瑞牆山荘から奥多摩駅まで歩く 体力勝負の奥秩父主脈縦走路
- GPS
- --:--
- 距離
- ---km
- 登り
- ---m
- 下り
- ---m
コースタイム
- 山行
- 6:10
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 6:45
- 山行
- 11:20
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 12:15
- 山行
- 9:40
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 10:25
天候 | 9/19 晴れのち曇り 9/20 晴れのち曇り 9/21 晴れのち曇り 9/22 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所は特にありませんが、長雨後のせいか全体的に滑りやすくて歩きにくい道でした |
写真
感想
去年、ちょいちょいつまみ食いをしていた「奥秩父主脈縦走路」−それを今回3泊4日で瑞牆山荘から奥多摩駅まで歩く計画です。
1日目
この日は電車とバスを乗り継いで、10時過ぎに瑞牆山荘へ到着。
この時間から金峰山へ登ると、山頂へ着く頃には14時を過ぎてしまいます。
さらに金峰山山頂から宿泊地の大弛峠までは、コースタイム2時間半。
明るいうちに着けるか心配になりながら出発です。
金峰山に登るのは今回3回目。
3泊4日の重い荷物で登るには結構つらい登りの山です。
私は食料担当でしたが、テントと多めの水を背負っているkenboさんはかなり大変そう。(いつも元気なkenboさんが、珍しく「疲れた…」と言っていました。)
日帰り装備の人達をうらやましく思いながら、なんとか山頂へ着きましたが、あまりの荷物の重さにかなりヘトヘトになってしまいました。
ここからも結構アップダウンを繰り返して、大弛峠に着いたのは17時前でした。
大弛小屋のテント場は駐車場に面しているので、登山というよりはキャンプ目的の人達も多くいました。(個人的にはここのトイレは最悪でした…)
縦走1日目にしてかなり疲れていたので、夕ご飯を食べて即就寝。zzz…
2日目
今日の行程は4日の中で一番長距離。
このコースを3泊4日で歩くには、どうしても2日目で大弛から笠取小屋まで行かなければなりません。
まずは大弛峠から甲武信ヶ岳までコースタイム6時間。ここでやっと半分です。
全体のコースタイムは12時間越えなので、朝は暗いうちからヘッドライトを点けて出発。
国師ヶ岳までは木の階段が多く、登りやすい道なので割と楽に登れました。
ここからはまずは「こんなに下っていいの?」という程軽快な下り道。
最後の甲武信ヶ岳へ登りが憂鬱になります。
倒木を乗り越えながら、奥秩父らしい苔むした緑の道を歩きます。
眺望はありませんが、それなりに趣のある道…ですがとにかく長い!
甲武信ヶ岳まで約6時間の道のりが本当に長かった…
甲武信ヶ岳山頂へ着いた時には、これまで歩いてきた道が見えるかと楽しみにしていましたが、あいにくガスがかかってしまって見えませんでした。
甲武信ヶ岳から笠取小屋の手前の雁峠までは、去年歩いたことのある道です。
たしか破風山への登りが辛かったな〜と思いながら歩き始めましたが、もうすでに7時間近く歩いた足には想像以上に大変でした!
