蕎麦粒山と杉川林道（三ツ星天文台より）

2024年12月07日(土) ~ 2024年12月08日(日)

• GPS: 16:10
• 距離: 30.7km
• 登り: 2,171m
• 下り: 2,183m

コースタイム

1日目

• 山行: 7:15
• 休憩: 0:50
• 合計: 8:05

距離 14.6km 登り 1,510m 下り 1,034m

7:35 スタート地点
8:07 8:12 樅ノ木平
8:20 8:21 池久保
9:30 9:40 大札山
10:19 10:20 大札山北尾根登山口
10:23 蕎麦粒山・大札山鞍部
10:35 10:55 蕎麦粒山南尾根登山口
12:22 12:27 蕎麦粒山
13:02 13:03 五樽沢のコル
13:48 三合山
14:27 14:34 高塚山
15:40 宿泊地

2日目

• 山行: 7:58
• 休憩: 0:07
• 合計: 8:05

距離 16.2km 登り 661m 下り 1,149m

9:23 宿泊地
15:47 15:52 蕎麦粒山・大札山鞍部
15:55 大札山北尾根登山口
16:13 16:14 大札山森林公園
16:54 16:55 池久保
16:57 樅ノ木平
17:28 ゴール地点

天候

ゆき⛄️→はれ☀️
稜線は風強し。まつ毛が凍って瞬きしにくくなった。

アクセス

利用交通機関：

自家用車

三ツ星天文台🅿️（大札山登山口まで徒歩40min、蕎麦粒山登山口まで徒歩2h）
テニスコート脇が登山者用。横にボロっちそうな屋外トイレがあるが、まさかの温便座ウォシュレット付き。

コース状況／危険箇所等

■杉川林道
　浜松市天竜区春野町川上のべんてんじま
　ヴィレッジ付近を起点、
　川根本町の蕎麦粒山・大札山鞍部を終点
　とする、南北に長い林道。
　はじめ民有林区間は一般車通行OKで、
　国有林区間からゲート封鎖、車両NG。

　今回歩いたのは国有林区間19kmのうち
　11.0kmポスト付近～終点まで約8km。

　<踏査結果>
　18.0km付近からの約300m（H=1099m
　標高地付近）で致命的な路盤消失が連続。
　崩壊が上に長く（地形図にも記載）、
　前後も岩盤露出地帯のため高巻き困難。
　（元々の路盤が想像できない・・・）

