乾徳山 天然のジャングルジムと絶景と
- GPS
- 06:16
- 距離
- 9.7km
- 登り
- 1,157m
- 下り
- 1,157m
天候 | 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
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コース状況/ 危険箇所等 |
扇平の先は、ふつうに危険です。天気の悪い日は行かないほうが良いと思いました。 |
その他周辺情報 | 神金村クワハウス日帰り入浴700円 はっきり言って穴場です |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
タオル
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感想
二週連続で中央本線に乗って山梨県にまいりました。鳳凰三山(ただし地蔵岳のみ)で岩石学への扉がひらかれ、岩と言えば乾徳山ということで、またまたマタギの友人といっしょに、彼の労働の友である四輪駆動の軽トラで登山口に向かいます。
東京を朝発って日帰りとなると、いちばん早くて7時49分。次に8時12分というのが塩山駅到着時刻になります。そこからクルマで飛ばしても、乾徳山登山口のまわりの駐車場は満車。絶好のハイキング日和と山の人気をあらわしているようです。
集落のなまえにもなっている徳和川。軽トラを停めてくれた場所からもう少しはいると、川を堰き止めて、天然のプールをこしらえ、地元の子供達を夏あそばせてあげられる絶好の場所があるそうです。
川といえば、この地域には、笛吹川だけでなく、琴川、鼓川など、楽器のなまえがついた川が多いということらしいです。琴はいまひとつぴーんと来ませんが、笛や太鼓は武田信玄の進軍ラッパ的なものと関連するのでしょうか。
きょうは実に多くのハイカーとすれちがいました。ハイキングコースもよく整備されていて、国師ヶ原まではひたすら樹林帯をのぼっていきますが、たいらな場所に出た時の開放感と紅葉黄葉は快感です。帰路はこのあたりを午後2時ごろ通過することになり、西日に照らされた紅葉紅葉はまたいちだんと見事です。
やはり紅葉の名所である鳳凰三山を歩いてからたったの一週間。標高はあまりかわりませんので、わずかのあいだで色づき方がこんなに変わるものだと驚嘆。
さて、北岳歩荷の筋肉痛から足親指ひび割れをしでかしたマタギはリハビリ中でハイキングコースの登りでは息があがっていたものの、扇平以降の岩場では本領を発揮。本人曰く、整備された道を歩くのは疲れる。獣道や岩場は楽しい。とのことでして。
岩と石について。石ころさえ、標高とともにゴロンゴロンと大きくなっていきます。扇平から先は、巨岩のデパート。国師ヶ原のなまえの由来になっている国試がそれらのうえで座禅を組んで修行をしたとの言い伝えから、さまざまななまえが付けられています。やはり傑作は、胎内でしょうか!?
奥秩父から大菩薩の山々の地質は、生物岩である石灰岩やチャートに火成岩(深成岩)である花崗閃緑岩が貫入して接触変成したホフンフェルスが特徴と、山と高原地図には解説されています。確かに、川苔山周辺の断崖絶壁に見られる真っ白な石灰岩とともに赤紫の綺麗な摂理をともなうチャートを思わせる大きな石があちらこちらにあらわれます。しかし、別の情報では、これは生物岩の堆積岩やその変成岩ではなくて火成岩を由来とする堆積岩(火性砕屑岩)が節理をともなったものではないか(特に巨岩のたぐい)とのことです。層雲峡や高千穂峡や穂高連峰に見られる溶結凝灰岩だというのです。
この節理がないと、腕力と握力が不十分なわたくしとしては、鎖だけではこれらの巨岩をよじ登ることは出来ません。節理のおかげでどうにかこうにかてっぺんに辿りつけたわけです。
こわがりで握力不足だがかろうじて高所恐怖症ではないわたくしが冷や汗かきながら登ったさきでは、足場の悪いなかで、途中で追いぬかれた子どもたちがきゃーきゃー騒ぎながらぴょんぴょんと飛び跳ねていました。
にっぽんの将来は意外と明るいと思った瞬間でした。
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