白馬岳周辺 敗退山スキー
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- GPS
- 80:00
- 距離
- 28.9km
- 登り
- 2,233m
- 下り
- 3,066m
コースタイム
- 山行
- 6:58
- 休憩
- 1:15
- 合計
- 8:13
- 山行
- 2:22
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 2:40
- 山行
- 0:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:00
- 山行
- 7:06
- 休憩
- 1:29
- 合計
- 8:35
天候 | 初日のみ晴れ 後は曇りのち雪とかガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
下山後、小日向の湯に荷物を置いて八方バス停までラン。 予定にはなかったバスに乗って栂池帰還 |
コース状況/ 危険箇所等 |
三国境から柳又源頭に入るのは雪付きが悪く、結果、鉢池方面に下ってハイクアップした方がスキーを効率的に使えたと思う。 |
その他周辺情報 | 郷の湯 そんなに混んでいないのがいい。 |
写真
感想
毎年毎年雪が少ないと言っている気がするが、今年は輪をかけて少ない。2月の夏油高原スキーでは気温が20度になったりと、雪が解けていく要素がたくさんある気がする。スタッドレスタイヤも雪道走ったかな?くらいの感じだ。今年はやり残している猫又山ベースにナル谷滑走に行ってみようと、楽ちん栂池から入山してみた…よく調べもしなかったけれど、ここ近年のロープウェーは週末しか運行していないみたいで、余分な1時間の歩きを強いられた。ロープウェー脇の沢ルートも結構口が開いていた。
自然園に出るとヒュッテの除雪は進んでいるような感じ。いつも通り雪原の真ん中を船越ノ頭取りつき尾根に向かって歩く。なんとなくブッシュが多く出ている感じ。天気は高曇り、明日以降あまり良くないようで、とてもストレスを感じる。スキー板にクライミングサポートを付けてくるのを忘れ、重荷にあえぎながら斜登行を繰り返しながら進む。稜線直下の平坦地でシートラにするが、今年はなんだかそのまま行けそうな感じに見える。日帰りの2人組が向かって右の沢を滑っていくのを見ると、下にベースを張って日に何本か滑るのもよさそうだ。腐れ雪の斜面を登りきり稜線に乗ると雪が少ないと言われている割に、稜線上には残雪が多いように感じた。やや風がありシートラではという感じで、小蓮華の登りは雪付きも良くスキーを履いて登る。
小蓮華Pにはたくさんの幕営跡があったけれど、昨日は天気が良かったんだろうか?
早々にPをあとにして三国境に向かう。白馬岳方面は雪壁状になっていたたので、この分だともしかして稜線から柳又に滑り降りていけるかと思っていたが、やっぱりここは無理だった。スキーが生かせるように結構上から観察して下り始めたけれど、結果、まるでいいところを進めずかえって時間がかかってしまった。なんなら鉢が岳方向に進んだほうが快適に滑ることができた感じだ。柳又源頭に入れば風の影響がないと思っていたけれど、旭岳が見える位置まで進むと稜線から風が吹きおろしていたので、先の状況もわからないことから尾根で陰になる位置で幕営した。
2日目、雲が低く雨が降っていた。止むのを少し待って出パ、かなり温かく雪はグサグサだ。今日は柳又源流を少し滑り、旭岳の北西斜面を巻くようにして旭沢の二俣経由で猫又山の予定だ。地形図では各標高の平坦地を狙いつつ、傾斜がきつくない斜面からなら行けそうな感じ。あまり下りすぎないように沢の真ん中を行くというよりもトラバース気味に進んだことでアクシデント発生!トラバース中に腐れ雪の塊に山足を引っかけ転倒、5mほど滑落した。(後で気づくが、この時に左手の中指と薬指の間にストックを挟んで転倒したようで、中指の付け根が腫れていた。)結局、沢のハーフパイプ状の所を進んでいれば快適だったし、転倒することもなかった。
腐れ雪に足をとられつつ登ってゆくが雲が低く、稜線に乗って猫又まで行くのは厳しそうだったので、以前猫又に行ったときに泊まってみたいと思った旭岳西面のダケカンバ台地で行動終了とすることにする。幕営用にブロックを積んでいくけれど、雪がグサグサすぎてすぐに崩れてしまう。指も痛くスコップを持つのも違和感があったけれど(結果、中指付け根の骨折でした…)。明日は天気が悪い予報だったので、最悪ピストンでナル谷だけ滑ってくればいいやと眠りについた。
3日目、早朝から雪、停滞じゃー!こちら斜面は富山側なのでKNB聞きまくった。パーソナリティが富山弁でしゃべるこの放送局がとても好きだ。ラジオでは明日の天気は回復とのこと。夕方に雲が下がってきて朝日岳が雲に浮いているような景色を見ることができた。この停滞はありだったということにしよう。明日は放射冷却確定、斜面が硬すぎたらどうしようか不安を抱えつつ眠った。
4日目、夜中は冷えた。そして思った通り帰りの東俣斜面はカッチンカッチンだ。幕営地でも容易に雪面に何か置いたら滑り落ちてしまいそうな雪質だ。自分のテレマークはクトーなしなのでシートラで稜線まで歩くことに。標高差600mあり、2時間かかってしまった。稜線にのると白馬鑓方面の餓鬼谷に向かってマイルドな旭岳南西斜面が広がっていた。本当ならここを滑るつもりだったけれど、今日の硬さでは自信がなかったので、南面をトラバースして丸山方面へ。杓子沢〜長走沢を下る予定だったが無難に大雪渓を滑って下山に変更、白馬山荘に荷物をデポして山頂へ向かう。
曇りで風がそれなりに吹いていて頂上に長居はできなかった。なかなか雪質がいい感じにならないけれど、八方のバス時刻を考えればもう行かなくてはならない。
小屋に戻って滑降開始、かなり硬い雪質で転んだら止まらない感じだ。すぐに足パンになる。葱平の急なところは大回りのステップターンでなんとかこなした。昔、モンベルから出していた冬季用パンツは、滑落してもスピードが出ないように生地の表面が起毛チックになっていたんだけど、現行はツルツル生地。尻セードはいいかもしれないけれど、こんな雪質の時は困ってしまう。
2号雪渓合流して雪崩の影響ないところで大休憩。この辺りから滑りやすい雪質に変わったけれど、デブリがなめらかになっている雪面なのと、落石地雷が埋まっているのでそれなりに気を遣う。白馬尻近くはもうグサグサすぎて、トラバースなどはかなりのパワープレイだ。
何とか猿倉駐車場に着くと、思った通り除雪車が除雪作業中で、シートラ確定となる。小日向の湯に荷物をデポして、できるだけ早めのバスに乗れるようにランで向かう。頑張った買いがあって検索漏れしていた1本早いバスに乗ることができ、栂池に戻ることができた。
何の成果もなかったなぁ…
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