ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 7599460
全員に公開
アルパインクライミング
八ヶ岳・蓼科

阿弥陀岳 1ルンゼ〜山頂〜行者小屋〜北稜〜御小屋尾根

2024年12月14日(土) ~ 2024年12月15日(日)
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
15:17
距離
13.9km
登り
1,844m
下り
1,849m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
9:02
休憩
0:02
合計
9:04
距離 7.4km 登り 1,359m 下り 632m
8:57
25
9:22
9:23
33
9:56
9:56
399
16:35
16:35
6
16:42
16:42
6
16:49
16:49
25
17:14
17:15
21
17:37
17:37
19
17:56
17:56
8
18:04
2日目
山行
6:02
休憩
0:07
合計
6:09
距離 6.6km 登り 486m 下り 1,217m
18:04
10
8:51
8:51
23
12:10
12:11
2
12:13
12:14
5
12:18
12:20
53
13:13
13:14
40
13:54
13:54
11
天候 晴れ〜風雪
過去天気図(気象庁) 2024年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
舟山十字路までの林道は一面凍結、スリップに十分な注意が必要
コース状況/
危険箇所等
上部はそれなりの積雪がありアイゼン歩行は快適だが不動清水あたりから下は積雪が薄くチェーンスパイクなどの方がよい。
右俣出合い
2024年12月14日 10:42撮影
12/14 10:42
右俣出合い
下部の滝もよく凍っている。
2024年12月14日 11:02撮影
12/14 11:02
下部の滝もよく凍っている。
F1?
2024年12月14日 11:02撮影
12/14 11:02
F1?
F2?これも登れた
2024年12月14日 11:07撮影
12/14 11:07
F2?これも登れた
八ヶ岳らしいチョックストーンくぐり。
2024年12月14日 11:12撮影
12/14 11:12
八ヶ岳らしいチョックストーンくぐり。
上部ルンゼ入り口の氷瀑。形よく凍っている
2024年12月14日 11:34撮影
12/14 11:34
上部ルンゼ入り口の氷瀑。形よく凍っている
8メートルチョックストーン。抜けてしまってから気付いて写真を撮ったので上から。全行程でここが一番緊張するかも。
2024年12月14日 12:22撮影
12/14 12:22
8メートルチョックストーン。抜けてしまってから気付いて写真を撮ったので上から。全行程でここが一番緊張するかも。
上部ルンゼ出合い。見えてる氷は2ルンゼ氷柱。今回は先を急ぐので巻きます。
2024年12月14日 12:32撮影
12/14 12:32
上部ルンゼ出合い。見えてる氷は2ルンゼ氷柱。今回は先を急ぐので巻きます。
3ルンゼからバンドを伝って1ルンゼへ。立派な20メートル滝の氷柱ですが難しすぎます。右手の尾根から巻きます。
2024年12月14日 13:09撮影
12/14 13:09
3ルンゼからバンドを伝って1ルンゼへ。立派な20メートル滝の氷柱ですが難しすぎます。右手の尾根から巻きます。
登山体系に「小さいがいやな岩を乗越さねばならない」と書いてある岩をエイヤッとアックス任せに越える
2024年12月14日 13:21撮影
12/14 13:21
登山体系に「小さいがいやな岩を乗越さねばならない」と書いてある岩をエイヤッとアックス任せに越える
4メートル滝。
2024年12月14日 13:45撮影
12/14 13:45
4メートル滝。
樋状の溝にベルグラ。ふくらはぎが爆発しそう。
2024年12月14日 13:55撮影
12/14 13:55
樋状の溝にベルグラ。ふくらはぎが爆発しそう。
もうすぐ奥壁、というところでベルグラが途切れて怖くなり隣の尾根に巻き上げられ、そのままルンゼに戻れなくなってしまった。バンドで復帰を試みるも雪の乗ったスラブが信用ならず、断念。
2024年12月14日 14:24撮影
12/14 14:24
もうすぐ奥壁、というところでベルグラが途切れて怖くなり隣の尾根に巻き上げられ、そのままルンゼに戻れなくなってしまった。バンドで復帰を試みるも雪の乗ったスラブが信用ならず、断念。
中央稜に逃げるのも大部骨の折れる作業で、中央稜に出るともう夕暮れ。山頂で日没となってしまったが、幸運なことに明るい満月であったのでそのまま疲れた体にムチ打って行者小屋まで歩きキャンプを張った
2024年12月14日 16:28撮影
12/14 16:28
中央稜に逃げるのも大部骨の折れる作業で、中央稜に出るともう夕暮れ。山頂で日没となってしまったが、幸運なことに明るい満月であったのでそのまま疲れた体にムチ打って行者小屋まで歩きキャンプを張った
翌日は阿弥陀岳の北稜を登ってもう一度阿弥陀岳に立ち帰ることにした。
2024年12月15日 10:00撮影
12/15 10:00
翌日は阿弥陀岳の北稜を登ってもう一度阿弥陀岳に立ち帰ることにした。
クライミング的には簡単なのでヘキセントリックなど使ってクラシックに楽しむ。
2024年12月15日 11:27撮影
12/15 11:27
クライミング的には簡単なのでヘキセントリックなど使ってクラシックに楽しむ。
いつの時代だよ。
2024年12月15日 11:34撮影
12/15 11:34
いつの時代だよ。
二回目の頂上。風雪だった。
2024年12月15日 12:10撮影
12/15 12:10
二回目の頂上。風雪だった。
お世話になったスパンティーク(廃盤)
僕には過剰装備だけどダブルブーツなのでインナーを出して乾かせるのがいい。そしてフィット感とかかとの収まりは僕のシングルブーツよりもいい(笑)
2024年12月15日 14:58撮影
12/15 14:58
お世話になったスパンティーク(廃盤)
僕には過剰装備だけどダブルブーツなのでインナーを出して乾かせるのがいい。そしてフィット感とかかとの収まりは僕のシングルブーツよりもいい(笑)

