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記録ID: 7166879
全員に公開
ハイキング
霊仙・伊吹・藤原

頭陀ヶ平〜藤原岳【採掘工事が進む袴腰と孫太尾根を眺める】

2024年08月23日(金) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
09:10
距離
15.9km
登り
1,247m
下り
1,246m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:15
休憩
1:54
合計
9:09
6:58
6:59
46
7:45
8:03
22
9:45
9:46
13
9:59
10:04
18
10:28
10:39
31
11:50
26
12:16
43
12:59
13:04
10
13:14
13:22
22
13:44
10
13:54
26
14:20
14:24
46
15:10
15:11
6
裏道登山口
15:17
15:18
12
15:30
4
15:56
ゴール地点
天候 曇り 後晴れ 時々霧
過去天気図(気象庁) 2024年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
簡易パーキングふじわらを利用。
コース状況/
危険箇所等
木和田尾の巡視路序盤でも、ヒルの被害はありませんでした。
その他周辺情報 *忘備録*
【袴腰】
2016年以降加速した感のある鉱山事業の採掘工事ですが、
山上台地の東側尾根地形に沿ってしっかりしたフェンスが建てられ、
太平洋セメントの工事区域として立ち入りが禁止されました。
以前存在した三角点のピークは完全に姿を消し、裸の平地に変わって
しまいました。

【孫太尾根】
丸山と草木の鞍部中腹辺りまで進んでいた採掘現場でしたが、
今年の4月には鞍部の登山道直下にまで伸びている作業道を見て
驚きましたが、6月になり正式に通行禁止が発表されました。
花の百名山に相応しい尾根としてメジャールート化しただけに
複雑な思いです。
なんとか西側の山腹に迂回路を通して、登山道としての存続を
願うばかりです。

