静岡の百山3座（塩見岳・蝙蝠岳・小河内岳）2泊3日小屋泊

2024年09月14日(土) ~ 2024年09月16日(月)

• GPS: 27:54
• 距離: 43.7km
• 登り: 3,683m
• 下り: 3,693m

コースタイム

1日目

• 山行: 7:29
• 休憩: 1:15
• 合計: 8:44

距離 12.9km 登り 1,542m 下り 420m

5:57 スタート地点
6:14 6:17 鳥倉林道ゲート（駐車場）
7:07 鳥倉林道登山口
8:17 8:27 豊口山のコル
9:15 9:21 ほとけの清水
9:54 10:07 塩川・鳥倉ルート合流点
10:32 11:06 三伏峠小屋
11:08 塩見・烏帽子分岐
11:27 三伏山
12:31 12:40 本谷山
14:41 塩見小屋

2日目

• 山行: 9:50
• 休憩: 1:09
• 合計: 10:59

距離 15.4km 登り 1,258m 下り 1,437m

5:48 塩見小屋
6:52 塩見岳西峰
6:57 6:59 塩見岳
7:32 北俣岳分岐
7:48 北俣岳
9:06 9:21 蝙蝠岳
10:59 11:12 北俣岳
11:30 北俣岳分岐
12:15 塩見岳
12:18 12:25 塩見岳西峰
13:20 13:45 塩見小屋
15:34 15:41 本谷山
16:33 三伏山
16:44 塩見・烏帽子分岐
16:47 三伏峠小屋

3日目

• 山行: 7:23
• 休憩: 1:39
• 合計: 9:02

距離 15.3km 登り 883m 下り 1,836m

5:48 三伏峠小屋
5:52 塩見・烏帽子分岐
6:39 6:43 烏帽子岳
7:25 7:26 前小河内岳
8:04 8:05 小河内岳
8:08 小河内岳避難小屋
8:20 8:27 小河内岳
9:05 前小河内岳
9:45 9:55 烏帽子岳
10:34 10:35 塩見・烏帽子分岐
10:38 11:38 三伏峠小屋
11:53 11:56 塩川・鳥倉ルート合流点
12:25 12:26 ほとけの清水
13:01 13:02 豊口山のコル
13:44 13:54 鳥倉林道登山口
14:34 鳥倉林道ゲート（駐車場）
14:50 ゴール地点

天候

1日目：晴・2日目：曇のち晴ときどき雨・3日目：晴のち曇のち雨

アクセス

利用交通機関：

自家用車

金曜日22:30到着時点で第1駐車場は満車。引き返して残り5台程度の第2駐車場に駐車。

コース状況／危険箇所等

・登山口に登山ポストあり
・鳥倉登山口〜三伏峠小屋〜塩見小屋：樹林帯メイン（危険箇所なし）
・塩見小屋〜塩見岳〜北俣岳：岩稜帯メイン（ヘルメット推奨）
・北俣岳〜蝙蝠岳：広い稜線またはハイマツ帯（蝙蝠岳ニセピーク多し）
・三伏峠小屋〜小河内岳：ハイマツ帯メイン（崩落地の側は滑落注意）

