ジョニーでヒル二匹と戦った武奈ヶ岳
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- GPS
- 09:45
- 距離
- 15.0km
- 登り
- 1,207m
- 下り
- 1,208m
コースタイム
- 山行
- 8:14
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 9:44
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
登山届けポストは明王谷林道入り口にあり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
雨の翌日、翌々日くらいでは水量は大きくは減らず、渡渉点ではそれなりの注意や近くにもっと安全に渡れるところがないか探すことも必要。 シャクシコバの頭から南西への尾根は上りは途中の巻き道のような作業道に惑わされず主尾根線外さなければ危ないところは無いが、下りの場合は主尾根が分かりにくいところや踏み跡も見えない藪をかき分けるところがあり、数少ないテープを見つけたりそれが何を意味するのか理解出来ないと迷う危険あり。 特に植生の最盛期にはテープが見えなくなることもありそうで、そういう時期に下ることはおすすめ出来ない。 |
写真
今回は気をつけようと思ってたらなんか赤ペイントで×印が。
もし滑ってたらよくて両足膝までドボンという状況だったが、足場の岩が思ったより滑らず助かった。
ここももうだいぶ弱って乗ると折れてこれまたそこそこな水量に落ちそうな橋を渡る気になれず少し上の方までウロウロ探してなんとか渡渉。
やはり帰りもここを通るのやめて正解と思った。
今回はここ通りたくて来たので入る前に腹ごしらえと思ったらなんとシャツの袖にヒルが付いてるの発見。
腕振り回すも全く剥がれず、頭を伸ばして袖口方向に。
ここぞとばかり当然持ってきてる絶対勝てる武器のジョニー取り出して落ち着いて噴射。
何回プッシュしても噴射せず!!!
今度は大慌てでスプレー部分外して直がけしてなんとか振り払う。
どうも久しぶりに使うスプレーの穴が固まってしまってたようでこれは相当焦ったが、袖に付いてるなんてどこで拾ってしまったのか。
ちょっと曇ったりガスったりしてて琵琶湖方面はあまり見えなかったがここでまた休憩。
ここのところバタバタしててあまり登ってないせいか足が重い。
もう新緑を過ぎて緑の疎林。
ブナではないかと思うけど、植林ではなくこういう広葉樹の森が多いのが武奈が保水力高い理由の一つと思う。
ここから小川新道方向への道はハッキリしてるけど、南西方向への地図では顕著な尾根への道らしきものはまったく分からない。
前に上ったことはあるけど尾根は集束していくから上りの方が安心で、下りは尾根が分岐していって分かりにくいのでやはり不安はある。
日の長いこの時期でまだ時間も早いから出来ることか。
この後しばらくしてさっそく尾根を間違え、先がまだなだらかに続いてるはずなのに落ちてることに気付いて慌ててGPS確認したらやはり一筋右に入ってしまってた。
慌てて無理矢理藪漕ぎトラバースで本来の尾根に戻ったが焦った。
林の中でもう夏で葉が茂って見通しがきかず、テープも無ければ踏み跡も人間のものかどうか分からないような尾根の下りではGPS持たなければ通れない。
しかしビニール紐と黄色テープはここだと言ってる。
それを信じて正面に突っ込むとすぐにまた踏み跡のようなものが現れる。
この尾根はそんなことの繰り返し。
テープが真っ直ぐ先ではなく横に飛んで現れることもあるので注意が必要だし、そういう時でもずっとテープが正しかった。
思い出したが、これは曲者の看板。
尾根を上って来るとこの看板のところから尾根の右に巻き道のような作業道が現れる。
それに入ってしまうとどんどん尾根から離れてしまって引き返す羽目になる。
初めてここ上った時それやってしまってよく覚えてた。
そして最後のこの黄色いテープのところで右に折れるが、これを見つけられないと先に行ってしまって迷うかも。
上りなら問題にならないが、下りだと見つけれるかどうか、注意力が試されそう。
今回初めて下って前半部分で2回ほど間違った尾根降りそうになって慎重になってたので見つけられたのかも。
思ったより早かったし天気も良くてもう気が抜けてしまってたが、この後さて帰ろうとパタパタ座布団叩こうとしたら何と裏にヒルが。
例によって振り回しても離れない。
びっくりしてまずは体中チェックし、他に付いてないこと確認してから今度こそと再びジョニー噴射。
こんどは最初チョロチョロながら吹き出し、相手が苦しんでのたうちまわり始めた所で座布団から振り落として無事出立。
昔比良はヒルが出ると聞かなかったが、いつ頃からか西面はヒルがいると言われるように。
東面は琵琶湖に面してるが西面は京都の山々に繋がっており、鹿などにくっついて移ってきたと思われ、天敵がいないから水分さえあれば繁殖するので、もう増える一方かも。
今回はまさかの飯と思ってしばらく座った2回ともくっつかれたので、もうよほど沢山いると思った方がよさそう。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