加えて天気は雨こそ降っていませんが、ガスで真っ白。
楽しみにしていた雁坂峠からの風景もまったく見えなくて、ただただ黙々と歩く道となってしまいました。
去年「奥秩父縦走路つまみ食い」で歩いた時は、天気も良くて気持ちの良い風が吹いていて最高の道だったのに…残念です。
それでも気力を振り絞り歩き続けて、なんとか明るいうちに笠取小屋へ到着することができました。
この日は本当に疲れた…
3日目
昨日は頑張って笠取小屋まで歩いたので、今日はなんとか雲取山まで行けそうです。
まずは、kenboさんが登ってみたいと言っていた笠取山へ。
ところが結構な急斜面を登り頂上へ着く頃には、またまたガスで真っ白に。
本当は、晴れていれば富士山が綺麗に見えるんですけどね…残念でした。
その後は、アップダウンを繰り返しながら唐松尾山へ向かいます。。
ここも頂上かと思ったら偽ピークの連続で、結構疲れました。
唐松尾山から将監峠を越えて、禿岩で昼食を食べましたが、昨日からの疲れでかなりバテてしまいました。
…こんな調子で雲取山まで行けるのか不安になります。
しかし、ここから三条ダルミまでは比較的歩き易い道だったので、なんとかコースタイムより早く到着出来ました。良かった~
さて、いよいよ最後の雲取山までの登りです。
kenboさんに「ここから山頂までは、かなりツラい登りになるよ。」と言われて憂鬱になりますが、今日最後のピークなので気合いを入れて登りました。
たしかに、最後の最後で容赦ない急斜面…
しかし、息を切らせながら山頂にたどり着いた時は、今まで雲取山に登って来た中で、一番嬉しい瞬間でした。
その後は記念写真を撮って、テント場の空きが気になるので雲取山荘へ向けて急ぎ足で下ります。
幸い、小屋からは遠いですが平らな場所に空きがあったのでさっそくテントを張って、小屋の前のベンチでお疲れ様会。
ここまで来ればゴールの奥多摩駅はもうすぐ。
安心したkenboさんが、ビール二本とハイボールを勢い良く空け酔っぱらっていました(笑)
4日目。最終日。
今日は、ひたすら石尾根を奥多摩駅目指して下るだけ。
鷹ノ巣山以外は巻き道を行きましたが、思ったより長い道のりでした。
奥多摩駅に着いた時は今までの4日間を思い出して、思わずkenboさんとハイタッチ!
瑞牆山荘からここまで、本当に良く歩いてきたなぁ…
奥秩父主脈縦走路は、想像していたよりもずっと大変な道でした。
ある意味、大キレットよりも疲れたかも。
その後は4日間の疲れと汗を温泉で流し、さっぱりとしてから電車に乗り家に帰りました。
このコースを3泊4日で歩くのは、正直言ってかなり大変でした。
公共交通機関で瑞牆山荘まで行くと、出発がどうしても10時を過ぎてしまうので、1日目の行動が限られてしまいます。
出来ればこのコースは、天気の良い日に4泊5日でゆっくり歩きたいですね。
あと、雨こそ降りませんでしたが、4日間ほとんど曇りというかガスガスで景色が楽しめなかったのが残念でした。
霧に包まれた苔むした奥秩父の静かな山道も良いですが、やはり富士山や遠くに見える南アルプスの景色を見ながら甲武信ヶ岳や雁坂峠を歩くのが楽しいかな?
kazuruさんがつまみ食いしていた、奥秩父主脈縦走路。気になって調べてみると、完食するためには長期休暇が必要で、多くの方がGWにチャレンジしています。ただ、この時期は残雪の踏み抜き地獄等で苦労されているようでした。
今年のSWが5連休であることがわかり、奥秩父と裏銀座のどちらにするか、かなり悩みました。裏銀座の方が確実に混んでいること、そして6月に和名倉山に登った際に飛龍権現神社から将監小屋までとても気持ち良く歩くことができたために奥秩父は歩きやすいと感じたこと(←後に悲しい現実を知る)、これらを考慮して、奥秩父を選びました。
連休最終日に用事が入ってしまったため、3泊4日で歩くことに決定。途中ビバークをしないことを前提として奥多摩駅をゴールとするならば、3日目は雲取山荘まで進みたい。初日は大弛小屋が限度なので、2日目は最低でも雁坂小屋、できれば笠取小屋まで進む計画としました。
