槍ヶ岳 (槍平-南岳-槍ヶ岳-槍平)


- GPS
- 48:40
- 距離
- 29.8km
- 登り
- 2,484m
- 下り
- 2,483m
コースタイム
12日槍平小屋05:30-7:10(2400m)7:20-8:35南岳カール8:40-9:10南岳小屋直下9:20-9:40南岳小屋10:15-10:22南岳10:28-12:05中岳12:10-12:55大喰岳13:00-13:35槍ヶ岳山荘14:20-14:45槍の穂先14:55-15:20槍ヶ岳山荘
13日槍ヶ岳山荘05:45-6:45千丈沢乗越分岐6:50-8:05槍平小屋8:20-8:55滝谷出合9:00-9:15チビ沢9:20-10:05白出沢出合10:10-11:40新穂高
天候 | 10日、11日晴れ、12日雨のち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2010年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ルートは全く問題ない。 歩き安さは南岳新道の方が槍平から千丈分岐を通って槍ヶ岳山荘に向かうルートより歩きやすく見えた。もっとも天候が南岳新道を登るときと千丈分岐を下るときでは全く違っていたので、精神的な感じ方が違っていたことが原因かもしれないが。 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
当会の今年最大のイベント、槍ヶ岳登頂のご報告である。
メンバーからの要望を受けて槍ヶ岳の計画を行ったが、私自身は以前に槍沢から登ったことがあるので、今回は新穂高側から登る計画にした。
初日は早朝に集合して東京-松本-安房トンネル経由で10時過ぎに新穂高に入った。途中松本近辺のコンビニで昼食などを調達するつもりであったが、岐阜県側でも大丈夫だろうと考えていたところ、結局新島々から先にはコンビニが無いことが判明。新平湯のスーパーで調達する羽目になってしまった。コンビニと同様の品物は調達できたので実際上は問題なかったが。
新穂高の駐車場で準備をした後出発である。天候は快晴とはいかないが、日焼け止めが必要な「晴れ」である。
林道歩きを始めてしばらく行けば、近道の標識に出会う。そちらのルートに入ってしばらく山道を行けば、穂高平で林道に合流するが、山荘は臨時休業であった。玄関前の水場で水分を補給するが、出が悪い水場である。穂高平から40分ほど林道を歩いたところで水量の多い沢に出たので、昼食休憩とする。その後、白出沢出合で林道と別れ山道になり、チビ谷、滝谷出合、と過ぎて15時40分槍平小屋に到着。宿泊の手続きを行った後、外の沢に出て沢水で汗を拭き宿泊モードになる。小屋の部屋は我々4名で1室を使うことになってラッキーである。他には20名くらいの団体が2つ入っていた。
翌朝、朝4時起きで準備&弁当の朝飯を食べて5時30分に出発する。小屋の前から南岳新道に入り10分ほどで南沢に出る。沢のゴーロを歩き始めたらオコジョが出てきたが、カメラの準備が間に合わず逃してしまった。しばらく沢筋を歩いた後左岸の尾根に取付き、急登が始まる。蒲田川を挟んだ対岸の奥丸山の尾根が高かったが、徐々に低くなってくると2400mくらいから笠が岳の稜線が見え始める。最初は笠と抜戸岳が同じようなボリュームに見えているが、笠は変わらないのに抜戸岳はだんだんと稜線に飲み込まれて行く。2時間も登ると森林限界となり、最初のピークが見えてくる。このころには双六岳や鷲羽岳も見えてくるようになり、双六の向こうには黒部五郎の稜線も見えてくる。右側には穂高連峰が大迫力で迫っている。
3時間近くなるころ両側がすっぱり切れ落ちた岩稜上に渡された板を何枚か過ぎると、左側の南岳カールに一旦降りる。300mほど行くと「1990年開通の新道」と書かれた多分沢筋から上がってくるルートを合わせるが、下のどこで別れたか気付かなかった。そこから再度稜線に向かってジグザグに登ること40分で再び稜線に出、更に30分で南岳小屋に到着。カップ麺で腹ごしらえして槍に向かう。
南岳はすぐであるが、そこから中岳、大喰岳は南岳新道の急登を登ってきた身には結構つらいルートである。両方の下りには梯子などもあって緊張させられる場所もあるが3時間ちょっとで槍ヶ岳山荘に到着。宿泊手続き後穂先を往復してくる。
宿で同部屋に70歳のドイツ人がおり、食事までの間話をすることになる。彼は30年ほど前に日本にしばらく滞在したことがあり、そのときに日本の山を100座くらい登ったとのこと。今回は久しぶりに日本に来て、最後の2日間だけ仲間と別れて槍ヶ岳に登りに来たのだということであった。欧州ではスペインの山に良く行くとのことであった。
山の天気は長続きすることはなく、午後から徐々に濃くなってきたガスは夕方には完全に覆い尽くされ風も強くなってきた。夜には建物が揺れるくらいの風になって雨もだんだん強くなってきた。
朝方には山荘の土間に、テン場でテントを飛ばされそうになって避難してきた人たちが10人以上たむろしていた。
朝飯を取った後、6時前に山荘を後にしたが、少し風も弱まったようではあるもののまだ稜線ではカッパのフードが飛ばされるくらいの突風が吹いていた。
飛騨乗越からカールへ降りて高度を下げるに連れて風も弱まって来、千丈分岐に着くころには雨だけとなった。そこからは樹林帯に入り、最終の水場で顔を洗った後8時すぎに槍平小屋に到着した。10分ほど休んで腹ごしらえをして下山を急ぐ。滝谷出合付近では雨も上がってきたのでカッパを脱ぎ、11時40分に新穂高に到着。
下山後、無料駐車場のそばの深山荘の露天風呂に入ろうとしたが、露天風呂はシャンプーや石鹸が使えないということで内湯にする。数年前には露天風呂でも使えたと記憶するが何かの原因でシステムが変わったのであろう。
東京への帰りは、松本を2時ごろに入ったのであるが、中央高速が勝沼と小仏で渋滞しており、結局大月から一般道で帰る。
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