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Yamareco

記録ID: 690057
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
日高山脈

神威岳(ワイルドな中日高を体感)

2015年08月02日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
10:17
距離
12.2km
登り
1,336m
下り
1,343m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
9:45
休憩
0:33
合計
10:18
距離 12.2km 登り 1,344m 下り 1,344m
5:21
338
10:59
11:31
246
15:37
15:38
1
15:39
ゴール地点
天候 晴れ時々曇り
過去天気図(気象庁) 2015年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
荻伏から約30kmの林道を1時間少々走って神威山荘に到着します。
前日、天馬街道を通って三石へ行く途中で翠明橋に寄りました。翌日に沢登りをするパーティーが2組いらっしゃいました。私も行ってみたい。
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前日、天馬街道を通って三石へ行く途中で翠明橋に寄りました。翌日に沢登りをするパーティーが2組いらっしゃいました。私も行ってみたい。
三石道の駅で車中泊して早朝に神威山荘を目指します。この山が神威岳かと思ってテンションが上がりましたが違うようです。(訂正します。ガイドブックにこの角度の写真がありました。これは神威岳のようです。)
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三石道の駅で車中泊して早朝に神威山荘を目指します。この山が神威岳かと思ってテンションが上がりましたが違うようです。(訂正します。ガイドブックにこの角度の写真がありました。これは神威岳のようです。)
神威山荘に到着です。前日から泊まっていた方が数名いらっしゃいました。奥に見えている山はニシュオマナイ岳でしょうか。
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神威山荘に到着です。前日から泊まっていた方が数名いらっしゃいました。奥に見えている山はニシュオマナイ岳でしょうか。
スタートしてすぐの渡渉地点。沢靴なので問題なし。
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スタートしてすぐの渡渉地点。沢靴なので問題なし。
やがて笹が生い茂る踏み跡をたどります。
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やがて笹が生い茂る踏み跡をたどります。
ニシュオマナイ川を進みます。所々にピンクテープやケルンがありました。
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ニシュオマナイ川を進みます。所々にピンクテープやケルンがありました。
沢の水は本当にきれいで癒されます。
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沢の水は本当にきれいで癒されます。
同時にスタートしたソロの方はペースが速くて先に行かれました。
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同時にスタートしたソロの方はペースが速くて先に行かれました。
天気も良くて気分もいいですが、この後二股を間違ってしまいました。
天気も良くて気分もいいですが、この後二股を間違ってしまいました。
542mの二股を間違って右に進んでしまい、この写真を撮った後に間違いに気がつきました。
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542mの二股を間違って右に進んでしまい、この写真を撮った後に間違いに気がつきました。
542m地点まで戻って正規ルートに復活です。
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542m地点まで戻って正規ルートに復活です。
いい眺めです。
710m二股を過ぎると傾斜もきつくなってきます。
710m二股を過ぎると傾斜もきつくなってきます。
取り付き地点に到着しました。大きなペイントが2カ所あります。ピンクテープが取り付きです。
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取り付き地点に到着しました。大きなペイントが2カ所あります。ピンクテープが取り付きです。
ここで沢靴から登山靴にチェンジです。
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ここで沢靴から登山靴にチェンジです。
ここから標高差900mの急峻な直登が続きます。この写真のように広い場所はわずかです。登山道とは分からないような踏み跡ばかりがずーーーっと続きます。必死だったので写真をとる余裕がありませんでした。
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ここから標高差900mの急峻な直登が続きます。この写真のように広い場所はわずかです。登山道とは分からないような踏み跡ばかりがずーーーっと続きます。必死だったので写真をとる余裕がありませんでした。
ただの藪に見えますが踏み跡が直線的に続いています。
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ただの藪に見えますが踏み跡が直線的に続いています。
左端に山頂部が見えました。
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左端に山頂部が見えました。
やっと北側が開けました。この時が一番展望がききました。
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やっと北側が開けました。この時が一番展望がききました。
国境稜線を示す標識のようですが古くて何と書いてあるか分かりませんでした。
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国境稜線を示す標識のようですが古くて何と書いてあるか分かりませんでした。
やっと山頂が捕捉できました。
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やっと山頂が捕捉できました。
ガイドブックの標準時間より大幅に遅れて山頂到着です。(^^;)
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ガイドブックの標準時間より大幅に遅れて山頂到着です。(^^;)
胃を噛む裏側の標識も見ました。
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胃を噛む裏側の標識も見ました。
南側の絶景です。
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南側の絶景です。
双耳峰のソエマツ岳。
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双耳峰のソエマツ岳。
山頂部が隠れてしまったピリカヌプリ。
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山頂部が隠れてしまったピリカヌプリ。
北側は乳白色で何も見えず。
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北側は乳白色で何も見えず。
何とか念願の神威岳登頂を果たしました。今までで一番ハードな山行でした。
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何とか念願の神威岳登頂を果たしました。今までで一番ハードな山行でした。
笹に捕まりながら必死で沢まで戻りました。クールダウンしながら休憩中です。
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笹に捕まりながら必死で沢まで戻りました。クールダウンしながら休憩中です。
休憩の度にクールダウン。
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休憩の度にクールダウン。
登りの間違いポイントを検証。正規ルートは左ですがスーっと右へ行ってしまった。反省です。
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登りの間違いポイントを検証。正規ルートは左ですがスーっと右へ行ってしまった。反省です。
2.5L持った水分がなくなり喉がカラカラでした。沢の景色に励まされて必死に歩いています。
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2.5L持った水分がなくなり喉がカラカラでした。沢の景色に励まされて必死に歩いています。
写真には写りませんでしたが魚影がたくさん見えました。
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写真には写りませんでしたが魚影がたくさん見えました。
今日のコーラも格別に美味かった。神威岳にYes Coke Yes!
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今日のコーラも格別に美味かった。神威岳にYes Coke Yes!
中はとても綺麗でした。
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中はとても綺麗でした。
奥の山はたぶん神威岳。
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奥の山はたぶん神威岳。
いつもは早々に帰宅するのですが、今日は腹ぺこだったのでガッツリ食べました。
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いつもは早々に帰宅するのですが、今日は腹ぺこだったのでガッツリ食べました。

