★上級★大峰山 弥山双門ルート(弥山テント泊縦走)
- GPS
- 15:55
- 距離
- 27.2km
- 登り
- 2,165m
- 下り
- 2,160m
コースタイム
- 山行
- 9:23
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 10:26
- 山行
- 4:54
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 5:20
過去天気図(気象庁) | 2024年07月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
兵庫出張にからめて関西山行を計画。
大峰山(八経ヶ岳)、せっかくのソロ山行なので一般登山道ではなく破線ルートの弥山川の沢を詰めるルートを、沢筋だと涼しいはず、少しはバリュエーションチックなルートも楽しみたいと選択。(完全に調査不足で後から知りましたが、関西最難関ルートで毎年事故が発生しているという…確かに「登山 関西最難関」でググると一番に「言わずと知れた弥山川双門ルート」と出てきました😱)
金曜日夕方に新大阪駅で仕事のレンタカーを返却したら、その足で別の安いレンタカー会社へ。道中コンビニなど立ち寄りしながら2.5時間ほどかけて、天川村手前の「道の駅吉野路黒滝」へ到着、車中泊。
翌朝は4時起き。身支度を整えて、天川村役場へ移動。役場の駐車場が週末は観光客の為に無料開放されているという、とても有り難いシステム。5時前に到着したら50台ほどある駐車場はまだ1〜2割程度だった。
駐車場から熊渡まではほぼ平なハイキングルート
と車道をひたすら歩く。熊渡の閉鎖されているゲートを入ると、脅しとも思えるほど大変そうなルート図の看板が鎮座していた。ほどなく分岐を沢筋に降りて破線ルート開始。最初は穏やかな河原歩きが続き、おたまじゃくしさーん、かえるさーん、などと独り占めの河原を写真を撮りながらのんびり歩く。
釜滝を越えたらいざ上級沢コースのスタート。踏み跡がいくつもあって、ピンクテープはなかなかなくて、ピンクテープなはずの橋は腐ってて、偽ピンクに惑わされ、これどーする??
少し進んでは、いやここじゃないと引き返し、別ルートが正解という行程を何度か繰り返しているうちに、後続パーティーにいつのまにか抜かれていた。
休憩中のパーティーに追い付き話を聞くと、どうやらこのルートはかなり大変らしい(完全に調査不足)。関西最難関なのだとか(後で調べると確かにそういう記録がたくさん!!)
多分私が見てて危なっかしかったのだろう、ルート経験があるというこのお二人のご厚意でメンバー加入させてもらい3人パーティーで進むこととなった。新メンバー、頑張ります(笑)!
双門滝はナショジオレベルのスケールと迫力でただただ圧巻。
その滝の脇を仙人嵓前のテラスまで激しくひたすらの直登。終わりが見えない梯子を登り、頼りないトラロープがぶら下がった岩を必死に登り、なんとかテラスへ到着。
この先で少しルートを外れ、双門まで案内して頂いた。案内してもらわないと絶対辿り着けないルートたが、その壮大な岩の門は圧巻。せっかくこのルートを歩くならぜひ立ち寄るべき見所だ。
ルートへ戻ったら、せっかく稼いだ標高を下げて沢へおりる。山と高原地図にもこの区間は道なしと書いてましたが、マジでわからん。まったく印がなかったり、両岸に印があったり、もはや迷路。右岸か左岸かなんてGPSでは判別できず、少し先に進んでは戻るを繰り返すしかない。
とはいえ経験者の先輩方がルートを見つけてくださり、滝を高まきしたり沢を渡渉したり、常にルートを確認しながら慎重にすすむ。
高まきしすぎて沢にルート修正する場面でヒヨッて足がすくんでしまう場面があり、先輩が俺の手を踏んでいいよと暖かい言葉のお陰でなんとかジャンプできた😭。
オーバーハングの梯子は片側に大きくズレていて、緊張感が半端なかった。
小屋の近くまで渡渉を繰り返し、ゴールの吊り橋を渡ったら狼平避難小屋へ到着。駐車場を出発して9.5時間。いやぁ長かった、迷った、怖かった、そして楽しかった!!
最後の休憩を一緒にとって、日帰りのお二人とはここでお別れ。先輩方がいなかったら完登できてなかったと思います…
本当に感謝🥹🥹
ここから弥山小屋まではゆるゆるハイキングルートで、タラタラ歩いて小一時間で到着。天河奥宮で登山の無事をお祈りしたら弥山小屋へ。テントは10数張り程度。風の少ない小屋近くにテント設営し、小屋前のテーブルでソロ宴会開始。その後修験者さんが20名以上到着し、楽しいトークも弾んだ。
翌朝は3時起床、4時すぎ出発。4:59の日の出を八経ヶ岳山頂で拝む為だ。一番乗りで到着し、日の出迄に10名近く登ってきた。ガスガスだったが日の出時には大分クリアになり美しい朝日が拝めた。
下山は…特筆なし。迷うポイントはないが、眺望もよくないし、まぁ整備はしっかりされている。このルートのピストンだったら全然記憶に残らなかっただろうなと思いながら9時半に駐車場へ到着。
下山後は双門ルートの先輩方にお勧めして頂いた洞川温泉で汗を流した。温泉施設は今年4月にリニューアルオープンしたらしくめちゃくちゃ綺麗だった。11:30には広い駐車場が満車になっていたのでタイミングは要注意。
そこから新大阪まで車で2.5時間。
決して万人向けではないこの難ルート、しかし見所は満載で沢の水は他で見たことがないほど美しく、厳しくて、魅力的。
自分のルーファイ力と登攀力のレベルの低さを痛感した一方で、今後はますます一般登山道でないいわゆる「ハイグレードハイキング」に傾倒していきたいと再認識させられた一座でした。
いやー、本当に楽しかった。ありがとうございました😊😊
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