【夏の東北遠征1】西鳥海(一ノ滝駐車場〜二ノ滝口コース〜西鳥海散策〜長坂道で下る)
- GPS
- 10:01
- 距離
- 17.9km
- 登り
- 1,595m
- 下り
- 1,596m
コースタイム
- 山行
- 7:29
- 休憩
- 2:27
- 合計
- 9:56
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
遊佐から県道60号で。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所は特に無いと思う。 ただし、知られているように増水時の月山沢渡渉点は渡渉困難とのこと。 |
その他周辺情報 | 前日はアポン西浜で入浴400円 下山後は八森温泉ゆりんこで入浴450円 |
写真
感想
今までも鳥海山には何度か登ったことはあるが、今までは鉾立や滝の小屋からである。どちらも車で1000m以上の所まで上がることができる人気のあるルートである。
そこでまた違った鳥海山を知るべく、今回はちょっと趣向を変えて少し標高の低い所から登ってみようと考えた。
とは言っても日中の気温が30℃を余裕で超えるこの真夏に長坂口から往復を歩き通す自信はないので、今回は一ノ滝駐車場から登る二ノ滝口から入り、千畳ヶ原まで登って西鳥海エリアをのんびり散策して長坂道で下って周回するコースを選んだ。
実は朝日連峰の障子ヶ岳から以東岳とどちらにしようか迷ったが、朝日連峰の方はこちらよりキツそうなので涼しくなってからとして、今回はこちらのルートを歩くことにした。
前日に酒田に入り登山口の下見などし、宮海海岸で日本海に沈む美しい夕日を見て過ごした。
長野から酒田は350kmほどで思いの外近く感じた。現在は部分的に一般道が残るがすべて高速が開通すれば更に短い時間で移動できる。
登山口となる一ノ滝駐車場には当日の朝に明るくなってから移動した。標高が低い分、車でのアプローチも楽である。
駐車場に着くと先に1台止まっており、おそらく前日からの入山ではないかと思われる。
早くもアブに纏わり付かれる中で準備運動をして登山口で登山届に記入してから登り始める。月山沢辺りまでずっと纏わり付いていたが同じ個体ではないだろうな。
下りでも終始アブにアタックされ、服の上から結局は十数箇所刺された。今も痒くて仕方がない。後から痒くなるんだよな。
二ノ滝までは遊歩道のような道で滝からの飛沫でマイナスイオンを全身に浴びながら静かな朝の沢沿いルートを行く。
本格的な登山道はその先から始まる。沢の音を聞きながら美しいブナの森をじっくりと高度を上げていく。
小まめに休みながら行こうと思ったが、なかなか良さ気な休憩ポイントがなくて結局は月山沢渡渉点までほとんど休憩らしい休憩は取らずに行ってしまった。
枯れた沢と小さい尾根を越えることの繰り返しで徐々に高度を上げていく。
途中で「森の清水」という"森の石松"と"清水の次郎長"を合わせたような名称の水場を通ったが、水場を見つけることはできなかった。湿潤な雰囲気ではあったので今の季節は枯れてしまうのかな?
