白山 -南縦走路-
- GPS
- 13:30
- 距離
- 36.7km
- 登り
- 3,271m
- 下り
- 3,271m
コースタイム
銚子ヶ峰 6:25-6:35
三ノ峰 7:45-7:52
別山 8:43-8:47
南竜ヶ馬場手前の清水 9:51-9:57
室堂平 11:10
白山(御前峰) 11:33-12:25
室堂平 12:40
南竜ヶ馬場手前の清水 13:35-13:41
別山 15:00
別山〜三ノ峰のコル 15:36-15:46
三ノ峰 16:00
銚子ヶ峰 17:09-17:14
石徹白大杉P 18:30
天候 | 晴れ時々ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
石徹白大杉Pが最終車乗り入れ地点。トイレあり。登山ポストなし。 駐車スペースは15台といったところか。水場もあります。 途中の道は非常に細く見通しが利かないため対向車に要注意。 三ノ峰〜別山は笹が生い茂り道はわかれど足下が全く見えない所があります。足を挫かないように。 別山から南竜ヶ馬場の尾根道は切れたった箇所も。 登山道は明瞭でガスがかかっていても迷う危険は少ないとおもいます。 |
写真
感想
どーもー!週末に白山に登って参りました。
ちょうど1年前、百名山を目指し1座目に登った思い出深い白山です。
そのときは大白川ダムから登りゼーゼーのハーハーで登頂しました。
しかも「夕日がみたい!」と思いつきで山頂で日没まで粘り、真っ暗な復路を泣きそうになりながら下った苦い経験も懐かしい思い出です。
さて今回はとある目的のため少々無茶な計画で押し切りました。
それは石徹白の大杉から始まる白山南縦走路を日帰りピストン。
往復35km超えは間違いなく自身最長のコース距離になります。
今年6月に同じコースで別山まで登ったんですが、その時のコースタイムや残りの体力も加味した上で今回の計画を練りました。不足の事態や体調不良に備えてエスケープルートは考えてます。さぁ行きましょう!
前日は仕事場の小屋で就寝し4:00起床。眠い目をこすりバナナを2本食べ登山口に向けいざ出発。
すでに登山口の駐車場には車があり2名がテント泊してました。
このルートは登山客が0ということもありえるのでちょっぴり安心。
起こさないよう荷物をまとめ5:00登山開始です。
迷ったのが今回のザックの中身。
必要最小限に収めようと思い水は水場で補給することにし3ℓ。
食料・行動食はそれ程重くはないので多少多めに。
困ったのがクッカー。かさ張るが山頂での味噌汁は譲れない!ってことで持ってきます。(いいのか?)
まぁ後は着替えや雨具etcが入ってます。総量9kgといったとこかな。
登山口から数分で石徹白の大杉に着く。樹齢約1800年の巨木は朝のピンとした空気によく似合う。
急登のおたけり坂を終え鳩神の宮避難小屋手前で大日ヶ岳方向から待望の陽の光が差す。
ややもすると森林限界を越えるが今日は快晴、暑い1日となりそうだ。
銚子ヶ峰(1810m)に着きバナナ1本とチョコをお腹に入れ小休止。
さい先悪く左足踵が靴擦れをおこしてしまったため絆創膏を貼って対応する。
痛みもそんなに無いため問題視せず進みましょう。
というか問題はこっからの尾根道だ。一ノ峰、二ノ峰、三ノ峰とUp&Downをこなさなくてはならない。
6月には残雪で覆われた登山道もすっかり夏山に変わり高山植物で彩られている。
さて、三ノ峰に着く頃には道は熊笹に覆われ朝露で靴もビチョビチョ。
道が不明瞭というわけではないが地面は見えづらいので注意が必要です。
三ノ峰山頂(2128m)で2度目の小休止。三ノ峰からはようやく別山の肩にちらりと白山が望めます。
疲れはそんなにないが如何せん腹が減る。俺って燃費悪いかも。
バナナ1本とおにぎり1つをたいらげ次の戦いへと備える。そう、待ち構えるのは別山。
またも高度を落とす登山道。経験してるとはいえ復路が思いやられるなぁ。
ここでやっと今日初の登山客と出会った。ご高齢の方だが足取りは若く単独で登られている。やるねぇ。
途中別山平では白山の雄姿や御手洗池に映る鏡別山がみれテンションも上がってきたでー!
