帳付山(97/関東100):大山・天丸山から縦走、半袖隊長、下りは道なき道で大苦戦


- GPS
- 09:13
- 距離
- 15.6km
- 登り
- 1,225m
- 下り
- 1,743m
コースタイム
- 山行
- 8:26
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 9:13
★EK度数:32.61=15.55+(958÷100)+(1,496÷100÷2)
→→→判定「●EK32〜40未満 日帰りとしてはきつい」
EK度数=合計距離+(累積標高上り÷100)+(累積標高下り÷100÷2)
(標高グラフ機能の「SRTM標高」値を採用)
Thanks to murrenさん⇒
http://www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=142
天候 | ![]() ![]() |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
![]() 【注】上野村にはタクシー業者はいないので、必要とあらば、送迎サービスのある宿に泊まるしかない。 【復路】新羽BT15:50 ![]() ![]() ![]() ![]() 【注】 ![]() ⇒お徳情報 ![]() 【例】拙者が乗った「新羽〜新町駅」は片道1750円だが、降車時に「一日フリーパス(1500円)を買いたい」と言うと、料金を1500円にしてくれる。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
1:天丸橋登山口⇒大山分岐 何度となく渡渉を繰り返しながら沢沿いの道を進む。アルミ製ハシゴが見えたら右岸を高巻く。その後は次第に沢から離れて支尾根歩きとなり、ジグを切りながら標高を上げる。 緩やかな下りが一箇所だけあるが、疎林の中を進むと大山分岐へ。 2:大山分岐⇔大山(往復) やや急坂をこなすと大山の基部に達し、ロープがぶら下がる岩場が出現するが、三点支持で対応可能なレベル。古い群馬県の環境保護看板が出てきたら山頂は近い。最期はヤセ尾根を進めば大山山頂。 下りはロープを使った方が確実。 3:大山分岐⇒天丸山分岐 大山分岐からは暫く広い山の斜面を登る。ジグを切って上がるような踏み跡もあるが、直登しても構わない。稜線に乗ると割りとすぐに倉門山だが、細長い山頂のため気付かず通り過ぎることも多かろう。天丸山分岐までは尾根筋の平和な道。 4:天丸山分岐⇔天丸山(往復) 天丸山分岐から基部までは緩やかに下って行く。本コースの中で最も急な壁を攀じ登るのでザックはデポする方が好ましい。 取付直後から、ロープがぶら下がり、ほぼ垂直に見える壁が続く。しかし手掛かり・足掛かりは豊富なので、あまり恐怖感を抱くことなく対応できる。 下りは、部分的にはロープ使用は必須。 5:天丸山分岐⇒馬道のコル 天丸山分岐から一旦急激に下るが、すぐに平和な尾根筋歩きとなる。 6:馬道のコル⇔帳付山(往復) 最初は尾根筋歩きだが、次第に岩場を右に左に巻き、時には稜線をそのまま越えて行く。 帳付山に向かって左側を巻くのが6割、右側を巻くのが2割、尾根通しで歩くのが1割のイメージ。 巻いてからの側道に上下動があるので、赤テープを見ながら道を外さないようにしたい。 特に下り場面では、そのまま踏み跡を辿って道を誤る可能性あり。 標高差は大したことはないが、小刻みなアップダウンの連続とルートファインディングに歩行距離以上の疲労感を覚える。 7:馬道のコル⇒社壇乗越 昔は馬が通ったほど傾斜は緩やかで道幅もあるが、眺望がない単調な道で飽きやすい。 落ち葉の吹き溜まりでの踏み抜きに注意。 8:社壇乗越⇒スカイブリッジ その昔は上野村からの最短コースだったようだが、林道などの完成で、今ではあまり歩かれていないようだ。 