kazuruさんは、毎日のご自身の昼食、初日のと2日目の夕食、2日目と3日目の朝食、そして行動食用のパン等を持っていただき、私は毎日の自分の昼食と3日目の夕食分を持つだけで済むはずでしたが、その分私が水を持つので、結果としていつもより重くなります。kazuruさんに無理なお願いに付き合っていただいているのだから我慢しましょう。
この状況で、奥多摩駅まで歩くことができるのか?春先からこのSWを目指して奥武蔵でトレーニングした成果が問われます。
9/19
電車を乗り継いで韮崎駅からバスに乗り、瑞牆山荘に到着すると、既に10時を過ぎています。公共交通機関を利用すると、どうしてもスタートが遅くなりますが、こればかりは仕方がありません。
途中の水場で念のため多めに補給し、富士見平小屋に到着すると、皆さんが楽しそうにテントを設営しています。これを見るだけで、先が長すぎることに気が滅入りそうでした。私のテント泊装備を見た小屋番さんが「先に受付をお願いします」と声をかけてきたので「大弛小屋まで行きますので」と答えると、ピーンときたようで、励まされました。
まずは金峰山を目指します。昨年に登った際に、これはテント泊装備だと大変だろうな…と思った登り。覚悟はしていましたが、やはりきつかったです。下山してくる日帰り装備の年配の女性グループに道を譲っていただく際に「ねぇ、あんなに若いのにハァハァ言っている」とヒソヒソ話が聞こえてきました。あの…ザックの重さは3〜4倍はあるのだが…。
途中でガスが出てきてしまい、金峰山到着時にはほぼ真っ白。写真を撮って、大弛小屋に向かいます。CT的に明るいうちには到着できるはずなので、焦る必要はありませんが、明日の行程が長いことや、SWのためにテント場がいっぱいになることを考えると、なるべく早く到着したい。
そして、なんとか明るいうちに大弛小屋に到着。テント場は半分くらいの埋まり具合でした。駐車場が目の前にあることもあり、キャンプ用の大きなテーブル、豊富な食材入りの大きなクーラーボックス等を持参している方もいて、一部ファミリーキャンプ場と化していました。また、私たちが到着した時には駐車してあった車から暗くなってから出てきて、コソコソとテントを設営し始める方も…。絶対に受付をしていないだろうな。
夕食後、すぐに寝ました。
9/20
今日は行程が長いので、早めの出発を目指します。今日の結果次第で3泊4日で奥多摩駅まで到着できるかどうかがほぼ決定するため、嫌でも気合いが入ります。明るいうちに笠取小屋に到着するために、甲武信小屋に11:00まで、雁坂峠に15:00までに到着することを目標にしました。
朝食後、kazuruさんが「重いから持って」と、まさかの食料のパスを繰り出します。初日に食べた昼食分のスペースにこの食料が収まり、ザックの容量と重量はほぼ変わらず(最終日までこれは続きました)。
まだ暗い中でのテントの撤収。先週の槍ヶ岳山荘と穂高岳山荘で経験したので、今回は全く苦になりませんでした。ただ、霧がすごかったのか、テントがびしょ濡れ。フライシートの表裏はもちろん、インナーテントの表まで濡れていて驚きました。
笠取小屋まで進みたい。いや、絶対に進む。ヘッドライトを点灯して出発です。
しばらく間は、整備された階段を上ります。前国師ヶ岳のあたりで明るくなってきたので、ヘッドライトを消して進みます。奥秩父最高峰という北奥仙丈岳が気になるところですが、とにかく先が長いので少しでも時間が惜しい。今回は諦めました。
国師ヶ岳では、ご来光待ちの方が高価そうなカメラを構えていました。当然ご来光を待つ暇はなく、先に進みます。
こんなに下っていいの?と思えるくらい下ってから、アップダウンを繰り返しながら進みます。道はフカフカで歩きやすいのですが、地図にもある通り倒木が多く、跨いだり迂回したりで簡単には通行させてくれず、時間が稼げません。最後の甲武信ヶ岳への登りで稼いだ感じで、甲武信ヶ岳に到着。
百名山だけあって混み合っていて、記念撮影のために並びます。並んでいると、「でかいザックだなぁ。何kgあるの?」と声をかけられ、「テント泊装備なので、だいたい20kgくらいですよ」と答えると、「へぇ〜、そんなにあるの?俺なんて5分ももたないや!」と返されました。確かに、この場にいる多くの方は、皆さん身軽な方ばかり。完全に浮いていました。
