(道の駅どうし/周回)〜菰釣山(三角点)〜城ケ尾山〜大界木山〜平指山〜鳥ノ胸山
- GPS
- 07:39
- 距離
- 17.0km
- 登り
- 1,317m
- 下り
- 1,318m
コースタイム
- 山行
- 6:52
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 7:36
・浦安峠の先でハイキングスタイルの1名スライド
・雑木の頭の先で3名グループとスライド
・鳥ノ胸山山頂には団体。コロナ以降久し振りに写真を撮らせていただいた
・鳥ノ胸山下りで1名抜かせていただく
・山中抜けた砂防ダム手前で1名スライド
(山名の由来など)
【菰釣山(こもつるしやま)】
・日本山名事典(三省堂)
天保年間に甲斐と相模の国境争いのとき、平野の明主長田勝之進が山頂に菰を吊るして生活し、ここで境界を測定したことからこの名がついた
・某ガイドブック
戦国時代、武田信玄が小田原北条氏を攻めた際、この山頂に菰を掲げ合図に用いた…
【城ヶ尾山(じょうがおやま)】
・「城ヶ尾じょうがお」は相模側の呼称で、「じょう」のつく地名は容易に人を近づけない悪場を意味しているとのこと
【大界木山(だいかいぎやま)】
・「大きなケヤキがある山」の意味が転じて大ケヤキ山→大界木山になったといわれている。
【鳥ノ胸山(とんのむねやま)】
・江戸時代の甲斐国志で「殿群(ムレ)山」と呼ばれていたものが、トノムレ→鳥胸に変化したという説 ※ムレ=朝鮮語の山
・山の形が鳥の胸に似ているとの説
※登りも下りも急峻な山は実感として後者がイメージされたのかもしれない
天候 | 曇/霧 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
※早朝の517+76号線は前後に車無し ※道志道は5台に抜いてもらった ※道の駅4時50分到着。夜間は約三分の二が閉鎖されているが、車の出入りも頻繁で駐車場所には困らなかった。 (復路)道の駅どうし==道志みち==国道16号線 ※16号線迄の道志みちは長かったが走り易かった |
コース状況/ 危険箇所等 |
・菰釣山手前の「ブナ沢乗越」までは沢の両岸を交互に歩き、林間は濡れ落ち葉で踏み跡が不明瞭だったが、赤布を信じて次の赤布を探すを繰り返すことで正確なトレースが出来た。 ・山頂近くは霧に包まれているようでしたが、山頂部は運良く霧の上。 ・浦安峠分岐から浦安峠までは、細く急な尾根を途中でトラバースして2度乗り換え、最後は足元が白砂でザレていた(もう一度行きたくはない破線ルート) ・鳥ノ胸山の登りは昼なお暗い杉木立の急斜面が続いた ・鳥ノ胸山からの下りは、足元が滑りやすく腰が引けたが九十九折れなので何とか降りることが出来た。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
トレランシューズ
ザック
行動食(600Kcal)
非常食(180Kcal)
飲料(2リットル)
レジャーシート
笛
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
マイナ保険証
スマホ
時計
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
アプリ(山と高原地図・コンパス・ヤマレコ・GPS)
ココヘリ
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感想
【今回の感想は、個人日記的なので飛ばしていただいて結構です】
東京都町田市にある実家に用事がある週末は、神奈川方面の山を計画している。今回のメインは以前から名前が気になっていた「菰釣山」。
30年以上前のファミリーキャンプの際に大渋滞で苦労した「道志みち」は二度と走らないと封印していたが、日の出前の早朝と午後も早めの下山となるので、深夜の走り屋に巻き込まれなければ渋滞も無いだろうと・・・道の駅どうし を目指した。
相模湖ICから道志みち・青根までナビに案内された山中の県道を走らされたが1台も出会うことなくスムーズに通り抜けられた(低速走行でも邪魔にされることが無かった)。道志みちに入って道の駅までは背後から迫ってきた5台に先に行ってもらったが、予定よりも1時間ほど早く到着。夜間は駐車場の三分の二が閉鎖されているが、駐車スペースは十分にあった。
1時間ほどかけてゆっくりと準備をしてスタート、駐車場を出て道志川に架かる橋を渡って進む。「わらじ かつ丼」の看板の先のY字路を右手真っすぐに進む、帰りは左手から戻って来る予定だ。道志の森キャンプ場の中の道が舗装路が終わる辺りでスタートから20分。やっと道志の森キャンプ場の真ん中辺りだ。広大な森の中を贅沢に使ったキャンプ場だ。砂利道と並行して勢いよく流れるのは三ヶ瀬川(サガゼガワ)、途中から水量も減って来るがスタートから1時間ほどで、直角に川を渡るポイント。上流側に渡り板らしきものもあるが、本日は水量も少ないためチャプ・チャプ・チャプと三歩で渡る。渡った先には「菰釣山」を示す指導標。チェーンを跨いで先に進む。渡渉から10分程でデジャブのような直角渡渉ポイントが現れたかと思ったが、渡らず沢沿いに進むように「菰釣山登山道入口」の指導標があり、その先には2本の赤布がひらひらしている。更に赤布を追って先に進むと渡渉ポイント、対岸の赤布を目指して渡る・・・反対に渡る・・・更に?