滝ノ沢下降地点も、拙者が下り始めた地点(赤テープあり)がそうなのか否か?はよく分からない。 不二野家主人に拠れば「岩場がないので、何処からでも下れる」そうだが、いざ現場に立ってみるとそうは行かない。 「踏み跡なし・道標/赤テープなし」に加えて、落ち葉が堆積する時期でもあり、どこを歩いても当たりでもあり外れでもあり、歩きやすい箇所を右往左往しながら涸沢を下った。 途中から、細いながらも水流があり、踏み抜くと水の中と言うこともあった。 我慢しながら谷底歩きに徹し、下降点から約1時間でようやく林道に脱出した。 恐らくこの道は今や廃道同然なのではないか?と言うのが、拙者の素直な感想である。 物好きなお方以外は、このコースは回避すべきであろう。 また歩くにしても、十分な時間的な余裕を持ちたい。 9:スカイブリッジ⇒上野小学校 約2.4kmの道路歩き。国道に299号線に突き当たると上野小学校バス停。小学校に向かって右側に酒屋あり。 ★渡渉箇所 ![]() ★残雪状況 ![]() ★泥濘状況 ![]() ☆半袖 ![]() ★半袖 ![]() ☆半袖 ![]() ★入山者 ![]() |
その他周辺情報 | ★登山ポスト![]() ★駐車場 ![]() ★トイレ ![]() ★コンビニ ![]() 【注】西上州に入るとコンビにはない(下仁田駅周辺を除く)ので事前準備が肝要。 ★下山後温泉 ![]() ★飲食店 ![]() ★宿泊先 ![]() http://fujinoya.jyoushu.com/ |
写真
感想
【プロローグ】
拙者はマイカーを持っていないので、関東百名山の一つである帳付山(西上州)を登る・歩くには、まず、どうやってアクセス(宿泊有無を含めた交通手段)するかを決めることが最重要事項であった。
もちろん全体として安い方が好いに決まっている。
しかし電車バスでの日帰りを考えても、登山口に一番近い「上野村役場入口BS」に到着するのが11時03分。そこから社壇乗越登山口まで3時間30分。そして帳付山まで片道(登り)6時間50分。
所要時間はいずれも山と高原地図に準拠しているので、7掛け・8掛けで歩けるかもしれないが、それにしても日没・ヘッ電リスクのあるこの時期には土台無理なことだ。
そこで日帰りは無理と考え、レンタカー利用作戦か?前泊作戦か?その両方の合わせ技か?などと考えたが、旅館民宿「不二野家」に電話してみたところ、登山口までの送迎可能(有料/片道2000円)とのことだったので、宿舎までは新町駅からバスを利用するオーソドックスな方法を取る事にした。
もちろん、下山時は送迎を利用せず、国道299号線まで歩いて下りることにした。
ギリギリで新町駅駅行きバスの最終便(18時20分頃)に間に合うだろうと算段してのことである。
ラッキーなことに、初日も、西武秩父駅まで行けば、他の団体用野送迎バスに乗せてもらえるとのこと。
ついでに御荷鉾山山行に同行させてもらうことになった。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-775528.html
【さすが西上州の山は歩き応えあり】
歩行距離は大したことはないが、さすが西上州。
●大山への沢沿いの不安な道、
●天丸山へと突き抜ける壁のような道、
●帳付山への右へ左へ上へ下へと続く縦走路、
●社壇乗越から不二洞(スカイブリッジ)への道なき道
いやいや、歩き応えがありました。
昭文社地図のCTを見た時は、帰りのバスに乗れるか不安だったが、予想より早いバスに乗ることが出来てホッとした。
偶には西上州で鍛えてもらわねば・・・と思った山行だった。
【誤算・・・今日の食料写真がない理由】
前夜に飲んだ冷酒が効いたのだろうか・・・、なぜか下っ腹が緩みっ放しの一日だった。
起床した時から既に異変あり!