甲武信小屋に下って昼食します。予定より早く到着できたので、昼食時間分を稼ぐことができました。ここまでで今日の行程の半分。既に疲れていましたが、ここから先はkazuruさんが歩いたことがある道なのでなんとなく安心して、おそらく明るいうちに笠取小屋に到着できそうな雰囲気が漂っていました。
木賊山は巻いて、賽ノ河原へ下ります。岩肌を下るような道で、歩きにくい。降雨時などは、滑ってもっと歩きにくいだろうな。賽ノ河原を越え、破風山避難小屋に到着。中を覗くと、トイレこそないものの、ありがたいことに薪ストーブがありました。
kazuruさんが「ここから先の破風山の登りは辛いよ」と仰いますが、それは昨年の体力がないkazuruさんが感じたこと。大したことないだろうな…と思って進むと、ここが2日目の核心部でした。歩きにくい岩の急登が続き、容赦なく体力を奪います。kazuruさんのペースがみるみる落ちてきたので励まします。
汗だくになりながら登り切り、西破風山に到着。さすがに少し休憩しました。「この少し先に東破風山があるよ」とkazuruさんが仰るので、どれどれ?と進んでも到着しません。道迷いでもしたか?山頂標識が撤去されたのか?このようなことが頭に浮かぶくらい、疲れていたのだと思います。実際は東破風山までそう遠くはなかったのかもしれませんが、歩きにくい道が続いたこともあり、遠く感じました。
東破風山を越え、雁坂峠まで下ります。結構な急下りを越えて雁坂嶺、雁坂峠に到着。予定の15:00より前に到着したので、明るいうちに笠取小屋に到着してテントを設営し終わることはほぼ確定しましたが、それでもまだ3時間程度歩かねばならないことを考えると、雁坂小屋まででもいいかな?なんて甘い囁きが聞こえてきそうでした。
日本三大峠のひとつとされる雁坂峠。kazuruさんの過去レコを見て、ここからの眺望を楽しみにしていたのですが、ガスで真っ白。何の楽しみもないまま少し休憩して、今日のゴールを目指します。
古札山は巻くこととし、先に進みます。下にある雁坂小屋から笑い声が聞こえてきて、負けるものか!絶対に奥多摩駅まで歩くぞ!と気合いを入れます。幸い、ようやく当初から期待していた「歩きやすい道」に代わり、スイスイと進みます。雁峠が下に見えた時は、ホッと一安心。一気に下って、廃墟と化した雁峠山荘を見物し、笠取小屋に到着。
笠取小屋は、若干水場が遠いものの、テント場は平らで、小屋番さん人柄も明るく、また来てみたいと思える場所でした。私たちが疲れた顔をしていたからか「どこから来たの?」「大弛峠からです」「大弛峠?それは大変だったね。明日はどこまで?」「雲取山荘です」「おぉ、頑張るねぇ」と励ましていただきました。
明日は今日ほど辛くはないはず。でも、この2日間の疲労の蓄積がどの程度響くだろうか。夕食後、すぐに寝ました。
9/21
さて、雲取山を目指します。なんとなくゴールが見えてきたものの、今日の行程も結構なもの。
小さな分水嶺を見物に行き、そこから笠取山を目指すことにしました。6月に和名倉山に登った際に、サヲウラ峠の先でお会いした二人組の女性が「笠取小屋から唐松尾山を越えてきた」と仰っていたので、その道を歩いてみたかったからです。しかし、ここから真正面に見える笠取山は、スキー場の上級者向けのゲレンデか?と思えるほどの急傾斜。いきなりこれを登るのか…。巻道に進みたい…。
結局、朝から汗だくになりながら笠取山を登ります。途中からガスが出てきてしまい、山頂に到着する頃にはまたしても真っ白。3日目もこれか!ガッカリする暇はなく、先に進みます。
ここから先は歩きやすい道と歩きにくい道のミックスした、結構なアップダウンが続きます。唐松尾山に到着すると、木々に囲まれていて眺望は無し。失敗したかな。巻道でも良かったかな。
山の神土まで、途中崩落地点を高巻しなから歩きにくい道を下ります。後悔しつつ、山の神土に到着すると、飛龍権現神社までは歩いたことがある道なので、最後だけ登りがキツイだけで楽なはず。
将監峠を越えて、飛龍権現神社を目指します。6月には楽しく歩くことができた道でも、今回は楽しむことはできませんでした。昨日、kazuruさんが「前に歩いたときは、甲武信小屋から雁坂峠まで楽しかったのに…」と仰っていたのが理解できました。疲労のため、同じ道を同程度の時間で歩いているのに、とても長く感じました。