テッポウユリ
2024年08月23日 06:36撮影 by  Canon IXY 650, Canon
3
8/23 6:36
テッポウユリ
木和田尾の鉄塔No.205-No.204と剥き出しの袴腰を望む。
2024年08月23日 06:54撮影 by  Canon IXY 650, Canon
3
8/23 6:54
木和田尾の鉄塔No.205-No.204と剥き出しの袴腰を望む。
ツユクサ
2024年08月23日 06:55撮影 by  Canon IXY 650, Canon
2
8/23 6:55
ツユクサ
【木和田尾巡視路】
カラスビシャクに迎えられて。
2024年08月23日 07:06撮影 by  Canon IXY 650, Canon
2
8/23 7:06
【木和田尾巡視路】
カラスビシャクに迎えられて。
《No.204鉄塔》
展望は笙ヶ岳のみだった。
2024年08月23日 07:53撮影 by  Canon IXY 650, Canon
1
8/23 7:53
《No.204鉄塔》
展望は笙ヶ岳のみだった。
《子向井山》
情けない、もうバテバテだ・・・。
2024年08月23日 08:25撮影 by  Canon IXY 650, Canon
3
8/23 8:25
《子向井山》
情けない、もうバテバテだ・・・。
ヌタ場
2024年08月23日 08:57撮影 by  Canon IXY 650, Canon
8/23 8:57
ヌタ場
《R201鉄塔》
稜線のガスは晴れるかな・・・
2024年08月23日 09:01撮影 by  Canon IXY 650, Canon
1
8/23 9:01
《R201鉄塔》
稜線のガスは晴れるかな・・・
白瀬峠分岐付近を教えてくれるブナ。
2024年08月23日 09:25撮影 by  Canon IXY 650, Canon
3
8/23 9:25
白瀬峠分岐付近を教えてくれるブナ。
白瀬峠分岐の「カフェ木和田尾」。
2024年08月23日 09:27撮影 by  Canon IXY 650, Canon
1
8/23 9:27
白瀬峠分岐の「カフェ木和田尾」。
《L202鉄塔》
栗といえば秋だよね。
2024年08月23日 10:11撮影 by  Canon IXY 650, Canon
2
8/23 10:11
《L202鉄塔》
栗といえば秋だよね。
イヌトウバナ
2024年08月23日 10:14撮影 by  Canon IXY 650, Canon
4
8/23 10:14
イヌトウバナ
この巨木を「頭陀ヶ平の主」と呼びたい。
2024年08月23日 10:17撮影 by  Canon IXY 650, Canon
5
8/23 10:17
この巨木を「頭陀ヶ平の主」と呼びたい。
【県境稜線】
南側のガスは消え、御在所岳、雨乞岳、綿向山を展望する。
2024年08月23日 10:28撮影 by  Canon IXY 650, Canon
1
8/23 10:28
【県境稜線】
南側のガスは消え、御在所岳、雨乞岳、綿向山を展望する。
《頭陀ヶ平》
R198鉄塔と藤原岳唯一の三角点。(三等三角点:坂本村)
2024年08月23日 10:31撮影 by  Canon IXY 650, Canon
4
8/23 10:31
《頭陀ヶ平》
R198鉄塔と藤原岳唯一の三角点。(三等三角点:坂本村)
《頭陀ヶ平》
並ぶ鉄塔L201,R198と御池岳&鈴北岳を横から望む。
2024年08月23日 10:39撮影 by  Canon IXY 650, Canon
4
8/23 10:39
《頭陀ヶ平》
並ぶ鉄塔L201,R198と御池岳&鈴北岳を横から望む。
天狗岩北尾根(仮称)
2024年08月23日 11:06撮影 by  Canon IXY 650, Canon
8/23 11:06
天狗岩北尾根(仮称)
《天狗岩》
北側の広場から展望する天狗堂、サンヤリ、土倉岳そして御池岳(東端峰〜丸山)と鈴北岳。
2024年08月23日 11:11撮影 by  Canon IXY 650, Canon
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8/23 11:11
《天狗岩》
北側の広場から展望する天狗堂、サンヤリ、土倉岳そして御池岳(東端峰〜丸山)と鈴北岳。
《天狗岩》
木陰で食事にしよう。
2024年08月23日 11:20撮影 by  Canon IXY 650, Canon
3
8/23 11:20
《天狗岩》
木陰で食事にしよう。
《天狗岩》
足元にはトキワハゼがいっぱい。
2024年08月23日 11:31撮影 by  Canon IXY 650, Canon
4
8/23 11:31
《天狗岩》
足元にはトキワハゼがいっぱい。
《天狗岩》
乱舞するアキアカネ。
2024年08月23日 11:43撮影 by  Canon IXY 650, Canon
3
8/23 11:43
《天狗岩》
乱舞するアキアカネ。
《天狗岩》
藤原岳の最高点から望むP1128と展望丘。
2024年08月23日 11:47撮影 by  Canon IXY 650, Canon
5
8/23 11:47
《天狗岩》
藤原岳の最高点から望むP1128と展望丘。
イルカ岩 
2024年08月23日 12:09撮影 by  Canon IXY 650, Canon
3
8/23 12:09
イルカ岩 
【藤原岳】
藤原山荘の下に建てられた「孫太尾根通行禁止」の注意看板。
2024年08月23日 12:18撮影 by  Canon IXY 650, Canon
4
8/23 12:18
【藤原岳】
藤原山荘の下に建てられた「孫太尾根通行禁止」の注意看板。
《山上台地》
地形図にある東側の池。
2024年08月23日 12:32撮影 by  Canon IXY 650, Canon
2
8/23 12:32
《山上台地》
地形図にある東側の池。
《山上台地》
池から望む展望丘とP1128。
2024年08月23日 12:35撮影 by  Canon IXY 650, Canon
3
8/23 12:35
《山上台地》
池から望む展望丘とP1128。
《山上台地》
カタバミ
2024年08月23日 12:36撮影 by  Canon IXY 650, Canon
2
8/23 12:36
《山上台地》
カタバミ
《山上台地》
浅い谷地形を跨ぎ、台地が尽きる南端から展望丘突端へ。
2024年08月23日 12:40撮影 by  Canon IXY 650, Canon
8/23 12:40
《山上台地》
浅い谷地形を跨ぎ、台地が尽きる南端から展望丘突端へ。
《山上台地》
三角点のピークがすっかり裸の平地に変わってしまった袴腰の採掘現場。
2024年08月23日 12:42撮影 by  Canon IXY 650, Canon
3
8/23 12:42
《山上台地》
三角点のピークがすっかり裸の平地に変わってしまった袴腰の採掘現場。
《山上台地》
草木との鞍部直下まで作業道が迫った孫太尾根の採掘現場。
2024年08月23日 12:42撮影 by  Canon IXY 650, Canon
5
8/23 12:42
《山上台地》
草木との鞍部直下まで作業道が迫った孫太尾根の採掘現場。
《山上台地》
鹿の落とし物。
2024年08月23日 12:44撮影 by  Canon IXY 650, Canon
2
8/23 12:44
《山上台地》
鹿の落とし物。
《展望丘突端》
注意看板が此処にも。
2024年08月23日 12:56撮影 by  Canon IXY 650, Canon
1
8/23 12:56
《展望丘突端》
注意看板が此処にも。
《展望丘》
看板が集約されていた。
2024年08月23日 13:00撮影 by  Canon IXY 650, Canon
4
8/23 13:00
《展望丘》
看板が集約されていた。
《展望丘》
1級基準点から望む御池岳、天狗岩方面。
2024年08月23日 13:00撮影 by  Canon IXY 650, Canon
2
8/23 13:00
《展望丘》
1級基準点から望む御池岳、天狗岩方面。
【裏道】
クサアジサイ
2024年08月23日 14:51撮影 by  Canon IXY 650, Canon
3
8/23 14:51
【裏道】
クサアジサイ
「長命水」と呼ばれた場所で見られる四筋の滝。
2024年08月23日 14:58撮影 by  Canon IXY 650, Canon
3
8/23 14:58
「長命水」と呼ばれた場所で見られる四筋の滝。
近づくと匂いが気になるカリガネソウ。
2024年08月23日 15:03撮影 by  Canon IXY 650, Canon
3
8/23 15:03
近づくと匂いが気になるカリガネソウ。
形も奇妙なカリガネソウ。
2024年08月23日 15:04撮影 by  Canon IXY 650, Canon
3
8/23 15:04
形も奇妙なカリガネソウ。
横から見るとこんな形だ。
2024年08月23日 15:17撮影 by  Canon IXY 650, Canon
4
8/23 15:17
横から見るとこんな形だ。
撮影機器:

