猫又山・大猫山の周回
- GPS
- 13:43
- 距離
- 14.9km
- 登り
- 1,707m
- 下り
- 1,714m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
昨年、馬場島から大猫山を経て猫又山に行く計画が、私を含めた数名が体調不良で先へ進めなくなり、先行したメンバーも時間の都合で撤退。よって、今回は再挑戦です。
前回と同じく夜中に馬場島について少し仮眠、早朝から出発となる。今回は、ブナクラ峠を経て猫又山を目指す前回と逆のルート。取水堰堤からブナクラ峠までの道は赤テープがあり、草も刈ってあるため、注意すれば迷うことはなさそう。渡渉も数回あるが、登山靴のままで渡れる程度。ただし、朝露で服が濡れて酷い状態(靴下に滲み、靴の中まで濡れた)になるので、レインウェアは必要です。また、途中に良さそうな水場があります。雪渓の雪解け水がのちほどありましたが、あとのことを考えてたっぷり水を汲んでおいたほうがよいかと思います。(後悔します・・・。)
ブナクラ峠から猫又山・大猫山分岐地点までは、急な坂が続いて一気に高度を上げていきます。雪渓も残っており、火照った体に冷たい空気が心地よいです。分岐地点には矢印を書いた大岩があり、そこで休憩を取りました。
分岐地点から猫又山まではとても快適で、テント適地もあるので、泊りも可能です。気分よく歩いているとすぐ頂上に着きます。やっとリベンジできた頂上はとても見晴らしがよく、風も心地よくてしばらく離れたくない気持ちになりました。
猫又山から分岐地点に戻ると、大岩の矢印の先に赤で〇を記した岩があるので、大猫山への道はすぐにわかると思います。ここからの道は見晴らしもよく、所々に花も咲いており、とても気持ちがよいです。ただ、この日は非常に暑く、私はここで熱中症になりました。やたらと出る汗と体の火照りは感じていましたが、次第に手が痺れ、次に足がつって動けなくなり、これは脱水だと確信しました。日よけ対策も水分補給も十分にしていたのですが、予想外の暑さと前夜の寝不足が原因かと思われます。スポーツドリンクを飲むと少し回復しますが、水分を取ったあとは汗の量が多くなり、すぐに排出されてしまいます。そのうち脱力感とふらつきが始まるなか、やっとの思いで大猫山にたどり着きました。
大猫山からはリーダーの判断により、私の荷物を一部分散して背負っていただくことに。その時点で自分用の水は底を突き、共同装備の水をいただく。山を下りるまでは水場がないため、パーティー全体で水が不足気味になってしまった。そのうえ、吐き気・めまい・頭痛などが加わって私の行動力はさらに低下し、本当に申しわけなくて何度も置いて行って下さいと言いかけた。大猫山から取水堰堤まではほとんどが急降下の道で本当に危険を感じたが、下らねば暗くなり同行者も危険になるので、必死の思いでなんとか下りた。本当に危ない状況だった。
取水堰堤では、無事に帰れたと本当に安心しました。メンバーが淹れてくれた珈琲を飲んで休憩すると、安堵もあってか体調がだいぶん回復。馬場島までの林道を、アブの空襲と闘いながら早足で帰ることさえ出来ました。
今回の山行ではブナクラ谷で草を刈りながら登っていた男性に会ったのみで、ほかの登山者には全く会いませんでした。全体としてはハードな山行でしたが、剱岳・鹿島槍ヶ岳などの山容も見られ、とても充実したルートでした。ただし、取水堰堤から馬場島では想像を絶するほどアブが襲ってきて酷い目にあいます。靴及び靴下を履き替えただけで、足首から足裏まで18か所も咬まれました。黒っぽい服ではなく明るい色の服を着る、虫よけスプレーや強力な虫刺され薬(ムヒS程度では焼け石に水)を携行するなどが必要です。
今回、怪我もなく無事下山できましたのもメンバーのサポートのおかげです。パーティーは1人でも脱落すれば成り立ちません。私の体調不良のせいで余計に時間がかかってメンバーを危険に晒す結果となり、今回は深く反省しています。本当に、ありがとうございました。
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