禿岩で昼食をとります。笠取山に登ったせいでだいぶ時間を使ってしまいましたが、何とか雲取山荘には明るいうちに到着することができそう。kazuruさんが「足がダルい」とマッサージしていて、連れてきたことが申し訳なくなりました。それでも「ここまで来たら、雲取山荘まで頑張るよ!」と鼓舞していました。
飛龍権現神社から先は未踏区間なので少し不安でしたが、歩きやすい道でした。木の桟道が濡れていて滑ること以外、ほぼストレスを感じることはなく、狼平の平原に癒されながらスイスイ進み、予定よりも早く三条ダルミに到着。ここから先の急登に備えて少し休憩して、気合いを入れます。
ここまででかなり疲れていたkazuruさんは「ここを越えれば!」とまるで別人のように元気が出てきて、急登を登ります。偽ピークに騙されながら、汗だくになりながら山梨県側の山頂標識が見えた時は、疲れが吹き飛んだ気分でした。残雪の中、無謀にも第4回目の山行で初めて登った時も嬉しかったですが、今回はそれとは比較にならないほど嬉しかったです。都民ゆえ、いそいそと東京都側の山頂標識に向かい、記念撮影。疲れている筈なのに、なぜかお互いに笑っていました。
この時間でも、鴨沢側からテント泊装備の方が次々と登ってくるので、とっとと雲取山荘に向かいます。雲取山荘はSWだけあって大混雑でした。こんな時間なのに、受付で行列ができていたのには驚きでした。中では、予約しようとしても断られるからか、予約しないで来た非常識な方が怒られていて、受付を終えるまでにさらに時間がかかりました。
さすがに縦走3日目ともなると、まともな食事をしたい。雲取山荘では、あまり評判は良くないけれど夕食を付ける予定でしたが、混雑のため断られました。仕方がないかな。でも、2回目の食事が確定している時点でダメというのは、早いような…?穂高岳山荘で5回目に突入するかも…という中で夕食を付けることができたことと比べると、北アルプスの山荘はかなり恵まれた環境にあることを感じました。
テントを設営してお疲れさま会。明日も距離はありますが、日帰りで一度歩いた道だし、これまでの3日間と比べたら楽勝。ゴールしたも同然で、調子に乗ってビールに加えてハイボールまで飲んでしまいました。
9/22
奥多摩駅まで下山するのみなので、暗いうちにテントを撤収することもなく、のんびり出発。それでも、周りの方はもっとのんびりしていて、私たちが出発する頃に朝食の準備をしていました。これが本来の雲取山だよね。
奥多摩小屋では、ヘリポートのあたりまでテントが設営されていました。ブナ坂で多くの方が鴨沢方面の巻道に進む中、七ッ石山に進みます。途中からガスが出てきてしまい、最終日も眺望はお預け。どうなっているの?
石尾根を下ります。急登・急下りがある高丸山と日陰名栗山を巻くので、楽々鷹ノ巣山避難小屋に到着。ここで、kazuruさんが「鷹ノ巣山に登りたい」と仰る。結構な急登・急下りが待っていますが、笠取山をリクエストした私が文句の言える立場ではありません。
この山行最後のピークとなる鷹ノ巣山に到着して、記念撮影。あとは本当に下るだけ。六ッ石山から先の激下りと三ノ木戸分岐から先の粘土質の道は厄介ですが、登山道から車道に到着。ここから先も駅までは長く、疲れた足での車道歩きは堪えますが、うんざりしてきた頃に奥多摩駅に到着!周りの目を憚らずにハイタッチしてバンザイをしながらの記念撮影。周りの登山者からは「何がそんなに嬉しいの?」「きっと、初めて雲取山に登ったのでは?」と思われていたことでしょう。
早くお風呂に入りたい。もえぎの湯まで10分弱も歩きたくなかったので、玉翠荘に立ち寄り、汗を流すことにしました。受付している間に、お風呂上りの年配の男性から話しかけられました。「大きなザックだけど、テント泊?」「はい。雲取山荘でテント泊でした」「私も昨日は雲取山荘に泊まったんだよ。今下りてきたの?」「はい。6:30に出発したので」「私は7:00前に出発したけど、どこかで追い抜いたかな?随分とのんびり下山したんだね。今着いたということは、鴨沢から私よりも1本後のバスに乗ったのかな?」との会話後、若者に勝ったぞ!と言わんばかりに勝ち誇ったように大笑いされてしまいました。まぁ、いいや。説明するのも面倒だ。
