常念岳・蝶ヶ岳(三股より日帰り周回)
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- GPS
- --:--
- 距離
- 15.6km
- 登り
- 1,977m
- 下り
- 1,993m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
この周回コースの前半部分(常念岳側)は小屋番の整備が行き届いておらず、登山道上を倒木が塞いでいたりペンキマークが不明瞭な個所が多い、 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
今年もいよいよ10月、夏山というにはもうすっかり寒くなり、今年の夏山シーズンも終わりが近づいてきました。
今年の夏山を締め括るにあたり、「どこに行こう?」と色々考えました。北アルプス&南アルプスへ行く際のアクセス道路である中央道のサービスエリアでもらえる無料の地図を広げ、行ったことのある山をマーカーしていき、「まだ行っていない山で、主だった山やルートはどこが残っているだろう?」と調べると、目に付いたのは「蝶・常念」でした。穂高や槍は何度も登っていますが、それらの山を眺望するのに有名なルートです。
最初、どうせ行くなら32年前に行ったきりでご無沙汰になっている表銀座コースと合わせ、中房温泉から大天井を経由して蝶・常念を縦走して上高地へ降りるかなぁ、とか色々考えていましたが、そんな長い休みは年末年始まで取れそうにないし、一方で蝶・常念だけに狙いを絞ると上高地とは反対側の三股から登れば日帰り周回できそうでした。
また今年はちょっと遅いタイミングかもしれませんでしたが、この10月初旬はちょうど涸沢の紅葉もピークなので、どうせなら2つダブルヘッダーで行こうと考えました。
本当は激しく混みあいそうな涸沢はウイークデーの金曜に行くことにしたかったのですが、折からの爆弾低気圧の襲来で土日にダブルヘッダーをこなすことになり、10月2日(金)の夜に自宅を出てまずは三股の登山口で仮眠。
最近はすっかり日が短くなったので今回は朝4時に起きて5時前に出発。まずは常念岳へ向かいます。
噂ほどの急登ではありませんでしたが、とにかくひたすら標高差約1500mを登らねばなりません。ただ今回の周回コースを常念岳側と蝶ヶ岳側に分けて登山道を見てみると、この常念岳側は古い倒木が何本も放置され、また私を含めて何人かの人が一瞬道を間違えたりしたので、付近の小屋番さんの手入れが行き届いていない印象を受けましたね。これに対して蝶ヶ岳側は手入れが行き届き、登山客を受け入れようとする姿勢がうかがい知れました。
常念岳まではひたすら登り、途中石室のあるポイントにたどり着きます。8時半前に着いたので、3時間半ほどの間ずっと黙々と登ることとなりました。
ココまで上がってくると稜線もよく見えるようになるのですが、当初は「いつも苦しい時に目指すポイントらしきものが見えてくると、そこが目指すポイントを思ってたどりつくと実は本当の目指すポイントはさらにその奥だったということがよくある。だからこんな目の前の稜線が蝶ヶ岳までの稜線であるはずがない」と考え、その奥に見えてきた稜線が目指す蝶ヶ岳までの稜線と思っていましたが、このあたりで一緒になったお兄さんが「あそこに蝶ヶ岳ヒュッテらしきものが見えるから、この稜線が蝶ヶ岳への稜線ですよ」と言ったので、案外楽勝のように感じました。
その後、槍ヶ岳もハッキリ視界に入るようになり、奥に見えていた稜線は穂高であることがわかったのですけど、見るからに紅葉は終わっており、なんだか翌日に涸沢へ行く気が萎えてきました・・・
常念岳には9時すぎに着き、ここから稜線を縦走します。ただこの日は爆弾低気圧の名残か風がとにかく強く、帽子なんか簡単に吹き飛ばされるのでアゴヒモを急遽こしらえて飛ばされないようにする必要があるほどでした。暑がりの私は半袖と長袖のシャツ2枚でしたが、多くの方がアウターっぽいジャケットを着用していましたね。
稜線上からはずっと槍〜穂高の稜線がキレイに見えます。今さらながらに大キレットの凸凹感とか穂高の各山々の座標を特定したり、結構見ているだけでも楽しかったです。
稜線は一部樹林帯もありますが、大半は暴風をまともに受けながら歩くことになり、蝶槍前の登りに閉口しながらも13時前には蝶ヶ岳に到着。もう10月だというのにヒュッテには結構な人が受付の列を作っていました。
歩き出して8時間、それなりに疲れてはきましたが、あともうひと踏ん張りして三股への下りにかかります。ココも標高差約1500mを一気に下る形になります。下るのも大変ですが、登るのはもっと大変そうなので、最初のうちは登りの方に「あともう少しですよ」と声を掛けながら下っていきます。
つづら折りの道をどんどん下り、15時半ごろ三股の駐車場に戻りました。
今回、「まだ行ったことのない主だった山やルート」として蝶・常念を登りましたが、正直それ以外で「まだ行ったことがない山やルートで行ってみたい山やルート」ってもうないんですよね・・・
日本100名山を目指す人が多いですが、どうもあれは最初のうちはいいんですが、そのうち登りたくもない山とか、あるいは興味もない山に登るのに多額の交通費をかけて登りに行くのは疑問を感じるので、私は全く目指しておりません・・・
来年の夏に行く山はどこにしましょうか・・・
候補は先月断念した雲の平周回(折立〜太郎平〜薬師沢〜雲の平〜三俣山荘〜黒部五郎〜太郎平〜折立)、そして表銀座ぐらいかなぁ・・・
とりあえず冬の間にじっくり考えましょうかね。
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