オヤマリンドウ咲く山上湿原は秋の気配―苗場山
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- GPS
- --:--
- 距離
- 14.2km
- 登り
- 1,224m
- 下り
- 1,217m
コースタイム
- 山行
- 6:45
- 休憩
- 2:25
- 合計
- 9:10
天候 | 晴のち曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
関東地方では8日間連続で猛暑日だったが、今日は北東気流が入り曇りがちの天気になり少しは涼しくなるようだ。
苗場山の最寄り駅は越後湯沢駅になるが、ここからバスが出ていないので和田小屋宿泊の場合は送迎バスがあるようだが、日帰りで計画する場合は車で行くしかない。
しかもかぐらリフト第2駐車場の駐車台数は30台しかないとのことなので、6時に到着するように向かったのだが、6時過ぎでぎりぎり停められるといった状況だった。
関越道を進むと群馬県内までは北東気流の影響で曇りがちだったが、関越トンネルで中央分水嶺を越えると晴れていた。
第2駐車場から和田小屋まではスキー場の舗装路を登っていく。
目指す苗場山の方向には巻雲が出ていてまるで秋の空だ。
和田小屋から登山道が始まり、最初は日本海側らしいブナ林の中を上がっていく。
ここは苗場山が火山であるということを認識させてくれるゴロゴロした岩の連なる場所でもある。
この辺りの横はスキー場のようでリフトなどが見え、樹林帯が伐採され見晴らしの良い場所も多い。
豪雪に耐えて成長したダケカンバのたくましい姿が印象的だった。
下ノ芝でまずミツガシワの咲く湿原が現れる。
そして中ノ芝まで来ると、樹林帯が途切れ、豪雪地らしい笹原の稜線に変わる。
が、この頃から東側から暗雲が迫ってくるようになった。
さすがにチベット高気圧と太平洋高気圧に二重に覆われた安定した夏の晴天は終わったらしい。
ただ、目指す神楽峰、苗場山方面は上空に巻雲が出ているだけの秋の空が広がっているのでまずまずの天気ともいえる。
東側の山が見られないのは残念だが、この山は展望を楽しむというより山上湿原を楽しむ山なのだと納得することにした。
神楽峰を過ぎるといよいよ苗場山の堂々たる姿が目に飛び込んでくる。
東側は切り立っているので堂々たる姿なのだが、西側には茫洋たる湿原が広がっているのだ。
近づくにつれよく見ると山頂部が平坦でそこにその湿原があることが分かる。
最後の急登を一気に上がると、知識としては知ってはいても突然の山上湿原には感動する。
時間があればこの山上湿原を満喫するために龍ノ峰辺りまで足を延ばそうかと思っていたのだが、東側からどんどん雲が上がってくるため雨になるかと早めに下りることにした。
立派過ぎる山頂碑の棒が立つ山頂付近にしか樹林帯がなく、最初は直射日光がきつすぎるくらいだったのだが、1時間ほどの間に雲の中になっていた。
今度来るときには、この山頂湿原を横切るルートで計画したいと思った。
山頂部の湿原はもう花の盛りを過ぎたかという雰囲気だったが、雲尾坂から神楽峰にかけての「お花畑」は花盛りだった。
タカネナデシコやシモツケが多かったが、オヤマリンドウが咲いてきていたということはもう秋の花盛りなのかもしれない。
この後は東側からどんどん雲が流れこんできたが、和田小屋に着くころにはまた陽が射してきた。
帰りは山から下りてきても涼しい風が吹いていて、なんだか暦通り秋が来たようだった。
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