美幌岳(東広尾川)
- GPS
- 18:45
- 距離
- 17.5km
- 登り
- 1,539m
- 下り
- 1,543m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り(途中にわか雨) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
砂防ダムを右に見ながら直ぐに2台ぐらいの駐車スペースがあります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
下山後は南日高お約束の温泉。忠類ナウマン温泉 |
写真
感想
ある女性会員の例会報告で「とてもきれいな沢だった」という連呼から、すっかりと当山岳会も美幌岳づいている。
来週も行く計画があるくらいで、当会の沢をやるやつはほとんど行ったと行ってもいいぐらいである。
今回、報告が遅れたのはチーフリーダーとして色々反省点もあり、自分の中で消化するのに時間がかかった。反面教師として記録に残すことは意義があると結論づけた。
ちょっと苦い思い出の報告ではある。皆さんはこの報告を参考にしてはいけない。
美幌岳は広尾岳の南の稜線上にある三角点Co1121.4を呼ぶ。網走管内美幌町にはなく広尾町にある。(笑)
スタート前にトラブル。
東広尾川林道に電牧ワイヤーが渡してあり、砂防ダム(流木堰?)に戻ったりして、結局、最終人家である肉牛農家が朝の給餌作業しているのを発見して通行をお断りして入った。
ただ、畜産関係者の私としては牛舎に近づくことは防疫上避けて、電牧のワイヤーはきちんと戻していただくことを鉄則としてそのまま林道を進んでほしいと思う。(芽室小屋と同じですね。)
林道はそれ程荒れてはいないが最後に笹が両方から多い被ってるところがある。第1砂防ダムの少し上がったところに車2台分の駐車スペースがある。(Co330)
砂防ダムを右に見ながら河原に降りていくと広い二股があり、右股を進む。
初めての沢であるという新人さんに配慮するつもりで、かなりゆっくりのペースで進んだのと、別に河原を歩く必要のない地点も降りて沢靴に慣れてもらうつもりだった。(全く不必要な配慮だった。)
基本的に作業道跡もあって快適に進むことができるはずだ。
新人さん 2名。結構、滝や岩場も危なげなく登れる。広瀬ウオールの成果かな?
本当に流木も少なくきれいな沢であり、きれいな滝も連続するが難しいものはない。
途中に広大な涸沢があり、ちょっと変わった感じだ。
途中700ぐらいからペースを上げたが、1000メーター付近の笹藪漕ぎ開始が11時だったので頂上には「11時半か遅くても12時には着くな」と思っていた。
新人さんは慣れない笹漕ぎに手を焼いて頂上到着が12時半。休憩後の出発が1時近くなってしまった。
「このままでは下山が6時になってしまう。」焦ったリーダーの私は尾根からCo714から下降して時間を稼ぐことにした。ここで二つの間違いをしている
第1の失敗
最初の藪漕ぎに新人さんが手を焼いた原因は、私が計画当時から地形図で沢型がはっきりしている最後の二股を西にあるコブに突き上げる右にとったことにある。
事前に参考にした「ふーちゃん」のHPには詳しい遡行図が掲載されている。http://www.whochan.com/diary.cgi/2680#Diary-0000002680-01(閲覧にはブラウザはOperaが必要。表示面積も広く、マウスジェスチャーも使える良いブラウザではあります。)
ちゃんと遡行図を読み取ればコブと美幌岳の頂上の間のコルに突き上げる広いトイ状の左のガレ沢に登れば、ふーちゃんによれば藪は薄いことになっている。
第2の失敗
最初は難しい登りの滝もないと聞いていたので往復するつもりだったが、頂上到着がえらく遅れてしまったのと、藪漕ぎの下降も大変そうだったことから北尾根から右股沢に降りることを選択した。
この事態は全く念頭になかったことで、まったくうる覚えであった。
私は地形図上で青い線の末端を目指し714からの下降をしたわけだが、正しくはCo820の手前の広い草むらから降りるのが正しい。実際、かなりこの地点で判断を迷ったが、うるおぼえの記憶が勝ってしまった。
稜線上には明瞭な鹿道が続いており慣れていればどこまでも行けてしまう。実際、であった鹿に驚かれてしまった。
狙った通りの間違った沢形(苦笑)を下降。ところが誤算だったのはここも藪が濃かったことだ。(南斜面だから当然だ。)完全に新人さんがダウンしてしまう。
大休止をとり、再びゆっくりと下降する。ほぼ消えかかった作業道を進み左股沢との出合いで新人さんたちも笑顔を取り戻す。
車に戻って新人さんがぽつりと「生きて帰ってこれて良かった。」とつぶやくのを聞いて仰天してしまう。
それほどの不安感を与えてはまずリーダー失格である。反省しきり。
・ 事前調査が簡単な沢であると舐めてかかっていた。
・ 登山計画書にないルートを急遽とってしまった。
・ 新人さんたちに対する対処が正しいものであったか今でも疑問。
色々と自分のリーダーとしての姿勢に関して考えさせられる山行であった。
ちなみに慣れた人が行けば登り4時間20分・下り3時間弱という記録が当会にございます。
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