八幡平山麓と三ツ石山🍂みちのく紅葉と温泉旅♨
- GPS
- 05:47
- 距離
- 12.0km
- 登り
- 693m
- 下り
- 694m
コースタイム
- 山行
- 4:49
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 5:45
天候 | 7日曇りのち雨 8日曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
https://www.driveplaza.com/etc/drawari/tohoku/tohoku.html ・二日間の総走行距離は約1400km。燃料は盛岡IC前のJAスタンドが安い。 🅿八幡平 御在所〜黒谷地:アスピーテラインの路肩に駐車。 🅿三ツ石山:宿泊した峡雲荘に駐車。その他、作業道に登山者専用駐車場とトイレあり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◎7日は雨のため、八幡平で紅葉狩りと観光、雫石町の小岩井農場へ。 ・八幡平山麓:アスピーテライン黒谷地から御在所までが紅葉最盛期。尾根には素晴らしい錦色。見返峠付近はすでに終了。 ◎8日は曇りだが午前中の晴れを狙って三ツ石山へ。 ・三ツ石山・峡雲荘〜登山口:舗装路歩き。丁字路はどちらに行っても合流し、橋を渡って登山口へ。地熱発電所や松川荘方面と間違えやすいので注意。 ・登山口〜松川大橋分岐:最初から急坂と急階段。洗堀で荒れた道を挟んで再び急階段。 ・松川大橋分岐〜三ツ石山荘:このコースの核心部。ひどい泥濘の道。ハイカットシューズにゲーター装着が必須。雨後は水たまり多数で、避けながら行くのは困難。また非常に滑りやすいので転倒による怪我に注意。汚れることを気にしてはここを歩けない。紅葉が始まっていた。 ・三ツ石山荘:トイレあり。テラスからの眺めも良く、湿原が美しい。 ・三ツ石山荘〜三ツ石山山頂:泥濘とゴーロ帯でとても滑りやすい。八幡平や岩手山などの眺望。山頂付近は紅葉最盛期をやや過ぎていたが、素晴らしかった。 |
その他周辺情報 | ・松川温泉「峡雲荘」:10月7日から一泊。別館の和室に宿泊。源泉かけ流しで薄緑がかった緑乳白色のにごり湯。硫黄泉だが酸性度はph5.7と低め。肌に優しく湯あたりしにくい。ホロホロ鳥と地場産食材を使った夕餉。地場食材堪能と温泉三昧。 https://kyounso.jp/ ・小岩井農場:雫石町にある日本最大の民営農園。面積は約3000ha、東京ディズニーリゾートが総面積200haなので広大さがさらに分かる。「まきば園」に入場しウマやヒツジなど観賞した。ソフトクリームも美味。入園料800円。 https://www.koiwaifarm.com/ ・松尾鉱山跡地:八幡平山麓で昭和40年代まで栄えた硫黄鉱山。有害排出水による水質汚染や不採算により1972年閉山。繁栄を極め「雲上の楽園」とまで言われた都市は廃墟となっている。現在は落盤や有害物質がありロープ内は立入禁止。近くに資料館もある。 https://bunshun.jp/articles/-/57917 https://www.city.hachimantai.lg.jp/soshiki/shokanka/2017.html ・松川地熱館:入館無料。現在は地熱発電所の工事中で指示に従う事。 https://www.tousec.co.jp/geothermal_museum.html |
写真
感想
10月8日は、二十四節気「寒露」かんろ。秋の夜長と澄んだ空気が冷たい露をもたらす時期。幼少の頃は茶色く丸い「カンロ飴」をよく舐めた。満月のような飴。10月の満月は地球に一番近く約35万7400kmの距離。
また七十二候では「鴻雁来」こうがんきたる。ツバメは南下し、マガンが北から越冬で飛んでくる時期。Vの字編隊で飛ぶ姿は秋から冬の風物詩。秋の夜長は広重を気取って夜空を見上げたい。「こんな夜が またもあろうか 月に雁」。
10月の東北遠征第一弾は、9月になってすぐに宿を予約し計画していた。まずは行きたい温泉宿を選んでから行く山を考えた(笑)。7月の玉川温泉、後生掛温泉へ泊まった際に、三番目に候補としてあった「松川温泉峡雲荘」を予約。9月初旬ですでに9月29日は満室だった。少し紅葉は遅いかもしれないが7日に予約できた。
1ヵ月先の天気は分かるはずもなく、一週間前になりおおよそ天気は予想できたが雨模様。ただ秋雨前線が予想に反して微妙に上下し、晴れ曇り雨と変化していた。一週間前からキャンセル料がかかるので、いずれにせよ行くつもりだった。もちろん温泉だが・・・山と紅葉はどうした?
