【過去レコ】木曽駒ヶ岳:山の天気は移ろい易き、半袖隊長、夕暮れ時の絶景を堪能
- GPS
- 32:00
- 距離
- 4.9km
- 登り
- 474m
- 下り
- 487m
天候 | 【初日】 晴れ 【二日目】 晴れ ⇒ 曇り ⇒ 雨 ⇒ 曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2007年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
☆新宿駅⇔レンタカー(中央高速道 )⇔菅の台駐車場(バスセンター) ★菅の台バスセンター⇔(バス)⇒しらび平 ☆しらび平⇒(駒ヶ岳ロープウェイ)⇔千畳敷 |
コース状況/ 危険箇所等 |
★全て一般コース ☆宝剣岳前後の岩場には注意 |
その他周辺情報 | 宿泊:宝剣山荘 温泉:こまくさの湯 |
写真
感想
【記載日:2015年8月29日】
ワンゲル部の山行記録(半袖隊長執筆)を転記。
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9月15日(土)
新宿南口に7時15分集合予定も、高崎線列車遅延のため深谷在住のMYが影響を受け、新幹線にて駆けつける破目となった。当初は6時50分新宿発の高速バス利用予定だったが、料金面や機動性を考慮しレンタカー利用に計画変更したのが幸いし、8時前には全員揃って新宿を出発することが出来た。ところが都心部の運転に不慣れなドライバー拙者が永福ICで首都高に乗り損ね、3連休初日の道路渋滞が始まる時間帯だったため、調布ICまで甲州街道をノロノロ運転となってしまった。中央道に入ってからも渋滞ぶりは増すばかりで、漸くクルマが流れ出したのが大月を過ぎた辺りか、昼食をとった諏訪湖SAに到着したのが12時頃であった。
それから先はドライバーOIに変更し、晴れた空の下、左手に南アルプスの山並みを仰ぎながら快走、駒ヶ根ICを抜け、入山起点となる菅の台駐車場(バスセンター)に到着したのが2時前。ここで登山支度を整え、2時40分発の登山バスは細くくねった道をしらび平へと向かう。入山には時間が遅いためか乗客は我々以外には二組のみで、バスが高度を上げるに連れて、次第に冷気を感じてくる。恐れていた駒ケ岳ロープウェー乗車待ちの行列はなくすんなりと乗継ぎ、僅か7分半で一気に標高2612辰寮蘊敷へと運ばれて行った。バスセンターとは標高差が2千団度もあるためさすがに肌寒く感じたが、これが夏山の良さでもあり、下界の暑さを忘れて暫し涼風を楽しむ。
千畳敷カールを背景に記念撮影をした後、カール遊歩道を進めば乗越浄土への本格的な登りとなる。ジグザクと登る道は確実に高度を稼ぎ、次第次第にカール園地が下方に遠のいて行く。今回参加7人中、新人MKは本格的な登山は初めてであったが、一眼レフデジカメを首からぶら下げ、要所要所でシャッターを切る余裕を見せており、苗場に次いで2度目の参加となるMMは、今宵の宿となる宝剣山荘までの標高差248辰世韻任鷲埖とばかりの勢いであり、全員無事揃って4時半頃に山荘入りした。
部屋にザックを置くとすぐに峻険さで知られる宝剣岳へ向かう。台風の影響か、稜線上の風は強かったが、ガレ場を慎重に歩を進め鎖場もこなすと、ほどなくひょっこりと狭いピークに到達した。そこからは、明日登る計画の木曽駒ケ岳頂上だけでなく、南アルプスの山並みが見渡せたが、雲が掛かっているため山座同定が難しいと話しているうちに、あれこれと頂上部が見え始め、遂には富士山の頂上部がはっきりと見えるまでとなった。なおオリーブ隊員と拙者は2度目の登頂であったが、九州出身のMKは肉眼で富士山を見るのは生まれて初めてとのことであり、誠に記念すべき一日となった。
宝剣山荘はツアー登山客も多くほぼ満室状況だったが、我々は7人パーティーと比較的大人数だったため、かいこ棚洋式のベッド部屋一室を割り当てられたため結果的に個室となり幸運であった。今回は事前の天気予報で不安な面もあったため自炊とせず、朝夕とも小屋食とし、待望の夕食は7時から始まった。席上には体力派・OIが一人で担いで上がった缶ビールに梅酒、日本酒と並ぶ。遠路運ばれた来たビールは缶に触れてみると生温かく不思議な感覚であり、急遽、外気で冷やしてみるも間に合わず生ぬるいままではあったが、3000探蕕了馨紊念めば味わいはまた格別であり、今日の反省・明日への抱負を語り合ううちに、食堂に最後まで残っていたのは我々であった。これが礼儀(義務?)とばかりに酒類を全て消化したことを確認し、午後9時前には床に着いた。
