98.悪沢岳「雨の旅人」椹島ピストン千枚小屋泊
- GPS
- 22:41
- 距離
- 25.3km
- 登り
- 2,385m
- 下り
- 2,383m
コースタイム
- 山行
- 8:00
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 8:57
- 山行
- 12:26
- 休憩
- 1:32
- 合計
- 13:58
天候 | 一日目:朝晴 昼から豪雨と雷 夕方に雨止む 二日目:朝晴 霧 昼から豪雨と雷 夕方に雨止む |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
道は大岩と木の根が多く登りにくい箇所も多々ありますが、ピンクテープやペンキ印が随所にあって迷うことがありませんでした |
その他周辺情報 | 8月7日早朝のバス便を利用したため、白樺荘はまだ開店前で今回はパス 東静岡駅近くにある「柚木の郷」を利用しました 数種類の風呂とサウナ風呂などが完備 ちょっと遠回りになりましたが、寄って良かったです |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
スマートフォン
時計
タオル
手ぬぐい
ツェルト
ストック
カメラ
三脚
充電器
ハイドレーション
ココヘリ
着替え
|
---|---|
備考 | 替えの靴下と小分け袋を数枚を持って行けば良かったです |
感想
第98座 「雨の旅人」
本文に入る前に日記「僕が荒川三山を縦走しない理由」を読んで欲しいと思います。
https://www.yamareco.com/modules/diary/5865-detail-336087
いよいよ、荒川三山への挑戦の時を迎えた。どちらかと言えば不安の方が大きいのだが登るしかない! という決意を持って8月4日の夜にクルマで出発した。
8月5日、畑薙登山者用駐車場に着いたのは夜明け前で、仮眠もほとんど取れないままに、7時30分の東海フォレストのマイクロバスに乗った。
8時30分頃、予定より早く椹島ロッジに着いた。そこからすぐに登山を始めた。程なくして千枚大吊橋を渡るといきなり急登の登山道が始まったが45分ほどで鉄塔の下まで来た。
そこからは荒れた登山道に悪戦苦闘しながらも登っていたのだが、小石下を過ぎたあたりで雨が降り出したので、レインウェアを着込んだ。
その雨は、だんだん激しくなって、雨粒が僕の身体を貫く様な激しさで降って来た。
これは、メンタルと体力を削る雨だと思った。
その上、上空には雷の音が不気味に鳴っていて生きた心地がなかった。
清水平の水場で顔を洗い喉を潤して、さらに続く登り坂を登って行った。
ここまで来たら、千枚小屋まで行くしかないと歩を進めた。
17時35分、やっと千枚小屋に到着した。僕の体中には米粒よりも小さい白い子虫がたくさん付着していた。遅い到着だったので、ご主人に怒られるのではないかと冷や冷やしたのだが、そんなことはなくてホッとした。
しかし、食事を早く済ませてと言われたので、急いで着替えて、ひとり夕食を食べた。あれだけ多く歩いて体力は消耗したはずなのに、食欲は不思議とあって完食出来た。
食事が終わって安堵したのか、睡魔が襲って来て寝ていたら、スタッフの方が朝食弁当を届けて下さった。重ね重ね申し訳なく思った。
8月6日、早く起きれたので、不要な荷物は大きいスタッフバックに詰めてデポして、ザックを軽くして4時に千枚小屋を出発した。
ザックを軽くしたとはいえ、全身が筋肉痛気味で思ったより早く歩けず、次々と縦走装備のザックを背負った登山者に追い抜かれた。
5時15分、千枚岳に到着。筋肉痛がひどかったりしたら引き返すつもりだったが、遥か前方に、丸山、悪沢岳の山頂部が見えて登る気になった。道中、マツムシソウなどの群生があって、ちょっとした縦走気分になれて良かった。
7時20分、悪沢岳に到着した。これで百名山98座目となったが、嬉しさよりも、今から3100メートルの山頂から1100メートルの椹島ロッジまで一気に降りられるかどうかが自信がなかった。そのために椹島ロッジの予約もしており、最悪、明るいうちに下山出来れば御の字と思っていた。
10時10分頃に千枚小屋に戻って、デポした荷物を回収して、外でパッキングを済ませた。10時25分に下山を開始した。
蕨段に着く前あたりだっただろうか? 再び雨が降り出した。その雨はやがて激しくなって、昨日同様、僕のメンタルと体力を削がんとばかりに激しく降った。歩みを止めてはいけない、歩くんだ! と思いながら、ピンクテープやペンキ印を確認しながら、ひたすら歩いた。
雨が一応止んだみたいだが、大岩が雨で濡れて滑りやすく意外と苦戦の連続だった。途中、登り返す場面もあって、よくもまぁ、そんな体力が残っていたんだなと思った。まがいなりにも、何とか無傷で椹島まで! そういう思いが歩を進めていたのかも知れない。
18時頃にやっと椹島ロッジに着いた! チェックインを済ますと、すぐに食事を済ませてといわれたので、着替えもせずに夕食を食べた。幸い僕ひとりだったので、心置きなく食べることが出来た。
幸いなことに、風呂が21時まであって、思いがけず汗を流すことが出来て良かった。残念ながら売店の営業時間に間に合わず、生ビールではないが、缶ビールが自販機で売っていたので、500ml二本買って、部屋の中で呑んでいたが、呑んでいるうちに寝落ちしてしまったようだ。
8月7日、朝食を済ませて朝イチの早朝のバスに乗った。乗客の殆どは聖岳登山口で下車して、畑薙駐車場まで行ったのは僕だけだった。
近くの温泉、白樺荘は開店前のためパスして、東静岡駅近くにある「柚木の郷」というスーパー銭湯まで足を伸ばした。新しく出来た所らしくて、設備が新しくて気持ち良く入浴することが出来た。入浴後、レストランで、ひつまぶし定食を食べた。お値段は高めでためらったが、あれだけ必死の登山をしたんだ、贅沢してもいいよねということでオーダーした。食べているうちに、無事に帰れて良かった、生きてて良かったなんて大げさながら思った。
無事に帰宅して、来月頭には、また畑薙まで来て、今度は赤石岳に挑むわけだが、今回の登山でかなりの経験は積めたはず。
それを信じてまた畑薙へー!
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する