唐松岳〜不帰キレット〜白馬三山縦走
- GPS
- 17:22
- 距離
- 26.3km
- 登り
- 3,129m
- 下り
- 2,632m
コースタイム
- 山行
- 7:29
- 休憩
- 0:53
- 合計
- 8:22
天候 | 9/21 晴れ/ガス 9/22 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
■行きは八方尾根ゴンドラアダム-リフト2本を乗り継ぎ、八方池山荘まで。 ■帰りは猿倉からバスで八方バスターミナルへ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■不帰キレット:急な岩場が連続。鎖・梯子は設置してありますが十分注意。 ■白馬大雪渓:下りでは軽アイゼンなど滑り止めがあった方がベター。 |
写真
感想
後立山でまだ歩いていない唐松〜不帰ノ嶮〜杓子〜鑓の稜線。いつか歩こうと思っていたが、今回シルバーウイークの連休を利用して走破してきた。
前日の夜に車を飛ばして白馬八方へ。慌てて出発したため一眼カメラを忘れてしまい大ショック。車中泊の翌朝、ゴンドラ・リフトを利用して一気に標高1,800mの八方池山荘まで。歩き易いなだらかな尾根を辿り八方池に到着。残念ながら雲がかかり白馬三山をクッキリと見ることはできなかったが、この日歩く不帰ノ嶮の岩峰群は確認できた。下ノ樺、上ノ樺と過ぎ、急斜面を一登りすると丸山に到着。ここで休憩後、稜線の左側を巻く様に登って行くと主稜線に飛び出す。晴れていれば剣が正面に見える絶好のロケーションだが、この日はガスに包まれ眺望はない。こんなガスの中、唐松岳頂上山荘前は大勢の登山者で賑わっていた。ここでテントを張ることも考えたが、段々畑のテント場に下りて上り返すことを考えると億劫だし、時間もまだ早いので天狗平まで行くことにした。
稜線を登り唐松岳に上がり、ここから未踏のルートへ足を踏み入れる。視界は悪いが時折ガスが切れると、稜線に付けられた登山道を確認できる。3峰は知らないうちに通過し、2峰南峰そして北峰と道標を見る。2峰北峰から先がこのルートの核心部。鎖・梯子が設置してあるので慌てずに通過すれば大丈夫だが、岩が滑り易く気を使う。この岩は槍穂のそれとは質が異なる印象だ。垂直に感じる鎖場を下りて振り返ると、ガスの中から下りてきた岩峰が姿を現した。どこをどう下りたのか・・・
1峰の鎖場を過ぎると危険個所はないが、今度は天狗の大下り。こっちからはコルから標高差300mの大登りだ。登り詰めて天狗の頭からは平坦な砂礫の道。疲れもピークに惰性で進んで行くと、ガスの中から小屋がうっすらと。この日はここ天狗山荘で幕営したが、テント場はすでに満員御礼。区域外に張ることとなってしまった。
翌朝は快晴。辺りがモルゲンロートに染まる中、テントを撤収して白馬岳を目指す。前日と違って素晴らしい眺望だ。白馬鑓の山頂からは北アルプスの名立たる名峰が揃い踏み。実に素晴らしい。。。しばし絶景を楽しんだ後、一旦コルへ下って杓子岳へ登り返す。トラバース道もあるが、杓子の山頂を踏んで行く。山頂で小休止して、最低鞍部へ下って丸山への登り返し。天狗平からは登って下って、上って下って、また登り・・・それぞれ標高差が大きいだけに脚に堪える。丸山に上がりテント場を見るとこの時点で3張のみ。もう一日休みはあるし、この日ここに張って白馬を往復した後ユックリ過ごすという誘惑に駆られたが、自宅への帰路を考えるとやはり今日中に下山した方が・・・。とりあえずは頂上宿舎で腹ごしらえ。
結局、何度か踏んでいる白馬の山頂を今回はパスして、このまま真っすぐ下山することに決定。一気に大雪渓まで下り、小休止の後に雪渓に入る。今回チェーンスパイクを忘れてきたので、足元に気を付けながら慎重に。登りならまだしも、やはり下りは何か滑り止めがあった方がイイと実感。何度か転倒しそうになりながらも、無事に白馬尻山荘に着いた。ここでバスの出発に合わせて時間調整し、猿倉へと下った。
数年前から行こうと狙っていたこのコース。当初の計画ではこの逆ルートを2泊3日で考えていた。初日に猿倉から大雪渓を上がって白馬頂上宿舎で幕営、2日目に白馬のピークを往復した後に杓子〜鑓と踏んで天狗平まで。3日目に天狗平からキレットを越えて唐松〜八方尾根を下山・・・という行程だ。それが予定より一日遅れて入山したことから、登りでロープウェイとリフトで標高を稼ぎ、1泊2日でこなそうということになった。だが唐松側からキレットに入ると核心部が下りとなるし、大雪渓も下りになり落石、スリップなどのリスクは高くなる。やはりその逆ルートの方が正攻法なのだろうと感じた。それに、やはりこのコースを1泊2日で歩いてしまうのは勿体ない。もっと山を味わってユックリ歩くべき・・・と。ただテント泊の場合、早着しないとテント場が一杯になってしまうという点は途中でユックリできない最大の理由でもあるのだが・・。
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