感想

9月1日から通行ができなくなる孫太尾根、すでに大きく姿を変えた袴腰。
共に資源開発のため失われていく姿を眺めるため藤原岳へ出かけよう。
計画はWさんのレコに触発され裏道を下山コースに選び、頭陀ヶ平から
山上台地に出て採掘現場を眺めてこよう。

自宅を出発して間もなく雨が降り始めた。コースを短縮して登山口を
大貝戸に変えるか、止むのを待って計画通り木和田尾を登るか考えながら
養老を過ぎると幸い雨は止み、要らぬ心配だった。

「・・・のジョニー」を靴やズボンにたっぷり吹き付け出発する。
鉄塔巡視路から子向井山へ向かうが、谷地形に風がなく異様と感じるほど
の湿度だ。30分ほどの登りでたちまち全身は汗にまみれ、脚が重くなる。
No.205鉄塔を過ぎた辺りで早くもへたり込む始末だ。
それでも気持ちは何とか続いていたので、騙し騙し子向井山から
R201鉄塔に向かうが、元気づけてくれるような展望は得られなかった。

頭陀ヶ平での展望を楽しみに、その後も亀のような歩みで県境稜線を
目指すと願いは通じ、西から南側の霧はすっかりと消えていた。
僅かだが吹く風はやはりありがたい。涼しい風に吹かれながら、
隣の御池岳は言うに及ばず、主脈の竜ヶ岳辺りから御在所岳〜雨乞岳〜
綿向山の展望を楽しみながら行動食を頬張り、英気を養い計画通り
県境稜線に沿って天狗岩北側の広場に出て昼食タイムとする。

木陰に腰を下ろし、目前の御池岳周辺の山並みや足元の花を愛でながら
たっぷりと休憩したおかげで、やっと普段の調子に戻る事ができた。
これなら計画通り山上台地から展望丘を廻って裏道を下れそうだ。

山荘直下に立てられた「孫太尾根通行禁止」の注意看板を見て山上台地へ
踏み込む。地形図にある池に立ち寄り、台地の南端に向かうと
重機が作業中の袴腰や草木へ上がる鞍部直下まで作業道が伸びた孫太尾根
の採掘現場がよく眺められる。藤原岳の自然保護よりも資源開発を
優先された現実を改めて確認して裏道を下る。「長命水」と言われた
水場に出ると妙な匂いに誘われ近寄ると奇妙な形をしたカリガネソウが
見頃を迎えていた。


【今現在は孫太尾根の通行再開の可能性に関しては明示されていないが、
2012年当時は登山道迂回の可能性など対策も考慮され、自然保護と
資源開発が共存できる可能性も残っていたようなのだが・・・】

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コメント

onetotaniさん、こんにちは。

孫太尾根が整備された折、開発ラインからは
免れたと思いきや、残念な結果になりましたね。
ミノコバイモも数を増やしつつあったので
なお残念です。
2024/8/25 12:48
komakiさん こんにちは。

今回の通行禁止についてはいろいろ残念に思います。
有数なバリエーションルートだった尾根が、豊富な花に恵まれた
おかげでメジャールートに変わり、おかげで登山道の整備も進みました。
花や雰囲気の変化を楽しみながら多志田山に至り、圧倒的な登りで展望丘に立つ、
そんな魅力いっぱいの尾根が登山道として復活するように、行政に期待する
のみです。

袴腰も消え、孫太尾根も分断される、それが藤原岳の悲しい宿命
なんでしょうか・・・。
2024/8/25 15:38
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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