やっと紅葉ピークの栗駒山、秣岳モンサンミッシェルへ天馬尾根コースを縦走
- GPS
- 06:00
- 距離
- 11.6km
- 登り
- 785m
- 下り
- 795m
コースタイム
- 山行
- 4:35
- 休憩
- 1:25
- 合計
- 6:00
天候 | 曇ときどき小雨のち曇ときどき晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
大宮06:29(東北新幹線🚅やまびこ51号) くりこま高原08:26 くりこま高原駅🚌09:25(ミヤコーバス)¥1600(現金のみ)新紙幣不対応 いわかがみ平🚌10:35(実際の到着は10:50頃) (須川高原温泉泊) 復路: 須川温泉🚌11:10(岩手県交通バス)¥1500(現金のみ) 一ノ関駅🚌12:36 一ノ関13:51(東北新幹線🚅やまびこ58号) 大宮15:59 |
写真
感想
「神の絨毯」で有名な紅葉の時季の栗駒山へ6年ぶりに前と同じメンバーで行ってきた。
6年前は10月の2週目で紅葉は終わってしまっていたので今回は1週目にした。
そして今回は「栗駒山のモンサンミッシェル」といわれる秣岳(まぐさだけ)へ天馬尾根コースを縦走することにした。
紅葉シーズンにだけ運行される東北新幹線くりこま高原駅から登山口の「いわかがみ平」を結ぶミヤコーバスの出発時間は9:25だ。
バスはどうせ増発されるので東北新幹線はやぶさ101号くりこま高原駅9:12着でいいかと思ったのだが、友人たちが前回同様1時間前の8:26にくりこま高原駅に着く東北新幹線やまびこ51号にしようというので、それにすることにした。
はやぶさなら大宮からくりこま高原まで1時間半だが、やまびこだと2時間。
せっかくくりこま高原に停車するはやぶさがあるのになと思ったのだが、結果的にやまびこにして大正解だった。
このやまびこ51号に乗ってきた人たちだけでバス停は大行列になったのだ。
バス停では定期的にミヤコーバスの方たちからアナウンスがあり、バスの出発地点である東北本線石越駅で既に満席になったとのこと。
最終的にはくりこま高原駅始発で臨時便が7台出たが、8:26着のやまびこ51号で来た人たちだけで7台のバスの座席はほぼ埋まったようだった。
9:12着のはやぶさ101号で来た人たちはほぼ全員座れなかったのではないだろうか。
石越駅から来るバスを待ち、定刻の9:25に合計8台のバスが出発した。
紅葉の時季の栗駒山の混雑、恐るべし。
いわかがみ平に到着すると雨がぱらついていた。
今日は秋雨前線が南下して関東地方〜福島県辺りまでは雨が降っていたが、宮城県内に入ると薄曇りだった。
ただ山にはまだ雲が残っているのかもしれない。
今回は秣岳まで行くため登りは東栗駒山経由ではなく、山頂までの最短コースとなる中央コースで登ることにした。
中央コースは舗装されていて登りやすい。
ただその分登る人も下る人も多く大混雑だ。
一番若いTsくんを先頭にタイムアタックかというスピードで、どんどん人を追い抜いていく。
と、ちょうど中腹辺りでガスが切れ始めて、目の前に橙色や朱色を中心とした風景が展開した。
これが栗駒山の「神の絨毯」か…。
事前のネットの情報だと紅葉のピークにはまだ早いかなと思っていたのだが、ここ数日で紅葉が進んだのか、今まさに見頃といってもいいのではないだろうか。
6年前の紅葉ピークを過ぎた栗駒山以来、何度か計画し、天候の関係でキャンセルを繰り返し、やっと紅葉のピークの栗駒山に来ることができたのだ。
この辺りで登山者も滞留していて、最初に飛ばして歩いた分ここでゆっくりとガスが切れるのを待ち、紅葉を堪能。
東栗駒山方面まで見渡すことができ、東栗駒山にもびっしりと登山者が見える。
ミネカエデやサラサドウダンツツジは中腹に多いようで東栗駒山方面からの登山道を合流する山頂近くになるとササが多くなってくる。
ただ、山頂も岩手県方面には紅葉する樹々が多く、朱色に赤く染まっていた。
山頂で1時間位ゆっくりとしていると、どんどんガスが晴れてきて、中腹辺りの紅葉―「神の絨毯」を上から堪能することができた。
栗駒山山頂から秣岳までは天馬尾根コースと呼ばれていて、少し標高を下げるからかちょうど紅葉の中を歩いていく。
天狗平辺りから気象庁の火山監視施設のアンテナ付近を振り返ると、これが栗駒山の「全山紅葉」かと納得の風景だった。
秣岳まではアップダウンが続くが、鞍部は東北の火山らしくドロドロのぬかるみになっていて足場が悪く、快適な縦走ではない。
それでも周囲の紅葉に包まれているので気持ちがいい。
天気も午後になるにつれ回復してきて、ときおり陽が射すまでになった。
陽が射すと紅葉も笹原もキラキラと輝く。
6年前は天狗平まで歩いたが、その時はこの辺りはササとハイマツばかりで紅葉する樹木はないのかと思っていたのだが、それは紅葉が全て散ってしまっていただけだったのだ。
この辺りを歩く人は須川温泉から周回している人が多いようだが、いわかがみ平から山頂までの大混雑に比べれば人が少なく快適だった。
そしていよいよ紅葉の先にモンサンミッシェルが見えた。
秣岳そのものがモンサンミッシェルなのか、秣岳から振り返った栗駒山がモンサンミッシェルなのかと思っていたが、秣岳の一つ手前の岩山がモンサンミッシェルだった。
木道の敷かれた草原(湿原)の向こうの岩山は、確かに大海原に浮かぶ島に見える。
振り返ると栗駒山は雲に覆われていた。
場合によってはここもガスにまかれてしまった可能性もあるのだから、本当にタイミングが良かった。
このモンサンミッシェルの岩山を過ぎると、秣岳。
栗駒山から秣岳までは紅葉を堪能しながら歩いたからか、思っていたよりも時間がかかった。
秣岳から「秣岳登山口」へ下り、ここからは今晩泊まる須川温泉に向かって車道歩き。
紅葉の時季の須川温泉の予約は取りにくく、友人が4月に予約してくれていた。
岩手県側の須川高原温泉に泊まると、秋田県側の栗駒山荘の入浴券をくれるのが嬉しい。
夕食後に栗駒山荘の温泉に入りに向かうと、満天の星空だった。
翌日、天気が良ければ名残ヶ原あたりまで歩いてみるつもりだったが、朝から時折雨のぱらつく濃霧だったため、温泉を満喫してから一ノ関駅行のバスに乗り込んだ。
須川温泉の予約さえ取れれば、新幹線で快適な温泉旅行と紅葉が楽しめる栗駒山。
また是非再訪したい。
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