大朝日岳【古寺鉱泉〜古寺山〜大朝日泊〜小朝日岳〜鳥原山〜古寺鉱泉】
![情報量の目安: S](https://yamareco.info/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan_white.png)
- GPS
- 15:54
- 距離
- 21.6km
- 登り
- 1,787m
- 下り
- 1,787m
コースタイム
04:00 山形駅前ホテル発
一般道(山辺町R458〜大江町R287〜朝日町〜Asahi自然観)
06:00 古寺駐車場着
【コースタイム】
〜1日目〜
06:26 駐車場発
06:30 古寺鉱泉分岐
08:07 ハナヌキ峰分岐
08:40 三沢清水(水休憩) 08:51
09:41 古寺山(休憩) 10:14
10:37 小朝日岳手前エスケープルート分岐
10:56 エスケープルート、直下ルート出合い
11:57 銀玉水(休憩) 12:29
12:57 避難小屋到着(昼食) 13:46
14:04 大朝日岳山頂(休憩) 14:51
15:16 金玉水(休憩) 15:40
15:58 避難小屋
〜二日目〜
04:46 避難小屋出発
05:17 銀玉水(休憩) 05:28
06:32 小朝日岳山頂(休憩) 06:55
07:56 鳥原山山頂(休憩) 08:23
08:37 鳥原山湿原
09:39 畑場峰(休憩) 09:53
10:52 古寺駐車場場
天候 | 一日目 : ![]() 二日目 : ![]() |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
![]() |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆道の状況 全体的に手入れが行き届いていて歩き易い ただ、鳥原湿原〜畑場峰間はぬかるみ多し ◎登りのきつい場所 ・一服清水から古寺山 ・銀玉水からその上のピークまで ・熊越から小朝日岳 ◎下りのきつい場所 ・小朝日岳から熊越 ・小朝日岳から鳥原山へ向かう、小朝日直下 ・畑場峰から古寺鉱泉 ◆登山ポスト ・古寺鉱泉の建物入り口の左の柱 ※用紙は無いので予め用意 ◆下山後の温泉 ・古寺鉱泉(時間注意) ・大井沢温泉(古寺鉱泉から月山ICへの途中) 入浴料 大人300円 ◆飲食店 ・大井沢温泉 ・他、月山ICまでに手打ちそばの店3軒ほど見掛けた ◆避難小屋 ※管理費として、一人1500円 ※山小屋ではないので自炊です ◆バッジ ・避難小屋、古寺鉱泉で売ってます。一個500円 |
写真
感想
とにかく、いい山でした
17日(土)は秋田で夕方まで仕事。
せっかくの3連休を利用しない手はないと、当初は飯豊山に行く予定だった。
仕事が終わってから飯豊の麓まで走ってたら眠れなくなると考え、大朝日岳にした。
大朝日岳は、仙台の取引先の支店長が絶賛していた。
気にはなっていたが、東北で鳥海山よりもいいのかぁ?と半信半疑。
何はともあれ、17日、秋田から山形へ。
山形駅前のビジネスホテルにPM9:30にチェックイン。
このホテル、出張で貯めたポイントで、3泊位は無料で泊まれる
翌18日(日)、AM4:00にチェックアウト
ナビの無い営業車で地図を見ながら古寺へ向かう。
途中、コンビニでおにぎり×2個、アンパン、水2ℓ、カップラーメン×2個、SOYJOY×2個、ウイスキーポケット瓶、さきいか、たばこ、都こんぶ、チョコ×2種類を、QUOカードで購入。(たばこはエディー)
空は、重苦しい曇り空。
昨夜、秋田から向かう途中、激しい雷雨と遭遇。
これは、今日もダメかなぁ。
そんな事を考えつつ、大江町からR287で朝日町へ。
途中、右折左折をし、朝日鉱泉方面へ。
細い川沿いの道を抜け、途中で右折
峠を越え、古寺鉱泉入り口を左折。
古寺鉱泉駐車場まで狭いながらも、舗装のきれいな道が続く。
5:30過ぎに駐車場に着いたものの、既に満杯…
そういえば手前のスペースに数台停まってたなぁ
仕方なく引き返したが、ちょうど一台出たので、すかさず停めた。ラッキー
空は、古寺鉱泉に着く前から青空が広がって来た。
駐車場にある移動式トイレで身を軽くして出発。6:25
駐車場から、古寺鉱泉の朝陽館までは川沿いに歩き3分ほど。
朝日館への橋を渡り、建物直前を右へ行くのが今日のコース。
道はすぐに急登。15分ほどすると、やや緩やかになり尾根筋を歩く。
昨日までの雨と、強い日差しのせいで木々のむせ返るような臭いの中、
徐々に高度を上げていく。
一服清水まではコースタイムで2:15
ここを第一目標にがんばる。
だが、後悔してる。せっかくの休みに何をしてるのかなぁ
そんな事をかんがえつつ、歩く。
途中、おいしそうな湧水。
これが一服清水か?
