鹿島槍ヶ岳（扇沢 〜 爺ヶ岳 〜 鹿島槍ヶ岳 テント泊）

2015年09月21日(月) ~ 2015年09月22日(火)

• GPS: 32:00
• 距離: 24.2km
• 登り: 2,544m
• 下り: 2,551m

コースタイム

1日目

• 山行: 5:54
• 休憩: 0:40
• 合計: 6:34

6:08 スタート地点
6:22 6:22 柏原新道登山口
7:24 7:24 ケルン（柏原新道）
7:45 7:45 駅見岬
9:38 10:02 種池山荘
10:56 11:00 爺ヶ岳南峰
11:19 11:19 爺ヶ岳中峰
12:10 12:10 冷乗越
12:23 12:35 冷池山荘
12:42 冷池山荘テント場

2日目

• 山行: 6:17
• 休憩: 3:08
• 合計: 9:25

3:45 冷池山荘テント場
4:20 4:20 布引山
4:55 5:00 鹿島槍ヶ岳
5:22 5:37 鹿島槍ヶ岳北峰
5:57 6:00 鹿島槍ヶ岳
6:30 6:30 布引山
6:48 8:50 冷池山荘テント場
8:55 8:55 冷池山荘
9:13 9:18 冷乗越
10:09 10:42 爺ヶ岳中峰
11:25 11:30 種池山荘
12:58 12:58 柏原新道登山口
13:10 ゴール地点

天候

21日：稜線はガスガス 、22日：秋晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

20日夜8時頃に扇沢入り。柏原新道登山口のだいぶ手前から路上駐車がありました。
登山口に近い無料第二駐車場は空きがありそうでしたが、トイレを利用できる場所がよかったので扇沢駅の無料駐車場にしました。この場所も9割方スペースが埋まっていました。

コース状況／危険箇所等

全体的に急登はほとんど無く、よく整備されていて歩きやすい。
登山道は土の道から石畳、ガラ場、砂礫、木製の階段など、変化に富んでいますが、それぞれに応じた足運びで歩けば問題ありません。

★要注意箇所を挙げるならば・・・
・たまに崖沿いで片側が切れ落ちている箇所があるので転倒コースアウトに注意です。冷池山荘とテント場の間にもあるので、夜のトイレの時など要注意です。
・鹿島槍ヶ岳の南峰から北峰に向かう際、出だしの下りが急な岩場です。鎖が必要なレベルではありませんが、ペンキマークに従って慎重に。

その他周辺情報

大町温泉郷 ｢薬師の湯｣
HPから割引クーポンが入手できます。(￥700→￥500)

写真

9/20 19:02

「薬師の湯」 扇沢に向かう途中で立ち寄りました。
お風呂は旧館と新館があり、駐車場は混んでいましたが、旧館は空いていました。

9/21 5:09

夜明け間近の扇沢駅。
稜線が紅く染まりつつありました。

9/21 6:08

一泊二日のテント泊に出発です。
テント場、トイレの利用以外は自己完結を目指したところ、ザックの重量は約25kgになりました。( ´Д｀)=3 フゥ

9/21 6:20

仮設の登山センターで登山届を受け付けていました。
私はメールで届出済みなのでスルーしました。

9/21 6:22

いよいよ柏原新道スタートです。

9/21 6:55

時折出てくる階段風木道。
メジャーなルートだけによく整備されています。

9/21 6:58

しばらく登ると蓮華・針ノ木の姿が見えてきました。

9/21 7:20

このような肌理細やかな配慮はさすがです。

9/21 7:21

重荷なので水平は楽チンだが、後の帳尻は合うのか？

9/21 7:21

素晴らしい眺め。
1．岩小屋沢岳かと...

9/21 7:22

2．左から、針ノ木岳、スバリ岳、赤沢岳、鳴沢岳

9/21 7:24

ケルンと歴史を感じさせる道標。

9/21 7:45

このような、名前の付いた場所が多いです。
ここでザックを下ろして休憩です。
肩がメチャメチャ凝っています。

9/21 7:46

同じような景色だけど、つい撮ってしまうー。

9/21 7:55

どっしりとした蓮華岳。

9/21 7:55

出発地点の駐車場が見下ろせます。

9/21 7:58

まだ遠いですが種池山荘が見えてきました。

9/21 8:16

階段の右側が一枚岩なのか？

9/21 8:56

この辺りが紅葉の最前線かな？
1

9/21 8:56

2

9/21 8:56

3

9/21 9:38

稜線直下は一気に高度を上げた感があったけど、無事に種池山荘に到着。
登山口から3時間15分もかかりましたが、重荷のわりには頑張った方かな？

9/21 10:00

行動食を食べたりトイレに行ったり。
しかし、このタイミングでガスが...ちょっとちょっと^^;;

9/21 10:01

嫌な展開だなー。

9/21 10:02

爺ヶ岳(南峰)に出発します。

9/21 10:09

紅葉は素晴らしいが、ウーン...

