新穂高から鷲羽岳、水晶岳日帰り
- GPS
- 14:33
- 距離
- 43.0km
- 登り
- 3,095m
- 下り
- 3,081m
コースタイム
- 山行
- 13:57
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 14:34
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
林道部分も含めて残雪はありません。 |
写真
感想
以前から温めていた計画を実行することに。
日本100名山の中で日帰り最難関クラスと言われている鷲羽岳水晶岳。
今の自分の体力はどの程度なのか。限界を試してみたいと思いました。
標準コースタイムで24時間20分。
事前の皮算用では水晶岳までの往路8時間、復路6時間。休憩などを含めると15時間以内には戻ってこられるであろうと計算。
途中で動けなくなる事態だけは避けなければならないのである程度の余力を意識しながらのスピードハイクでなるべく休憩を少なめに。
AM1時、暗闇の新穂高温泉を出発。
月明かりもなくヘッドランプの明かりだけを頼りにまずは双六小屋までノンストップでいっきに高度を稼ぎます。
双六小屋到着は午前4時半。スタートから3時間半経過で、まだ辺りは薄暗い中、たくさんの登山者が準備をしています。
体力をセーブしながらもここまではコースタイムの39パーセントと順調な滑り出し。
ただここから眺める水晶岳はあまりに遠く、本当にたどり着けるのだろうかと不安がつのります。
余裕があれば双六岳、三俣蓮華岳と縦走しようかと考えていましたがそんな考えは一気に消し飛んでしまいました。
少しの休憩の後当然のように最短ルートの巻き道を選択し、まずは一路鷲羽岳へ。
稜線は高曇りで少し肌寒い秋の風を感じながらまずまずのペースでAM7時に鷲羽岳山頂を通過。
水晶岳への稜線はとても快適な尾根でアルプスのど真中を満喫しながら快調に歩きます。
AM8時30分、ついに水晶岳に到達。
新穂高からここまで7時間半で標準コースタイムの53パーセント、まだまだ余力もある。と楽勝気分もつかの間、このあと懸念していた膝の痛みが始まります。
黒部源流への下りから徐々にペースが落ち始め、前半の貯金を食いつぶしていきます。
なんとか12時に双六小屋に到着。ここまでくればどれだけペースが落ちても明るいうちに下山できそうな目処が立ちほっと一安心。
ただここから苦手の下りが待ち構えています。いかに膝に負担をかけないように下るかは長年のテーマでしたがここでひとつの発見がありました。
なるべく重力に逆らわずに一気に走るように下ってみるとほとんど膝の痛みが無いことがわかりました。
イメージ的には体を前傾させてスキーでコブ斜面を直線的に下るような感じでしょうか。
ただ転倒などのリスクもあるため極度の集中力が必要でそれはそれで結構疲れるものです。
安全第一が絶対条件なので、なかなか完璧な方法は見つかりませんがいずれにしても地道なトレーニングは必須でしょう。
林道に到達してからはどれだけ余力が残っているか試す為に走ってみますがわさび平小屋を過ぎたところで足の痛みと筋肉の疲労がもう限界!
あとは根性の歩きで15時30分、新穂高に無事帰還。
トータル14時間30分で標準コースタイムの59パーセント。まあこんなもんでしょうか・・・。
疲労感はそれほどでもないですが足のダメージはそれなりで、例えるならフルマラソンの35キロ付近で失速したときのような・・・
で、今回の山行で見えてきたことがいくつかありました。
ある程度ペースを抑えて早めの栄養補給を心掛ければばかなりの長時間行動が可能であるということ。
下りで膝のダメージを減らすためには筋力だけでなくテクニックが必要。
長時間行動の持久力がまだまだ不足。
結論としてはこれ以上のロングルートは今の僕にはたぶん無理でしょう。
いやー、それにしても長かった。
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