いやいや、まだ、1:30しか経ってない。
この先だな。そうおもいつつ、スルー。
この湧水、まさに一服清水だった!!
ここの急登を超え、ハナヌキ分岐。
ここからがきつかった
気温はあがり、キャップのつば、両ハジから汗が滴っている。
道は、急登。周りの草木から熱気がくるようだ。
暑い…暑い…きつい…帰ろうかなぁ…
途中、何度か足を止め、風に当たる。
やっと、三沢清水に到着。
すでに先客が10名ほどいて、まるで樹液を吸いにきているカブトムシ。
おいらも、カブトムシ気分で水を飲む…うま〜い
3杯程飲み、休憩。
気持ちを入れなおして、再び急な登りを進む。
暫くして、平坦な尾根筋にでた。
やや左方向へ進む。
もうだめかと思った時、目の前に…
ヒメサユリだっ!
まだ咲いてるぅ
諦めていただけに嬉しい。数枚カメラに収めて歩を進めると10数mほどで古寺山山頂。 9:40
目の前に小朝日岳。
右手に大朝日岳。
小屋も見える。
天気もいいしサイコー。
ここで、SOYJOYとさっき汲んだ水で休憩。
古寺山から少し下り、小朝日山の登りに。
中腹で、右に行くエスケープルートに向かう。
笹の根に気を付けながら、ほぼ平行に進む。
分岐から20分ほどで、小朝日岳からの下りに出合う。
ここから、一気に急斜面で下る。
すぐに、小朝日岳と大朝日岳の最鞍部の熊越。
ここから、すぐに緩やかに登り始める。
暫く行くと、またヒメサユリが咲いていた。
大朝日岳をバックに数枚カメラに収める。
道はハイマツの間の稜線歩きになり、大朝日岳が見え隠れしている。
途中、見晴らしの良いところで休憩。
下り途中に休んでいた人が声を掛けてくれた。
避難小屋は昨夜は50人位いて、混雑してたとのこと。
今日はもっと来そうだから早めに行っていい場所確保したほうが良いのではないかとアドバイスくれた。
そうしたいけど、疲れちゃって…
そう言うと、もうすぐで銀玉水ですよ。がんばってと励ましてもらった。
しかし目の前にはきつそうな斜面が待ち構えている。
その足元に銀玉水がある。
休憩場所から少し下り登り返す。
間もなく、数人が休憩していた。
銀玉水だ。
登山道から数m下った所に水場がある。
2ℓと500mℓ、マグカップを持ち水場へ。
冷た〜いっ!うまいっ!!
ここで暫く休憩。
目の前の急登を眺めながら溜息…
次から次へと下りてくる人たち。
歩かないと着かないなぁ
そう考えて、リュックを背負う。
暫くは石畳状の急斜面。
その先で、ジグザグに急斜面を登る。
ここを登りきると、緩やかな稜線が小屋まで続く。
再び小屋が見えた時は、もう目の前。
徐々に小屋が近づく。
13:00 大朝日避難小屋到着〜!
小屋に入ると、年配のおじさん二人が昼飯中。
「泊まり?」
「はい。まだ大丈夫そうですか?」
「まだ大丈夫だよ。一人かい?」
「はい。」
「じゃあ、1500円」
「えっ!?ここって避難小屋なんじゃないんですか?」
「そうなんだけど、管理費ということで頂いてるんだよね」
知らなかった…。お金、車にすべて置いて来ちゃった…
事情を話すと、明日、下った時に古寺の朝日館に預けてくれればいいよと言ってくれた。
お言葉に甘え、2階へ通され、先客の間のスペースを指示された。
埼玉の上里からの年配のご夫婦と、相模原からの単独の男性の間。
単独の男性はちょうど昼食準備中。
おいらも、仲間に入れて頂きカップラーメンを食べた。
話すと、ご夫婦は同じ古寺から、男性は大石小屋からとの事。
暫く談笑の後、2ℓのペットボトル、デジカメ、タバコを持って山頂へ向かう。
年配のご夫婦も山頂へ。
13:48小屋出発。
のんびりと花と景色を楽しみながら登る。
14:04山頂到着。
サイコーの天気。
風は心地いい程度の微風。
西朝日岳、小朝日岳はもちろん、南は少し左に傾きかけたような祝瓶山
西朝日の奥には頭が雲に見え隠れする月山。
蔵王、飯豊はかすんでいて見えなかったが、最高!
暫くこの雰囲気に浸り、太陽を浴び風を感じていた。
30分ほど山頂にいて、ゆっくりと下る。
花々の麗姿をカメラに収めながら、小屋を右手に見てそのまま下る。
西朝日の斜面の雪渓の下側にある金玉水へ水くみ。
金玉水へは小屋からのんびりあるいて15分ほど。
地図では7分になっているけど花を楽しみパシャリ、風景をみてパシャリ
金玉水は銀玉水に比べ水量は少ない感じ。
ただ、めちゃくちゃ冷たくて顔を洗うために手にためるのも二回繰り返すと、ツラクなる冷たさ。
これがまた美味いっ!