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感想
ここしばらくバタバタしてるのと天気の巡り合わせでなかなか行くことが出来ず、久々に行こうと思った日の二日前くらいからもまた雨。
そして当日は晴れ予報もいきなり暑くなるとのこと。
体も鈍ってるしどこか涼しそうな所行こうかと思いついたのが久しぶりの武奈ヶ岳ヨキトウゲ谷。
それもいつも通る正面谷からではなく久々に坊村から行こうと、最初は明王谷林道から奥ノ深谷道を歩いて小川新道を上ってワサビ平経由で西南稜から武奈ヶ岳に登り、帰りにコヤマノ岳経由中峠からヨキトウゲ谷を下ってまた奥の深谷道で帰ってこようと計画。
そして当日明王谷林道入り口のポストにもそのように書いた計画書を入れてスタートした。
ところがやはり保水力の高い武奈ヶ岳、そのうえ雨はそのあたりでは想像したより降ったようで、奥ノ深谷道はまだ濡れていて木の根を踏むと滑り、小川新道分岐より手前のロープが2本張ってある渡渉点は片方はちょっと怖くて渡れず、奥に張ってある方をなんとかギリギリ渡れたが、この時点で帰りも疲れた足でこの道を戻る気になれずにルート変更。
ヨキトウゲ谷は通りたいのでそのまま奥ノ深谷道でヨキトウゲ谷分岐まで行って中峠に上がり、そのままワサビ平に下りて西南稜に上がって武奈ヶ岳に。
帰りはコヤマノ岳から中峠経由でシャクシコバの頭に上り返し、以前上りに使ったことのある南西に延びた尾根を下ることで奥ノ深谷道をエスケープすることに。
その直後の大橋小屋裏の渡渉点も危なっかしくて渡れず、少し上まで渡れそうなところ探すハメになってルート変更は正解と思った。
そのあとは平和にヨキトウゲ谷分岐までたどり着いたところで飯にと思ってザック下ろす時に何かが長袖シャツの右袖口近くにくっついてるの発見。
払おうと思ってよく見るとなんか伸び縮みしてる。
なんとどこから来たのかヒル。
昔比良ってヒルがいるという話聞いたことなかったけど、ここ10年近く前からか西面にはいると言われるように。
東面はすぐ住宅街から琵琶湖だが、西面は京都の山々に連なってるのでおそらく鹿などに付いて運ばれてきたよう。
特に奥ノ深谷周辺など多いと聞いてたし、季節もヒルの時期になってたので当然ジョニー持参。
ここぞとばかり今年初めての噴射。
噴射せず!!!
丸1年使わないうちに噴射口が固まってしまってたよう。
ヒルの方は相変わらず4センチくらいまで伸び縮みしながら少しずつ袖口方向に。
慌ててスプレー部分外して直がけ。
弱ったところを袖振ってなんとか振り払う。
今回は帰りにシャクシコバの頭から南西の尾根を下って林道に降り立ったところでまた飯にしたらその時もパタパタ座布団裏にくっついてたので、やはりこのあたりは相当いると身をもって認識させられた。
ヨキトウゲ谷はちょっと荒れてるかなと思ったが安定の安心感。
平和に中峠からワサビ平、西南稜から武奈ヶ岳にはお昼前くらいには着いてしまったが、最近あまり登れてなくて鈍ってるせいかもう足が重かった。
問題は帰りのシャクシコバの頭から南西に延びた尾根の下り。
尾根の上りは支尾根が集束していって主尾根を外すことはないから道間違いはあまり無く、以前上った時も藪漕ぎが結構あったような、そして狸に会ったのと途中ケルンがあったこと、序盤主尾根直登途中丸看板があり、巻き道のようなはっきりした道に誘い込まれ、しばらく行ってどうも違うようだと無理矢理斜面を上って主尾根復帰したことくらいしか記憶に無い。
つまり下りも主尾根外さなければ危ないところも無いと知ってるわけだが、痩せ尾根のところはよかったが問題は尾根がなだらかで広く分岐する場所。
もう葉が茂ってしまっててあまり先の見通しもよくない中、テープも無い序盤いきなり右の西側の支尾根に入ってしまい、しかしその方向は口ノ深谷という沢登りされるような谷に落ち込んでいて先が続いてないのが分かって気が付き、慌てて斜面無理矢理トラバースして一筋隣の主尾根に戻ったり、途中現れた植林帯の作業道と思われる道について行きそうになったりと、テープが現れ出す中盤くらいまでは相当慎重になった。
しかし中盤以降テープが現れると言ってもそんな沢山あるわけでなく、主尾根が曲がるところ、藪にしか見えないけどそこをかき分け通るところなどにポツポツあるだけで、でもそれを見つけないと主尾根外してしまうというところにあるので必ず見つけて辿らなければならないが、以前もっと暑い時期に上った時はそんなにテープがあった記憶が無く、おそらくこれから梅雨過ぎて夏の植生最盛期には隠れて見えにくくなってしまうテープもあるのではと思う。
なので上りはまあ大丈夫と思うが、下りは葉があまり茂らない時期でないとちょっと危ないかもと思う。
また、上部はなだらかだったのに中盤以降傾斜は結構急になり、落ち葉の上を靴を横に向けなければ下れない斜面が続いたりで思った以上に疲れて林道に下りてきてホッとして飯にしたらパタパタ座布団の裏にまたヒルが付いてたわけで、やはりこのあたりはこの暑い時期に通るところではないかなと思いながら最後の林道を下りました。
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