北岳バットレス 第四尾根 下部フランケ～Dガリー奥壁

2024年09月06日(金) ~ 2024年09月08日(日)

• GPS: 49:31
• 距離: 15.2km
• 登り: 2,584m
• 下り: 2,597m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:50
• 休憩: 1:12
• 合計: 8:02

距離 7.0km 登り 1,455m 下り 751m

6:37 旧広河原山荘
6:55 白根御池分岐
7:31 7:32 第一ベンチ(1880ｍ)
8:03 8:04 第二ベンチ(2059ｍ)
8:53 10:03 白根御池小屋
10:29 大樺沢二俣
14:17 大樺沢二俣
14:39 白根御池小屋

2日目

• 山行: 8:00
• 休憩: 4:21
• 合計: 12:21

距離 5.3km 登り 1,099m 下り 1,091m

3:13 白根御池小屋
3:31 3:32 大樺沢二俣
5:31 9:20 第四尾根主稜取付
13:40 13:42 北岳
13:59 14:05 両俣分岐
14:10 14:27 北岳肩ノ小屋
14:40 14:45 小太郎尾根分岐
14:52 14:53 草すべり分岐
15:34 白根御池小屋

3日目

• 山行: 1:31
• 休憩: 0:09
• 合計: 1:40

距離 2.9km 登り 16m 下り 734m

6:28 白根御池小屋
7:00 第二ベンチ(2059ｍ)
7:16 7:22 第一ベンチ(1880ｍ)
7:44 白根御池分岐
7:55 7:56 旧広河原山荘
7:59 広河原・吊り橋分岐
8:04 8:06 広河原インフォメーションセンター
8:08 ゴール地点

