大山北部探索、境界尾根-宝尾根-鍋嵐-鍋嵐南西尾根-大山三峰
- GPS
- 09:45
- 距離
- 24.7km
- 登り
- 2,685m
- 下り
- 2,673m
コースタイム
- 山行
- 8:45
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 9:43
天候 | 晴れ、午後から薄曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
<全般> 半分は中・上級のバリルートで、一般道の部分も丹沢では最も鎖が多いルートの為、距離の割にコースタイムは長く14時間超です。このルートが初めての人は、何ヶ所かでのルートミスのロスタイムの考慮も必要です。自分の場合はバリルート区間は全て未踏でしたが、3,4ヶ所ほど間違いました(さらに未踏の一般道で1ヶ所)。鍋嵐や二度目の物見峠の到着時間によっては、先の工程を諦めて引き返す様な撤退時間を設定した方が良いでしょう。 <谷太郎林道終点〜境界尾根〜七沢山〜宝尾根〜谷太郎林道> 東丹沢登山詳細図では熟達者のバリルートになっています。境界尾根は登りで使う場合、踏み跡が明瞭なのでルーファイで迷うことは無いと思います。境界標柱が多数あり、良い目印にもなります。林道終点からすぐの最初の橋を渡って、少し右の尾根が境界尾根で、後は尾根沿いに登るだけです。 ただ痩せ尾根や滑りやすい急傾斜の斜面が所々にあるので注意が必要です。登りで使う場合、後半の一ヶ所のザレタ下りと、頂上直下の急傾斜の斜面の登り二ヶ所が最も危険な所です。下りで使う場合は、出だしの急傾斜の斜面を下れば、後はこれより楽です。 境界尾根で七沢山に到着すると、宝尾根は直ぐ隣の尾根なので容易に見つけられます。踏み跡もあります。ただ下りで使う場合、迷いやすい枝尾根が多くて注意が必要です。最初の方の急傾斜の斜面の2,3ヶ所にロープがあり、良い目印になっています。真ん中頃のトラバースぎみの下りにも、2ヶ所ほどのお助けロープがあります。これらのロープを使わなければ、難易度は境界尾根と同じ位です。 境界尾根と宝尾根の詳細は、old-diver さんの以下のレコに詳しい写真が載っています。自分も参考にさせてもらいました。old-diver さん、ありがとうございます。 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-379302.html <谷太郎林道〜物見峠> 自分は物見峠への登山口の手前から入ってしまって苦労しました。地図だとそれで登山道へショートカットできそうですが、かなり迷いますのでお勧めできません。そこを間違わなければ迷うポイントはありません。 <物見峠〜鍋嵐〜鍋嵐南西尾根〜黒岩〜唐沢林道> 今回のルートで一番迷った区間です。登山詳細図だと物見峠で6本の道が交わっている様に見え、間違った方向に進んでしまいました。正解は辺室山の標識の様です。普通の登山地図を見れば明瞭でした。辺室山への一般道から鍋嵐に行く道には、”作業道で登山道ではありません”と書かれた看板から入ります。登山詳細図の様に尾根通しなので特に迷わないと思います。 鍋嵐から黒岩へのバリルートは登山詳細図にも載っていません。踏み跡も不明瞭で3回間違えました。崩落で通行止めになっている黒岩〜物見峠の道に下る少し前で、シカ柵に道を塞がれました。黒岩は右側なのでシカ柵に沿って右にトラバースすると、シカ柵が破れている所が有り、そこを通り抜けました。 この区間が通行止めになっているせいか、唐沢林道〜黒岩間も整備されずに所々が不明瞭になっています。沢沿いのトラバース区間は消えかかっており、尾根の直登に変更しました。その分、余計に時間がかかっています。 計画より時間がかかったのは、谷太郎林道〜物見峠とこの区間だけで、特にこの区間はルーファイが一番大変でした。時間が一番読みにくい区間です。 <唐沢林道〜物見峠〜大山三峰〜谷太郎林道終点> 実線の一般道ですが、物見峠〜大山三峰〜不動尻間は、丹沢では最も鎖が多いルートです。湿った苔の生えた岩も多く、滑らないように注意が必要ですが、特に迷う所は無いと思います。 |