前橋を2時に出発。三ツ石山は雨だが、もしかしたら栗駒山へ行けるかもと思い、シャトルバスが始発する7時に駐車場へ着くように時間を遅らせた。北関東道駒形ICで乗り、岩船JCで東北道へ入り北上。白河を抜けた辺りから雨。SCWを見ると栗駒山は10時から雨になる。予定をさらに変更して八幡平へ行くことにした。
福島県、宮城県と通過してきて岩手県へ入るまでが長い。仙台付近はカーブが多いので気が休まらない。花巻付近は120km/h制限だが、旧車パジェロは120km/hで走るのが精いっぱい。松尾八幡平ICで下りてアスピーテラインへ。
ガスで見通しは悪いが、地熱発電所のある御在所辺りから少し晴れ間が見えた。さらに進むと、車窓越しに素晴らしい紅葉が広がっていた。車を流しながら紅葉見物。一旦見返峠まで行ったがガスガス。しかも紅葉は終わっていた。
下って、黒谷地や樅山付近の紅葉を見物。曇天だったが最盛期で素晴らしかった。路肩に停めながら下りて散策し紅葉撮影。曇る平日なので交通量が少ないから移動も楽。ただ時間が経過するにつれ、紅葉見物する観光客も増えていった。
松尾鉱山跡地に入り、廃墟群を見物。軍艦島にも引けを取らない見事な荒廃っぷり。しかも木造建築物を延焼実験で燃やしたため、焦げたコンクリート建造物しか残っていない。1万5千人が暮らした街は、今では立入禁止のロープで囲われている。
松尾鉱山資料館へ寄ろうとしたが月曜休館だった。県道沿いのレストランで食事して小岩井農場へ。岩手山の反対側なので案外遠い。東北道のドラ割に入っているので、高速道が定額で乗り放題。こういう時に気軽に高速道が使えるで便利。
小雨降る小岩井農場は客もまばらで、園内はほぼ貸し切りだった。雨が強くなってきたので、ウマも引かれて厩舎に帰って行った。ソフトクリームを食べて、私たちも宿へ行くことにした。
岩手山パノラマラインを西へ。快適な道には紅葉した桜並木。春も秋も楽しませてくれる。焼走り溶岩流はガスガスで見えず立ち寄らなかった。県道は峡雲荘までは行けるが、樹海ラインからは崩壊のため通行止め。
すでに温泉の硫黄臭漂う駐車場。受付をして別館の8畳の和室へ。全館が温泉の蒸気による暖房完備。非常に暖かいが温度調節が出来ない。建物が古く壁も薄く隣の部屋の音が筒抜け。辺鄙な温泉宿だから仕方ない。
それから硫黄成分と酸性のため施設がすぐに腐食するので、浴場のシャワーや給湯設備がない。ドライヤーも設置されていない。宿のHPにその旨が記載されている。ただ環境が厳しい草津や蔵王、玉川や酸ヶ湯はしっかり設置してあるけどね。
私はまったく気にしないが、まぁ文句を言うなら八幡平温泉街のホテルに泊まるべきだな。またカメムシがたくさん居る森に温泉宿があるのだから、森に来た人間が異物。文句を言うのは筋違い。ガムテープで捨てられるぞ。
さっそく温泉へ。薄緑がかった乳白色のにごり湯。酸性度がph5.7だが湯当たりせず快適に入れる。ただ源泉かけ流しの温度が48℃と高め。浴槽内は42℃で熱めなので好みが分かれる。私は鈍感なので何℃でも良い。
露天風呂は紅葉時期なので葉が沈んでいる。これも文句を言うやつがいるが、屋外だから仕方がないこと。上に網を掛けたりしたら風情がない。まるで昆虫か?大自然の中で素裸で入れるのだから、葉っぱや虫は気が付いたら取ればいいのだ。細かいこと言うなら、奥入瀬渓流ホテルに泊れば良い。ここの5倍の宿泊料だが。
温泉三昧の後は地ビールを飲んで寛ぐ。夕食は自室で摂るので気が楽。地場食材や川魚だけの刺身、花巻産のホロホロ鳥など充分堪能した。きぶどうのクラフトチューハイは後生掛温泉で飲んで気に入っていた。
翌朝は7時半に朝食。シンプルな温泉宿の朝メシ。チェックアウトして、登山後の入浴券も貰った。気温8℃で肌寒いなか出発。地熱発電所は工事中で騒音を奏でていた。橋を渡って登山口へ。左手には松川荘があった。
いきなり急階段が続く。滑りやすい崩壊した道を挟んで再び急階段。マイズルソウの赤い実が連なっていた。松川大橋との分岐からは少し緩やかになるが、水たまりや泥濘の道がひたすら続く。このコースの核心部と言っても良い。
汚れるのを嫌がっては、ここを歩くことは出来ない。下手に避けようとすると、泥濘でスリップして転倒し泥まみれが待っている。ハイカットシューズにゲーター装着が必須。トレランシューズの方々の足元を見ると悲惨な汚れ方だった。避難小屋まで一部木道や階段があるが、ほとんどドロロード。
避難小屋はトイレもありきれいだった。湿原の草紅葉が美しい。山頂方面を見上げると真っ赤な絨毯があり、私たちを呼んでいた。その先、山頂までは泥濘にゴーロ帯のおまけつき。この石たちが良く滑る。緩い坂には美しい赤いカエデたち。
