北岳は恐怖の強風と青空 (間ノ岳は断念)
- GPS
- 25:10
- 距離
- 11.0km
- 登り
- 1,729m
- 下り
- 1,719m
コースタイム
- 山行
- 8:08
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 9:07
天候 | 10/24 晴れ 稜線は強風 10/25 晴れ 風強し |
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過去天気図(気象庁) | 2015年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
大樺沢二俣〜八本歯のコル:凍結あり、足元をよく見れば問題なし |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ 4 アウター2 インナー2
Tシャツ
ソフトシェル 1
タイツ 3 寝間着用1
ズボン 1
靴下 2
グローブ 1
ダウン 1
雨具 1
日よけ帽子 1
昼ご飯
行動食 ソイジョイ。アミノバイタル他
飲料 ペットボトル3
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
GPS
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
手ぬぐい 1
ストック
カメラ
|
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感想
紅葉シーズンも終盤。もともと越後駒ケ岳に行くことを考えていましたが、新潟方面の土曜日の天気は良くなさそう。天気予報によると山梨方面がよさそうということで、急きょ1泊2日で北岳・間ノ岳に行くことにしました。でも10月末ともなると3,000m級は場所によっては雪になることもあるし、ちょっと不安です。日曜の天気図は冬型が強まりそうだし…。でも週末はかなり天気が良さそうで今シーズン最後の大チャンスな感じ。まだ小屋閉めしていない山小屋をチェックし、場合によっては撤退することも頭に入れて、北岳・間ノ岳に行くことにしました。
芦安駐車場に3時すぎに到着。すこしウトウト。4時過ぎに少しずつ人や車が動き始めます。こちらも合わせて準備し、4時半すぎにタクシーに乗り込み、5時出発の1番の便で広河原に6時前に到着。初めての広河原。10月末とはいえまだ紅葉が残っていました。準備をしていると甲府からのバスも到着。ずいぶん人が増えました。
準備を終え、吊り橋を渡っていざ出発。北岳がキレイに見え、目の前は紅葉。それほど寒くもなく、人も多くなく、意外にもいい時期に来たと思いました。でも山の上で天気が悪化するとどうなるかわからないのが怖いですね。
白根御池への分岐を大樺沢にルートをとると冬が近付いた寒々しい雰囲気の山の景色でしたが、二俣付近で東の山から太陽が上り、日に照されると大分穏やかな晩秋の山という感じでした。
バットレスを横目に登っていくとだんだんと斜度もキツくなり、遂にはハシゴの連続。ハシゴには霜もおりていないので、安全に登ることができました。だけどこれを降りるのはちょっと怖いです…。
いくつものハシゴを登りきると、八本歯のコルでした。目の前にところどころに雪をまとった間ノ岳が大きく見え、ここまで来ることができて嬉しかったです。
しかし、稜線にあがってから風が吹きはじめ、登れば登るほど風が強くなっていきます。風でよろけるのは初めての経験で恐怖を感じました。北岳頂上に行くのかここで引き返すのか迷っていたとき、山頂から降りてくる方々がいたので訊いてみると、山頂はそんなに風が強くなく、強いのはこの辺りとのこと。それならばということで山頂にアタックしてみました。
果たして、風でよろけながらもなんとか山頂到着。山頂は風も穏やか、抜けるような青空で、間ノ岳はもちろん仙丈ケ岳、甲斐駒ケ岳がすぐそばに大きく見え、そして遠くには富士山がきれいに見えました。富士山を眺める一番高い展望台でこんなに素晴らしい青空に恵まれ、とても幸運でした。
結局、この強風の上に翌日はさらに冬型の気圧配置が強まることを考慮し、間ノ岳はあきらめ、白根御池まで下山することにしました。残念ですが、安全が一番です。
冬も間近の南アルプスという、天候が気がかりな山旅にチャレンジして、結果的に強風に見舞われたわけですが、少しだけ冒険しつつも無理をしなかったことで、北岳登頂と無事の下山ができ、本当に良かったと思いました。
だんだんと冬が近づくこの季節、皆さんも無理をせずに楽しい山旅を楽しむことができるといいなと思います。
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