荒船山🍁もみじに映える西上州
- GPS
- 08:02
- 距離
- 15.2km
- 登り
- 1,283m
- 下り
- 1,279m
コースタイム
- 山行
- 6:15
- 休憩
- 1:46
- 合計
- 8:01
天候 | ・晴れ ・気温 荒船不動7時8℃ 15時12℃ 兜岩山12℃ 艫岩15℃ |
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過去天気図(気象庁) | 2024年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・星尾林道は狭くすれ違い困難、また路面が荒れているので脱輪転落注意。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
🍂今年の荒船山の紅葉は、(昨年10月30日のレコ https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6122241.html )前週の雨と強風で落葉が多く、ボリュームが少ない。また残暑と寒暖差が少なく色付きが例年より遅い。 ・駐車場〜御岳山:テープや踏み跡不明瞭で道迷いしやすい。尾根北側の薄暗い樹林帯歩き。御岳山へは分岐主稜線から約5分。足場の悪い岩稜と落葉で滑りやすい。 ・御岳山〜兜岩山:ローソク岩の西側をトラバース。足元が悪く濡れた落葉で滑る。P1とP2は断崖ヤセオネ歩き。兜岩山へは急登と落葉と泥濘で滑りやすい。山頂から南西へ50m行くと展望台。八ヶ岳と北アルプスの眺望。 ・兜岩山〜星尾峠〜経塚山:来た道を戻る。沢沿いの紅葉が素晴らしい。御岳山分岐を東へ行くと神無岩に至る。ピークからローソク岩と紅葉の眺望が素晴らしい。星尾峠周辺が紅葉最盛期に少し早いが素晴らしかった。経塚山へは泥濘の急坂。山頂からの眺望は無い。 ・経塚山〜艫岩:頂上台地歩き。周辺も先週の雨風で落葉してしまい、カエデ類が少ない。カラマツの紅葉が色付き始め。艫岩からは浅間山と北アルプスの眺望。 ・艫岩〜星尾峠〜駐車場:頂上台地で昼食を摂って星尾峠経由で下山。道に水が流れ込んでいた。渡渉も数回ある。カラマツが色付き始め。全体的に紅葉はやや遅めで少ない。 |
その他周辺情報 | ・国道254号沿いには「下仁田ネギ」の直売所が数か所ある。小売店よりかなり安い。すき焼き、かき揚げなど熱を加えると甘みが増す。私はホイル焼きが好み。醤油をたらしてトロトロの甘いやつを食う。 |
写真
感想
11月4日は「妙義山の日」。表妙義相馬岳の標高が1104mにちなんで富岡市、安中市、下仁田町が指定した。日本三大奇勝の一つで、妙義山の奇岩群が連なる景色を「日暮らしの景」と言い、4月の桜、5月のミョウギコザクラ、11月の紅葉が有名。
ただもう一つの不名誉な有名が「山岳事故」の多さ。近年では谷川岳を抜いて一番多い。特に鷹戻しや石門巡り、裏妙義の丁須ノ頭などでの滑落死亡事故が絶えない。登山経験もあり登攀装備もしている50〜70代が特に多い。衰えの認識不足は、子供の運動会で徒競走に出場したお父さんと同じ悲劇を招く。
4日も鷹戻しで滑落があり70代の女性が両足骨折を負った。ハーネスやヘルメットを装備していたが、鎖を握れきれずに5m下に滑落した。握力の衰えの認識不足。鷹戻しの全容は高さ200mのオーバーハングした断崖だから、本当に運が良かった。
あの変な岩の形はなんで?と思う。約1100万年前の妙義山は海の底だった。500万年かけて隆起して陸地となり、火山活動と浸食であの奇岩群が出来た。険しい奇岩群から山岳信仰の山となり、修験道の修行場となった。
今現在の登山道は鎖場が連なり、断崖絶壁の高度感の中を登攀して行く。傍から見れば修行のように見えなくはない。山伏は命がけだが、登山者は安全第一に尽きる。奇しくも11月4日は、関東では晴れの特異日で70%の晴天率。自宅に帰るまでが登山。安全は100%で家に戻りたい。
西上州では一番早く紅葉の見ごろを迎える荒船山へ。険しい岩稜帯に紅葉が映える。日本二百名山の荒船山は、艫岩と頂上台地は有名だが、実は兜岩山や星尾峠周辺の紅葉がとても素晴らしいのだ。初夏にはクリンソウも咲き、厳冬期は氷瀑がたくさん出現する。
前橋を5時に出発。休日割引が効くので高速道を使う。三連休なのでまだ暗い早朝でも交通量が多かった。下仁田ICで下りて254号へ。道の駅でトイレを拝借。車中泊は分かるが、店舗の前にシェラフで寝ている人がいたので驚いた。テントは禁止だが、寝るのは良いのだろうか?
