクナゲとハイマツのヤブだが下に踏み跡もあり、激ヤブというほどでなはい。 4)踏み跡等に関して:薄い踏み跡があったりなかったり。踏み跡を歩いていて、消滅したり、コースアウトしたり、間違がった方角に導かれたり。藪漕ぎはほとんどない。登りはともかく下りは踏み跡のない広い尾根や小ピーク毎に進む方向を確認しないとルートミスします。下部のザレの激坂も道形があれば普通に下れるが、ここは全くない。痩せ尾根ではルートは分かるが、浮き石や枯れた木が多く掴むと簡単に折れるので注意。 5)道標は皆無です。目印も少なく、ルートを案内するという意味では無いに等しい。雨池山から上に非常に古い色褪せた目印がたまにあるにはある。 6) ロープ、鎖の類いは皆無です。 |
写真
感想
皆さんが言われてる通り、タフな山でした。膝の悪い高齢者(65才以上)の私が日帰りするには、かなりの不安がありました。しかし、この山は避けて通れない山で歳を取るほど難しくなるので今回、頑張って行ってきました。
前泊を道の駅身延ではなく鳴沢にしたこともあり、スタートが1時間遅れました。計画書はらくルート(17時間26分)の0.7掛け(12時間19分)で作成。雨池山に着いたときにほぼ0.7掛け(3.5時間ほど)で歩けていたので、その時点で18時〜19時には下山できると思い気が楽になりました。
下りは何度もGPSで進む方向を確認しました。それでも何回かルートミスしてます。はっきり言ってGPS無しでは無事に下山できなかったでしょう。違うと思って登り返しても、更に進む方角がわからない。
下部(1250-1300m)のザレ気味の土の激坂はチェンスパ無しで下るのは危険過ぎる。もし下るなら上から見て右に大きく迂回するのが良い。30分ロスしても滑落するよりまし。上部の藪岩登りはホールドにする木が枯れてることが多いので注意。上部の岩で靴が滑ることが分かり(靴底が濡れていた、土がついていた?)藪岩の下りと下部のザレた激坂ではチェンスパを着けました。★要チェンスパ!
ほぼ予定どうり、所要時間12時間で明るいうちに下山できて良かったです。展望岩で展望が得られませんでしたけど、下山後は充実感・達成感に満たされました(山頂では下山のことが気がかりで達成感どころではありませんでした)。中央線から見える山:133座、現在920人が挑戦中で14番目で達成。
中央線から見える山のリストを今一度見ました。ここが1番難易度高かったかな。次が笊ヶ岳だけど笊ヶ岳は一般ルートでルーファイもほとんど不要(雨畑ルート)、また藪岩などの危険箇所もない。距離は笊ヶ岳のほうが長いが総合的には大唐松山のほうが難しく、登山の総合力が必要と感じました。
大唐松山は甲斐百山でもあります。甲斐百山・中央線から見える山、いずれも最難関は大唐松山をあげる方が多いです。鋸岳より難しかったということですね。確かに鋸岳ピストンより難しいですね、甲斐駒までテント泊縦走すると別ですけど。
終日誰にも会わず。
下山後は遅くなったので、温泉には入りまでんでした。テント泊なら3日風呂に入らないことはザラなんで。
高速利用で談合坂SAで夕ご飯を食べ、4時間ほど仮眠しました。
備忘録:チェンスパ(必須)、ストック1本、水(スポーツドリンク含む)は2L持参、1.7L消費。エナジーゼリー(180g)1個消費。靴はスカルパ、岩質により滑ることが判明(靴底が濡れていた、土がついていたから?)。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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「中央線から見える山」完登、おめでとうございます。
若い人でさえ散々難儀されているのに、膝の悪い高齢者なら猶更だったと思います。
「中央線から見える山」で最難関の山を無事に登降され、感慨も一入かと思います。
私はこのリストに大唐松山があることを知った時点で、リストの完登は諦めました。
山リストは、山へのモチベーションを持続させるにはとても良い企画だと思います。
ありがとうございます。
最初、大唐松山を見た時、ロングではないし、高低差はあるが8時間くらいで日帰り可と見ました。その後、記録を調べていくうちに、いたるところでルーファイが必要、見た目の派手な岩場はないが、チェンスパが必要な激坂下りや浮き石や枯れ枝に注意が必要な藪岩などが続き、データからは伝わら無い難しさ=時間がかかる、ということが分かりました。
記録を見た限り経験上、危険箇所は慎重に対処すればクリアできる、そして膝痛がひどくならないようにゆっくり下れば、12〜13時間あれば下山できると試算しました。結果、自分の予想通りに歩け無事下山できました。
下山後は達成感と安堵感でいっぱいでした。
仰るとおり、山リストはいい企画で、もしなかったら、10年前くらい前に百名山をおえて、今ころは山は年に数回行く程度になっていたかもしれません。
コメントありがとうございました。
ここは昨年登り大変難儀したことを思い出しました。しかし、登頂後の農鳥岳の展望に感動しました。今回はガスで残念でしたね。
改めて中央線最難関踏破と完登おめでとう御座います❗️ちなみに甲斐百山リストの中でも最難関と思われます。
初めまして
白根南嶺見ました、5日朝は晴れてたんですね!山あるあるで下山したら晴れてきました。
しかしメチャ健脚ですね。私も数年前同じコース歩きましたが(しかも農鳥はパス)笹山山頂で1泊してます。それだけ速いと日帰りの幅がすごく増えますね。
仰るとおり中央線最難関だと思いました、甲斐百山でも最難関ですか!
コメントありがとうございました。
私は湯ノ沢頭(2149.6M)もからめて二泊で登ったので時間的に余裕でした。
登り時には単なる急坂だなっと思い登っていましたが、下山時1270Mのザレの急坂はさすが緊張しました! 昔は笹藪地帯だった様で、笹が手がかりになり今の様に難しい下山では無い様でした。
三角点峰で引き返す人も多い様で、最高点(ピ−ク)迄登って頂き大唐松山にj代わり御礼申し上げます。
湯ノ沢頭も行かれましたか!
ザレの急坂、仰るとおり、登りでは確かに急だけど、さほど難儀せずに登れたので下りでチェスパなどなくても問題ないと思いました。しかし実際下るとなると手がかりがないので足がスリップしたら滑落すると思い、躊躇なくチェスパ着けました。
最低でも最高点(ピ−ク)迄は行くつもりでした。展望岩はガスで展望得られないの分かってたので少し迷いました。行かないと後悔すると思い行きました。
コメントありがとうございました。
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