別山の岩肌から染み出る清水に何だかグッときました。流石に飲みには行けんけど。
9:00ごろ別山(2399m)を登りきる。予定通りの4時間だ。山頂ではすでにいた南竜ヶ馬場からのパーティーの方に写真を撮ってもらった。単独行の1番(?)の難題は写真だから助かります。
こっから白山まで目測6km程です。計画では3時間を予定してますが足の状態は良好なので正午にはつけるだろう。休憩はなし、写真だけ撮って先を急ぐ。ここからは未体験ゾーンだ。
別山からは登山客も増し緩やかに尾根道を下る。
切れたった箇所もあるが高山植物が咲き乱れしばし疲れを忘れさせてくれる。
北東方向には去年登った三方崩山や白水湖もみえる。どんどん山が繋がってく気がするね。
さて、癒しの時間も油坂まで。一気に高度が2000m程まで下がります。
南竜山荘をすぐそこに感じながらジグザグに急坂を下る。
下りきると沢がありそこで小休止。冷たい沢水はほんとにおいしい!水も補充しました。
腹もペコペコ、バナナ1本(何本あんだ?)とチョコを喰らう。
さーもう下りに下ったここからは登り1本だ。白山に向けていざ!
と意気込んでみたもののようやく足取りが重くなってきた。どうやらさっきの下り坂が足に効いてるみたいだなー。こっからの700m登り返しは半端じゃないね。
南竜山荘までさしかかると目の前の小川で子供達がはしゃいで水遊びをしています。気持ち良さそう。
なんて考えながら歩いていたらやらかしてしまった。
南竜山荘から室堂まで最短トンビ岩コースをいく予定を間違えて展望歩道コースに入ってしまった。汗
まぁいい、ちょい時間かかるけどすでに300m程進んでしまったためそのまま進みます。
途中のアルプス展望台に差し掛かる頃に空は雲に覆われはじめました。
日差しが遮られ涼しいが山頂まではもってほしかったなー。(^^;
室堂に着くとやはり白山、大勢の登山客で犇めき合ってます。
流石にあのガヤガヤの中で休む気にもなれずそのまま御前峰を目指しました。
ガスに覆われつつも時折見え隠れする山頂はなかなか近づかないものです。
気持ちが舞い上がってたんだろうね。写真を撮るのも忘れてましたよ。
息が荒れながらもただ一心不乱に登り続けました。
11:33やっとの思いで白山(2702m)に到着です!やったぜ〜!
ガスが晴れることもあり剣ヶ峰と翠ヶ池が鮮やかに映る。
残念ながら山頂付近しか眺望はききませんでしたが達成感でいっぱいでした。
このためだけにわざわざ持ってきたクッカーもやっと出番です。
さっそく湯を沸かし味噌汁とおにぎり2ヶをいただきます。いやーうまい。(何度目の食事だ?)
山頂で行き会った人としゃべりながら過ごしました。
12:25そろそろ帰路につきます。日没までに帰るには寄り道はできません。
束の間のひとときも終わり、地獄の復路が始まります。
問題は別山、三ノ峰、一ノ峰、銚子ヶ峰の登り返しだ。恐ろしや。
焦りも感じながらも室堂からは先程と同じ展望歩道コースを下る。(ルート図制作が楽なので^^;)
とここで驚き。todokitiさんも今日白山を登っていたらしくこの辺りですれ違ったらしい。
確かに数人とすれ違ったが思い出せない。う〜む。( ̄〜 ̄)
何竜ヶ馬場まで下ると往路ではあんなに賑わしかった南竜山荘が閑散としている。誰もいない。
(やはり悠長に歩いている場合ではないな)と焦燥感に襲われるが、油坂の手前の沢で小休止。
自分はよく下りから登りに変わる低い地点で休むことがある。
本当は高い場所で休憩できれば景色もよく最高だ。
しかし大きな登り返しのある場所では下りの延長のペースで登ってしまうと疲労感が半端無い。
だから一度リセットの意味も兼ねて登りの前に休みを入れている。これが結構バカにならない。
特に長丁場の登山では後々のコンディションに大きく影響します。
油坂も越え別山に着く頃にようやく登山客が1人。
夕暮れも近づくこの時間帯に行動してる人は少ない。足の裏も痛みを感じてきてる。
予定のコースタイムは順調にこなしてはいるが安心はできないなぁ。
ガスが福井県側から吹き上げているが岐阜県側は晴れわたっている。
心配していた夕立はきそうにもないのが救いだ。
残りの登り返しも越え鳩神の宮避難小屋に差し掛かる頃には日が沈みはじめる。
もう3km程なので明るいうちには下れるだろう。
夕映えの大杉を過ぎ18:30無事に登山口に帰ってこれました。
いやー長かった。でもこれでアレが現実味を帯びてきました。
そう、日本百名山総日帰り、最難関の鷲羽・水晶岳の日帰り制覇。
いけそうな兆しがみえました。
コメント
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isaburouさん、こんにちは。
このコースは主稜線では、樹木の背丈が低く直射日光をモロに受けるので、きつそうなコースと思われます。
初夏に花が多いコースで、別山の先の御舎利山までの日帰りはしたことがありますが、私の体力の限界でした…。
御舎利山から及び油坂の頭からの 白山の山容が好きです。
御手洗池(みたらしいけ)では、逆さ別山が 見られたようですね。
南竜ヶ馬場の南の谷の沢の冷たい水は、命の水になったのでは?