内山峠へと向かう道は急坂とカーブが続く。3号橋を過ぎると艫岩が見えた。朝日に鈍く照らされる断崖。紅葉も鈍く彩っていた。長野から来た対向のトラックが朝日に向かって駆け抜けていく。内山トンネルを抜けて長野県佐久市へ。
わき道から星尾林道へ進む。荒れた路面は洗堀に水たまりがあり、狭い道はすれ違えず、路肩の補強も無い。荒船不動尊前の急カーブは、幅員が狭く濡れ落ち葉でスリップしやすい。車ごと落ちたらまさに不動となる。
駐車場には3台停まっていた。正午頃は満車だったそうだ。気温8℃とやや肌寒い。不動尊脇から登山道へ。ピンクテープが少なく踏み跡も不明瞭なので道迷いしやすい。薄暗い道を40分ほど歩くと主稜線に出た。きらめく紅葉が出迎えてくれた。
分岐から御岳山へ立ち寄り参拝。戻って兜岩山へ向かう。西上州の山らしく、踏み跡しかない未整備の道、木土留めで整備したが崩壊し放置された道、トラロープも切れっぱなしで藪に埋もれていた。泥濘と濡れ落ち葉はやはり滑る。特に落ち葉の中に木や石が隠れているので足を取られた。
兜岩山山頂から南西の展望台へ。関東山地から南アルプスと八ヶ岳、北アルプスまでのパノラマ。やや霞んでいたが良く見えていた。ただ周辺の紅葉は、前週の強風と雨で落ちてしまいボリュームが少なく、色付きも例年よりやや遅い。
来た道を戻って星尾峠へ。途中で神無岩に立ち寄り、ローソク岩と紅葉の眺望を撮影。やはり険しい岩稜に紅葉は映える。御岳山分岐先から星尾峠周辺までの紅葉が素晴らしかった。昨年見た最盛期にはやや早かったがきれいだった。
倒木二か所をくぐり、一部割れた橋を渡る。沢の紅葉が素晴らしい。頂上台地へは崩壊した道を歩く。頂上台地には湿原が多数あり、湧き水が豊富なので、至る所から水が出て道に流れていた。
泥濘と木の根の道を6分ほど登ると経塚山山頂。標高1422m。樹林帯越しに八ヶ岳が見える程度。来た道を戻って頂上台地へ。ここも前週の風雨で落葉が多く、色付きも遅い。カラマツがやっと黄色になり始めていたので驚いた。
艫岩には大勢の登山者が休憩していた。ほとんど内山峠から来たと思われる。山座同定の写真撮影していたら、チキ・ダニエル・マクーさんからお声がけいただいた。rai-raiさんもいらっしゃって、まみむさんと間違えて肘で呼ぼうとした女性だった。失礼しました。
お二人とは一昨年5月の横岳以来となり、艫岩でしばらくお話させていただいた。横岳でもそうだったが、とても楽しいお二人で、終始笑いが絶えなかった。茨城県にお住まいで同じ北関東圏でもあり、山行きも似ているので、またどこかでお会いするでしょう。
お二人と別れて私たちは頂上台地のところで昼食。平らな頂上を模してカツカレーを作って食べた。風が無く日差したっぷりで暑いくらいだった。13時半を過ぎた頂上台地にひと気は無く、西上州らしい哀愁の道を歩いて下山。星尾峠周辺の紅葉に日が入りとてもきれいだった。
駐車場に戻り移動。内山峠の上を越えて県境のフォトスポットから艫岩を撮影。国道沿いの直売所で下仁田ねぎとしらたきを購入。帰りの車内はねぎの匂いが充満。しかも富岡IC付近で事故渋滞。4台の玉突き事故。バイクも巻き込まれていた。
30分ほどで渋滞を抜けて関越道へ。高崎JCの高架から西を見ると荒船山が見えた。夕焼けに浮かぶ戦艦のようなシルエット。紅葉の大海原を航海しているように見えた。
私は初めての荒船山です。
最初に兜岩山へ向かったので、落葉が積もった細い道が続き気を遣いましたが、引き返して星尾峠辺りまで来るととても歩きやすくなり安心しました。
ローソク岩のトラバース道では足場が細く落葉も積もっているので、紅葉に見惚れないようにして慎重に歩きました。
紅葉は星尾峠〜経塚入口辺りが一番美しかったです。グロさんによると例年は兜岩山辺りがとてもきれいなんだそうですが、今年の感じだと私は星尾峠から山頂へ向かうだけでもいいかなあなんて思ってしまいました。
艫岩ではマクーさんとらいらいさんとのバッタリで大喜びしました。