感想

今回は詳細を書きたいと思います。

 前日、娘を帯広の下宿に送り届けて天馬街道を通る。途中の翠明橋で沢登りの3人パーティーと少しお話しました。少し離れた所には10人ほどのパーティーもいらっしゃいました。その後三石道の駅で車中泊。

 翌朝3時に行動開始。荻伏から神威山荘に向けて走ります。舗装道から林道に変わりますがこの林道がとても長い。50分林道を走りました。
 
 山荘に到着すると前泊していた方が数名。東京から来たという70代のお二人としばし会話をしました。お一人は76歳と言っていましたが神威岳に登る体力、気力には敬服します。この他に2、3名山荘内にいましたがペテガリへ向かうということでした。一足先に私ともう一人のソロの男性が一番手で出発しました。ソロの男性は同年代くらいのお歳でしたが私より明らかに健脚だったので先に行っていただきました。

 順調にニシュオマナイ川を遡上していましたが、524mの二股を確かめずに右へ入ってしまいます。しばらくしてケルンやテープがないことに気づき、GPSで間違ったことを知りました。初歩的なミスなので深く反省します。

 大岩に矢印がペイントされている取り付き地点で沢靴をデポし登山靴に履き替えました。ここからは噂にきく急峻な直登です。覚悟はしていましたが「これほどとは」と驚きました。ある方は「愚直なまでに急な直登」と表現していましたが正にその通りでした。ほとんどが笹に覆われた踏み跡です。滑りやすい所もたくさんあります。両側の笹や木の根を掴みながらの悪戦苦闘が続きます。ダニもいるかと思いましたが意外にもほとんどまとわりつくとはなかったです。ハッカ油を全身に拭きかけたのも良かったのかもしれません。また、ハッカ油はスッとするので清涼感があることが分かりました。夏の暑さ対策の一助となりそうです。

 やっとの思いで山頂を捕捉し、ハイマツや笹藪をかき分けていくと先行した男性とスライドしました。ご挨拶をして山頂を目指します。山頂に到着すると乳白色のガスが立ちこめて期待していた周囲の景観はよく見えませんでしたが、何とか南側のソエマツ岳とピリカヌプリを見ることができました。ガイドブックやヤマレコで何度も見ていた標識を見て感無量です。下山も大変であることは明白なので記念写真を撮って早々に下山としました。

