甲斐駒ヶ岳 赤石沢Aフランケ 赤蜘蛛ルート
- GPS
- 31:59
- 距離
- 20.9km
- 登り
- 4,481m
- 下り
- 4,563m
コースタイム
- 山行
- 6:30
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 7:39
過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
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アクセス | |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
・20kg装備での黒戸尾根は想像どおり速度が出せずキツかった。
・アプローチでかなり迷った。8号目岩室から左下方向へテープ・踏み跡どおりに進んで順調だったが、右手に大きな岩壁が見えてきたら、ついそちら沿いに引き込まれてしまい、何度か行き詰まっては戻ってを繰り返した。結局最初進んできた方角のまま、いったん沢筋まで降りるイメージで、すぐにfixロープが張ってあった。いたる所に薄い踏み跡のようなものがあって分かりづらいが、正規アプローチの要所にはfixロープが張ってあるので確認ポイントにすると良いと思った。
・登攀は素晴らしい高度感のなか気持ちよく登れる。エイドなので淡々と進んで行けた。ハーケン・リングともに思っていたより腐っていなかったし、岩も硬い印象。
・V字ハングを超えた先の脆いブッシュ混じり段々スラブ地帯は、ボルトも打たれていなくてルーファイが難しかった。とにかく右上のテラス目指して、上手くスリングプロテクションを取りながら進めば良い。
・スーパークラックの壁はお見事としか言いようがない。自身のクライミング史の中でも上位に記憶される場所になりそう。所々クラックでのカムエイドが続くセクションがあり、キャメロット#0.5(紫)が大活躍。フォローは前進用に2つ持っておくと便利。
・先行Pのルートミス修正作業待ちもあり、恐竜カンテあたりで日没、ヘッデン使用。
・最終ピッチは暗闇のなか正規の終了点が見つけられず適当な立木で取る。それが裏目に出て、デプローチの踏み跡を探し出せず、強引にボロボロのブッシュ帯をロープ確保しながら突破していくが、幾度と行き詰まり懸垂&登り返を行う。かなりの体力を消耗した。一瞬ビバークを考えた。
・2時間くらい真っ暗なブッシュ帯の壁の中をGPSで尾根を目指しながらもがき進み、なんとなく踏み跡のようなものが出てきたので辿っていくと、突然Aフランケ頭の岩小屋に出てホッとした。そこからは明瞭な踏み跡とテープに従い、22:30頃に登山道8合目に復帰。
・当初は明るいうちに普通に8合目に戻って来るつもりでいたが、暗くなってからのデブローチがこれ程までに困難なことを改めて体感した。
・今回、ちょっと過剰かな?と思いつつも持ってきて良かったと改めて感じたのが、
★ヘッデンの予備電池(途中で切れた)
★モバイルバッテリー(途中でスマホ切れそうになった)
★行動食(カロリーメイト4箱、シリアルバー3本、アミノバイタルなど)
★水(1.5L)←カラっカラになり飲み切った!
アルパインはホント何が起こるか分からないですね。軽量化の誘惑に負けないで基本的に忠実にです。
と、総合してパンチの効いた、記憶に深く刻まれるクライミングになりました。
甲斐駒ヶ岳、すごいです。
ありがとうございました。
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