9/21 10:13

ナナカマド

9/21 10:14

ミネカエデ

9/21 10:24

ガースー

9/21 10:28

9/21 10:29

9/21 10:33

爺ヶ岳中峰〜北峰
かろうじて。

9/21 10:33

遠くに今夜の宿泊地が。

9/21 10:34

ハイマツ帯の下の紅葉が鮮やか〜。

9/21 10:34

振り返ると種池周辺までは見えていました。

9/21 10:47

鹿島槍は分厚い雲の奥にお隠れです。
この日はお目にかかれませんでした。

9/21 10:56

肩こりの痛みに耐えつつ爺ヶ岳南峰に到着。
大パノラマは無しよ〜。

9/21 11:02

お隣の中峰もこのありさま。

9/21 11:06

地図で確認したら、最高点は中峰なのでした。
分かってたら今日は南峰を巻いてもよかったのになぁ...。
気を取り直して中峰に向かいます。

9/21 11:19

こじんまりとした、Highest Point 中峰に到着。
山頂としては南峰の方が立派です。

9/21 11:19

南峰方面。

9/21 11:34

北峰に向かいますが、頂上に行くルートはないのですね。

9/21 12:10

冷乗越まできました。冷池山荘はもうすぐ。
テント場の混み具合が気になります。

9/21 12:15

針葉樹の緑と紅葉のコントラスト。

9/21 12:23

ようやく冷池山荘に到着。
テント場の申し込みをします。(料金:一人600円)

9/21 12:24

小屋の手前、登山道脇の水溜りみたいなのが冷池。

9/21 12:42

山荘から少し離れているテント場に到着。
テント場はいい場所から埋まってきていました。空いているスペースはほぼ傾斜しています。

9/21 13:32

それでも水平重視で場所を決め、設営しました。
この後お昼にラーメンを食べて一眠り。鹿島槍は明日にします。

9/21 17:03

お目覚めの後は酒宴のはじまり〜。
酒とつまみはたっぷり持ってきました。

9/21 17:03

テント場は夕方には満杯になりました。
テントがひしめき合っています。

9/21 20:39

少し寝て、ふと外を見ると月が出ていました。
爺ヶ岳南峰の稜線、種池山荘の灯り、奥に蓮華岳。
この後、2時頃までガスっていました。

9/22 2:34

2時半、ようやくガスが晴れました。行動開始します。

9/22 3:59

3時45分出発。サブザックなので体がチョー軽いです。すぐに先行者を3人抜いて先頭に立ったようです。
これは布引山手前の遭難碑。

9/22 4:20

布引山を通過。
この時、鹿島槍の登りにかかっている二人パーティと思しきヘッデンの灯りが見えました。まだ先行者いたのね。

9/22 4:41

地平線が紅くなってきました。
出来れば北峰まで行きたいので急がねば！

9/22 4:55

鹿島槍ヶ岳南峰に到着しました。テント場から1時間10分。
先行者の二人にはあと少しのところで届きませんでしたが、写真を撮りっこしました。

9/22 4:59

北峰までけっこう離れていますが、行ってみることしました。
お二人は南峰に留まるようなのでここからは本当に独りです。

9/22 5:08

急な岩場を下りたところで北峰の中腹に灯りが...
キレット小屋からのパーティ(たぶん二人)のようです。
左奥に妙高連山。

9/22 5:08

五竜〜白馬方面。

9/22 5:08

吊尾根の鞍部から南峰。

9/22 5:13

北峰の分岐点。
どうやらご来光には余裕で間に合いそう。
(日の出予定時刻は5:30頃)

9/22 5:16

遠くの槍穂をはじめ、北アルプスの錚々たる峰々。

9/22 5:16

鹿島槍南峰と剱岳。

9/22 5:23

鹿島槍ヶ岳北峰、今回の折り返し地点に到着しました。
キレット小屋から来た方に撮っていただきました。
大阪から来たお二人のようです。上信越方面の山座同定をしてさしあげました。

9/22 5:24

五竜岳〜白馬岳、小蓮華山。
手前の遥か下のほうにキレット小屋が見えています。
すごい落差や...

9/22 5:24

中央左から、焼山、火打山、妙高山、高妻山、黒姫山、戸隠山、斑尾山、飯綱山
最奥の越後駒ヶ岳・中ノ岳、苗場山、志賀高原など

9/22 5:24

最奥はたぶん日光白根山、志賀高原の山々、四阿山、浅間山

9/22 5:24

中央左に聖山、地平線に八ヶ岳、富士山、甲斐駒、北岳、仙丈

9/22 5:26

ご来光はこの方向。
横手山〜草津白根山辺りか。

9/22 5:26

焼、火打、妙高

9/22 5:26

高妻、黒姫、戸隠、斑尾、
右最奥に越後三山

9/22 5:26

八ヶ岳

9/22 5:26

富士山

9/22 5:26

甲斐駒、北岳、仙丈

9/22 5:27

槍・穂高

9/22 5:27

野口五郎、鷲羽、水晶、針ノ木、赤牛

9/22 5:28

日本の貴重な氷河？
カクネ里の雪渓。

9/22 5:31

いよいよこの時がやってきました。
北峰でたった一人で迎えるご来光です。
(お二人はご来光を待たずに南峰へ出発されました)

9/22 5:33

静かに、穏やかに...