 あの急峻で足下もよく見えない下りは登りより神経を使いました。国境稜線を過ぎた辺りで70代のお二人とスライドしました。あのお歳でここを登り切り、下山もしなければならないことがやや心配でもありましたが、何よりも自分自身が安全に下山できるかが不安でした。焦らずに確実に降りることを頭の中で念じながら進みます。それでも何度か転倒しました。笹に捕まって大けがはしませんでしたが転倒のリスクがいつもより高いルートであることは体が感じ取っています。沢に降りるまでは本当に気を遣いました。

 やっとのことで沢に降りて安堵感が広がります。後はのんびり沢を降りていくだけです。ところが残りの水分がとても少ない状況になってしまいました。2.5Lもてば大丈夫と考えていましたが目算が甘かったです。できるだけ水分摂取を押さえながら石を渡っていきます。周囲の景観と澄んだ水に励まされながらゆっくり歩きました。既に足腰はパンパンに張っています。我ながら持久力のなさを痛感しますが、自然と一体になっていることを実感できるのもこういう時です。焦らずに確実に目の前の一歩を進めました。沢を離れてやや小高い踏み跡に出たときに山荘までの距離が体感できたので最後の水分を飲み干しました。山荘のジムニーにたどり着いて飲んだコーラはいつにも増して美味かったです。

 これまで北日高、南日高と足を踏み入れてきましたが中日高は初めてでした。行程のワイルドさはこれまでで最高でした。カムエクや1839峰などへの憧れは募るばかりですが相当な覚悟と準備が必要であることを実感しました。さて、次のチャレンジはどこにしよう。


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コメント

お疲れさまでした!
神威岳、お疲れさまでした。

神威岳がそんなにも険しい山だとは知りませんでした。
登ろうと考えたこともなかったので、ちゃんと調べたこともなかったし、、、
確かにグラフを見てもすごい急な山になってますね!
しかもそこが笹薮だとは、想像しただけでも怖いです。

ホント、初めてなのによくソロで行ってこれましたね!
しかしかなり自信も付いたのではないでしょうか。

僕はこんな険しいところは、ちょっと無理っぽいです〜(>人<;)
2015/8/3 17:57
Re: お疲れさまでした!
yahさんコメントありがとうございます。
神威岳、本当にハードでした。ヤマレコでもアップ数がとても少ないのがよく分かりました。
体力的に厳しいのもそうですが、単独だと不安との戦いもありました。もしここでアクシデントがあったらどうしようというイメージが何度も浮かんでは打ち消しの繰り返しでした。正に自然と自分との対話と戦いといった感じです。時間がかかってもいいからとにかく安全に山荘まで戻ろうと思いました。確かに自信にはなりましたが、足りないものも自覚できた山行でした。山って面白いですね。
相方のshizuさん、早く良くなるといいですね。
2015/8/3 18:25
お疲れ様です
ガッチリやられてますね、お疲れ様でした。
道が険しい分、無事に戻られた達成感も非常に大きいでしょうね。
positive51さんの記録見てるだけで腹一杯ですw

そうですねpositive51さんに足りない物は・・・ズバリ”携帯浄水器”ですよ(爆)
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これで、沢水ガブ飲み出来ますよ♪
(魚いる沢水に限る)
2015/8/3 19:55
Re: お疲れ様です
Tarochanどうもです。
昨日は山岳会で楽しい沢登りだったようですね。当初は帯広から日帰りして白老岳とも考えたのですが思い切って神威岳にチャレンジしました。

私に足りないもの「携帯浄水器」とは目から鱗でした。
こんないいものがあったんですね。目の前にあるきれいな水を飲むことができないのはかなりきつかったのですがこれがあればいつでも飲めますね。さっそく物色してみます。
ありがとうございます。
2015/8/3 20:16
ご苦労様です。
すごいですね、この暑い時期に藪漕ぎはつらい登行ご苦労様です。
コカコーラが、すごくおいそうですね・・・
2015/8/4 22:17
Re: ご苦労様です。
NAMIEMITSUOさん、コメントありがとうございます。
藪の中は日陰だったので暑さはそれほどではなかったのですがとにかく急登と薮漕ぎがきつかったです。これで辛い場面でもあの時に比べればと思えるかもしれません。

利尻岳に登られたのですね。いつか行ってみたい憧れの山です。
2015/8/5 5:52
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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