その他周辺情報

今回は利用しませんでした（まっすぐ下道で帰っても19時すぎ着だったので、自宅で入浴し、ファミマで買ったおつまみで軽く晩酌）

写真

9/14 4:45

久しぶりのルーフテント泊。足を伸ばして熟睡できました。

9/14 6:01

5時57分、鳥倉第2駐車場を出発。

9/14 6:11

鳥倉第1駐車場で鹿が道路を横切りました。さすが大鹿村だけある。

9/14 6:36

フジアザミ。垂れた大ぶりな花が迫力ある。

9/14 6:59

約1時間（第1駐車場でのトイレ休憩含む）で登山口に到着。

9/14 7:09

まずは三伏峠小屋まで、頑張って登っていきましょう！

9/14 7:50

1合目ごとに看板があるから励みになります。

9/14 8:38

中央アルプス見えた！

9/14 8:54

こ、これはなかなかの崩壊ぶり。1人ずつ慎重に渡りましょう。

9/14 9:18

ほとけの清水。ゴクっと飲んでみた（自己責任）。美味しい！

9/14 9:47

7合目以降の橋はスチール製に作り替えられてました。安心感が段違い。

9/14 10:20

仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳！右奥の山は間ノ岳かな？

9/14 10:27

有名な「三伏峠小屋まであと200歩です」看板まで来た！

9/14 10:29

三伏峠小屋に到着。ベンチで昼食（BASE BREADと常温保存可能牛乳）を食べて休憩。

9/14 11:09

本日の目的地の塩見小屋へ向けて出発！分岐は左へ。

9/14 11:19

すぐに三伏山山頂を通過。塩見岳がクッキリ！

9/14 11:37

ゆるやかな尾根歩きが続きます。

9/14 11:51

コルを越えて本谷山への急登へ。

9/14 12:01

のぞき岩？覗いていきましょう。

9/14 12:02

こんな景色でした。主だった山の山頂は手前の山で隠れちゃってるみたい。

9/14 12:08

きつい九十九折り。

9/14 12:26

コルから登ること30分、ようやく本谷山山頂に到着。あまりに疲れたので15分近く横になって休みました。

9/14 13:25

権右衛門山の南を巻いて東へ進む道。

9/14 13:48

有名な「小屋は、じきかやぁ いんねあと40分だに」看板。伊那諏訪地方の方言は遠州弁に似てるので親近感を感じます。

9/14 14:19

大曲登山口へ下る塩見新道の分岐。2010年の三峰川林道崩落以降、基本的に通行できません。

9/14 14:30

樹林帯の急登を抜けました。

9/14 14:41

1日目の宿泊地、塩見小屋に到着。

9/14 17:34

夕飯は17時30分から（2番グループ）。明日に備えて早めに寝ました。

9/15 4:54

2日目です。朝食は5時から（通常は5時30分らしい）。朝まで雨が降っていたので、計画通り蝙蝠岳を目指すか三伏峠小屋へ下山するか悩み中。

9/15 5:46

天気はどうやら好転したみたい。とりあえず塩見岳まで登って様子をみます。

9/15 6:02

まずは西側の天狗岩を目指して登っていきます。

9/15 6:13

鎖場が連続しますが、浮石は少なく意外と安心して通過できました。

9/15 6:26

天狗岩を乗り越えてコルまで下りてきました。

9/15 6:30

いよいよ塩見岳山頂を目指して登っていきます。

9/15 6:45

ハイマツ帯で雷鳥が2羽（写真は1羽のみ）道案内してくれました！

9/15 6:52

塩見岳西峰山頂に到着！

9/15 6:53

東峰へ移動します。

9/15 6:56

塩見岳東峰山頂！2020年1月まで国土地理院の扱いは西峰の標高が塩見岳の高さになってましたが、今はこちらの標高が表記されるようになりました。

9/15 6:59

天気持ちそうなので蝙蝠岳へ向かいます！南には荒川三山（悪沢岳）。

9/15 7:01

塩見岳東峰の岩場を東に下りると蝙蝠尾根の稜線の向こうに富士山が見えました！

9/15 7:07

北東には去年登った間ノ岳と農鳥岳！

9/15 7:23

ここ、両端が切れ落ちててちょっと怖かった。北側が特にやばいので南側寄りに通過。

9/15 7:28

再び岩稜帯を通過。

9/15 7:30

北俣岳分岐。ここから北へ向かえば間ノ岳や仙丈ヶ岳へ行けます。いつか歩いてみたいな…。

9/15 7:43

北俣岳の前衛峰を通過。といってもピーク越えではなく北側を巻くタイプ。

9/15 7:48

北俣岳山頂付近。これで岩稜帯は終了。

9/15 8:05

ここの稜線歩きは最高！天空の滑走路、蝙蝠岳バージョン。

9/15 8:25

2758mピークを越えると再びハイマツ帯に。

9/15 8:43

ガスってきちゃった。あそこが山頂かな？

9/15 8:51