9/22 5:36

モルゲンロートが始まりました。
1

9/22 5:36

2

9/22 5:36

3

9/22 5:37

4

9/22 5:37

5

9/22 5:37

眩しいぜ...

9/22 5:58

南峰に戻ってきました。

9/22 5:58

やっぱり眺望はこっちが上ですね。

9/22 5:59

影鹿島槍が剱岳を狙っているかのようです。

9/22 5:59

アップで

9/22 6:00

さっきまでいた北峰。

9/22 6:00

真ん中の男女が北峰でご一緒したお二人。
吊尾根からの登りで先行させてもらいました。

9/22 6:00

手前の蓮華岳と槍穂
そろそろテント場へ戻ります。

9/22 6:23

布引山の手前で振り返る。
カッコいい！

9/22 6:34

こちらは爺ヶ岳。

9/22 6:44

テント場はもうすぐ。
布引山を含めた三兄弟のようです。

9/22 6:52

テントはだいぶ減っていました。なるほど、絶景のテント場ですね。
休憩を除いて鹿島槍北峰まで往復2時間40分でした。

9/22 8:50

テント、フライを乾かしつつ朝食を摂ったあと、撤収、パッキング。結構軽くなった感じです。

9/22 9:05

山荘の脇を抜け、冷乗越へ。
こんな崖の際を通ります。

9/22 9:05

冷池山荘と鹿島槍。
ガスが湧いてきました。昨日のようにならなければいいが...

9/22 9:05

冷乗越はここを登った先です。

9/22 9:05

爺ヶ岳南峰から種池山荘への稜線。

9/22 9:05

昨日は見えなかった眺望を楽しみながら歩いていきます。

9/22 9:13

冷乗越に到着。

9/22 9:13

赤岩尾根を見下ろす。尾根コースを行く登山者の姿も確認できました。

9/22 9:20

爺ヶ岳北峰

9/22 10:09

肩こりが再発して辛いところでしたが、中峰だけはピークに立ちたかった。

9/22 10:09

どこから撮ってもいいね！

9/22 10:11

居合わせた方に撮っていただきました。
休憩しながら、周りの方々とおしゃべりしました。

9/22 10:42

すっかり長居してしまいました。
南峰は巻いて行きます。

9/22 10:55

下山方向を見下ろします。

9/22 11:17

そろそろ見納め
1

9/22 11:17

2

9/22 11:19

爺ヶ岳南峰とすばらしい紅葉です。

9/22 11:26

トイレに立ち寄ってすぐに出発。

9/22 11:38

さっきの紅葉を下から仰ぎ見る。

9/22 11:51

その名の通り...

9/22 11:51

アザミがたくさん咲いていました。

9/22 12:58

何人の方に先を譲って頂いたかわかりませんが、いつもの感じで快調に下りきることができました。
種池山荘から1時間30分。

9/22 12:59

渋滞の車列の脇を扇沢の駐車場まで歩き、無事にゴールしました。

9/22 14:01

帰りの車窓から見納めができました。

撮影機器：

EXILIMケータイ CA004 カシオ

OLYMPUS STYLUS XZ-10 オリンパス

感想

kikkorin

昨年秋に登山を再開して以来、ようやくテント泊山行が実現しました。
扇沢〜鹿島槍ヶ岳ピストンは日帰り可能なロングコースですが、今回はテント泊を目的として二日かけて行ってきました。
1日目は10時頃から終日ガスってしまいガックリ。2日目はとにかく早朝に勝負を掛けると決めて、ご来光の時間から逆算して行動を開始しました。冷え込みはそれほどではなく、歩いていて丁度よい気温。布引山の辺りからは徐々に紅みが増してゆく地平線を右手に眺めつつ、期待がどんどん膨らんでいくのを感じながら歩きました。
そしてハイライトのご来光を山頂で迎えることができて今年一番の感動に浸ることができました。やはり山で迎える朝は最高ですね。
それから、やはりこの山域は人気がある上にSWの中日と重なったこともあり、登山者が引っ切り無しに行き交う状態で、とかくすれ違いが多くてこれだけすれ違い待ちをしたことはないくらいでした。これに関しては、静かな山が恋しいと思ってしまいました。

今回のテント泊はすべて自分で担いでいく、自己完結を目指し、水・食材・酒は十分な量を用意しました(水はルート上に水場がないので4リットル、酒も足りなくて切ない思いは絶対にしたくないのでたくさん、焼酎割用のお茶も1リットル凍らせて保冷剤兼用 笑)。
結果、70リットルのザックは膨らみ、一泊山行とは思えない25kgという重荷になり、おかげで肩凝りの痛みをいかに散らし、紛らわせるかを、常に考えながら歩くことになりました。それでも足腰の負担や疲労は思ったほど感じませんでしたので、背負い慣れれば涼しい顔で歩くことも可能になるかもしれないと、一定の手応えを得ることができました。
普通の一泊山行でもひとつ縛りを加えると達成感が大きいですし、冬山のことを考えるとこれも体力強化のひとつとして意味があると思います。機会があればまたやりたいです。（二泊以上となると、たぶんムリですが... 笑）