ここからの景色も最高だ。
小さく見える避難小屋の背に大朝日の頂。
左に目を向けると、歩いてきた小朝日からの稜線。その上の青空に湧き上がる夏の雲。
もう帰りたくない。ほんとに素晴らしい。
ペットボトルの水を入替えて小屋へ戻る。
既に16:00
お湯を沸かしアルファ米とカレーで夕飯を済ませる。
ウイスキーを金玉水で割って、お隣の単独行男性と、ご夫婦と四人で山談議。
お二方とも、呆れるほど詳しいし、行ってる。
とくとくと飯豊山の魅力を説かれ、ますます行きたくなった。
ただ、2泊はしたほうがいいよとの事。
まぁゆっくりと計画しよう。
そうそうに寝袋に体をつっこみ7時頃には就寝。
翌朝、3時半。周りの物音で目が覚める。
まだ暗闇だ。
隣の単独行の男性は既にいない。
暗闇の中、ヘッドランプの明かりで身支度を整えザックを持ち薄暗い外へ出る。
空には、昨日よりも雲が多い感じ。
西からの風が強い。
カッパの上着を着て、朝のコーヒーを沸かす。
コーヒーがおちる間、上がってくる朝日をパチリ。
アンパンとコーヒーで朝飯を済ませ、離れがたい気持ちを抑えつつ下山開始。4:50
風に背中を押されるように昨日登って来た道を下る。
時々振り返っては、大朝日岳と、避難小屋を確認する。
銀玉水で水を汲みかえる。
カッパをぬぐ。
ヒメサユリにお別れを言いながら、熊越へ下る。
熊越から見る小朝日岳は、岩肌を見せ急峻そのもの。
大朝日岳のおまけみたいな名前がかわいそうになる位、立派な様相だ。
熊越からは、急登。
約20分の急な登りが続く。
頂上手前で、少し緩やかになった所で振り返ると、さっきまでいた大朝日岳はすっかり遠い山になっている。
6:32。小朝日岳山頂。ここで景色を眺めながら休憩。
誰もいなかった山頂にも、大朝日避難小屋から続々とやってくる。
鳥原小屋組も3人。
山頂が賑やかになった所で鳥原山へ向かう。
6:55出発。
小朝日岳からの下りは急坂だ。
ただ、大朝日側と違い、道らしい道。
2ヶ所ほどロープが設置されているが、足場もしっかりしている。
低木が目立ってくる。
低いピークを一つ越え、木道が出てくると鳥原山の山頂も近い。
階段を上がり、目の前に広場が見える。
鳥原山展望台。
少し先に目をやると、そちらがピークのようだ。
10mほど歩き、岩が3つ程ある場所でザックを降ろす。7:56
小朝日岳からここまで、ちょうど1時間。
振り返ると、小朝日岳の右奥の大朝日岳の頭は既に厚い雲に覆われている。
空は、雲がどんどんと流れていき、青空は徐々に隠れていった。
小腹が減ったので、SOYJOYを水で流しこみ、タバコを一服。
8:23 再び出発。
鳥原山の湿原までは木道や歩きやすい道が続く。
20分弱で、分岐に出る。目の前が湿原。
ここを左に向かう。
いきなり道はグチャグチャ。いかにも湿原の隣の道っぽい。
道の端や、枯れ木を見つけ慎重に進む。
周りは、ブナや水楢の林になっている。
鬱蒼とした感じの山道。
地図には途中、田代清水と水場がある。
そろそろかと思っていた時、切り株で作った椅子が4個ほど置いてあった。
沢が流れている。
沢の上流を見ると、すっかり朽ち果てた感じの塩ビ管と樹脂ボックスが転がっていた。
ここは湧水ではなさそう。
エキノコックスとかイヤだし…ペットボトルの銀玉水でガマン
9:39 畑場峰着。
古寺鉱泉と、ぶな峠登山口との分岐点。
ここで、水分補給とタバコタイム。
9:53 古寺目指して出発。
ここからは結構きつい下りが続く。
枯葉ののった赤土の上を滑らないように注意しながら下る。
上を見ると、緑の葉の上の空はネズミ色。しかも結構、暗い…イヤな感じ。
天気にもせかされるように先を急ぐ。
沢の音が近ずいてきた。
どんどん近ずく。
赤い屋根が見えた。
古寺鉱泉の朝日館だ。
最後は、足場が沢状態の急な斜面を慎重に下りる。
朝日館を左に見ながら通過。
10:57 古寺鉱泉駐車場到着。
車から、財布を取り出し、荷物を置いて引き返す。
朝日館の前で草刈りをしている男性に声をかけた。
昨日の事情を話し、1500円を預けた。
バッジもあるとの事だったので1個購入。
片道10kmのつらく厳しい道の連続でした。
でもきれいな花々やヒメサユリ、素晴らしい天気に美しい景色、おいしい水と優しい人々に会えた思い出深い山になりました。
みなさんありがとうございました。
チャンスがあればまた行きたいです。
今度は1500円持って…
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する