暑さで疲労気味になるころに月山沢に着いた。ここは増水時に渡渉困難になるとのことだが、前日の日記に対するD-Metalさんのコメントどおり今回は問題なかった。
しかしここまで来て渡渉できない場合に戻るしかないと思うとゾッとする。やはり十分な下調べが必要ということだろう。
広くて開放的な沢で長めに25分ほど休憩した。今回は暑さ対策で梅干しを持って登った。10個ほどをタッパに入れて行ったが山中で食べ尽くして下りてきた。梅干しは塩分とクエン酸が摂取できるので暑さ対策に良いかもしれない。
月山沢から少しの間は馬の背の急な登りが続くが、それを登り切ると鳥海山の他ルートでもよく見られる石畳となり急登はここまでである。その先は木道をゆっくり登って千畳ヶ原の丁字分岐に至る。
「晴れないかな」とここで40分ほどゆっくりしてから鳥海湖へ登り御田ヶ原分岐から御浜小屋に回る。御田ヶ原から御浜小屋の間は鉾立から山頂へのルートにあたるため賑やかになる。扇子森付近はハクサンシャジンの群落が見られた。
賑やかな御浜小屋をスルーして笙ヶ岳へ向かう。いよいよ暑くなってきたので笙ヶ岳で少し長めの休憩をとった後、長坂道を下り始める。
下に小さく万助小屋を見ながら展望の良い尾根を下って行く。予定では庄内平野を見ながら下るつもりだったのだが仕方がない。
しばらく下ると長坂道を登ってくる方が見えた。登ってくる姿が格好良く見えた。ずいぶん離れてもう一人の方が登って来られ、すれ違い時にご挨拶したところご夫婦とのことだ。やはりこの暑さで大分疲労しているようだった。
やがて灌木帯となりしばらく下るとガレ場に到着し、ここからは長坂道から道を分けて万助道の渡戸へのルートを下る。
この辺りまで下ってくるとまたアブがうるさくなってきた。結局アブたちは駐車場近くまで纏わり付いてきて辟易した。刺さなけりゃ良いんだけどね。
後はひたすら我慢して下り続けた。
水はハイドレーションに入れた2リットルと途中で追加する2リットル+500ccペットボトルを持って合計4.5リットルほど担いで登ったが、下山した時点で0.5〜1リットルは残っていたので使ったのは約4リットル弱であった。
次の日に栗駒山に登った後、もう一度酒田にもどりきれいな夕日を眺めてから帰宅の途についた。
夕刻の水田越しに見える鳥海山を見て走っていると、庄内平野の水田が黄金色になる秋頃にまた訪れたいと思った。
事前の計画ではkiyoshiさんとmokkedanoさんの下記のレコを参考にさせていただきました。大変助かりましたので御礼申し上げます。
「鳥海山クラシカル 二ノ滝口から長坂道へ」
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-211460.html
コメント
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お天気残念でしたね。でも、こちら
鳥海山は、草原のガスが
幻想的ですね。なかなか、本州中部では
見れない、雄大な眺めです。
梅干、試してみようかしらん。
アブはいやですね。僕も2週間くらい
かゆいです。
komakiさん、こんにちは。
お天気の方は仕方がないですね。 レインウェアを着ることはなかったので良しとします。
梅干は多分良いと思います。でも食べ始めると止まらなくなって塩分過多になるかもしれません。
東北ではいつもアブにやられています。
長袖着ていてもやられてしまいます。何か上手い方法はないですかね。
トンボがいる所には居ないようですが。。。
静かないいコースですね。私たちが歩いた時も、稜線以外ではどなたにお会いすることもありませんでした。美しい千畳ヶ原、swynさんのレコを懐かしく拝見しましたよ 初夏のブヨのあとは盛夏のアブ、痒いのも痛いのもどっちもつらいですね
また遠路東北の山をご訪問くださいね。
cheezeさん、おはようございます。コメントありがとうございます。
今回、また違った鳥海山を楽しむことができました。
できれば千畳ヶ原から夏の青空バックの鳥海山を見上げたかったのですが、こればかりは仕方がありませんね。
どうやら耳タブを刺されたようで片耳だけ分厚くなっております。
東北へは、できれば稲穂が黄金色に染まる頃にお邪魔したいと思っております。
すでに登ったことのある山でも
初めてのルートで歩くのはいいものですよね。
二ノ滝コースはほとんど人がいなくて
いくつもの滝を眺めながら歩くことができて好きです。
NO.17は不動滝です。遠くまで轟音が響きますよね。
秋にぜひ再訪ください。
pg77さん、こんばんは。
鳥海山はコースによって様々なので面白いです。
鉾立や滝の小屋からと比べて標高が低いからか美しいブナの森が広がっていますし。
月山沢手前で見えるのは不動滝でしたか。
秋にまたお邪魔したいと思います。
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