感想

本格的な冬に向けての体力作りの王道と言ったら甲斐駒ヶ岳の黄蓮谷だろうか。しかし最近雪雲が多くてラッセル地獄も心配だし、氷ばかりというのも少し物足りない。…というより、ACL 再建234日で、甲斐駒ヶ岳はデカすぎて正直膝も心配ではある。

よって途中離脱も可能な安心の八ヶ岳の継続ということにした。当初は、広河原沢のルンゼを詰めて赤岳を越えてツルネ東稜を降り、翌日天狗尾根を登って帰ってくるという妄想だったのだが、結果としては甘々だった。

せっかくなのでマイナーどころを、と思ってだいぶ昔に行った1ルンゼをセレクトしたが、泊装備を全部背負って登るのは日帰り装備で速攻とは全く違い体力を削られ、しかもたのみの氷も消えてしまい右往左往しながら中央稜に逃げたところで日が暮れてしまった。ここまで静かな山行を楽しめたのは良かったが、このまま遭難してるわけにもいかない。
幸いなことに月が明るく、山頂を越えて行者小屋に逃げてキャンプすることができた。

恐ろしく疲れてしまい、食事はうまく喉を通らず、キャンプを適当に作ったため、寝床はボコボコ、しかもエアーマットがパンクし、リペアキットも忘れ、と次々甘さが露呈し、一応持ってきてあったペラペラのクローズドセルマットでようやく眠りについて起きてみると大いに寝過ごしていた。

もうこれは選択肢はない。一般ルートか、最大限色気を出したとしても阿弥陀岳の北稜を登って帰るのだ。気持ちとしては北西稜とか、せめて行ったことのない赤岳南峰リッジとかに行きたかったが、ここまでいろいろとポカ続きなので大人しく帰った方がいいと思う。

北稜は技術的には易しいので、年代物のプロテクションを使ってクラシックに楽しんだ。天気も適度に風雪で、スコットランドの冬のトラッドクライミングみたいで雰囲気もよい。

いろいろと至らぬ点が露呈したが、むしろ本格的な冬の前にこういう山行をしておいて良かったと思う。この教訓を生かして次はもっと良い山行ができますように。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:37人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら