【梵天作戦】両神山(梵天尾根〜表参道)【丙50.8】


- GPS
- 08:38
- 距離
- 27.3km
- 登り
- 2,201m
- 下り
- 2,574m
コースタイム
- 山行
- 8:04
- 休憩
- 0:33
- 合計
- 8:37
天候 | 晴れ後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:小鹿野町バス停〜西武秩父駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
梵天尾根:急登、急登、急登、標高1400m付近でアップダウンが続き高度が上がっていかない。最後にまた急登。 中双里の登山口には立派な案内板が立っているが、上の方でロープが張ってあって立入をさせまいとしているのは下山に不適ということだろう。そのくらい傾斜が急。 |
写真
感想
以前から考えていた両神山梵天尾根ルートの山行を企図。それはまさに修験の道。急な登りを重い体を引きずって歩くは、人生の歩みそのものであった。
晩秋から冬に移ろうとするこの季節。11月の前半は山行の機会が無かったので、ここで一つ歩いておきたいが、さて、どこへ行ったものか。小楢山や最近ご無沙汰の奥多摩は大岳山なども考えたが、金曜夜は飲みがあり、翌朝遅めの出発の方が良いこと、奥多摩は紅葉の盛りで混みあうと考えられたことから、両神山を歩くこととする。
当日、帰りが遅かったにもかかわらず運良く予定時間どおりに目が覚めて秩父へ。早朝にも関わらずバス停には行列ができる。が、そのほとんどは三峯山だ。中津川まで行く人は少ない。中双里で降りたのも私一人だった。
以前歩いた秩父槍ヶ岳を眺めながら登山口へ向かう。秩父槍も急勾配の要注意な山だった。案内板は立派だが、これから歩く梵天尾根もそんなルートだろう。そう思って気を引き締める。
(梵天尾根について)
新・分県登山ガイド『埼玉県の山』初版では廃道扱いされているが、道はしっかりしている。しかし、白井差峠の手前までは急登に次ぐ急登。体が非常に重く感じ、すぐに汗だくになる。
地図下のグラフを見るとわかるが、距離2km〜6kmの間、全然高度が上がっていない。白井差峠から先はアップダウンの連続で急登のピークを詰めては急降下の繰り返し。歩いても歩いても両神山の主峰群がずっと屏風のように眼前に立ちはだかっているという精神的にも厳しい行程である。展望は木の枝越しになるが、落葉しているので申し分ない。なお、途中立ちはだかる岩の上に上れば何も遮るもの無い展望を得られる。
大峠から先は再度急登。上り詰めた先のミヨシの岩から主に西側の展望を得ることができる。
ここで下山者3人組とすれ違うが、梵天尾根で出会ったのはこれで全て。あとは落合橋からの直登コースとの合流で数名いたくらい。ちなみにこの合流地点および表参道との合流地点両方とも梵天尾根方向はロープが張ってある。特段「立入禁止」などと目立つように書いてあるわけではないが、ここに初めて来るような人であれば「この先は道じゃないんだな」とスルーするだろうから、これはこれで良いのだろう。「この先の登山道は云々」と書いてあって、「この先も道があるんだ」程度の生半可な気持ちで立ち入られる方がよほど危ない。
梵天尾根を歩いてきた感触からは、このロープは「下山不適」という意味だと解している。急登に次ぐ急登ということは下りの場合、急降下に次ぐ急降下ということだ。延々歩いてきて疲労しているところに体の保持が大変で足への負担も大きい急勾配の下りとくれば下手するとどうなるか少し考えればわかることだ。
そんなこんなで剣ヶ峰に到達したわけだが、余裕があれば天理尾根或いは七滝沢コースで下山しようと当初考えていたのが、梵天尾根だけで十分疲れてしまったので、それはまた次の機会に譲ることとする。日向大谷に降りた時に16時台のバスが無いと分かった際には楢尾沢峠を越えて納宮に下ろうかとちょっと思ったりもしたのだが、日没まであと1時間ちょっと。大人しくバス停で待つ、わけもなく、80分もじっとしていられるかと小鹿野町市街まで歩いてようやくフィニッシュ。
結構難儀はしたが、梵天尾根は十分歩き応えのあるコースだった。両神山はかくも奥深い山である。今後もいろいろなルートで楽しみたい。
〜おしまい〜
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