ガスで岩手山は見えないが、山頂付近の真っ赤な紅葉は見事。素晴らしい。栗駒山の神の絨毯には及ばないが、斜面や稜線に紅葉が連なっていた。手前の岩稜帯で写真を撮っていたら、あっという間にガス襲来。小畚山や覘標ノ台は見えなくなった。
雫石町のガイドの方がパトロールに来ていて、話を聞いたらもう稜線や南斜面は終盤との事。北側がちょうど最盛期と言っていた。群馬から来たと言ったら、「遠くからようこそ雫石へ」と歓迎された。気温6℃で長袖一枚だと寒い。
山頂の南側で少し休んで下山。下りは更に滑りやすく。集中して歩かないと転倒して”泥んこレスラー”の仲間入りになる。二人とも転ばずに下山出来たが、足元が泥だらけ。想定していたので峡雲荘で洗わせてもらった。
入浴券をもらったので、温泉に入ってさっぱりした。ここの温泉は身体がほぐれて良い。前橋へ向けて14時45分に出発。560km約6時間30分の長距離移動。盛岡ICで一旦降りて燃料補給。インター前のJAスタンドはかなり安いので必ずここで入れる。隣の直売所も立ち寄って、早池峰豚肉や卵などいつも買うものを買った。
再び高速道へ。宮城県に入ると雨になった。18時に菅生PAで夕食を摂って休憩。福島県では雨は本降りになり、栃木に入ると雨は止んだ。前橋の自宅には21時35分に到着。荷物を片付けるだけでも30分以上かかった。
すでに23時を過ぎて、シャワーを浴びると松川温泉の匂いがした。香りは記憶をよみがえらせる。乳白色のにごり湯や斜面一面の真っ赤な紅葉を思い浮かべた。楽しいみちのく二人旅だった。
次ぐ13日14日は「みちのく紅葉遠征第二弾」栗駒山&須川温泉、周辺観光。特に13日は快晴予想なので「モンサンミッシェル」「神の絨毯」が見られるはず。乞うご期待!。
秋の東北遠征はいつも天気に恵まれませんが、今年はどうか!?
結果、紅葉はちょうどよく◎。天気の方は、微妙ではありましたが山頂の景色が何とか見られたので〇としましょう。
三ツ石山は、避難小屋まではいかにも熊が出そうな登山道で心配しましたが、ずっと続く泥道に集中しすぎて途中からそのことを忘れてしまってました。長靴で行こうか迷いましたが、長靴は疲れるから私は登山靴とゲイターにして良かったです。樹林帯の紅葉も見頃できれいでした。
山頂では笹とカエデの赤のコントラストが美しくて感動しました。すぐにガスがかかってしまい見えなくなってしまいましたが、いつか晴天の日にのんびりして遠くまで見渡してみたいものです。
松川温泉は、硫黄の香りと青白い色が良く、前回行った玉川温泉や後生掛温泉などのインパクトの強い温泉に比べるとマイルドで入りやすい温泉でした。
ぐろさんには2日間で各7時間の運転を一人でしてもらいました。おかげで楽しい想い出ができましたよ。ありがとう。
コメント
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7月の東北遠征で選択漏れした松川温泉へ行ってきました。三ツ石山と紅葉は宿から選びました。最近はこうした選び方に趣を置くようになりました。粋な旅を気取れる年齢になったからですね。
あいにくの天気でしたが、うまく予定を変更して、観光と紅葉を楽しめるようにしました。「こかげ」は手前の「ハイジ」もいいなと思ってましたが、行き過ぎてしまい入店しました。地元や岩手県でも人気店らしく、サインがたくさん飾ってありました。ラム肉は柔らかくておいしかったですよ。レアでしたがあまりクセも無かったです。
松川温泉ですが、八幡平付近は玉川、御生掛、蒸ノ湯、藤七、大深とインパクトのある源泉揃いですが、松川も濁り湯ですが、やや薄緑の乳白色なのと弱酸性でとても優しい湯です。八幡平一帯で湯めぐりなどすると楽しいと思います。そう考えると乳頭温泉は、あの一帯だけで複数の源泉があってすごいなと思いました。
食事も飾らずというか、こういう物しか出せないけどね感(笑)が伝わります。貴重なものや豪華なものが食べたかったら、この宿の志向と相違します。口コミなどでは、シャワーや給湯での批判に集中してますが、私の経験上、ひなびた温泉宿や過疎の共同浴場は当たり前のように無いです。手桶で湯を汲みますね。有名処では、蔵王温泉の共同浴場や沢渡温泉などもシャワーやカランは有りません。「郷に入れば郷に従え」ですね。そういった事も旅の想い出になるんですよね。yamaonseさんもぜひお出かけください。
それから顔振峠のレコを拝見しました。失礼ですが亡くなった方やご同行された方々を存じ上げません。ただ、がんこ屋さんは存じ上げており、病から回復され元気に歩かれていたのを見て、とてもうれしくなりました。
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