記録ID: 7033064
全員に公開
ハイキング
日高山脈
遥かだったペテガリ岳
2024年07月13日(土) [日帰り]
- GPS
- --:--
- 距離
- 31.9km
- 登り
- 2,644m
- 下り
- 2,654m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 10:40
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 12:10
18:20 みついし昆布温泉 蔵三 19:30
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
神威山荘には浦河町から道道348、野深荻伏停車場線を延々と北上していくと最終的に元浦川林道という未舗装路に突入するので、この未舗装路を約20km行けば到着です。 この元浦川林道はおそらく北海道標準よりちょっときつめの林道で、ところどころ激しく凸凹していたり鋭利すぎる石が転がっていたりするので運転にはけっこう気を遣う必要があって1時間はかかる運転になると思います。すれ違い困難な箇所も多々ありますが、登山者はちらほらいるので1時間も運転していればすれ違いも発生します。ちなみにヒグマとも出会えます。(出会いました) 元浦川林道は終端で神威山荘とペテガリ岳方面に分岐していて、それぞれに駐車スペースがあります。今回自分はペテガリ岳方面へ直行、そこで車中泊としました。この駐車スペースから3分も歩いて行くとすぐにニシュオマナイ川なので、さっぱりすることぐらいは出来ます。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
日高の山らしい厳しいコースだと思いますが、道が不明瞭過ぎるとか、滑落の危険があるとかそういう箇所は無いと思います。この日は歩いている人もそれなりには見かけたので、ヒグマの不安も低め・・・勇気が出たというだけで確実にどこかにはいるので安心はしない方が良いですが。 コースの様相は神威山荘〜ペテガリ山荘の区間と、ペテガリ山荘〜ペテガリ岳の区間で全然異なっています。それぞれ説明します。 ■ 神威山荘〜ペテガリ山荘 たいていのコンディションで沢にザブザブと入っていける装備が必要になると思います。そもそも歩き始めてすぐにニシュオマナイ川の渡渉なので、ここが無理ならすぐ帰れるのである意味親切かも。 しばらく沢沿いの踏み跡を辿っていくと(ところどころピンクテープあり)、小さな峠を超えます。このあたりすごい急坂ですが、ロープが備えられていました。 峠を超えるとあとはほとんど林道歩きになります。長い横移動ですが、ヒグマ超警戒区間です。 ■ ペテガリ山荘〜ペテガリ岳 普通の山歩き装備で大丈夫なので、沢用の装備があればペテガリ山荘に置いていくと良いかと思います。 コース的にはガーッと登って、細かいアップダウンで横移動しつつ、またガーッと登るという感じです。復路の方が多少は楽に感じますが、実にしんどい・・・ ほとんど明瞭な踏み跡がありますが、ところどころで笹が邪魔です。案の定最終的にはマツも加わって道を塞いで来るので頑張って押しのけましょう。 どのような足元で臨むか悩みどころだと思うのですが、自分が今回選んだのは水陸両用シューズです。サロモンの「TECHAMPHIBIAN 5」というもので、これで前半は沢用の靴下、後半は普通の靴下に履き替えて歩きましたが、まぁ悪くは無かったかなと。 また日帰りで考えると水分量に悩むところですが、自分は3Lを持って簡易浄水器も非常用に持っていました。SAWYERですね。これは北海道の山に来る時はいつも持ってきています。とは言え、ちょうど3Lで足りたので結局出番はありませんでしたが。 |
その他周辺情報 | 道の駅 みついし併設のみついし昆布温泉 蔵三に立ち寄っています。 元浦川林道を一生懸命また運転して1時間、ようやくここに辿り着いた時にはやり遂げたー!という実感が湧いてきたところ。最高に癒やされていましたねー |
写真
撮影機器:
装備
個人装備 |
Tシャツ
長袖インナー
ジャケット
ズボン
タイツ
靴下
グローブ
日よけ帽子
ネックウォーマー
雨具
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
簡易浄水器
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
日焼け止め
保険証
携帯
時計
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
|
---|
感想
次の日高はペテガリ岳だろうなとは思っていたのですが、まぁ近年チャンスは巡ってこず。しかし春先あたりになんか最近脚の調子が良いなと感じていて、ぼんやりと今夏ペテガリ岳行けないかなぁと思っていたらまさかの都合が色々噛み合って本当に実現することになった次第でした。
いや脚の調子が良いから行こうかなとかじゃないんですよね!春先の自分にビンタしてやりたい。自分的には元浦川林道の運転は本当に憂鬱だし、渡渉やヒグマもおっかないし、その上でさらにタフなコースであるという話なわけで。そもそも長さは分割も可能なわけでそのノリは違う!とは言え一度考えてしまうともうやるしかないなと思ってしまったのですよね。その達成感を求めて・・・。
しかし色々調べたり計画したり、脚の調子ももっと良くしたりして臨んだものの、やっぱりいざその日が迫ってくると本当に怖い。この恐怖にはまだ慣れないです。しかしいよいよペテガリ岳のピークが迫ってきたあたり、あの登りは本当にしんどかったんですが、ちょっとニヤけていましたね。ついに山頂に到着した時は感極まっていましたが、山頂到着ではまだ一安心、ペテガリ山荘に戻って二安心、車に戻って三安心、本当に安心したのは元浦川林道を脱出したところでした。
いやぁ本当にしんどかったし怖い思いもしましたが、上部で久しぶりに眺めた日高の山々の様相は大きな収穫でしたし、何しろ今回の北海道遠征の一番の目的でもあったので特に大きな達成感が得られた山行になりました。遥かなる山というのは全く同感で、まず北海道が遠い。次に神威山荘が遠い。とどめにペテガリ岳が遠かった。でもまた来るぞ日高山脈よ!
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:306人
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する