宝剣岳 (南稜ピストン)
- GPS
- --:--
- 距離
- 2.6km
- 登り
- 303m
- 下り
- 303m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2004年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
宝剣岳南稜は危険です。岩になれてからいくべきでしょう。 鎖場がたくさんあります。 |
写真
感想
2004.8.27
今日は登山に行った。突然なんで?と思う人が多いだろうが実は前々から時間があれば行ってみようと思ってたのだ。富士山しか行ったことないのでとりあえず登る高さが低めのからチャレンジ。ロープウェーで2500mくらいまでいける中央アルプス駒ケ岳へ。しかし、朝から問題だらけ。うちの家で待ち合わせのはずが、相棒のUDAが実家のうちの方へ。。ま、確かに最初は北アルプスから登るから東松山集合と行ったけど前日に中央アプルスにするから神奈川(海老名)の方にきてくれっていったはずなんに。。結局UDAは圏央道から回り道。自分は16号を登って八王子で合流。車2台で行くのもばからしいので適当な駐車場に止めて自分の車でスタート。予定より1時間遅れの10時過ぎスタートとなってしまった。
中央道は順調で1時くらいには駒ヶ根I.C.へ到着。菅の台Pで装備を整えてバスでロープウェー乗り場へ。ここらはマイカー制限でバスしか上へ行けないのである。最近は上高地とかもそうなってるし自然保護の動きが各地で進んでいる模様。ロープウェー駅で昼飯の山菜うどんを食べた。UDAが絶賛。立ち食いでほとんどきのこだったがたしかにうまかった。水がかなりうまいし。そしていよいよ登山開始地点である千畳敷カール(氷河の侵食による渓谷)に到着。この時点で2時過ぎだったが。。帰りの終ロープウェーを見て驚いた。。下りのロープウェーが5時で終了!木曾駒ケ岳に登るには明らかに時間が足りない。。 ま、完全な準備、下調べ不足であった(笑) 正直ベテランから見たら山をなめているとしか思えないでしょう。けどここまできて一つの頂上にも行けず降りるのはあまりに空しいので時間的に頂上に行けそうな宝剣岳を目指すことに急遽変更。約3時間の時間を2時間登り・1時間下りに割り当てて頂上に行けなくても2時間たったら引き返そうという事でアタック開始。時間が厳しそうなので中間地点の極楽平に向けて小走りに登り始めた。
・・・が、千畳敷駅から極楽平までは実は今回の行程の中で一番傾斜がきついところであった(もちろんこの時はしらず)。初登山のUDAはきつさに10分でへばり始め自分もその5分後くらいには息苦しくなってきていた。高山病の初期症状(笑)。ただし二人とも心肺能力は平均以上(自称)なので数分休んだら元に戻った。そんなきつい山なの?と言われれば全くそんな事はなく、通常50分はみるルートをほぼ20分で登るというイカれたペースが原因であった。そう、かなりアホであった。。極楽平から宝剣山にかけてはしばらくゆるやかな登り。こりゃ楽だと思って進んでいくと。。。
いきなり垂直に見える谷があった。
その向こうに垂直に見える壁のような岩壁・・・。UDAは「・・・これは無理だろ。。」自分も一瞬そう思った。いきなりロッククライミングなんてできんよ。。そう思ったがとりあえずおそるおそる進んでみると、急峻な岩場には鎖が用意されているのでそれを使って三点支持を保てば進める進める。やりだすとこれがかなり楽しかった。もちろん一瞬でも手を滑らせたり足を滑らせば滑落して死ぬ危険はあるのだが、そんなスリルを目の前にするとアドレナリンが出てくるせいか妙にハイな気分になってしまうのであった。宝剣岳の頂上まではそのような岩場の連続。金曜日という事もあって人はほとんどいないので広い山に二人という奇妙な感覚だった。立ち止まると風がないため全く音がない世界。いかに文明が発達しようとも大自然に放り出されると言いようのない孤独感がある事に今さらながら気づかされた。
途中すれ違った家族づれが我々の通った来た岩場越えの逆行に苦労している様子だった。後で知ったのだが、宝剣岳は千畳敷→木曾駒ケ岳→宝剣岳→極楽平→千畳敷というのが一般的なルートらしい。そのなかでも宝剣岳-極楽平間がもっとも危険度が高い岩場で初心者は避けるのが無難との事だった。なので一応富士山には登った事があるとはいえ素人同然の自分。さらに山登り初のUDA。かなりインパクトのある登山になったのは間違いない。
その後は緊張感はかなりあるものの、体力的にはそれほどきつくはない岩場を順調にこなし頂上に到達。頂上には一人中年の男性がいるだけだった。岩峰で頂上はせまく、デカい岩があるがなんか危険な感じがしたのでそれには登らなかった。けど後でいろいろインターネットの登山日記等を見たところ、宝剣岳を制したらここに登るのが通?らしい。UDAは後で悔しがっていた。
とりあえず記念撮影をして少し休み、時間もそれほど余っていないので元のルートを戻り始める。登りでも思ったのだが異常な岩が一箇所ある。物理的にありえないような横向きに突き出した岩。何十年も安定しているのだから問題はないのだろうが、物理的なモーメントがこの方向にXX[N(ニュートン)]かかっているとか考えると恐ろしくてすぐにくぐり抜けた。
帰りは垂直に見えるガケも2度目なので余裕しゃくしゃく。ビデオを撮ってみたりした。極楽平まではあっという間に戻り、きつかった登りもストックを使用して問題なく下山。終ロープウェーの20分前には千畳敷駅に戻った。世界第2位の標高差のロープウェーを降り登山初日は無事に終わった。
了
(文章はstk)
物理的にありえない岩。
ありますよね〜
あそこに立つ人が、信じられないです
こっちでは、s-onoさんなんですね〜^
私の登山ブーム到来の古い記録を見ていただきうれしいです。
結構無茶やってました(笑)
宝剣南稜から頂上付近はヤバいとこ多いですよね〜。滑落事故も多発してますし、気を抜けませんね。
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