　今回は一旦沢に降りて迂回したものの、
　中々しんどい。

　全体に保存状態が良いだけに残念だが、
　ソロでこの林道をエスケープルートに
　できるのは熟達者のみと思われます。

その他周辺情報

■伊太和里の湯
　830円。施設がきれい目。食事Lo.7:45

写真

三ツ星天文台🅿️登山者はテニスコート横のエリアに停めてくださいとのこと。

屋外トイレ。見た目は平成初期だけど、温便座ウォシュレット機能を完備！🚽✨

12/7 7:35

ゲート。５年前位は通れた気がするが現在はマイカー規制。シーズン中は榎田さん（元赤石避難小屋の方）の運転する乗合いタクシーが出るとか出ないとか🚕

12/7 7:34

なので天文台かここに駐車して歩く🚶‍♀️

12/7 8:05

浜松市の最東端、大札山への登山口🪧

12/7 9:05

にわかに雪が舞い始めました。

12/7 9:29

大絶景。いや晴れてても絶対見えないでしょ。バラ谷、黒法師、ホーキ薙、聖岳、上河内岳、大無間、風不入と、深南部垂涎のラインナップ。

12/7 10:20

蕎麦粒・大札山の鞍部にして、蕎麦粒林道起点（右奥）と杉川林道終点（左奥）の交差点。
春野町川上字奥山、なるほど納得の字です。

12/7 10:44

蕎麦粒山登山口🪧ここから90分のアルバイト。

12/7 12:20

蕎麦粒山とうちゃく🙌

12/7 12:20

案内板のクオリティよ。

12/7 12:28

蕎麦粒からの稜線は北風を全力であびる。まばたきし辛いと思ったら、北側のまつ毛が凍って進化してました⛄️

12/7 13:46

あたたかい静岡の12月でコレは贅沢。でも地下足袋は大失敗。一歩一歩が辛い😢👣

12/7 14:24

本日の到達点、高塚山は300名山⛰️さぁ取水点まで降りて宿泊だ。

おはようございます。びしょ濡れの足袋を乾かそうと火で炙ってたら大変なことに。小ハゼも燃えて締められない😅（写真は下山後）

革手袋をかぶせてテーピング、さらにチェンスパを履いて戦うことにしました。

12/8 10:29

先輩曰く「古道がある」とのことで、行ったり来たりしながら、昔整備された痕跡をたどります。

12/8 11:33

杉川林道🙌こっから６時間歩くとは夢にも思わない頃の２人。

12/8 11:52

さすが字奥山。でも見た目だけで危険はない。

12/8 12:00

お疲れ様な路盤。人知れず頑張ってたんだな。エライぞ。

12/8 12:07

こんなんでも危険はない。擁壁、耐えててエライぞ。

12/8 12:08

だいたい鹿道もある🦌

12/8 13:21

高塚山ありがとう。また来ます👋

12/8 13:26

待ちに待った青空に心もウキウキ

12/8 13:51

冬は地面が締まってるけど春夏はイヤかなーという斜面😅

12/8 14:01

突然の核心部。断絶。大岩盤。手持ちの30mロープでどうこうするのは難しそう。

12/8 14:01

たとえ突破しても同規模の崩れがつづくので厄介。これは断念案件。

12/8 14:37

熟慮の末、高巻きを諦めて下から巻く。紙地図を頼りに慎重に降下。堰堤のあるこの支渓の一本南の支渓左岸に取り付いた。

12/8 15:05

岩崩れの尾根。掴める灌木がなくなったら終わり。最悪の場合に撤退できるか、日没までに間に合うのか、緊迫の小１時間。

12/8 15:24

苦節１時間半の迂回劇。無事成功。GPSに頼らず紙地図・コンパス・高度計で突破した意義は大きい。

12/8 15:30

安心感もひとしお。エライぞ、擁壁。

12/8 15:32

最終コーナー。最後ちょっとイヤ〜な感じ😧

12/8 15:42

万感の想いで迎える杉川林道のゴールテープ、もとい進入禁止チェーン🙌

12/8 16:13

後はハイウェイを２時間歩くだけ。

ありがとうございました。燃えちゃった地下足袋君も頑張ったね。お疲れ様でした😌✨

撮影機器：

Canon PowerShot SX70 HS Canon

装備

個人装備

防寒着（宿泊用含む） 雨具 スパイク足袋 ヘルメット ネックウォーマー（薄） 手袋（防寒テムレス） アームカバー １本ストック１本 ザック（60ℓ） 食事（行動食のみ） 水分（飲料500ml+水１.５L） 火起こし道具 手鋸 地形図 コンパス 高度計 腕時計 ヘッドランプ(予備電池含む) 太陽光ランタン 保険証 アマチュア無線 携帯（GPSアプリ+予備バッテリー含む） デジカメ ココヘリタグ テン泊セット（寝袋カバー+寝袋+エアマ+銀マ+地面敷含む） 酒3.2Ｌ

備考

・調理器具、非常食、テルモス500ml容器を忘れた。
・紙の地形図、コンパス、 高度計、アマチュア無線、革手袋、テーピング、チェンスパが活躍

感想

paku_

先輩からお誘いいただいた物見遊山。

いえいえ、ちょっとしたバリエーションよりも危険ですよ今回。
蕎麦粒までのアルバイトまでは良かったけど、蕎麦粒からの強風と雪はいただけない⛄️
寝ても覚めても風雪、風雪、風雪。立ち止まったら低体温症まっしぐらなので、休憩時も足踏み。

基本雪山向いてないんでしょうね。
映画「八甲田山」思い出しちゃうから。

まつ毛は凍ってまばたきし辛いし、濡れた地下足袋は一歩一歩が冷たいし。夜も朝も降り止まないし。
低山と侮りました。防寒装備が甘かったら遭難ですね。

でも翌日は楽しかった。古道探索で右往左往。沢を渡って戻って踏み抜いて。わずかな踏み跡やら、ほとんど残ってない色褪せたテープやら、残置ロープやらをヒントに、雪の中をざくざく。
こういう遊び方も良いものですね。

県道大嵐佐久間線や大井川東俣林道で懲りてるので廃道はなるべく避けたい派の自分ですが、
杉川林道は、保存状態が良いので「如何に鹿道を探すか🦌」という遊び心で臨めました。

最後の路盤崩壊は、流石にいただけませんが。
ただ、今回GPSに頼らないスタイルで突破できたので、結果論ですが満足度に貢献。

先輩にお誘いいただいた、この度の山行、１人だったら絶対楽しくないどころか多分発狂してますが、優しい先輩のおかげ様で終始楽しめましたし、たくさんの教訓を得られました。

どうもありがとうございました。


<確認できた野鳥>
ヤマドリ♀⚫︎（毎回突然でてくるからビビる）
コゲラ
コガラ
キバシリ