鶴見連峰(大分県別府市、由布市湯布院町)
- GPS
- 12:00
- 距離
- 30.6km
- 登り
- 2,243m
- 下り
- 2,237m
コースタイム
- 山行
- 11:10
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 12:00
天候 | 快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
JR東別府駅〜大分駅 11分 280円 1時間に2本前後、いずれの駅もICカード対応です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
亀川駅〜柴石温泉 亀川駅西口から車道歩き。県道642号線を通ります。歩道あり。 柴石温泉〜明礬温泉 森林遊歩道として整備されています。前半の風穴までの急坂は木製の長い階段。 明礬温泉〜伽藍岳 「兎落とし」と呼ばれる心臓破りの坂で標高差500mを一気に登ります。他の登山道ではロープや鎖が下がっているような場所も自分の手足だけで攀じ上っていきます。雨の日は滑落に注意。 伽藍岳〜内山 序盤は眺めの良い稜線、やがて黒土で滑りやすい急傾斜。要所にはロープが下がっています。 内山〜鞍ヶ戸 内山から船底の下りは今回のコース一番の難所、ススキやカヤで登山道が隠れてしまっていて踏み跡が判りません。目印のテープも少なく道迷いに注意が必要。急下降、急登。 鞍ヶ戸〜鶴見岳 馬ノ背の痩せ尾根に細心の注意さえ払えば道はしっかりしています。 鶴見岳〜志高湖 一気登山道を下り、火男火売神社からはまっすぐ下ります。急坂ですが危険箇所はなし。 志高湖〜小鹿山 防火帯が頂上まで走っています、 小鹿山〜東別府駅 志高湖から浜脇に抜ける市道を歩きます。 |
その他周辺情報 | 龍巻地獄 別府市の天然記念物にも指定される間欠泉。地中の熱水(150度)が圧力 の高まりと共に30〜40分間隔を隔てて、周期的に熱湯を噴出する。豪快に噴き出した熱水は、屋根で止められているが50mほど噴き出す力がある。 平成21年7月23日、血の池地獄などと共に「別府の地獄」として国の名勝に指定された。 http://www.beppu-jigoku.com/tatsumaki/ 血の池地獄 日本で一番古い天然の地獄で、一言で言うなら「赤い熱泥の池」です。 地下の高温、高圧下で自然に化学反応を起こし生じた酸化鉄、酸化マグネシウム等を 含んだ赤い熱泥が地層から噴出、堆積するため池一面が赤く染まります。 www.beppu-jigoku.com/chinoike/ https://www.youtube.com/watch?v=PEPFjrkr5H8 柴石温泉 895年に醍醐天皇が、1044年に後冷泉天皇が病気療養のためご湯治されたと伝えられています。江戸時代に「柴の化石」が見つかり「柴石」と呼ばれるようになったとも伝えられています。 別府森林遊歩道 昭和60(1985)年柴石温泉・明礬温泉・鉄輪温泉は環境庁(現環境省)から国民保養温泉地に指定されました。その施設整備の一環として、翌61年7月に3温泉地を結ぶ森林遊歩道が整備されました。 http://www.ctb.ne.jp/~imeirou/hakkenden/yuuhodou/sinnrin.html 明礬温泉 別府8湯の中でも最も高いところにあり、最もひなびた落着きのある温泉。硫黄の匂いがあたり一面に立ちこめる中、旅館の並ぶ急な坂道を登って行くと原始時代の住居のようなカヤぶき小屋が並んでいる。これが湯の花小屋で、明礬温泉ならではの風物詩。大友宗麟(1530〜1587)が湯治場として開発し発展させたと伝えられる。特に皮膚病に効果的。 http://www.myoban.jp/ 別府ロープウェイ 大分県別府市にある鶴見岳の山麓と山頂とを結ぶ索道である。別府ロープウェイの運行を中心に、別府ロープウェイ高原駅付近にある山野草館や、九州焼酎館の経営も行っている。 http://www.beppu-ropeway.co.jp/ 志高湖 由布岳・鶴見岳を間近にのぞむ周囲2kmの山上湖。湖畔にはキャンプ場が あり、湖面にはボートも浮かび1年を通して行楽客で賑う。 http://www.shidakako.server-shared.com/~shidakako/ |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
地図(地形図)
携帯
時計
サングラス
タオル
ヘッドランプ
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感想
