鳳凰三山（夜叉神峠からピストン）Mさんデビュー戦と高校山岳部員との出会い

2015年08月16日(日) [日帰り]

• GPS: 08:16
• 距離: 25.6km
• 登り: 2,357m
• 下り: 2,350m

コースタイム

日帰り

• 山行: 7:20
• 休憩: 2:20
• 合計: 9:40

6:40 夜叉神峠登山口
7:10 7:20 夜叉神峠
7:50 杖立峠
8:40 8:45 苺平
8:55 9:15 南御室小屋
10:05 10:25 薬師岳小屋
10:30 10:40 薬師岳
11:00 11:05 観音岳
11:50 12:30 地蔵ヶ岳
14:10 14:30 南御室小屋
15:50 16:00 夜叉神峠小屋
16:20 夜叉神峠登山口

天候

1日中くもり

アクセス

利用交通機関：

自家用車

夜叉神峠駐車場まで自家用車
6：00頃に到着したとき1/3程度の空きがあり

コース状況／危険箇所等

○駐車場から薬師岳小屋
　樹林帯の登山道であり、ガレている箇所が一部あるものの、大変整備させれおり進みやすい（これほどの登山道はあまりないと思う）
○薬師岳小屋から地蔵岳
　マーキングもあり全体的に進みやすい（ザレている箇所が一部有）

写真

6時頃到着、駐車場はまだ1/4程度の空きがありました。
M先輩と来ました。M先輩はトレラン歴2年でレースも出ますが、今日初めて2000m越え山を初体験で、登山の経験がほぼなしです。

登山道入口にポスト

夜叉神峠まで整備されたトレイルを進む

夜叉神峠まで整備されたトレイルを進む

夜叉神峠小屋に到着
ここはまだ標高が低いのでガスが掛かっておらず、何とか間ノ岳と北岳が望むことができた。

ガスで殆ど、何も見えず

杖立峠

笹原でいい感じの森です

「毛が三本？」・・・・
汚さない・・のことか

苺平に到着
夜叉神峠小屋から、ここまで森が深く何も見えず。
登山道は、ガレたところが一部あるものの、幅があり全体的に整備され進みやすい。ナルホド、雑誌でも紹介されるコースな訳だ。

南御室小屋に到着

南御室小屋は広ーい、広場があります。

ん？、この高校生トレランシューズで50Lのザック？このザックは、親のかなと思ったら本人が担いでいるものでした。
彼は、地元高校1年の登山部員でした。まだ、体格が小さいのにこんな大きいザックはビックリ

同じく登山部員が三人おりました。

さて、いまから仕事（歩荷）です。
この緑色のTシャツの子、アスリートとしてのオーラすでに出ていました。

南御室小屋の水場
とても冷たく、大変イイ水です。

薬師岳小屋を目指します。

M先輩は、今日の0：00まで仕事してて、ほとんど寝ていません。コレ、カラ元気のポーズです。

森林限界を超えました。

薬師岳

巨石たち

薬師岳小屋に到着
ここで、10分くらい登山部の高校生と会話しました。
韮崎工業高校の登山部で、去年までの顧問はあの有名なトレイルランナーでした。県代表で高校総体に出場するようです。
「優勝めざし頑張ってね」