9月16日(日)
起床して見ると、風は昨日より強く吹き、小屋一帯は霧に包まれていた。外に出てみれば、昨日ははっきりと見えた宝剣岳でさえも見えないほどで本日の山行に不安を感じさせた。ところが朝食を食べているうちに、食堂に朝日が差し込んで来たため、トンちゃん部長が偵察部隊として外にすっ飛んで出て行ったところ、いつの間にか雲が晴れ、南アルプスの山々の向こうに裾野を広げた富士山が確認できるとの情報がもたらされた。本日は、中岳(2925)を経由し木曽駒ピーク(2956)を踏み、馬の背を8合目である濃ケ池分岐までだらだらと下って、濃ケ池、駒飼ノ池を巡りながらほぼ等高線に沿って宝剣山荘に戻ってくる4時間程度の周遊計画。
希望者はザックを小屋に預け、6時に出発、強風だが太陽光線の下、天狗荘を右手に見ながら中岳へ登れば、今回の最高峰となる木曽駒頂上と、北ア最南部の独立峰・御嶽山が雲間にぽっかりと浮かんでいるのが見えてきた。それから一旦鞍部に下って、八ヶ岳連峰を右手に見ながら頂上山荘横を登り返すと程なく広々とした頂上に到着すると、すぐにそれと分かる乗鞍岳も雲間に頂上を浮かべ、その先には北アルプス稜線が連綿と続く。ところが、遙か先は白馬岳か・・・と、字が擦れて殆ど読めなくなっている方角盤を頼りに山座同定作業をしているうちに、あっという間に霧に覆われ視界は360度とも遮られてしまった。暫く粘ってみるも霧は一向に晴れる様子もなく、後ろ髪を引かれる思いでピークを後にし馬の背へと下るが、途中で降り出した小雨が止む気配なく、周囲の眺望も全く得られないことから、トップ・しのぶ隊員の提案でこの先に進むことを断念、ショートカットルートにて宝剣山荘へ戻った。
それでも本日の歩行時間は2時間もあったが、折角の3000探蕕領農からこのまますぐに下山するのはいかにももったいなく、持参荷物を軽くするためにも小屋でTea Timeとする。千畳敷の宿泊者や早朝のロープウェー客と思われる登山者が続々と小屋に到着する中、我々は朝の一仕事を終えた感覚で悠然たる時間の流れを楽しんだ後、雨がひどくなる前に下山開始、直に千畳敷へ到達後、ロープウェー、バスを乗継ぎ、駐車場へ戻って来た時には雨は上がり曇り空であった。
下界社会に戻るためにはやはり温泉入浴が必須であり楽しみでもある。今回は駐車場に程近い「こまくさの湯」に立寄る。ややヌルリとした泉質は美人の湯とも言われ、我々ワンゲル部3名の女性隊員もその効果抜群・・であったかどうかは個人の主観にお任せするとして、露天風呂からは(天気が良ければ)宝剣岳を見上げることができ、休憩コーナー、お土産コーナー、食堂等を併設した誠に立派な町営施設であった。風呂上りは、丁度、お昼時であったため、名物「ソースカツ丼」を食しながら、帰路のドライバー役となるOI、MKを除いてビールを味わい、今回の山行の無事下山を祝って、軽く打上げとした。
さて、「葡萄狩りも一興か」と話題に出るが、食後で満腹中枢が働いていたため、改めて帰途で相談しながら・・・と、2時過ぎに駒ヶ根を出発したが、3連休の二日目でも甲府を過ぎた辺りから渋滞の列が出来始め、大月から相模湖にかけてはなお一層ひどくなってきた。途中、ドライバー役を、デーゲームで阪神タイガースが負けていため失意のOIから、元・自動車ディーラー職で運転はお任せ!のMKに交代、漸く八王子料金所手前から流れるようになり、午後7時過ぎに新宿に到着し解散した。
結果的に、往復とも交通渋滞に巻き込まれたため、山を歩いているよりクルマに乗っている時間の方が長かったが、手軽に登れる3千探蕕箸量槝生通り、要所要所では眺望も楽しめ、ベテラン・新人を交えた有意義な山行となった。
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お疲れさんどしたm(__)m
隊長
小屋泊まりレコですねー
独特の花崗岩のトレイルを見ると中央アルプスの縦走をしたくなります…
でも、腰が…
ワンゲル部での集団行動でしたからね、本件は。
ぞの昔は、7泊8日の北ア縦走では、毎日、小屋泊まりだったのですが・・・
確かに昔のレコでも、こんなところを歩いていたのだ と思うと、また縦走気分が・・・
隊長
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