記録ID: 7159707
全員に公開
沢登り
大雪山
ポンクワウンナイ川↑カウン沢↓クワウンナイ川↑
2024年08月15日(木) ~
2024年08月20日(火)
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体力度
10
2~3泊以上が適当
- GPS
- 44:24
- 距離
- 49.3km
- 登り
- 4,078m
- 下り
- 3,880m
コースタイム
2日目
- 山行
- 14:17
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 14:17
距離 11.1km
登り 1,274m
下り 565m
3日目
- 山行
- 4:04
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 4:04
距離 3.4km
登り 504m
下り 238m
6:34
244分
宿泊地
10:38
宿泊地
5日目
- 山行
- 7:46
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 8:47
距離 8.7km
登り 1,261m
下り 282m
天候 | 8/15(木)晴れ一時雨 8/16(金)晴れのち曇り 8/17(土)曇り 8/18(日)雨のち晴れ 8/19(月)晴れのち曇り 8/20(火)雨のち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
○ポンクワウンナイ川 ・Co1290m(右岸に幕営適地)までに大滝が連続する印象。事前にできる限り調べたが足りていなかった。 ・残置スリングがある滝が自分の見た限りでは2つあったが、どちらも重装では難しく巻いた。 ・残置スリングがある滝の1つ目は、Co870m二俣手前の2段の滝の2段目。一応トライしたが登れなかったので1段目を降りて、2段まとめて右岸を巻いた。明瞭な踏み跡はなく、後続3人はフィックスロープでビレイして登らせてトラバース、滝2段目の落ち口付近で沢に復帰できた。 ・残置スリングがある滝の2つ目は、写真は載せている通りなのだが細かい場所は覚えていない。20m大滝の前に出てきて、左壁をトラバースしていくような登攀。登れず巻いたが、どんな巻きだったかも覚えていない。申し訳ない。 ・20m大滝の高巻きは右岸の小尾根から登ると良く、踏み跡はよく見るとある。ただ、後半からは踏み跡がいくつかに分岐している印象があった。早々にトラバースを始める踏み跡があり恐らくそれでも行けるだろうが、重装では少し怖かったのでさらに標高を上げてからトラバースを始めた。安全なルートを選べたが、1時間20分を要した。 ・その他、高巻きでフィックスロープで後続をビレイすることが何度があった。登攀に自信があるパーティならロープを出さず時間をかけずに通過できると思う。 ・登攀でも巻きでも、トラバースは重装では怖いところが多い。 ・Co1290m右岸にひょこっと幕営適地がある。小石があって背中が痛いかもしれないが、疲れた身体ならぐっすり眠れる。 ・Co1290m以降は難しい滝はなかった。 ・Co1450m付近の4段の滝の4段目は、凱旋門のようで美しい。右を登れたが、水流の中にホールドがあるため水量が多い時は難儀しそうだった。1手目でぐいっと身体を上げる登攀なので、重装では疲れた。ちなみに、この滝の後に東京では「滝」としてカウントするが北海道では「段差」と呼ばれていそうな高さのモノがある。 ・詰め上がりは小化雲岳の南西にあるコルを目指して一直線に上がったが、鹿道があってほとんど苦労しなかった。鹿も大勢いた。詰め上がると写真の通り歩きやすいので、小化雲岳にも行きやすそうだった。 ○カウン沢 ・カウン沢源頭部は鹿や熊のフンが大量にあった。Co1560mの幕営適地は気持ちの良い場所だが、焚き木の収集のために少し時間がかかった。 ・新版の『北海道の山と谷』では滝は3つ(F1~F3)と書かれているが、調べた限りは4つとして知られているよう。 ・カウン沢の滝を4つとして下からF1~F4とすると、F2は小さいが下降しにくくお助け紐で降り、F1, F3, F4は懸垂下降で降りた。 ・ちなみにF2は「降りにくかったので多分これだろうな」という感じで選定。 ・3つの大滝(F1, F3, F4)の懸垂下降は、踏み跡があるので「この立ち木で懸垂することが多いんだろうな」となんとなく分かる。 ・F4, F3の立ち木には残置スリングがある。自分達はそれらは使わずにザイルをそのまま木に巻いたが、回収するのが少し大変だった。2人でロープを引っ張ってなんとかロープが動いてくれた。 ・F3は、立ち木に行くまでが少し怖かったので、ビレイしながら立ち木まで行けるように細引きを張った。懸垂は、途中の岩の出っ張りを避けないと空中懸垂する羽目になる。うまくルートを選んで降りても最後の数mは空中懸垂になるが問題はない。 ・F1は長い間必ず空中懸垂になる。最初に自分が空身で懸垂下降し、ザックを全員分降ろして、残りの4人が懸垂下降した。 ・F1~F4以外にも自分にとっては「滝」と呼べるサイズのものはあるが、容易に巻き降りた。 ○クワウンナイ川 ・滝ノ瀬十三丁は意外と水流の中の苔を踏んだ方がヌメらず歩きやすい。 ・ハングの滝と2段の滝の高巻きは、巻き道の入口にピンクテープがあり踏み跡も明瞭だった。 ・2段の滝は落ち口の高さまで行くと左に踏み跡が2つあるが、どっちでも良いのでそれを辿ると綺麗に沢に復帰できる。さらに上に登っていく踏み跡もしっかりついてしまっている。 |
その他周辺情報 | トムラウシ温泉(日帰り入浴)13:00~ |
写真
右岸の巻き道は踏み跡は見当たらず、落ち口の高さまで一旦登れそうなところを登った。上部は土壁で確かなスタンスやホールドがなかったので、後続はフィックスロープでビレイして登らせた。
これがCo1290m幕営適地前の最後の大滝で、左を巻き登る。落ち口に近づいていくトラバースが若干悪いのだが、トラバース先に残置ハーケンがあった。滝の落ち口の脇まで来たところで、先に小さめの滝が1つあることがわかったので、まとめて巻くことにした。
残置スリングが巻かれている立ち木のところまで行くのが少し怖く、その前に良さそうな立ち木があったのでそれを使った。そのせいだと思うのだが、ロープの長さがギリギリで焦った。
ロープは30mを2本持ってきている。
ロープは30mを2本持ってきている。
とりあえず左岸を登ってみると踏み跡は見つかり、崖スレスレの際どいところに残置スリングが巻かれた立ち木を発見した。
ここに来るまでで一歩降りるところがあるのだが、それが怖かったので10m細引きを張った。
ここに来るまでで一歩降りるところがあるのだが、それが怖かったので10m細引きを張った。
トムラウシ山に登頂。
ポンクワウンナイ川〜カウン沢〜クワウンナイ川からトムラウシ山に登る人は少ないだろう。
自分は3年前に登山道と沢から計2回トムラウシ山に登っており、これが3回目だが、視界は晴れてくれた。
ポンクワウンナイ川〜カウン沢〜クワウンナイ川からトムラウシ山に登る人は少ないだろう。
自分は3年前に登山道と沢から計2回トムラウシ山に登っており、これが3回目だが、視界は晴れてくれた。
感想
夏合宿の最終ラウンドとして計画した。ポンクワウンナイ川に行ってみたいというところから計画したが、天候にも恵まれトムラウシ山に行けて良かった。実はこの計画はワセダ沢に降りる計画だったのだが、ポンクワウンナイ川に苦戦したためカットすることとなった。それでも十分すぎる沢旅となった。
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コメント
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コメントありがとうございます!
沢靴は全員フェルトで行きましたが、ポンクワウンナイ川の登攀にはラバーの方が向いていると思いました。
我々は個人ではラバーの沢靴を持っていないこともあり、フェルトに慣れていたのでフェルトで行った次第です。ご質問ありがとうございます。
来年計画しています。30m×2本も同様に持参する予定です。
天人峡から周回するのではなく、貴パーティのように公共交通機関を利用してトムラウシ温泉までブレイクスルーする雄大な沢旅に憧れています。
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