登り切っても道はさらに南へ続きます。3度ほどニセピークに騙されました。

9/15 9:06

ようやく到着！蝙蝠岳山頂です。三等三角点の点名は「中俣」。82座目の静岡の百山です。

9/15 10:05

山頂で休憩して行動食食べていたら小雨が降り出してしまいました。レインウェア装着して下山開始。

9/15 10:27

しばらくしたらまた晴れてきたので雨具脱ぎました。こっちから見る塩見岳も最高！

9/15 11:19

北俣岳山頂で昼食（BASE BREADと常温保存可能牛乳）を食べました。ここから再び岩場なので慎重に行きましょう。

9/15 11:31

北俣岳分岐付近で登山道整備をしていたのはTJARの過去参加選手有志9名を含むレジェンドたちでした！本当にありがとうございます。

9/15 11:35

振り返ると蝙蝠岳と富士山が。今日蝙蝠行けて本当に良かった。

9/15 11:40

なんと！行きにちょっと怖かったナイフリッジに迂回路が出来てました。

9/15 11:41

レースが速いレジェンドたちは仕事も早い！

9/15 12:00

塩見岳東峰まであとちょっと。

9/15 12:15

塩見岳東峰を通過！

9/15 12:18

塩見岳西峰も通過。

9/15 12:18

二等三角点の点名は「塩見山」。

9/15 12:32

奥に塩見小屋が見えました。思ってたよりアップダウン激しい道のり。

9/15 12:59

天狗岩の赤石（チャート）と緑色岩。

9/15 13:20

計画より1時間以上遅れて塩見小屋に到着。三伏峠小屋15時着は無理なので電話で連絡しました。

9/15 13:44

デポした荷物を受け取り再パッキングして出発！

9/15 15:35

なかなか遠い三伏峠小屋。ようやく本谷山。

9/15 16:34

三伏山まで来れば小屋はもうすぐ。

9/15 16:46

やっと三伏峠小屋に到着！

9/15 17:16

17時からの夕食にはちょっと遅れちゃいました。すいません。

9/15 18:22

蝙蝠岳へ行けた喜びにひたりながら乾杯！

9/16 4:55

3日目。また夜は雨が降ってましたが5時の朝食時には止んでたので、濡れずに別館から本館の食堂へ移動できました。

9/16 5:25

三伏峠小屋では贅沢に2人部屋を借りました。といっても1人1,000円アップぐらい。

9/16 5:50

今日も奇跡的に晴れてくれました。

9/16 5:52

今回は小河内岳を目指して右の道へ。

9/16 5:57

ゆるやかに稜線へ。

9/16 6:01

昨日まではほとんど花を見かけませんでしたが、このあたりはいろいろ咲いてました。これはミヤママツムシソウ。

9/16 6:12

たぶん兎岳や大沢岳方面。この2座もなかなか行きづらい静岡の百山なんですよね。

9/16 6:30

中央アルプスと北アルプスが見えました。槍ヶ岳もクッキリ！

9/16 6:40

ハイマツ帯を登りきると烏帽子岳山頂に到着。正面には昨日登った塩見岳。さらに奥には北岳・間ノ岳・農鳥岳。

9/16 6:44

富士山を眺めながら美しい稜線を進みます。

9/16 6:52

崩落地のすぐそばを通過するのでちょっと緊張。

9/16 7:23

急登を登って前小河内岳山頂に到着。

9/16 7:32

小河内避難小屋が見えました。

9/16 7:50

ここからの富士山は超絶景。

9/16 8:03

小河内避難小屋への分岐に到着。小河内岳山頂は小河内避難小屋経由で行くのかと勘違いして左へ行ってしまいました。

9/16 8:06

小河内避難小屋。中を覗こうとしたけど1階は鍵が閉まってました。たぶん2階だけ開いてたんだと思います（未確認）。

9/16 8:10

小河内岳山頂へは分岐から「高山裏避難小屋」方面へ行くのが正解でした。

9/16 8:13

小河内岳山頂に到着！83座目の静岡の百山です。二等三角点「小河内」。

9/16 8:18

小河内避難小屋と富士山。

9/16 8:27

下山します。

9/16 8:31

今日も雷鳥に遭遇！2羽のヒナに母鳥が鳴いて呼び寄せてました。

9/16 8:50

コルの近くまで下りました。これから前小河内岳への上りです。ここはそんなに急登じゃない。

9/16 9:05

前小河内岳を通過。

9/16 9:05

小河内岳を振り返る。

9/16 9:35

崩落地ギリギリゾーンを通り過ぎて一安心。

9/16 9:46

烏帽子岳を通過。いいペース。

9/16 10:27

ここまで来たら小屋はあとちょっと。

9/16 10:38

三伏峠小屋に到着！デポをお願いした荷物を受け取り再パッキング。

9/16 11:03

荷物の準備ができたらちょうどランチタイム（11時〜）。名物の三伏カレーをいただきました。食べていたら過去のTJAR参加選手も同じテーブルでカレーを食べながら補給食談義を始めました！至福の瞬間…。

