家族の白馬3日間(大雪渓〜白馬岳〜鑓ヶ岳・鑓温泉)
- GPS
- 50:03
- 距離
- 20.7km
- 登り
- 2,367m
- 下り
- 2,367m
コースタイム
- 山行
- 7:48
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 8:44
- 山行
- 4:53
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 5:13
- 山行
- 3:47
- 休憩
- 0:21
- 合計
- 4:08
白馬尻荘に7時20分過ぎに到着。ゆっくり休憩してtubataroさんファミリーを待ったのでですが、携帯電話も通じず8時前にFutaroのみ残って他の3名は出発。
その後30分過ぎてもtubataroさんファミリーが現れず、小屋の人に猿倉に連絡をしてもらってtubataroさんファミリーの状況を確認し、Futaroも8時40分過ぎに出発。
大雪渓の終点で他の3人に追いつき、13時20分過ぎに白馬岳頂上宿舎に到着。
後は全員一緒に行動しました。
天候 | 12日 晴時々曇 13日 曇時々雨 14日 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・栂池第2駐車場は無料で、トイレはあります。が、深夜に到着すると広い駐車場には明かりもなく、遠くにトイレがぽつんとある程度でさびしい感じがします。 ・最終的には猿倉からの周回となったため、結果からいうと八方第2駐車場に2台を駐車して、猿倉へ1台で移動するのがベストでした。 注:コースタイムの一日目は一足出遅れて出発したtuataro家の記録です。Futaro家、kikowako家は2時間ほど先行しています。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●大雪渓 今回は落石を目撃することはありませんでしたが、常に上を向いて気を配りました。アイゼンはあったほうが安全・安心に歩けると思います。 ●鑓温泉小屋上部の鎖場 確かに滑りやすい岩場が複数回連続するため慎重に行く必要があります。今回は降雨中の下りのため余計に。ただし鎖自体は新しくしっかりしているので離さない限り大丈夫と思います。子供の通過には気を配って一つ一つ指示しました。 ●崩沢・落石沢 ヤマレコでは非常に狭いトラバースで滑落の危険を指摘する方もあり、子供連れの身としては最も警戒した場所ですが、実際にはルートを外さずに慎重に歩けば大丈夫かと思います。 |
その他周辺情報 | 1. 白馬頂上山荘はモンベルカード提示で本人だけですが、一泊二食料金が500円割引になります。 2. 下山後のお風呂 下山後は八方第2駐車場(無料)に移動し、駐車場の敷地内にある八方の湯でさっぱりしました。八方の湯はまだ新しく、露天風呂もあります。 駐車場の敷地内にはトイレや足湯があり、ラーメン屋があり、また隣にはコンビニや、八方インフォメーションセンター、モンベルがあり、非常に便利だと思います。 インフォメーションセンターで割引券、またはモンベルカードで100円割引です。 |
写真
感想
元々は我が家4名とkikowakoファミリー4名とで始めた夏の恒例山行でした。一昨年から上の娘とかみさんが来なくなり(二人はヨーロッパ旅行)、代わりにその年の山行で知り合ったtubataroさんファミリーと一緒に行くようになりました。下の娘とかみさんが、僕と上の娘の反対を押し切って捨て猫を拾ってきてから、ネコを置いて長い旅行が無理になったので、当分はこの形が定着しそうです。kikowakoファミリーの下の娘のWちゃんと我が家の下の娘が同じ年、tubataroさんの娘さんのHちゃんが一つ下と近くて、3人の仲が良く、山嫌いの娘も二人がいると山行に行ってくれるのでとっても助かっています。