薬師岳到着
青木鉱泉との分岐

薬師岳山頂

薬師岳山頂は何も見えず
今日はガスの切れ目も全くありませんでした。

薬師岳山頂でM先輩とお山のポーズ

観音岳

ガスがあり先が見えません

M先輩
止まって3秒目で寝てしまうくらいの寝不足でした。
高山病ではないよね・・・

岩稜とザレ場を進みます

切り立った岩達、カッコいいです

山頂で少しだけ青空が！
ガスよ切れてくれ

地蔵岳到着、オベリスク見えた

お地蔵さん達です。

オベリスク、悠然と立ち誇っていました

M先輩、充電中

ガスも濃くなってきました

M先輩、充電が完了し後半は、スイッチが入りました。

再び薬師

巨石の間に空間からとても涼しい風が出ていました。

M先輩は、下りで戦闘モードのスイッチが入り、私も負けじと応戦しました。しかし、この後転倒して脚と腕を擦りむいた。
この後、完全に戦意喪失しました。

コラ！！、撮影の邪魔

夜叉神峠小屋

再び、夜叉神峠に到着
ココが一番、眺めがいいくらいでした。

駐車場にゴール
M先輩、高山病にもならず、初の2000m越えお疲れ様でした。（この後、車で爆睡なのは言うまでもありません）

感想

gonta59

　今回、トレラン仲間のひょうきんなM先輩と鳳凰三山へトレランをしてきました。

　M先輩は、トレランレースの経験がありますが、登山経験が皆無で地元の猿投山くらいしか知らないので、もちろん2000m超えの山も初体験です。M先輩の仕事が0：00に終わり2：30に集合場所まで向かいに行き、鳳凰三山へ向かいしました。向かう道中、M先輩はドライバーの私に気を遣い寝なかったので、かなりの寝不足状態でのトレランとなりました。休憩場所で腰を下ろすと3秒後には寝てしまうくらいの寝不足なので、地蔵岳までの行きは、ほぼ歩きのペースで途中、休憩を多めにしました。
　M先輩は高山病も疑いましたが、地蔵岳で20分の仮眠をとったら完全復活して、薬師岳小屋を過ぎた下りで戦闘モードのスイッチが入り、私も付いていくのがやっとのハイペースでしたが、じきにコケて腕と足の擦りむきました。それでもひょうきんな性格なので、私の撮影の邪魔をしながら元気に下山しました。

　あと、南御室小屋で、まだ体の小さい高校1年生が50L以上あるザックを持っていたので、お父さんのザックかなと思いきや、自分のザックでした。しかも、シューズはトレランシューズ。小屋の親父さんに伺ったところ、彼は韮崎工業高校の登山部員で、去年までの顧問の先生があの有名なトレイルランナーでした。ここと上の薬師岳小屋でアルバイトをしながらトレーニングを積んでおり、歩荷として荷物を運ぶ高校生もいました。
　この後、薬師岳小屋で3年生の登山部員さんとしばし会話、彼は鳳凰三山で開催された登山競技の県大会で優勝し、全国高校総体に出場するみたいです。こんな凄い高校生アスリートでも昨年の顧問の事を伺ったところ、彼からしても「昨年の顧問はモンスターです」と言っておりました。やっぱ、実力のあるランナーは凄いことを彼から十分感じとりました。

　鳳凰三山は、トレラン雑誌のコースに取り上げられるだけあって、多くのランナーさんに出会いました。地蔵岳で毎週アルプスをトレランする御夫婦やUTMB出場された方など、ここに来られる方々のレベルの高さを実感しながら、色んな方からの話ができ良かったです。
　
　

コメント

messiah

お疲れ様でした。
やはりあの人はモンスターですか…！
黒戸尾根を2:20で登る人は、当たり前ですけどモンスターですよね
そんな人に従事していたなんて、なんとも羨ましいです。
その子の人生に於いて、色々な意味でプラスになっていく事でしょう。
一度、ホンモノにお会いしたいものです。。。
あと、お会いしたいのは、TJAR3連覇の更にモンスターのあの方ですね、やはり！！

gonta59

Re: お疲れ様でした。
山岳部の生徒は、夏休み中に南御室小屋と薬師小屋でアルバイトをしているようですので、声をかければ元顧問の話が聞けるかと思います。
　今回の山行は、スタートが６：３０と遅く、1日中のガス でまったく眺望がないので楽しいはずが修行になるんじゃないかと思っていましたが、その中で山岳部員から色んな話が聞けて楽しかったですよ。話ができた一人は、薬師岳小屋で3年生の山岳部員くんですが、この鳳凰三山で県大会を優勝し高校総体に出場した高校生アスリートです。この高校生と元顧問との走力の差を聞いたところ、「元顧問は、次元が違うモンスターです」の答えでしたが、それだけ大きく走力の差があるのなら、この高校生は、まだ伸びしろが大きいことを思い、その話をしました。また、山岳競技を通しどうなりたいと聞いたところ（結構、難しい質問でしたね）、「難しい山を楽しみたい」の回答を得ました。ナルホド、まだまだ体力、知識、技術をもっと高めたいことがよく分かりました。多分、この山岳部員の中から、有名なトレイルランナーが出てくることを思いました。

　あとTJAR三連覇の方は、3月に新城で開催された新城トレイルで６４ｋｍ部で出場していましたよ。その時、ワタシも３２ｋｍに出場しておりました。６４ｋｍ部のスタート前、他の選手と彼がいましたがもう別格ですね、まさに王者の風格です。そして、ワタシもスタートしてコースに出たとき、彼に2回ほどすれ違いがあり全く歯が立たない登りを走っていましたよ。
トップアスリートの走力は、全くの別次元であると感じました。