《上信国境》荒船山 内山峠‐艫岩‐経塚山‐兜岩山周回
- GPS
- 09:21
- 距離
- 16.0km
- 登り
- 1,324m
- 下り
- 1,329m
コースタイム
- 山行
- 2:50
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 3:34
- 山行
- 4:16
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 5:22
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
個人装備 |
地下足袋
非常用防寒肌着+靴下
カッパ
シュラフカバー
マット
水筒
その他沢個人基本装備(ナイフ
灯り
地図磁石
軍手
食器
焚き付け+ライター)
|
---|---|
共同装備 |
ツエルト
ストーブ(非常用)
|
感想
東信州の名山。電車で行くと中込駅から内山峠まで3時間半歩きのところ。車が多くてあまり歩きたい道ではなかったが、ちょうど東京の藤原さんとの中間位置の山域なので車で来る藤原さんと車入山の計画に変更した。もともと車なら日帰り行程の山を駅入山で2日にしていたので、車入山でも2日とって、余裕の山歩きに。もう沢は寒いし、いい山域だった。有名山だから人は多かった。
小海線中込駅まで松本からあさイチの普通列車で2000圓ちょっと。篠ノ井線、しなの鉄道、小海線乗り継いで3時間。藤原さんが三連休の渋滞で1時間遅れたので、中込駅前商店街などをぶらっとする。この町はたしか佐久市を構成する3つの町の一つだ。佐久はもともと複合都市だが、90年代にインターと新幹線駅がその3つのどこでもないとこにできて大型店スポットになり、3つの街の駅前個人商店街はそれ以来時が止まっているという印象だ。もう30年経った。
内山橋から歩きスタートで内山峠、登山道。藤原さんとは世代の話やルームの話、団塊の世代の話などで話が盛り上がり、始終話し続けていた。
艫岩のところでちょうど10人以上の団体さんとカブった。全員が熊鈴を付けていて、荘厳な鐘の音だ。カウベル付けた牛の群を率いているスイスの牧場を想像した。藤原さんがパタゴニアでテント張っていたら牛が集まってきてテント潰されそうになった話。僕もチベットでテント張っていたら周りにした小便を舐めに牛が集まって来た話になる。
荒船山は航空母艦のような山で、絶壁と岩窟には修験の名残がある。植生も独特で、山頂台地の上は、笹も丈が低く草原状で、立ち木はそのへんで見かける知っている広葉樹ではなくてりんごの木みたいな名を知らぬクネクネの広葉樹が多い。東信のせいなのかこの地形のせいなのかはわからない。なんだかパタゴニアのパイネ周回コースの風景ににている。風が強いということなのかもしれない。
藤原さんが書いた「酔いどれクライマー永田東一郎」の話で、永田さんが大島亮吉が書いた「荒船山と神津牧場」の文章をほとんど全部暗記していた下りがあって、大島の文章の話になる。今回は事前に読んでいったのだが、失礼ながら「暗誦するほどの美文だったかな」なんて話をした。高校生時代の読書って極端だよなあ、とか。
一泊したところは沢に標高差50mほど降りて、水が汲めるところ。水があるところはあまり平らではなかったが2人ならどこでもツエルトで泊まれる。薪は殆ど無く、全部湿っていた。地形図でアテを付けて選んだ。赤ワインと燻しアーモンドで、ズールー語の話など聞く。軽いツエルト一つで温かい。
翌朝は最高点を踏んで兜岩山を往復して、不動尊への道を下る。はじめは兜岩山の南の緩そうな沢を降ろうと思っていたが、荒船不動尊に寄りたくなったので変更した。
大島亮吉が通った初谷温泉は、日帰り入浴できないとのことで、佐久市役所近くの佐蔵でラーメン、近くの温泉ホテルの日帰り風呂による。鈍行でのんびり松本へと帰りたかったが、きょうは姉の一家が松本に来ているので、奮発して新幹線と特急しなのを乗り継いで3時間半のところを2時間弱で、料金はほぼ倍額で松本へ帰る。親戚10人集まって楽しかった。
日本は山が豊かでどんなところにも良い山があり、たとえ人がいっぱいいようが、日帰りコースのように見えていても、自分で計画を設計して独自の山行をすることができる。自由だ。
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