今回は初日はまずまずの天気でしたが、二日目は曇り時々雨で鎖場の始まりで本降り、三日目は雨時々曇りで、トラバースの区間は雨でした。その様な少しきつくて危険な状況でも、三人だと文句も言わずに歩いてくれ、後で聞いても楽しかったそうです。中学に入って部活で剣道を初め、体力的に余裕があったのもあるでしょうが、やはり二人の存在が大きかったと思います。
また大雪渓の登り、雨の中の鑓温泉の上の鎖場と下のトラバース道を、危なげなく下れたのも大きな収穫でした。これで北アルプスの一般道ならどこでも大丈夫そうです。それとutaotoさんファミリーに会えるというサープライズも有りました。テント泊での重たい装備を持っても、utaちゃん、otoちゃんは軽快な足取りでした。娘がutaちゃん、otoちゃんと友達になってくれると、山にもっと行ってくれるのにな〜と密かに期待してしまいました。
今回、鑓温泉がとっても好評で、来年もルート中に温泉が入れるのが良いね〜ということになり、tubataroさんとあれやこれやを話したのですが、立山〜仙人池〜阿曾原小屋〜欅平か、雲ノ平〜高天原(前後のルートが多肢)などと盛り上がりました。来年も是非ご一緒したいですね。
<次回の為の反省点・忘備録>
1. 暑さ対策に気を取られて寒さ対策が疎かになった
天気予報は当初まずまずだったのですが、山行が近づくにつれて悪くなり、二日目、三日目と雨に降られることになりました。8月3日の穂高の山行がとっても暑かった為、短パンTシャツが基本で長袖、長ズボンは1枚ずつで、その上に雨具の上下をきれば十分だと思ったのは失敗でした。何とかなりましたが少し寒かったし、雨も考慮すれば着替えの長袖がもう一枚あった方が良かったです。通常の夏山ならそうしたはずですが、今年の夏は異常に暑いので暑さ対策に気持ちが行き過ぎました。
2. 子供用の手袋を忘れた
寒さ対策と鑓温泉の上の鎖場の滑り止めに必要でした(自分のを貸したけど。。。)。
3. キャンプ用のザックとテントは20年以上前の物なので買い換えた方が良い
2013年夏の北ア縦走時に偶然お会いしたFutaroさんファミリーとkikowakoさんファミリーとの北ア家族ハイクも今年で3回目。今回、tubataro家は3名(私、妻、小6娘)で、FutaroさんとAちゃん、kikowakoさんとWちゃんで計7名。当初は白馬三山を鑓温泉から縦走して栂池に下山するコースを2泊3日で計画しましたが、天気予報が大きく揺れ動き、何度もコースの見直しをしました。
<1日目(12日)>
・2、3日目の天気予報が悪く、温泉ピストンは避けたいと、天気の良い1日目に大雪渓を歩いて白馬岳山頂を目指すことに。
・AM6:30頃、猿倉にて準備を整えて、いざ出発!と思いきや、突然私の娘が体調不良で動けなくなり、皆さんに先に行ってもらいます。
・娘はどうやら朝ご飯のおにぎりにあたった様子。ベンチで休んでいると、utaotoさんファミリーが登場。(驚)
・AM8:45。娘はようやく立ち上げり、皆さんを追いかけることに。大雪渓では幸い落石を見ることもなく時折広がる青空の下、雄大な景色を楽しみながら、快適な雪渓歩。
・雪渓が終わり、足場の不安定なガレ場を越えて稜線が見えて来た頃から満開の花畑に疲れも癒され、山頂宿舎で皆さんと再会。
・今回は男性陣はテント泊、女性陣は小屋泊まりの予定。山頂宿舎のテン場でテントを張っていると、utaotoさんファミリーと再会。4家族改めて自己紹介の後、一緒に白馬岳山頂へ。
・白馬岳山頂では一気に青空が広がり、遠景には槍から大キレット・穂高の稜線、中景には存在感のある剣・立山、そして目前には杓子岳から白馬鑓ヶ岳への美しい稜線。