写真
装備
個人装備 |
ダブルストック
ヘッドランプ
地図
GPS
ペットボトル
膝プロテクター
雨具
熊鈴
笛
タオル
ザックカバー
スパッツ
軽アイゼン
|
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感想
月曜日に久しぶりに登山をしてから、中四日でまた山に登りました。月曜日の登山は25年ぶりくらいで大菩薩嶺に登ったのですが、景徳院前の駐車場から上日川峠までの登山の区間が、ちょうど今回と同じ位の距離で、累積標高(上り)もほぼ同じでした。上日川峠〜景徳院前駐車場間はMTBだったので、累積標高(下り)は今回よりずっと少なかったので、全体の傾斜は今回の方がきつかった事になります。
歩いた時間だけと休憩込の両方の時間を比較すると、ほぼ前回と今回の歩いたペースは同じでした。でもCTと比較すると前回は0.75と0.81なのに対し、今回は0.62と0.69です。7回の道迷いのロスタイムが有ったにも関わらず、今回の方がかなり良いのは、今回の方が鎖場やバリルートが多い難コースの為に、CTが距離に比較して長いからです。自分はコースの難易度に関わらず、歩くペースはあまり変わらないという事が分かる面白い結果でした。
今年の5月に歩いた表妙義と裏妙義の大周回、32キロ、約3000メートルが最もCTに対して速かったのは、このルートが最も難易度が高かったという事ですね。歩く速度も殆ど今回と同じです。自分の場合はCTよりも、距離と登りの累積標高でかかる時間は決まる様です。もちろんその時の体調にもよりますが。。。
今回のルートは、3つの日帰りコースを繋げたので変なルート図になりましたが、そのぶん変化に飛んで面白かったです。登山開始が5:35、終了が15:18分と、渋滞が激しくなる前に帰宅でき、良い感じの山行ができました。これからの日が短い期間は、この位のボリュームで行きたいですね。
コメント
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Futaro さん、おはようございます
なかなか面白いコース取りですね。
途中で2回もクロスするのは私もまだやったことがありません。
距離と登りの累積標高でかかる時間は決まる・・・私も同じですね。なので計画をたてる時にも標準コースタイムはほとんど見ません。距離と標高差を基準に算出し、難易度にあわせて少し係数を掛けています。
大山周辺はまだほとんど歩いてませんので、これらのFutaro さんのレコを参考にさせていただきます。
shigetoshi さん、こんばんは。
変化に飛んだとても面白いコースでしたよ。shigetoshi さんも是非歩いてみて下さい どれだけルートロスで時間を消費するかがキーです。大山周辺はメジャーなハイキングコースが多いのでハイカーが大勢いますが、このルート取りならいつでも静かですよ
shigetoshi さんは計画を立てる時、歩く平均速度を時速3〜4キロで計算していますよね。
自分もせめて3キロ越えは目指したいのですが、登りが遅いのでなかなか難しいです
Futaroさん、こんばんは。
僕もFutaroさんの翌日に、物見峠を通りました。
あそこを通るたびに、黒岩までの廃道が気になっていますが、
廃道というだけあって、1人ではなかなか行く勇気が出ませんね
鍋嵐も一度踏んでおきたいと思っていましたが、
行ってまた戻るんじゃ面白くないなと考えていて実行には移してませんでした。
だけど黒岩まで下りることができるようで、でもFutaroさんでさえも
3回も道を間違えるのでは、なかなか足が進みそうもありません
hiroumi さん、こんばんは。
あそこは確かに間違いやすいです。でも3回間違っても登山道に出るのに50分くらいでした。そんなに距離は無いという事ですね。標高差があまりないせいです。GPSと時間にゆとりを持てば大丈夫だと思いますが、バリルートにある程度慣れた人用ではあります。
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