別府の街を海側から眺めるとき、屏風のように連なる鶴見岳をはじめとする山々の連なりは、「別府アルプス」とも呼ばれ、観光都市別府とは切っても切れない重要な風景となっています。船で別府を訪れるひとも、鉄道や飛行機で来る人も一番初めに出迎える看板のような山々ということもできるでしょう。この鶴見連峰をはじからはじまで歩き、その大きさを自分の足で感じたい、今回の計画は昨年からずっと温めてきていました。
鶴見岳のメインとなる縦走路は鶴見岳から鞍ヶ戸、内山を経て伽藍岳に向かうものでしょう。あるいは、扇山から石楠花尾根を経て内山、鶴見岳を目指す険しいルートも選択肢になります。今回は、この連峰の本当の大きさを知るために、海岸線近くから立ちあがる稜線を歩き、山頂の縦走路まで歩くことにし、思いきって亀川から東別府(浜脇)まで、別府という街の周縁の山々を歩き通すルートを計画しました。
このルートは、なにより長時間の登山になることが予想されるので、朝から夕方までで歩いていける季節で、気候が暑すぎず寒すぎず安定していて、折角ですので紅葉の時期で景色を楽しみながら行ける今の時期が一番でしょう。
スタートは夜明け前の亀川駅。乗降客の多い町中の駅から舗装路を龍巻地獄・血の池地獄、柴石温泉といった観光地を抜け、明礬への森林遊歩道を通ります。良く整備された道で苦労せずに明礬の登山口付近まで足を進めました。
明礬からは別のルートを想定していたのですが、取り付き点を見つけられず鍋山からの塚原越に向かうルートを選びました。こちらは踏み跡はありますがとにかく険しかった。わざわざ「兎落とし」と名付けられているだけあって長く苦しい、おまけに比較的標高が低いので気温も高い。登る朝日の容赦ない直射日光にも苦しめられるハードルートでした。なぜか下界の方からロッケンロール?な音楽が大音量でずっと聞こえてきていて、のりのりで登っていたら 塚原越まで登りきった時にだいぶ消耗していました。
伽藍岳はスムーズに往復したものの、続く内山への登りも急坂。休み休み登ります。このあたりから眼下に別府の街と市街地が望め、紅葉も色づき始めていて苦しいながらも気分良く登りました。
本当に苦しかったのは内山の後。鶴見縦走名物というべき船底の下り&登り、さっそく下りでコースロスしてしまい時間がかかった上に、鞍ヶ戸への登りでバテてしまい登っては休み、登っては休みしてようやく登頂しました。鶴見本峰まではそこまで険しくなく、ただ持ってきた水が少なくなってきたのを心配しながらのぼり、14時頃山頂到着。疲労した分登頂が嬉しくて、山頂台地を歩きながら思わず何度もガッツポーズしていました。ロープウェイ駅でペットボトルを2本買い、休憩そこそこに下山します。
そろそろバテを体感していたので予定より短い別府駅に下るルートも考えましたが、長いこと計画していたことだし、予定通り東別府駅まで足を延ばすことにしました。
持久力としてのバテはありましたが、これだけ歩いたり迷ったりしている割に足首や指の痛みはほとんどなし。新しい山靴の効果のほどが分かります。
志高湖、小鹿山を経由して最終到着地の東別府駅についたのは18時直前。ちょうど12時間、歩行距離30kmというロングロングトレイル。ここちよい疲れとともに充実感でいっぱいです。鶴見岳、大きくて高くて険しく、そして美しい魅力たっぷりの山。今日は登山者とは鞍ヶ戸付近ですれ違った1グループ以外には出会わず、とても静かな山行でした。
コメント
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こんにちは、別府満載でとてもステキな歩き方だなあって、思わずコメントしちゃいました。自分はこんなに歩けませんが、また鶴見をたくさん歩いてみたくなりました、鞍ヶ戸の紅葉も見頃突入みたいですね〜、内山斜面も紅葉しそうですねえ、今年はこちら狙ってたのでとても参考になりました、ありがとうございます。
hanamizuさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。今回は色々凝縮しすぎでじっくり楽しむ!という感じにはなりませんでしたが、別府の山々を満喫してきました。
おっしゃる通り、鶴見岳から内山にかけての紅葉はこれからがベストだと思いますよ!自分のレコが少しでも参考になれば幸いです。
masaya_さん、こんにちは。
伽藍岳・内山方面に行ったことがなくて、いつか歩いてみたいと思っていましたが、すごく素敵なルートを歩かれていますね!
30Km越えはちょっと厳しいかもしれませんが、masaya_さんのレコを参考に、部分的にでもいつか歩いてみたいと思います★
お気に入り登録させて頂きました〜(´▽`*)
gachapinaさんこんばんは。
今回は色々思いついたルートを全部つなげたら30km超えしてしまいました。計画するのは楽しかったけど、実際に歩いてる時は結構必死でした(笑)
伽藍岳〜内山に限定しても魅力ある縦走ルートで、じっくり歩けばもっと楽しめるはずです。ぜひ歩いてみてください!
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