【那須茶臼岳(栃木・1915m)】1Dayはもったいなかった! 沼原駐車場を起点に三斗小屋、朝日岳、那須茶臼岳、牛ヶ首、南月山、白笹山をグルッと! 気持ちの良い稜線歩き
- GPS
- 09:24
- 距離
- 20.8km
- 登り
- 1,571m
- 下り
- 1,567m
コースタイム
- 山行
- 8:11
- 休憩
- 1:13
- 合計
- 9:24
天候 | 晴れ時々曇り、小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
東北自動車道那須インターチェンジから約24キロメートル(約40分)、黒磯板室インターチェンジから約28キロメートル(約50分) 那須ハイランドゴルフクラブ正門のほぼ向かい側に、沼ッ原駐車場への市道入口があります。 駐車台数 約100台無料、トイレあり |
コース状況/ 危険箇所等 |
○沼原駐車場〜沼原湿原分岐 特に危険箇所なし ○沼原湿原分岐〜三斗小屋温泉 分岐からは小屋宿跡の先のちょっとした広場までは林道歩き、 看板が落ちて割れているので気付かなかったが、 林道は左側に登って行くのに対して、 登山道は右手に下りて湯川に出る。 湯川からはブナ、ダケカンバの森の中の登り。 ○三斗小屋温泉〜熊見尾根 小屋の中を抜けて道がつながっている。 隠居倉の稜線手前はやや急で鎖があるが使うほどではない 稜線に出ると眺望が良い ○熊見尾根〜朝日岳〜那須茶臼岳〜牛ヶ首分岐 登山者多く、整備も行き届いている 危険箇所なし ○牛ヶ首分岐〜南月山 気持ちの良い森林限界の稜線歩きが楽しめる ○南月山〜白笹山〜沼原駐車場 笹の刈り払いがここ1週間以内に行われていた様子。 そうでなければ、笹漕ぎ必須かも。 |
写真
感想
このお盆は4日間しか休みがない中で、
家の用事を済ませつつ、
栃木に用事があり山行をどうしようかと思案していたところ、
ヤマレコで良さそうなレコを発見!
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-673701.html
「日帰りでここまで回れるのか、歩いてみようかな」
といういつもの軽いノリで行ってきました。
沼原駐車場へ繋がる道は、那須ハイランドゴルフクラブのほぼ向かいにある。
カーブの連続で、途中未舗装の区間があるが、
マイクロバスくらいなら離合もできるマシな道。
駐車場には一台もクルマがない、一番乗り。
身支度をして出発、まずは沼原湿原に向けて遊歩道を下る。
下った先の分岐で右に折れると東屋を経て麦飯坂に行くが、
せっかく来たからと、左に折れて沼原湿原の周遊路を散策しよう。
那須連山の西端に位置する沼原湿原は、標高1230mに位置していて、
西ポッカ山はじめとする那須の山並みを見ながら、
多くの植物が自生しているのを楽しめる。
木道が整備されているので、登山者だけでなく多くの人たちで賑わいそう。
紅葉の時季なんか良さそうだな。
沼原湿原を周遊した後は麦飯坂へ。
森の中の緩やかな下り坂、途中石仏があったが、
「会津中街道」という歴史ある道の名残だとか。
ジグザグに下りきると湯川の木橋、林道に合流する。
林道は三斗小屋宿跡の先まで続いていて、
宿場跡の名残らしき石仏、墓碑が多くみられる。
登山道は林道と分かれて右に折れて湯川に向かって下る。
那珂川源流として、釣り場所にもなっているようで何人かの釣り客がいた。
湯川に架かる橋を渡ると、三斗小屋温泉までは緩やかな登り、
小さな沢をいくつかまたぐとジグザグの坂道になる。
この辺りはダケカンバ、ブナの森の中。
嫌になってきたところで大黒屋の建物が森の中から姿を現す。
三斗温泉小屋は2件の宿があり、
山小屋のように休憩できない。温泉もあるけど今は日帰り入浴はできない。
木造のどっしりとした造りの2階建ての宿は、風情漂っていて妙に落ち着ける。
今度はここに泊まってみたいな。
温泉小屋からは温泉神社を通る。
その先森林限界を超えると、硫黄臭が辺り一帯に漂う。
源泉が勢いよく噴き出ており、周囲の岩からの湯気が立ち込めている。
息を吸うだけで温浴効果がありそうだ。
隠居倉の尾根に取り付くと、
那須茶臼岳、朝日岳をはじめとした那須の山々を眺めながらの稜線歩きとなる。
隠居倉で朝食休憩、ご夫婦連れの方としばし話し込む。
熊見尾根を上がって、朝日の肩まで来ると一気に登山者が多くなって、
観光地のような様相となる。
朝日岳からは、今朝から歩いてきた道、
そしてこれから行く那須茶臼岳がどーんと横たわっている。
2月に訪れた時の大丸からのルートが手に取るように分かる。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-593148.html
ここまでにかなり時間押し。
というか、参考にしたレコの人(lastingさん)、
扇沢から親不知まで4日間? へ?凄い健脚だ(^_^;)
しかし、ここまで来たからには何としても戻らねばならない。
朝日岳は写真撮りだけにして峠の茶屋へ急ぐ。
登りらしい登りとしては最後になるだろう那須茶臼岳を前に休憩。
休憩したおかげでバテバテ感が薄くなった。
(シャリバテだったのか)
お鉢巡りをして山頂で再び小休憩。
雲が多いものの、360度のパノラマ!
一旦ロープウエイの駅近くまで下って牛ヶ首山頂分岐へ。
牛ヶ首山頂分岐への道はロープウエイの登山者でいっぱい。
分岐から牛ヶ首への水平道は一気に人の数が減った。
那須茶臼岳、南月山、そして背後に広がる麓の景色に囲まれながら水平道。
体力の消耗もなく、楽しい歩き、やや小上がると牛ヶ首。
牛ヶ首からの那須茶臼岳は荒々しく見える、これも良い。
そして眼下に広がる姥ヶ平、ここには次回是非行ってみたい。
今日は行ってみたいところだらけの連続だ。
南月山へは緩やかな登りの後のゆったりとした水平道。
蚊に悩まされるところだけど、大量のトンボが防衛してくれる。
にしても、電子蚊取り、全然効かない(笑)
南月山では、栃木県内からいらした、
母と息子さん2人の3人グループの方と行き会いました。
毎年、息子さん2人がこうしてどこかの山に一緒に行っているとのこと。
金沢の話などでしばししゃべり込み、楽しいひととき。
南月山から白笹山へは、クマが出そうなところ。
というか、途中、棲家じゃないのかというようなところを中を歩きます。
笹漕ぎ必須かと思いきや、ごく最近笹を刈り払われたようです。
登山道を整備して頂いてこうして歩けることに感謝です。
白笹山からは最後の下り、樹林帯の中で高度感がつかめず、
歩いても歩いてもなかなか高度が下がらない。
しかし、最後のブナの林の平坦道まで来ると、達成感が。
それにしても、地図では急登と表示してあったり、
人から「ここがしんどい」と言われたところは歩きましたが、
それほど感じませんでした。
今思えば、剱岳が基準になっていたかも(笑)
時間はかかりましたが、何とか無事に山行を終えることができました。
今回は、那須茶臼岳だけでなくいろんなところを見たいと欲張りましたが、
2000mに届かない標高ながら、
湿原や火山、多彩な山容など多くの自然と歴史があり、
次回訪れたいというところがたくさんできました(笑)
山と山を通じた多くの出会いに感謝!
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