【赤城】錦秋の大猿川周回尾根 銚子の伽藍〜長七郎山
- GPS
- 05:42
- 距離
- 10.8km
- 登り
- 960m
- 下り
- 960m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
メインとなる大猿川周回尾根はよく整備されています。登路の つつじが峰通りには2〜3の崩壊ヶ所がありますが、いずれもロープが張られ迂回路が設定されています。 横引尾根から銚子の伽藍への下降路は急斜面なので要注意。銚子の伽藍から小沼方面には、山と高原地図では沢沿いに破線路が付いていますが、ルートが不明瞭なので手近な尾根に取り付いてショートカットしました。 小沼との分岐から長七郎山の山頂までは安全な一般的な登山道です。長七郎からの下山には、往路を戻らず山頂東側から茶ノ木畑峠へ直接下る踏み後を利用しました。赤テープがあるので茶ノ木畑山の手前の鞍部までは問題なく下降できます。 正規ルートでは、鞍部から茶ノ木畑山の山頂を西側に巻いて茶ノ木畑峠に至りますが、踏み跡と赤テープを追っていたら、いつのまにか山頂東側の斜面に迷い混んでしまいました。途中でトラバースしながら軌道修正し、茶ノ木畑峠より下の地点で小峰通りの登山道に合流。その小峰通りには、左右が切れ落ちているところや支尾根への分岐があるようなので注意しましょう。コースの最後、大猿公園への下降点だけは尾根を外れて右に折れるので道標を見落とさないように。 |
その他周辺情報 | 渋滞回避を兼ねて、日光で日帰り温泉施設のやしおの湯に立ち寄りました。日光市外の在住者は700円。6時過ぎに施設を出ると、クルマの流れはスムーズになっていました |
写真
感想
1泊2日で紅葉狩りの旅をしよう思い立ち、自分でクルマを転がしていける範囲に良さげな宿はないかしらと予約サイトを眺めていたら、赤城山の中腹にある赤城温泉のプランが自分の希望にピッタリそうだったため、予約を入れて出かけてきました。
今の時期に赤城山へ紅葉狩りにいくなると、上の方(黒檜山や地蔵岳)は既に落葉しきっているに相違ありません。荒山や鍋割山の紅葉も下火になっている可能性があります。あまり標高が高すぎず、紅葉が楽しめる広葉樹林が多そうな山域はないものかと地図やガイドとにらめっこしていたら、大猿公園からつつじが峰通りを登り、銚子の伽藍に立ち寄り小峰通りを下る周回コース、いわゆる大猿川周回尾根の存在に気がつきました。余裕があれば長七郎山にも足を延ばして展望を楽しんでいけそうです。結果的に山歩きができたのは2日目だけでしたが、見事な紅葉に温泉にグルメと、秋の赤城を満喫することができました。
【1日目】
初日は足慣らしに、宿の近くにある不動大滝の見物にでもいこうと思っていたのですが、起きてみると天気は生憎の雨。先を急ぐ旅でもないかと、10時過ぎに自宅を出ることにしました。日光を抜けるルートで赤城を目指すと渋滞に巻きこまれる懸念があったので、鹿沼から古峰ヶ原を越えるルートを選択しました。小雨がちらつき、薄もやのかかる県道の峠道を抜けて、足尾経由で国道122号から群馬に入ると、ドライブインや自販機コーナーに立ち寄り舞茸うどんや唐揚ラーメンを楽しんでいきました。
その後、からっかぜ街道を快走して赤城山腹にある三夜沢赤城神社へ。赤城山上にある大洞赤城神社(ハイカーにはお馴染みですね)や山麓にある二宮赤城神社と並んで、全国にある赤城神社の本宮とされる神社だそうです。つまりみっつのうちどれが本宮かはよく分からないようです。なんだか地元栃木にある宇都宮と日光のふたつの二荒山神社の関係を彷彿とさせます。かつて日光の神と赤城の神が戦場ヶ原で雌雄を決したという伝説がありましたが、どの神社におわす赤城の神様だったんでしょうか。閑話休題。参拝を済ませると宿を取った赤城温泉に向います。今回は細い山道を登っていった先に4〜5軒の旅館やホテルが立ち並ぶ小さな温泉街の一番奥にある、御宿 総本家さんにお世話になりました。建物はかなり年季が入っていましたが、内湯と露天でふたつの濁り湯を楽しむことができ、料理も美味しく大満足の宿でした。