歩いている最中も、下っ腹はユルユル・・・。
強い衝撃を受けると、そのまま飛び出しそうだった(何が?)。
そもそも西上州の山は、高尾や丹沢、奥多摩のようには歩けない険しい道が続くのでスピードは出せないが、よりスローな歩行なってしまった。
もっとも赤テープを探しながらの道筋だったので、猪突猛進してルートミスするよりは好かったのかもしれない。
朝食はガツガツ食べたが、歩行中はあまり食欲が湧かず、宿で用意してもらったお握りだけでなく、他の持参した食料にも一切手を付けなかった。
それで今回のレコには「今日の食料」写真がないのである。
★天丸山(てんまるやま):1506m
ぐんま100名山⇒54座目
★帳付山(ちょうづけやま):1619m
関東100名山(97座目)
お疲れさんどした<(_ _)>
隊長
コメント
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どうしても日航機墜落のイメージが付きまといますが、学生時代からまだボロボロだったやまびこ荘のお世話になり個人的には大好きなところです。
群馬県で人口最少ですが、財政収支は上野ダムのおかげで群馬県でナンバー1、支出の2倍近い収入を誇り地方交付税交付金不交付自治体です。
ここに行ったらイノブタ料理と十石味噌ですねー
上野村は今でも日航機墜落事故には深く関わっています。
昨日の西武秩父駅からのバス車中でも「あれからちょうど30年」との話をされていました。
宿泊した不二野家のご主人は、当時、救援活動に駆けずり回れたそうです。
東電からの固定資産税収入のおかげで地方交付税をもらていないとの話題もありました。
数えてみたら今年の西上州は10月の小沢岳のみ。
でも小沢岳は、西上州の山にしては、上品な山道ですからね。
久しぶりに西上州の荒波に揉まれました。
こんにちわ。
西上州って、まったく土地勘がないのでわかりませんが、すごい道ですね
お疲れ様です。
まだ山歩きを始めたばかりの頃、八ヶ岳の帰りは車で佐久からR299、
川上村(これも長野県)から秩父にと未舗装のとんでもない凸凹道を
走り抜けたもんです。
上野村から先の十国峠までは国道なのに酷道でした。
古い地図には「悪路」と記されていました。
その頃の上野村は寒村って感じでしたよ。
今はお金持ちの村になっているんですね。
それにしても大変な処を歩かれましたね。
山屋のドМ度が増して行きそう。。。
あまり気にしたこともありませんでしたが、R299は、今でも上野村の西方で、いったん古い旧道となり、途切れていますね。
そして佐久穂町に入って新道(=R299)が復活。
・・・と言う事は、古はどえりゃぁ道だったのですね
上野村や南牧村は人口の高齢化が進んでおり、昔は複数あった小学校が一つに集約されています。
上野村は、たまたま諏訪山の東の神流川上流を堰き止めて上野ダムが出来たおかげで固定資産税収入がありますが、南牧村はねぇ・・・
訪れるたびに長閑さを感じると共に、閑けさも感じます。
大変な処・・・調査不足・・・と言うか、安易に考えすぎていました
計画書見たときに、社壇乗越からの沢ルート、林道に出るまでチョッと厄介かなと想像してました。沢は実線ルートでも道型のつきにくい所なので、この時期落ち葉の堆積、そして破線ルートだと道(踏み跡)は無いと想像してました。出立を早くしたのは大正解ですね。また水量も少なく、そして滝の高巻やへつり等がある沢でなくて良かったですね
不二野家、有料にしても送迎有り、ご主人は山地図まで書いてしまう
そう言えば、西上州、昨年は足繁く通いましたが、今年は1回も訪問することなく大晦日を迎えてしまいそうです。
昨年西上州に通って感じたこと。上野村と南牧村、「おらが村の方が田舎度が高い」みたいな些細なことで競ってるって感じました。
あと残り3座ですか、もうすぐですね
お疲れ様でした。
帳付山から馬道を経て社壇乗越までに達した後のことは、少々悩みました。
少し遠回りになってもいいから、
●天丸橋を経て野栗沢温泉(すりばち荘)・ヴィラせせらぎまで道路歩きにするか?
●滝ノ沢下降点から破線ルートを沢沿いに不二洞入口(スカイブリッジ)まで下り、その後は道路歩きとするか?