天候

概ね晴れ　山頂付近はガス

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車

乗り合いタクシーは確実に座れるので予約をすべし。

コース状況／危険箇所等

初見の場合、バットレス基部への偵察は怠らない。

その他周辺情報

白根御池小屋の売店は20時まで営業

写真

9/5 22:36

前夜某所にて車中泊。

9/6 4:48

翌日早朝に芦安に到着。
平日で余裕やでと思っていたらバス停はこの賑わい。ビビった。

9/6 6:30

ギリギリ始発に乗れたがギューギューバスで1時間立ちっぱなしで広河原に到着。腕がパンプしてもうたわ。

9/6 6:32

北岳がお出迎え！最高の山旅が始まるで。

9/6 6:34

今回のパートナーはPちゃん。クライミングも上手いし料理も美味しい。3日間よろしくお願いします。

9/6 7:13

初日は急ぐことはないので疲れないようにゆっくりと登っていきます。

9/6 8:49

2時間20分で白根御池小屋に到着。
今の体力だとこのくらいがちょうど良い。

9/6 8:51

北岳もくっきり。

9/6 9:09

なんと地面がフカフカの超絶一等地にテントを立てることができました。

9/6 9:34

まずはお茶タイム。

9/6 9:59

取り付きの確認と荷物のデポを兼ねて下見に出発の前に、遭難碑に手を合わせて気を引き締めた。
遭難に関して今年は色々と思うことが多い。

9/6 10:03

クライマーパーティもちらほら。人気のバットレスは渋滞必至なのでどこのルートに行くのか気になります笑

9/6 10:03

バットレス取り付きは左の二俣方向へ。

9/6 10:28

色々な花が咲いていて綺麗だったけど、とりわけ紫色系の花がよく目立っていた。ハクサンフウロかな。

9/6 10:51

日差しがキツく気温も高いのでバテるー。

9/6 11:01

ナナカマドの赤い実が可愛い。

9/6 11:02

大樺沢左俣には少し雪渓が残っていた。

9/6 11:19

バットレス基部へは多分この辺から入って行くんだろうけど。。。

9/6 11:22

踏み跡が錯綜していてややこしい。暑い中取り付きを探し右往左往。

9/6 12:12

もう全くわからないのでとりあえずバットレス基部を目指して適当に詰めて行くことにした。目指す所は見えているのでとりあえず進む。

9/6 12:12

かなり左寄りから詰め上がったので明日登るルートを確認できた。

9/6 13:00

適当に沢や藪を突破してやっとのことで無事にCD間の尾根の踏み跡に乗りDガリー大滝基部に到着。

9/6 13:14

ここに明日の登攀装備をデポ。

9/6 13:15

しかし、あっつい！明日もこんな感じだと日射対策もしっかりしないとヤバい。

9/6 13:20

帰りはしっかりとした踏み跡を辿り下りこの尾根の取り付きを確認することに。

9/6 13:46

なるほど。やはり行きのここね。

9/6 13:46

バットレス沢の大岩の向かって左の岩から入ると覚えておこう。

9/6 14:13

なんちゃらトラノオ？

9/6 14:13

ホタルブクロ。

ほぼ空身なので花を愛でながらルンルン下山。

9/6 14:47

御池の手前で偶然にもPちゃんの友人パーティーに会った。私も知ってる方なのでしばし談笑。
のあとテントに戻り、まずはビール。

9/6 14:54

のんびりとした時間を過ごす至福の時間。

明日の朝は早いのでボチボチとお楽しみのディナータイム。

9/6 14:59

夕食が出来るまでに。とおつまみを用意してくれた。

9/6 15:11

さっぱりと前菜。ごま油、塩昆布で和えるだけだがとても美味しい。

9/6 15:27

鳥のモモとササミのピヨ麹漬けを焼く。たまらなく美味しい。

9/6 15:33

メインはカレーとナン。市販のレトルトにピヨスパイスをイン。これで味のレベルがぐわんと上がった。

9/6 16:48

はぁ、満腹満腹。この後、友人パーティの輪にお邪魔して
楽しい時間を過ごした。単に登るだけじゃなくこう時間が好き。

9/7 3:16

翌朝。昨晩飲み食いしずぎてお腹いっぱいだったので、朝食を涙目で押し込み時間がかかった。そのせいで予定の3時を少し過ぎて出発。

9/7 3:49

花火のようなナデシコ。

9/7 4:46

バットレス基部への道中で明けてきた。

9/7 5:02

昨日デポした場所に到着し、さっそく準備。

9/7 5:28

さて、登りますか。
下部は端折ってDガリー大滝の左横、5尾根のバンド？から登っていくことにした。2ピッチ目をロープ出してウォームアップ。その上のルンゼはコンテで登った。

9/7 6:02

4尾根のフランケ。ここからいよいよクライミングがスタート。
1ピッチ目（5.10a）のリードはスラブが得意なPちゃん。
危なげなく登り、そのまま2ピッチ目（凹角）も継続して登っていく。私はフォローで登ったが荷物もあり体感5.10bくらいあった気がする。

9/7 6:19

足元には花がたくさん。

9/7 6:36

2ピッチ分をフォローで登り、幸先良いスタート。

9/7 7:09

3ピッチ目（凹角）は私がリードで登りました。

9/7 7:19

4ピッチ目（凹角〜フェイス）はPちゃんリード。簡単に抜けていったけどトラバースの開始地点がわからず短いが一度ピッチを切る。

9/7 7:59

5ピッチ目（フェイス〜トラバース）は私がリードで登り、トラバース地点を見つけて進む。下りながらのトラバースなのでバランス良く。バンドは草が多く不安だが足元は割としっかり立てる箇所が多い。中間支点が2個くらいしかなかったので1箇所カムで追加。

9/7 8:38

6ピッチ目（ルンゼ）。ルンゼ状の簡単な登りだがスタカットで。

9/7 9:32

三段ハングまですぐかと思ったけど中途半端な長さだったので三段ハングまで2ピッチで行った。

9/7 10:44

8ピッチ目（フェイス・ハング〜スラブ）の三段ハング。下の二段は楽勝だったので油断してしまい最上段のクラックをレイバックで力付くで登ろうと体勢を変えた瞬間、足が滑りハンドジャムも抜けてフォール！不意ちしたので思わずロープを掴んでしまい、手がロープバーン！かなり肉がエグてしまった。
気を取り直して登ってみるとフェイス面にガバカチがあるじゃないですか。。。
9ピッチ目（クラック〜スラブ）はPちゃんリード。
向上心の表れか難しい左寄りのルートを登っていく。

9/7 11:52

10ピッチ目（スラブ・ルンゼ〜チムニー〜スラブ）。右の浅いルンゼへトラバースしてからチムニーを登り城塞ハングの真下まで。このチムニーがザックを背負うと登りにくい！おまけにプロテクションが取れずに怖かった。