今回誤算だったのは、もっと歩きやすい道だと思っていたこと。飛龍権現神社〜将監峠の道で判断したのが誤りでした。また、私たちのように標準的な体力の方ならば、4泊5日が妥当でしょう。2日目に甲武信小屋または雁坂小屋、3日目に笠取小屋または将監小屋泊が無理のない計画だと思います。
ほとんどがガスで真っ白であり、眺望を楽しむことは皆無に等しかったけれど、天気に恵まれて、無事に奥多摩駅まで歩くことができて良かったです。これで、今年の目標のひとつを達成することができました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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奥秩父主脈縦走・・・お疲れ様です<m(__)m>。
今年の夏にチャレンジしましたが、六ツ石山で断念し、水根に下山してしまいました。やはり奥多摩駅までの完歩は凄いですね 。
景色をはっきり覚えていない場所もあり、レコ楽しくみさせていただきました<m(__)m>。
来年リベンジ出来れば頑張って完歩目指してみます。
初めまして。
コメントありがとうございます。
HIDENORI-Tさんのように超健脚ではありませんので、3泊4日でヒィヒィ言いながら歩き続けました。GWに実施した奥武蔵縦走に続いて、奥秩父縦走は2度とやりたくないと思っています。
道中のほとんどがガスで真っ白で、写真は標識だらけの「行ってきました!」レコではありますが、少しは参考にしていただけたのであれば幸いです。
無事にリベンジされることをお祈りしています。
kenboさん、kazuruさん 今晩は(*'▽')
結構なアップダウンに稜線ではなく樹林帯の中のコースが多いのでは・・・
すごいコースをやっつけましたね!! すごい!!
kenboさんが20繊! kazuruさんは15舛阿蕕い任垢?
いやぁ〜 私には無理です(*_*;
お疲れ様でした。
怪我もなく鼻血も出ず 良かったです。
辛い分 やり遂げた感も大きく、スキルアップもバッチリですね。
これから本番の秋も 存分に楽しんでくださいね!!
途中でキレット等が入ってしまいましたが、剱岳と奥秩父縦走は今年の目標だったので、達成できたことには満足しています。
ただ、ひたすら時間との闘いで、青空の下で歩くことができたとしても、景色を楽しむことができたかどうか…。
そもそも、私たちの体力で3泊4日は無謀だったのかもしれません。でも、トレーニング好きと噂のpi-tiさんなら、2泊3日で可能だと思いますよ。
鼻血は、仕事が猛烈に忙しい時などに出てしまいます。もはやクセになっているようです。山で出たのは初めてで、しかもポタポタと滴り落ちたので焦りました。
あの時出たのであれば、今回の方が体力的にはキツかったので、出血多量で意識を失うほど出てもおかしくはないと思うのですが。とにかく、体調管理に気を付けます。
3泊4日、長旅ハイクお疲れ様でした!
タイトル見た瞬間二度見してしまいました。
下山後の世界はどう映るんでしょうか。
これだけ歩き倒して最後のもえぎの湯に届かずに、思わず電車で吹き出してしまいました。
多摩川源流笠取山は私も気になっていた場所、参考にさせて頂きます。
ハイクではなく、時間に追われながらひたすら歩く修行のような山行でした。
下山後の奥多摩駅では、今振り返ってみると、静けさを感じました。
車の走る音、人々の話し声、その他雑音が耳に入るのですが、頭の中で処理しきれないというか、遠くに聞こえているような感じ…でしょうか。
f1019r1012さんの金峰山レコを参考にさせていただきました。おかげさまで、初日の大弛峠までのイメージを掴むことができました。
玉翠荘を選んだのは、疲れて歩きたくなかったこともありますが、4日もお風呂に入っていないために自分自身でも嫌になるほどで、1秒でも早くお風呂に入りたかったのです。
私たちのヘタレレコを参考に、是非同じ道を歩いてみてください。小屋泊なら楽だと思いますよ。
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