こんにちは。
私も昨日、白山に行ってました。
アルプス展望台コースを12時30過ぎに通られたのなら、すれ違っていると思います。
南縦走路を日帰り往復とはなんともすごい。
というか、俊足ですね。
このコース、私も計画していたのですが、白山周遊も含め2泊3日の予定でした。
お盆休みに予定外の仕事と天候不順で、実行できなかったので、昨日は平瀬からの日帰りです。
山行記録は作成中なので、後日覗いてやってください。
alpsdakeさんこんにちは。
はじめましてですね。
銚子ヶ峰手前から森林限界となってモロ直射日光が続きますね。
お昼頃から曇り始めたので逆に助かりました。
別山平からは待望の白山が望め逆さ別山も鮮やかでした!
南竜ヶ馬場手前の沢水には本当に生き返ったな〜。
往路復路こまめに水が汲めたことが助けになりました。
todokitiさんこんにちは。
ていうか驚いたー!白山登ってたんですね!
単独行ですか?世間(山)は狭いですねー。
僕はアルプス展望台を通過したのが13時ぐらいです。
もちろん山行日記覗かしていただきます!
感想読ませていただきました。
isaburouさんも、白山は思い入れがある山だったんですね。
平瀬道を夜下るのもなかなか勇気が要ります。
私も多分泣きが入ることでしょう(笑)
少々強引な山行ですが、別山まで歩かれた時のタイムや体力を考慮していることや、不測の事態も考えての計画のようなので、無謀ではないですし、isaburouさんの歩力から言っても、問題ない山行だったと思います。
昨年、10月に三俣まで行く計画をしましたが、ミゾレから雪に変わり、双六で停滞を余儀なくされました。
雪で覆われた山を見られ、それはそれで素晴らしい光景でしたが、夜間はマイナス5度以下まで急激に下がり、山の怖さも体験しました。
9月半ばも過ぎると、朝夕の気温は一桁ですし、夜間は0℃前後になることも多くなります。
これからの時期は山は一足も二足も先に季節が進むことを忘れずに。
鷲羽、水晶ともに黒部源流部の山は、行ってみたい山域ですが、やはり行程が長いので普通は日帰りする山ではありません。
しかし、isaburouさんの俊足をもってすれば可能だと思います。
日本百名山総日帰り計画、応援しますよ。
とても励みになりますよ。
自分は経験が浅い分怖いもの知らずで動いている節はあります。
しかも単独行ばかりで知識は経験から得るものが多いです。
周りに熟練者もいないため貴重なアドバイスを頂けて嬉しいです。
というかtodokitiさんも登山は去年からですよね?
自分よりいろんな山の経験されてて知識も豊富。
言葉の一句一句に重みを感じるし。
登山歴2年目なんて気がしないです。笑
はじめまして、r-gsmileです。
私もこの夏、南縦走路から北縦走路へ抜ける計画をしていましたが、今年のこの暑さで断念しました。
でもisaburouさん、南縦走路往復日帰りとは恐れ入りました。
きっと静かな白山を知るには良いルートですよね。
白山はまだ行ったことないですが、観光化して他のルートは人が多そうで・・・。
来年挑戦できるといいなと思います。
r-gsmileさんはじめまして。
福井県側のルートは非常に賑わしいと思います。
南縦走路の起点・石徹白の大杉から別山までは人恋しくなるくらい閑散としててそこがまた魅力ですね。途中の避難小屋も綺麗で独り占めも可能かと。笑
北縦走路は通ったことが無いので何とも言えないですがやはり花の白山!
高山植物の咲き誇っている時期に計画されるといい山行になると思いますよ。
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