9/7 11:52

4尾根から続々とパーティーが登ってくる。富士山が綺麗に見えていたそうだ。

9/7 12:13

フォローのPちゃんがやたらクセの強いムーブで登ってきた。

9/7 12:20

最終の11ピッチ目（ルンゼ状フェイス）。城塞ハング。
まぁ、特に難しいとうこともなく。

9/7 12:33

Pちゃんも余裕のヨッちゃんイカで登ってきた。

9/7 13:10

が、しかし。。。登攀が終わるとPちゃんは電池が切れたみたいにノックダウン。シャリバテ？暑さ？疲労？昨日からよく頑張ったから疲れが来ちゃったかな。

9/7 13:12

私も手がイタタ。ここ最近ボルダーを頑張っていたから手の皮が厚くなってたおかげで大怪我にならずに済んだ。

9/7 13:15

山頂までが微妙に長い。。。Pちゃんは休み休みでゆっくり登る。景色が無いなかを登るのはメンタルの強さが必要だ。

9/7 13:41

何とか山頂に到着。少し休むと少しづつ元気も出てきた。
近くにいる方に声をかけ、記念に撮影してもらった。
ありがとうございました！

9/7 14:15

肩の小屋で大休憩。
3,000mのテント場は大盛況。

9/7 15:26

御池のテント場が見えたら猛ダッシュ！
生ビールが飲みたい！

9/7 15:34

やっと帰ってきた。

9/7 15:39

草スベリからそのまま白根御池小屋へ！
生ビールを一気飲み！生き返ったー。

9/7 16:37

前菜は昨日と同じだがとても美味しい！

9/7 16:53

3人前のパスタを2人でペロリ。お腹いっぱいー！
また友人パーティの輪にお邪魔してワイワイと宴会。
ホロ酔ってきたのでテントへ戻りシュラフに入ると5秒で寝た。

9/8 5:30

最終日。
モルゲン北岳でおはようございます。

9/8 6:27

ゆっくりと帰り支度を済ませて下山します。

9/8 7:53

気持ちの良いハイキングでクールダウン。

9/8 7:56

この橋を渡れば終わってしまう。

9/8 7:58

北岳さん、ありがとうございました。

Pちゃん、3日間ありがとう！

また登りに行きましょうー！

しまい。

【Dガリーから登られる方にお願い】
友人パーティーが4尾根のマッチ箱あたりからカメラを落としたらしいのです。もし拾われた方は連絡いただけると嬉しいです。
↓
北岳バットレス第4尾根のマッチ箱でinsta360 oneX2を落としました。ピラミッドフェース直下の横断バンド付近に落ちていった可能性があります。もし拾われた方がいらっしゃいましたら、連絡ください。本体は諦めていますが、データ買い取ります！
とのことです。
よろしくお願いします。

撮影機器：

iPhone 13 Apple

iPhone SE (3rd generation) Apple

感想

ryowall

登りたいリストに入っていた北岳バットレスにやっと行けた。

当初の予定では8月末に行くつもりだったけど、台風荒天で延期になった。が、一過によってTHE DAY！だった。
木曜日夕方に関西を出て深夜割引を狙って高速を走っていたのに中部縦貫道に入ったら通常の料金で精算されてしまった。新東名のどこかで時間を調整しないと行けなかったのかも。ってことで適当に某所で車中泊。
翌朝、適当に準備出来次第出発。平日だし芦安から乗るバスも空いてるかなと余裕ぶっこいでいたが、、、芦安に駐車場に到着したらめちゃくちゃ人が多く賑やかだった。バスターミナル横の第2駐車場は既に満車の案内が出ていたのでその少し先にある第1駐車場へ向かうと空きは残り1台でギリギリセーフ。。。危なかった。（ちなみにこの土日で第8駐車場まで埋まったとか。）
こりゃヤバイとちょっと急ぎで準備しバス乗り場へ。とりあえず最後尾に並び切符を買いに行った。しばらくしてバスが2台到着。乗れるのかなぁと思いながら順番を待つとちょうど我々の後ろで乗車制限がかかった。ここでもギリギリセーフだったが、ギューギューのバスで1時間立ちっぱなしはしんどかった。
登山口の広河原で登山届を出したりストレッチしたりしてから出発。目の前に北岳が綺麗に見え、テンションが高くなったノリのまま気分良く歩く。のんびりと歩き、2時間30分ほどで白根御池小屋に到着。

まずは受付に行きテントのチェックイン。荷上げのヘリが来るので先にテントを張りたいのなら池の周辺に張ってくださいとのこと。
池の周りを散策すると鳳凰三山側に絶好の場所を見つけたのでそこにテントを立てた。さて、これでひとまず準備完了。明日の天気も快晴予報！
さぁ、今日から楽しもう！