艫岩までの長い平地歩きは、とても山の上にいるとは思えない気持ちになりますね。
人も少なくのんびりできていい山でした。
群馬の軍艦。荒船山へ行って来たのですね、兜岩方面は登山路も荒れだしてきているのですか、コメントにちょっと触れていたもので気になります、こちらへ向かう途中は紅葉が奇麗なのとローソク岩の尖がりが良いですね、山頂は展望がなくその先の展望台まで行かれズームアップの山々の写真、写している時は山名は解かっているつもりでいざ帰って写真を見ると??となってしまうのにしっかりと同定できていますね(感心しています)、紅葉台地の山頂を帰りはゆったりマッタリと降りてきて最高でしたね。
お疲れさまでした。
兜岩山方面は道が細かったり急斜面で歩きにくいだけで、荒れているというわけではありません。落ち葉で隠されてるので初見の私には歩きにくく感じただけです。わかりにくい書き方になっていてすみませんでした。
3年前の紅葉時期に同じような場所でゴロゴロと転がり骨折したものですから、慎重すぎてるかもしれません😅
山座同定は、ぐろさんは本当に凄いです。多分写真バラバラに見せてもさっと答えられるんじゃないでしょうか。
そういえば荒船山は特徴的でわかりやすい山様ですね。台地を歩いていて、今は戦艦のどの辺りかな?なんて考えると楽しい気持ちになりました。
西上州の紅葉のトップを飾るのは荒船山が最近は定番となりました。内山峠からは紅葉が少なく混むので、荒船不動尊から行くようになりました。兜岩山やローソク岩、星尾峠周辺の紅葉は裏妙義に次いで素晴らしいですからね。
山座同定ですが、やはり登った山は間近で見てますから、よく分かりますね。あとは、特徴的な山容の山を基準にすると、簡単に同定できます。槍ヶ岳、鹿島槍ヶ岳などですね。表銀座や裏銀座の稜線はかなり分かりにくいですが、ルンゼや稜線などで判断しています。一度完璧に覚えてしまえば、どこから見ても東西南北どこから見ても分かるようになります。
その時より、紅葉がきれいですね。ヒトツバカエデをねらって入山したのですが、全て葉を落として落ちた葉は変色していました。荒船の平らな道ではメグスリノキを見たかったのですが、それもほとんど葉を落としてしまってました。
でも兜岩山からの展望は過去一で、とてもよかったです。金峰山から白馬岳までよく見えました。その間の山の名は、ぐろさんのレポを参考にして、少しは覚えられそうです。
大変ご無沙汰しております。今年も歩かれたのですね。お元気でらっしゃると様子で嬉しく思います。yamonseさんやよつこさんともお出かけになられてますよね。今後もご健康で歩かれてください。
今年は連れがおりましたので、立岩への周回はせずにこのコースとなりました。おっしゃる通り前週の風雨で落葉が多く、色付きは例年より遅く感じました。メグスリノキは頂上台地にいくつか残っていた程度でした。裏妙義に期待したいと思います。
私たちが行った4日はやや霞んでおりました。たが厳冬期ほどではないですが、そこそこの眺望でした。山座同定ですが、頭の中にすでに地形図が有って、それがグーグルマップのように3Dになって脳内に現れるのです。基準の山さえ分かれば、あとは脳内で構成してすらすらと名前が出てきます。行った山を遠くから見ると、登った時の記憶が蘇りますね。またどこかでお会いできればとてもうれしいです。花時期になりそうかなぁ。
恥ずかしながら、ヒトツバカエデは知りませんでした。調べてみると黄色の紅葉がきれいな葉ですね。よく見かける気がします。こんな普通の形の葉がまさかカエデの仲間とは、驚きです。勉強になりました。
メグスリノキは台地で見かけましたが、紅葉していたものの葉が少なくてあまりきれいではなかったです。
こちらはぐろさんと同じく裏妙義に期待しています。落ちていないと良いのですが…
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