不二野家のご主人に相談した当初は、地図には出ていないが、社壇乗越から新たな林道が乙父まで伸びているので、そこを歩けばよいと言われたのですが、ず〜〜っと林道もなぁ
確かに、「落ち葉が堆積しているかもしれない⇒踏み跡が隠れているかも?」とは考えました。
しかしご主人の話では「下降点から下りてしまえば涸沢の底を歩くだけ」「赤テープはふんだんにある」とのことで心配はいらないように思えたので、挑戦してみました。
・・・が、現実は厳しかった・・・写真にある通りです(⇒気が急いてしまってこの部分だけ、やたらと撮影枚数が少なかったです)。
不二野家は一人利用もすんなりと受け入れてもらえますよ。
大山コースの道標を設置したのも、ご主人が上野村観光協会会長の任にあった時だそうです。
また自分でも歩かれているので、周辺の山についてはよくご存知です。
残り3座は、「天上山・鬼怒沼山・堅破山」です。
西上州は、妙義山に代表されるように岩場がふんだんにあります。
尾根筋トップを歩くことが難しいため、巻き道・高巻きが多く、滑落したら何メートルも下!って箇所も多いです。
拙者も、見るからに怖そうで、無理そうなピークもあります。
隊長、危うきに近寄らず(@_@)
ソロで入山すると、滑落しても気づいてもらえないのが最大のリスクです。
今回は、山道から道路に下りてきたら、民宿の主人に電話するように言われました。
無事が確認出来ないと、消防(捜索隊)に連絡することになるそうです。
下降地点から彷徨すること小一時間、とは・・・
さすがです、隊長
とても真似できません、っていうより
良い子は決して真似をしないでね!の領域かと(笑)
観光地でもあるスカイブリッジのたもと(=不二洞の入口)で観光客に出会うまで、誰一人ともすれ違いませんでした。
朝の天丸橋、お昼の社壇乗越にも、駐車しているクルマはありませんでした。
入山者は拙者だけだったかもしれません。
彷徨・・・と言っても、ゆるゆると下に向かって下りながらです。
でも、心細い谷底でした・・・ホントにこの道かなぁ・・・と3割ぐらいの疑心暗鬼
拙者も真似はしたくありません・・・
yamabeeryuさん、こんにちは
落ち葉ラッセルの渋くて素敵なルートですね〜
ソロだと心して入山しなければいけないのでしょうが…アスレチックと地図読みが楽しめそうでワクワクしますね
地図読みは楽しめるのですが、山と高原地図だと縮尺が小さすぎて、地図読みになりません
最後の破線道も、山と高原地図を見てここに違いない・・・と7割ぐらいは確信しましたが、残る3割は「ホントかなぁ?」でした。
落ち葉もふんだんに楽しめましたよ
丹沢や奥多摩の人気山域と異なり、そもそもハイカーが少ない地域ですから、早出してさっさと下山することが重要ですね。
間違っても滑落はできません
岩あり沢あり細尾根あり、しかし踏み跡無しと、まるで迷路のような山域なんですね。
山に「分け入る感」が出ていて見ている方も手に汗、って感じでした。隊長のチャレンジ精神に脱帽です。お疲れさまでした。
確かに単独だと何かあった際のリスクを考えますよね、私も一人が多いので・・・。
上野村は精神的にも距離がありなかなか行けませんが、関東百をコッソリ狙っている私もいずれは、と思ってたので隊長のレコがとても勉強になりました。
「不二野家」さん、私も検討させてもらいます
西上州は、秩父から行っても、高崎から行っても遠いですね。
朝一で出発しても、電車バス利用だと、どうしても歩き出すのがお昼前になってしまいます。
単純に「費用節約」の観点だけでなく、「費用対効果」を重視すれば、やはりクルマ(レンタカー)利用の方がいいですね。
不二野家のご主人も「ここじゃぁ、クルマがないと行きたい所にも行けない」と言っていました。
しかし山の面白さにかけては、西上州一帯はワンダーランドです。
場所にも寄りますが、陣馬高尾・奥多摩・丹沢でロング縦走しても、神経をすり減らすことは少ないですし、道が明確ですからスピードも出せます。
しかし西上州となると・・・
年に数回は鍛えてもらわないと・・・と思う所以です。
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