神川御嶽山、上武鉄道日丹線から展望の頂へ。

2025年01月08日(水) [日帰り]

• GPS: 04:29
• 距離: 15.1km
• 登り: 271m
• 下り: 269m

コースタイム

日帰り

• 山行: 3:50
• 休憩: 0:38
• 合計: 4:28

距離 15.1km 登り 271m 下り 269m

9:41 丹荘駅
9:54 健康緑道起点
10:03 10:04 御霊神社
10:08 10:09 神川中学校前駅ホーム跡地
10:27 青柳古墳群十二ヶ谷戸支群
10:48 10:49 寄島駅跡
10:54 10:57 健康緑道終点
11:01 11:02 新宿バス停
11:51 11:53 神川御嶽山
12:03 12:21 岩山展望
12:26 御岳の鏡岩
12:33 金鑚神社
12:45 12:48 大光普照寺
13:28 塩屋諏訪神社
13:50 13:58 雉岡城跡
14:06 競進社模範蚕室
14:09 ゴール地点

天候

☀

アクセス

利用交通機関：

電車

◆行き：八高線丹荘駅下車
◆帰り：八高線児玉駅乗車

コース状況／危険箇所等

◆本日のコースの8割は舗装路です。神川御嶽山のみ一般登山道。
神川御嶽山の「秋葉神社コース」を登りに使いましたが、あまり歩かれてないようで荒れています。要所には道標と赤テープがあるので助かりました。
落ち葉堆積たっぷりで足元はほぼ見えません。

その他周辺情報

◆おふろcafe白寿の湯
https://ofurocafe-hakujyu.com/

写真

八高線に揺られ降り立ったのは県北の丹荘駅。レトロな木造駅舎がこんな可愛い駅舎に変わってました。

その駅舎には懐かしの日丹線が数枚飾られています。地元ではニッケル線と呼ばれ丹荘駅と日本ニッケル工業駅の間を走っていたローカル線であります。

こちらは蒸気機関車で走っていた頃ですね。
これから歩く青柳駅と寄島駅の間の筑堤のあたりと思われます。

機関車・貨車・客車の構成です。

ディーゼル車で客車・貨車を連結してます。

たぶん日本ニッケル工業駅付近と思われます。ホームのような構造物が見えます。資材を運ぶ以外通勤通学の足として使用されてたようです。社員以外の人がここから乗れたのか疑問ですが。

さて展示の写真で予習したので歩きだします。
右手マンションの庭先を通って日丹線が走っていたようです。ちなみにホームは撤去されてありません。

踏切脇には道路元標。

廃線跡は「健康緑道」という名称で遊歩道になってます。かつての鉄道を偲ぶ名前が無いのは少し寂しいです。
なお遊歩道は一部生活道路で車も走ります。

目的地の距離がかかれてありがたい。

右手には古墳が点在してます。

御霊神社。

日丹線遺構❶
神川中学校前のホーム。復元されたものかどうか判りませんがホームがあります。ただ短く10mぐらい。客車分の長さのようです。

日丹線遺構❷
前の写真からすぐの所に信号機。ここ以外は確認できませんでした。

ほぼ中間点。

のどかな田舎道。中央が神川御嶽山。

ここから田んぼの中に築かれた堤を歩います。

日丹線遺構❸
用水路を跨ぐトンネル、これも遺構でしょうか？

案内図にあった新宿四阿ってこれかな？

日丹線遺構❹-1
寄島駅にはホームが残ってます。
ここは20mぐらいの長さのホーム。

日丹線遺構❹-2
振り返って丹荘方面を眺めて汽笛を鳴らしながら走る列車を思い浮かべます。

日丹線遺構❺
唯一の線路。真っすぐ走った証しです。

少し先で「健康緑道」終了。

日丹線遺構❻-1
少し先まで行くと鉄橋残ってます。事前の情報でも判ってましたが実際見ると感動！w。

日丹線遺構❻-2
流石に渡るわけには行かないし、県道側から覗きました。ここから先は民家・コンビニ私有地なのでここで探索終了。これから先は朝日工業へ伸びてるようですが遺構があるかは不明。

鉄橋脇には寒桜。

新宿バス停脇に残る最古の道標。

朝日工業は地元の児童生徒の絵でいっぱい。
この先の「白寿の湯」で湯ったりまったりしたくなったけど流石に山に登らないと。。。

と言うことで秋葉神社登山口から入山。

ハイキングMAPにはあったけど荒れ放題(笑)
途中考え込むような場所もありました。

で、神川御嶽山の山頂です。途中山城らしく掘割もありました。

標高343.4m。一応山頂標識も撮っておきます。

「岩山展望」その名の通り360度の展望が広がってました。

榛名山と右端には小野子三山。

赤城山。黒檜山は真っ白です。

日光方面見通し効かず。

遠く筑波山。

西側中央は城峯山。右奥に両神山や甲武信ヶ岳が見えます。

最後に群馬のシンボル「群馬県庁ビル」。
子持山の両脇の上越国境の山や上州武尊山は雪雲の中です。

下りは石仏・石碑オンパレード。

道祖神

金鑚神社へ参拝。拝殿の賽銭箱は正月仕様。

本殿と思いきやここには本殿は無いようです。山そのものをご神体とするようで諏訪神社と同じですね。

大鳥居で一礼して神社をあとにしました。

金鑚大師（天台宗金鑚山大光普照寺）に参拝。

長〜い県道歩きに飽きた頃、雉岡城跡。

民家の蝋梅がポツポツ咲いてます。

そして児玉駅に帰還。あとは唸るディーゼル音を聞きながらウトウトから次第に爆睡（たぶん）。終点高麗川まで短く感じた一日でした。

撮影機器：

RICOH GR IIIx RICOH IMAGING COMPANY, LTD.

感想

てるさん

ちょっと思い立っての廃線歩き。訪れたのは上武鉄道日丹線です。
一度10数年間に丹荘から神川中学校前まで歩いたもののその先は未踏でしたのでその廃線を今回歩いてきました。一応ヤマレコの体裁を整えるため、未踏の神川御嶽山を周回して児玉に帰還のプランです。

まずは廃線歩きですが事前の情報だといくつかの遺構が見られるということでそれを目当てに歩いてます。結果❶〜❻のかつての構造物が見られました。以前歩いた妻沼線（東武熊谷線）はほとんど残っておらず、保管された車両のみ。ただただ道路歩きに終始したのに比べると収穫ある歩きでした。

神川御嶽山、こちらは初めてになります。麓の金鑚神社には参拝したことありますが登ってません。山頂は展望なくかつて山城だったことが判るくらいですが、岩山展望からはその名の通り360度の展望。生憎北関東や上越国境は雪雲の中でしたが素晴らしい展望に出会えました。


【上武鉄道日丹線の歴史】
上武鉄道日丹線は1941年9月に日本ニッケル工業(現・朝日工業)〜丹荘駅間6.1kmを結ぶ路線として開業。初めは資材輸送の貨物専用線として運転されていましたが、戦後の1947年、貨物に客車を連結して旅客輸送を開始、西武化学前〜丹荘までに寄島・青柳・神川中学校前の3つの駅を開業。1960年に日本ニッケル工業は西武化学工業に社名が変更され、1962年には上武鉄道に改称し運用してました。しかし乗客数が伸びず、1972年には旅客輸送が廃止、鉄道輸送もトラック主体になり1986年12月に全線が廃止。