冠山・南壁
- GPS
- 05:15
- 距離
- 4.0km
- 登り
- 811m
- 下り
- 297m
コースタイム
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
写真
感想
10:00
ルンゼを抜けてテラスにでる。
岩壁から吹き上がってくる風が
涼しくて気持ちいい。
眼下には
幾重にも重なる新緑の稜線。
奥美濃の大展望。
誰もいないアルプスにいるというか、
ヨーロッパの山にいるというか、
不思議な爽快感があった。
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7:40
Co.948から背丈以上の笹藪となり、苦戦しはじめる。
視界はほぼなく、なかなか進めない。
戻れるようにテープで目印をつけていくが、すぐに分からなくなる。
何度も振り返り特徴的な樹木を覚えるが、
撤退は厳しいかもしれない。
南尾根に合流すると笹に加え灌木も増えた。
足元は更に見え難くなっていて
バランスを崩す。
気づけば両側が切れ落ちていた。
集中しないと滑落する。
9:30
尾根を突き詰め岩壁基部に到着。
元淞度の壁で行けそうだけど、
岩が脆いかもしれないし、上部が分からない。
もう少し観察して弱点を探すことにする。
左へ回っていくと階段上のルンゼを発見。
濡れていて枯葉も堆積しているが、
こちらの方が行けそうだった。
先が見えないのでザイルを出すか迷ったが、
灌木に絡まる可能性もあったので、
フリーで抜けることにする。
滑らないよう注意しながら、
ルンゼを抜けていく。
ある程度上に行けば右手にテラスが出てくるはずだ。
テラスでトラバースできるかが、第二の核心だ。
ルンゼを抜けてテラスにでる。
思ったより安定していて一安心。
岩壁から吹き上がってくる風が
涼しくて気持ち良かった。
眼下には
幾重にも重なる新緑の稜線。
奥美濃の大展望。
誰もいないアルプスにいるというか、
ヨーロッパの山にいるというか、
不思議な爽快感があった。
慎重にトラバースして次のルンゼに向かう。
ルンゼは元蘢度だったが、
藪がついていたのでフリーで抜けてみる。
見た目より悪く、岩が崩れないか緊張した。
藪に押し返され、バランスを崩しかけるが、
ルンゼを無事越える。
やったな。
思わず声が出た。
あとは激藪を乗り越えて頂上だ。
途中の開けた岩場で大休憩をする。
吹き上がる風が気持ち良かった。
蒸しパンとアクエリアスが美味しい。
誰一人とも会わない山行。
ヨーロッパにでもいるような不思議な爽快感。
激藪に苦戦を強いられた山行だったが
鳥の囀ずりが聞こえたり
キツツキの木を叩く音が聞こえたりと
動物の気配をいつも感じた。
北アルプスや小川山のような
華やかさとは一味違う、
静かな奥深い山を楽しめた山行であった。
なかなか最高な山行だったな。
帰りはいつもの「揖斐川温泉」と「ほうじ茶ソフト」だ。
PS:頂上からは一変、
ハイカーが冠峠から楽しそうに登ってきて、
頂上からの大展望を楽しんでいた。
僕も気持ちのいいハイキングコースで下山。
冠峠からはデポした自転車で駐車場まで帰った。
これもなかなか爽快で楽しかった。
PS:今回は南壁の弱点を狙って登攀した為、
ザイルは使用しなかったが、使用した方が良いかと思う。
南壁は直登も可能そうである。
様々なルートを楽しめると思う。
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【自宅〜冠トンネル南駐車場】
2:40 自宅➡3:35 大垣IC➡4:05 ファミマ 4:15
➡5:00 冠トンネル南駐車場(一旦通過)➡5:30 冠峠(自転車をデポ)
➡(車で戻る)➡5:50 冠トンネル南駐車場
【コースタイム】
6:25 冠トンネル南駐車場➡9:30 冠山南壁・取付➡10:40 冠山➡11:40冠峠
11:50 冠峠➡(自転車)➡12:45 冠トンネル南駐車場
・冠峠に予め自転車をデポ後、冠トンネル南駐車場に車を駐車。
※冠峠へは冠トンネル北側出口(福井県側)を出てすぐの林道を使用。
(岐阜県側からくる場合は右手になる)
・冠峠から駐車場迄はデポした自転車で林道を下山。
【服装】
速乾半袖シャツ(ナイキ;アプローチ/南壁登攀中)
ハーフパンツ+タイツ+厚手靴下
薄手靴下(クライミングシューズ用;使用せず)
※1:速乾長袖シャツ(ナイキ)も持っていったが、暑くて使用中止。
※2:タイツの方が密着している為、
ダニ対策としては長ズボンよりも良いと判断。
【装備】
登山靴(スカルパ/リベレライト;サイズ40)
ストック(ブラックダイヤモンド/ディスタンスカーボンFLZ)
クライミングシューズ(スポルティバ/TCプロ;サイズ39.5;※3)
ヘルメット(ペツル/シロッコ)、ハーネス(ソロビレイ用)
チェストハーネス、ルベルソ(ペツル)+管付カラビナ(ソロビレイ用)
ルベルソ(ペツル)+管付カラビナ(懸垂下降用)
ロールンロック×2、カム(#1〜#4)
アルパインヌンチャク(60僉5,120僉3、180僉1)
ザイル(マムート;フェニックスプロテクト8mm×60m×1;※4)
レインウェア、オーバーグローブ、コンパス、地図
ナイフ、細引、ヘッドランプ、電池/充電池、トレぺ
ウェットテッシュ、テーピング、予備コンタクト、予備メガネ
携帯電話、携帯電話用の充電器
虫除けスプレー(登山開始前に散布)、自転車(下山用)
目印用ビニルテープ(※5)
※3:クライミングシューズは使用せず、登山靴で登攀した。
※4:ザイルは使用しなかったが、使用した方が良いかと思う。
カム迄は必要ではないと思うが
アルパインヌンチャク(60僉3、120僉2、180僉1)程度は
あった方が良いと思う。
※5:赤またはピンクが良いと思う。
黄色は目立たないので推奨しない。
ただし、激藪過ぎて、テープも役に立たない。
【装備(その他)】
・GPS:あると良いかと思う。
(地図とコンパスのみでは現在地特定が難しい)
・登山靴用ビニル袋:
クライミングシューズに履き替えた場合、入れておく袋が欲しい。
【食料/水分(実際)】
水分1300ml
出発前にオニギリ×2、行動中120kcalの蒸しパン×2
【食料/水分(携行分)】
水分:アクエリアス2500ml+お茶600ml
出発前にオニギリ×2、120kcalの蒸しパン×4、
チーズ蒲鉾×2、レーズン、ピーナッツ小魚、飴
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