【大猿公園〜つつじが峰通り〜さねすり岩】
8時過ぎに宿を出て、登山口の公園に着いたのは9時頃。平日のためか駐車場には他のクルマはなく、おおさる山乃家も閉まっているようでした。身支度を整えて9時15分頃に登山を開始。つつじが峰の尾根に登ると、さっそく紅葉のお出迎えです。最初は緩やかな登り坂で歩きやすい道ですが、途中に何度か崩壊ヶ所があります。きちんと迂回路が整備されているので、落ち着いて通過しましょう。上の方には偽ピーク状のところもあり地味にしんどい登りでしたが、さねすり岩を過ぎれば、横引き尾根の分岐まではもう一息です。
【横引き尾根分岐〜銚子の伽藍〜長七郎山分岐】
細引き尾根の分岐を左に進み、しばらく平坦な道をゆくと急下降の斜面が現われます。スリップに注意しながら下ると沢があり、ここを左(南)に向うとすぐに銚子の伽藍があります。巨大な岩の割れ目に向って、沢の水流が十数メートルは流れ落ちる独特の地形で、近づいてみるとなかなかの迫力です。画像だとサイズ感があまり伝わらないのが残念ですが、底の方を覗き込むと吸い込まれてしまいそうな怖さがありました。
銚子の伽藍の見物を終えたところで、次は長七郎山に向います。山と高原地図などでは沢に沿って破線ルートが続いていますが、現地では踏み跡も不明瞭なので、適当なところから手近な尾根に取り付いて登りました。歩きにくいところもありますが、距離自体はそんなにありません。登山道に出たら、あとは道なりに北上すれば小沼と長七郎山の分岐に至ります。
【長七郎山〜茶ノ木畑山 東斜面〜岳人岩】
小沼との分岐から長七郎山への登路は一般的な登山道です。迷い無く山頂に到着。展望を楽しみながら、ここで昼食休憩としました。食後のコーヒーまでしっかりと楽しんだら下山開始です。今回は往路を戻らず、山頂から東側に続く踏み跡をたどって直接 茶ノ木畑峠方面に向うことにしました。踏み跡は明瞭で赤テープも豊富なので茶ノ木畑山手前の鞍部までは問題なく下ることができました。そこから茶ノ木畑山の山頂を巻くように、西側に正規の登山道が付いているのですが、赤テープに引き込まれて、いつの間にか山頂東側の斜面に迷い混んでしまいました。どんどん道が怪しくなっていく割りに赤テープが多く、人工物らしい石垣まで出てきました。ひょっとしたら、かつて麓の梨木方面へと道が続いていたのかもしれません。しかしながら、そのまま下っていっては見当違いのところに出てしまうので、斜面をトラバースしながら軌道修正を試み、茶ノ木畑峠より少し下の地点で正規の登山道に復帰することができました。岳人岩を通過すれば、あとはひたすら下っていくだけです。
【小峰通り〜大猿公園】
地形図をみると、岳人岩の少し手前とすぐ先に東側への分岐があるようですが、常に西側に斜面があることを意識して歩けば、支尾根に迷い込むようなことはないと思います。鎖場や崩壊地のような難所こそありませんが、ときどき左右が切れ落ちた箇所もあるので注意して歩きましょう。ずっと尾根伝いに下ってきましたが、大猿公園への下降点で尾根を外れるので、道標を見落とさないように。九十九折りの階段道を降りきれば、駐車場はもう目と鼻の先です。
下山後は足尾から日光方面を通って帰路に着きました。紅葉目当ての行楽客で神橋周辺の混雑が予想されたので、日帰り温泉施設の やしおの湯に立ち寄り、汗を流していきました。ゆったりと休憩を取り、夕方6時過ぎに施設を出ると、渋滞に巻き込まれることもなくスムーズに帰ることができました。
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