対岸の赤布は崩れ落ちた壁面の上にある、それにこちら側の足元には3本の木が横に渡され通行禁止のようにも見える。スマホを開いてヤマレコの計画ルートを確認するとここは渡渉してそのまま川から離れて行く、直角に進むところ、対岸に渡らない選択肢は無い。対岸の赤布の右手の谷に入って行けば登れるところがあるかもしれないと進んでみると、谷に入って直ぐに登りの踏み跡発見。登ってしまえばその先はトラバース気味の登山道。途中で谷を渡った先は谷から離れる林間コース。濡れ落ち葉で踏み跡は不鮮明(ほぼ分からない)だが、赤布のお陰でリタイアすることなく先に進めた。
ブナ沢乗越に飛び出れば、そこから先は菰釣山山頂を目指すのみ。植生保護のための木道やフェンスのお陰で迷うことは無い。途中、道志側から霧が舞い上がってきて丹沢側に落ちて行く、滝雲の中に居るようだ。気温は8℃だが北側から吹き上がる風で体感温度は低く、指先が冷たく感じる。35分程で菰釣山山頂、山頂から丹沢側の眺めは雲海から山頂が飛び出ていて、海に浮かぶ小島の様だと何度も眺めてしまった。
山頂からは計画通り「菰釣山三角点」を拾いに行く。地図上の三角点の辺りを探し回ると発見できた(探し方は写真にコメント)。
菰釣山山頂に戻って再び雲海に目を奪われた後、次の城ヶ尾山へ向かう。途中、「ブナ沢の頭」には指導標が有る筈だが、ヤマレコの音声案内や地図上のピーク位置に見当たらない。目を凝らして一往復半しても見つからずに諦めて先に進むと相当離れた場所にありました。次の中ノ丸ピークは指導標の真ん前でヤマレコ案内が流れましたが1280mとなっている。10分ほど先に手書きプレートで「中ノ丸 1240m」があり、標高はこちらが合っている。どちらが正しいのかわからないポイントでした。そして城ヶ尾山に到着。
城ヶ尾峠は計画上のエスケープポイント。天候、体力ともに問題無いので先に進む。
大界木山の山頂までピストンし、浦安峠分岐に戻る。ここから浦安峠までは破線ルートなので緊張する。ここまで誰にも出会っていないことも不安感を煽る。
こんなにビビリなのに何故一人で山に入るのだろう。自分で計画を立てて、自己責任で計画通りこなすことに達成感を感じているのは確かなのだが、毎回ドキドキしながら、時には彷徨う。還暦を過ぎて体力にも自信が無くなり2000m超級の山は避けているような気がする。
話しを戻して・・・破線ルートなので降下点を探すのに苦労するかと思ったが、しっかりと指導標がある。細尾根を下って行くと途中でトラバースして隣の尾根に誘導される。更に尾根を外れるように案内がある。すなわち案内はしっかりしていて浦安峠に到着できた。しかし、傾斜、細尾根、細いトラバース路、ザレ場(白砂)と約25分の緊張が続いたのも確か。
浦安峠から隣の山を登って鳥ノ胸山を目指す。指導標も多く歩き易い。間も無く本日一人目とスライド、平指山、雑木の頭とピーク過ぎると、三人パーティーとスライド。その直後に目の前の植生が一気に杉の巨木に変わるとともに終わりの見えない急斜面となる。気合を入れて直登しようと思い数m登ったが、先の方に指導標が見えたので、正規ルートに戻って山頂を目指した。山頂直下まではガイドロープに案内されるように斜面を登って行き、最後はロープさえない斜面だったが、終わってみれば15分程度の苦闘であった。
鳥ノ胸山では十数名の団体が休憩しており、山頂標識と三角点を記録していると「皆さん写真撮りますよ」との声が聞こえたので、コロナ禍以来避けていた「カメラマン」をかって出る。高級そうなコンパクトカメラのシャッターを2度押したが、2度目には「さっきより良い笑顔で〜」と軽い掛け声をかける自分に驚いた。
鳥ノ胸山からの下りは、直ぐに「道の駅」との案内があったが、山頂部には「中山バス停」下り始めた2番目の案内は「観光農園」、3番目が「グリーンロッジ」となり間違っていないことはヤマレコの軌跡でもわかっているが一抹の不安・・・「グリーンロッジ」の下に薄く手書きで「道の駅」を発見して安心した瞬間に、先ほどのチャラいカメラマン(自分)を思い出して笑みがこぼれる。・・・上りも激急だったが、下りも急斜面に九十九折れの登山道が切られ・・・これが滑る滑る・・・時々「ウッ、オッ」と声が出そうになる。とは言いながらも1人抜かさせていただき下り、立派な砂防ダム手前で山中を抜けた。
13時頃だったが、1人スライドした。当方は道の駅に向かうのみ。
道志川を渡る手前で、「そういえばこちら側の地図上に三角点マークがあったことを思い出し」計画外の三角点を探しに、畑の隣の駐車場(畑寄り)に保護石に護られた四等三角点(プレート)を発見・記録して駐車場に戻った。
最近の中では時間はやや長く、厳しい登りもあったが疲れも無く終えることが出来た。
天気が優れないのは分かっていたが、予報通り雨が降ることも無く、曇ってはいたが、そのおかげで丹沢側の正に雲の海を見ることが出来た。
三角点も4つ拾うことが出来て、満足度の高い山行となった。
ありがとうございます。
最後に計画外(漏れ)探索もあり、まだまだです。
そろそろ、三角点の名称の由来にも興味を持とうかと思っています。
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