9/16 11:39

3日間以上煮込んだ三伏カレー美味しゅうございました。下山します。

9/16 12:24

黙々と下ります。

9/16 13:10

この後2合目付近で雨が降ってきちゃいました。どうせ服は汗だくだしザックは防水なのでこのまま行っちゃう！

9/16 13:45

鳥倉登山口に到着！

9/16 14:49

約1時間の舗装路歩きは傘を利用（妻はレインウェア）。計画通り2泊3日の山行ができて大満足です。

撮影機器：

iPhone 11 Pro Apple

iPhone 14 Pro Apple

装備

個人装備

Tシャツ タイツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 着替え 靴 ザック 昼ご飯 行動食 ハイドレーション ヘッドランプ 予備電池 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 タオル ツェルト ストック ヘルメット 携帯トイレ

感想

きたになおき

3連休を利用して静岡の百山3座、塩見岳・蝙蝠（こうもり）岳・小河内（おごうち）岳に登って来ました。日本百名山でもある塩見岳は8年前にも日帰りで登ってるんですが、蝙蝠岳は塩見岳よりも奥にある山なので再訪する形となりました。

連休ということで第1駐車場（約30台）は前日金曜日の22時30分の時点ですでに満車。第2駐車場（約15台）も残り5台分ほどの空きという状況でした。登山口までは第1駐車場からも2.7kmの林道歩きが必要なのですが、さらに1.1kmプラスして歩くことになります。もう500m離れたところに第3駐車場（約30台）もありますが、もしかしたらそちらも朝までには満車になっていたかもしれません。

車の屋根に載せたルーフテントで朝まで寝て、1日目は鳥倉尾根を登り三伏峠小屋・三伏山・本谷山を経て塩見小屋まで移動。

2日目は朝5時ぐらいまで雨が降っていて、あやうく今回の計画をすべて諦めて下山することにもなりかけたんですが、幸運なことに6時ぐらいから晴れてきてくれたので、塩見岳・北俣岳を経て蝙蝠岳まで往復。蝙蝠岳山頂でだけ小雨に降られましたが、あとはおおむね晴れで絶景を堪能することができました。その後三伏峠小屋まで来た道を戻り宿泊。

3日目も夜降っていた雨が朝になったら止んでくれて、烏帽子岳・前小河内岳を経て小河内岳まで最高の天気の中往復することができました。

今回の山域はとにかく景色が素晴らしい！南アルプス、中央アルプス、北アルプスのほぼ全ての山が見えましたし・恵那山や奥秩父の山々、そして富士山も！蝙蝠岳の奥に並ぶ富士山も、小河内岳避難小屋の奥にそびえる富士山も、本当に美しく見えました。

2日目の塩見岳手前と3日目の小河内岳手前で雷鳥の群れにも遭遇。雷鳥は数が増えてきたのか最近は見ることができる機会が増えていますが、やはり山行中に出会えると嬉しくなります。

あと今回ラッキーだったのは、TJARの過去参加選手が多数参加していた登山道整備作業のボランティア活動に遭遇したこと！NHKの番組で何度も見たことがあるレジェンド達を近くで見ることができましたし、3日目の昼に三伏峠小屋で名物のカレーを食べた時はたまたま同じテーブルで食事できちゃいました。本当に色々運がいい登山だったなぁ。

「日本百名山ばかりでなく、地元静岡の山にもあちこち登ってみたい」という気持ちで登り始めた静岡の百山は今回で83座登頂となりました。登るのが大変な山ばかり残ってしまっていますが、毎回新たに静岡の山々の魅力を発見できているので、これからも1つずつ登っていきたいと思います。