前穂・奥穂・涸沢・屏風ノ耳 一泊周回
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- GPS
- 32:20
- 距離
- 24.0km
- 登り
- 2,464m
- 下り
- 2,449m
コースタイム
- 山行
- 8:20
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 9:40
- 山行
- 6:40
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 8:00
4:20 穂高有明発
5:20 沢渡駐車場 一泊2日 1200円
5:40 始発バス 往復 2050円
6:10 上高地バスターミナル
<復路>
14:40 島々行きバス(特別20名乗る)
15:00 沢渡駐車場
16:00 自宅
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
5:40始発バス 6:00頃上高地バスターミナル |
コース状況/ 危険箇所等 |
雪が降り、凍った山道もある 前穂の下り 奥穂の下り |
その他周辺情報 | 白骨温泉など |
写真
感想
2015(平成27年)10月7日(水)〜8日(木)
前穂・奥穂・涸沢岳・パノラマコース下山 一泊周回
前日に台風の影響で午後からあられ状の雪が穂高山頂付近に降ったとの情報を下山の方から得る。
3人の方から聞いた。
一人目、最初に下ってきた方 岳沢小屋から少し登った付近(早い)
「かなり雪が降り、登山道が真っ白です。マークも見えないですよ。前穂の辺りはまだ少ないですね。」
これを聞き、もう降ったのか。台風の影響!山は甘くないな。奥穂は諦め、前穂までのピストンを考える。今晩も降ったらアイゼンもないし、数年前に雪のために下山できない登山者が出たことを知っていたから仕方ない。ほぼ今回の計画を諦め、日帰りを覚悟する自分が出てきた。
二人目の方
紀美子平に近いところで
「山頂の雪の様子はどうですか。」恐る恐る聞く。
「大丈夫ですよ。道の雪はもうないですね。あってもふわふわで滑らないし、気を付けていけば大丈夫だと思います。」
光が差した。ほぼ諦めていた、計画がよみがえる。単純な自分が出てきた。
三人目の方
やはり紀美子平近くで
「山頂の様子はどうですか。」
「昨日、大分降りましたが、もう解けています。」
「ザイテングラート側の雪はどうですかね。」
「見たわけじゃないですが、下っていく人は何人もいました。急だし雪はついていないと思います。」
やったー。こんなことで計画が右往左往していいものか。と思いつつ計画通り山行を進めることを決めた。
三人に情報を聞くこと、この時期大切なことです。
特に下で天気が良くても、10月10日前後は穂高・槍は良く雪が降ります。
雪は、でも怖かった。
特に怖かったのが、前穂の下り。垂直に登る下るは比較的良いが、斜めの岩場は要注意だった。日の当たらない、そして斜めのために雪が残り、踏まれたところがやたらと滑るのだ。そして普通ならばその斜めの足場だけで下れるのに、岩を掴まなくてはならない。ところがその掴む、がっちりしたホールドがないところが、慎重にならざろう得なかった。
そして奥穂山荘への最後の鉄梯子付近、いつもならば楽しく下れるのに怖いこと怖いこと。梯子は足の裏に雪がついていると滑るし、下りたところの雪が踏み固められて滑るのだ。ほぼ垂直の下り一歩間違えば滑落。
やはりこの時期、雪には気を付けよう。
でも景色は最高なのだ。
絶景が続く!
前穂からの絶景
2回目の前穂。前回は登ったものの雲で全く視界がなかった。
今回は快晴!360度の展望があった。特に奥穂が目の前に聳え立つのは圧巻だった。西穂からの稜線も険しくのこぎりの歯のようだった。数年前、西穂から奥穂への危険極まりない縦走を思い出すことができた。
また、南に目を転ずると、明神岳の鋭い峰々が見渡せた。
奥穂からの絶景
14時を過ぎると雲が涌きだってくる。
ジャンダルムなどの峰々が雲の中に入ってしまった。しかし時々雲の中から姿を現すジャンダルムなどの岩峰は迫力がある。そして3190mの高峰からはすべての山々見渡せる感じがいい。
槍までの厳しい岩の稜線が続くところも絶景の一つだ。南から雲のかかる槍がまた美しく見えた。眼下には紅葉で赤く染まった涸沢の谷が、その中に小さくテントの姿も。そして登ったばかりの前穂が近くで雄姿を見せているのだ。
涸沢岳からの絶景
やはり対面の奥穂の堂々とした山容。そして雲が飛んでしまいジャンダルム、ロバの耳が、それは鋭く奥穂の山頂に肩を並べている。反対側は北穂への岩稜帯が続いている。その先に槍の姿も続くのだ。そして忘れてはいけないのが笠ヶ岳の美しさ。今回は雲に浮く笠ヶ岳を見ることができた。
屏風ノ耳からの絶景!!ここが一番!
登る予定はなかったが、パノラマコースのハイライトになる。
初めてのコースで不安もあったので、余裕があればと考えていた。
その余裕が出たのだ。時間的に十分登れる。さらに何人もの方が登り下りしている。
屏風のコルからは、さほどきつくはなかった。涸沢から屏風のコルまでの方がどんなに怖く、危険なことか。
ということで、比較的コルから山頂までは簡単に登れ、最高の幸せを得ることができた。
今回登ってきた、前穂・奥穂・涸沢岳が並んで聳え立つ。真下には涸沢のカールが広がる。涸沢のテント場から見上げる風景はよく写真にもあるし目にすることの風景だが、この真正面に前穂・奥穂・涸沢岳そして北穂
さらに槍が見えるのだ。さらにわが故郷の常念山脈、蝶・常念・燕まで見渡すことができる。
今回の山行、絶景一番はなんとこの屏風ノ耳からと言って良い。
そして4つのピークすべてが写真に納まるのも素晴らしいことと自画自賛してしまった。
天気の良い。恵まれた最高の2日間となった。
スリル、緊張もあったが、絶景に全身酔いしれる。
ふるちゃん
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