・夕食は山頂宿舎のバイキング。安曇野の旬の野菜など手作りの美味しい料理を食べ放題。その後、宿舎に詰めている遭難対策委員会の方々に翌日の天気を聞くと、「13日は一日中、雨。稜線では気温は10℃を超えず、風が非常に強まるので体感温度は0℃になるため、子供連れでは到底稜線を歩くことはできない。午前中できるだけ早く、大雪渓を下って下山すべき」とのこと。皆さんと小一時間議論の末、大雪渓を下るのは14日でも可能であるから、「13日は停滞。14日の状況がよくなれば白馬大池・栂池へ縦走」することとして就寝。
<2日目(13日)>
・夜中は雨が降りましたが、AM4:30頃テントを出ると風雨は収まっており、再度遭難対策委員会の方に聞いてみると、「天気は思ったほどは悪くない。午前中なら稜線の風も大丈夫。ただし、午後は雷」とのこと。
・のんびり小屋の朝食に並んでいたkikowakoさんを呼んでFutaroさんと再び議論。「稜線の展望は13日も14日も期待できないなら、当初計画していた鑓温泉を目指してはどうか。2時間程度で稜線をはずれるので今から準備して出発すれば間に合う」との結論。
・AM6:40、3家族そろって出発。風雨は収まっていますがいつ荒れるか不安なため、足早に進みます。杓子岳山頂は巻いて、AM8:30頃に鑓ヶ岳直下のコルに到着。一息入れて、すぐに鑓ヶ岳山頂へ。AM8:50、山頂に到着し、子供たち含め皆さん、一気に緊張がほぐれて登頂を喜びました。
・その後一気に下ります。大出原は花は散っていますがチングルマの群生地のようで満開時は素晴らしい光景だろうと思います。チングルマの花が一つ、咲いているのを見つけました。
・問題の鎖場ではタイミング悪く雨が降り出しました。Futaroさんが先行し、子供たちには、鎖を絶対に離さないことを指示し、一つ一つ足の置場を伝えました。子供たちは緊張しながらもしっかりとした足取りで無事通過。
・正午頃に無事、鑓温泉小屋に到着。お待ちかねの温泉に浸って汗を流します。思ったほど熱くもなく、湯質も大変よく、気持ちの良い温泉でした。午後は宴会と温泉でまったり。
<3日目(14日)>
・AM7:00頃、雨が収まったタイミングで3家族そろって出発。雪渓が3度出現しますが、子供たちの足取りをみてまず大丈夫と、アイゼンはつけずに進みました。
・警戒していた崩沢付近のトラバースも思ったほど高度感はなく、道幅もあるので問題なく通過。
・その後はしっかりと雨に降られましたが、順調に歩いて、AM11:00頃、無事、猿倉に帰還。ゴールインの瞬間の皆の笑顔が印象的でした。
天候の変化やコースの危険度合い、メンバーの体力などを踏まえて色んな議論をしながら歩いた今回の山行。大変貴重な経験ができました。ありがとうございました。
白馬での楽しいひと時…
あの時間がホントに楽しかったです
あの後、鑓温泉への転進を本気で考えたんですが、何とか行けそうな気配だったのでそのまま縦走を続けました。
みんなでワイワイしてたのが遠い昔の記憶のように…
道中、硫黄臭がして、みんな今頃温泉に入ってるんだろうなぁって
杓子岳巻いたり、天候イマイチだったり、温泉含め宿題を沢山残したので、またいつか再訪したいと思います
utaoto さん、こちらこそありがとうございました。
サープライズでお会いできて嬉しかったです。
ただ晩御飯がご一緒できなかったのが残念でした。あの夜は小屋のバイキングを予約していたものですから。鑓温泉では三家族で自炊しながら、これが昨日だったらutaoto さんファミリーも一緒だったのにと皆で残念がっていました。
また今度、どこかでご一緒できたらと思います。ではまたその時まで。
utaotoさん
こちらこそ、ありがとうございました。我々家族には到底真似できない行程で、すごいねと話していました。最後の日の快晴は素晴らしいプレゼントですね。
鑓温泉はまったりするには最高です。是非次の機会に行ってみて下さい。
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