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Yamareco

記録ID: 77995
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

槍ヶ岳 (槍平-南岳-槍ヶ岳-槍平)

2010年09月10日(金) ~ 2010年09月12日(日)
 - 拍手
GPS
48:40
距離
29.8km
登り
2,484m
下り
2,483m

コースタイム

11日新穂高10:50-11:55穂高平12:05-12:35白出出合手前(昼食)12:50-13:05白出沢出合13:05-14:00チビ沢14:05-14:35滝谷出合14:45-15:50槍平小屋(泊)
12日槍平小屋05:30-7:10(2400m)7:20-8:35南岳カール8:40-9:10南岳小屋直下9:20-9:40南岳小屋10:15-10:22南岳10:28-12:05中岳12:10-12:55大喰岳13:00-13:35槍ヶ岳山荘14:20-14:45槍の穂先14:55-15:20槍ヶ岳山荘
13日槍ヶ岳山荘05:45-6:45千丈沢乗越分岐6:50-8:05槍平小屋8:20-8:55滝谷出合9:00-9:15チビ沢9:20-10:05白出沢出合10:10-11:40新穂高
天候 10日、11日晴れ、12日雨のち曇り
過去天気図(気象庁) 2010年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
ルートは全く問題ない。
歩き安さは南岳新道の方が槍平から千丈分岐を通って槍ヶ岳山荘に向かうルートより歩きやすく見えた。もっとも天候が南岳新道を登るときと千丈分岐を下るときでは全く違っていたので、精神的な感じ方が違っていたことが原因かもしれないが。
予約できる山小屋
槍平小屋
新穂高の無料駐車場を出発
2010年09月10日 10:41撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/10 10:41
新穂高の無料駐車場を出発
穂高岳山荘へのルートを分岐。
2010年09月10日 13:00撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/10 13:00
穂高岳山荘へのルートを分岐。
白出沢出合で林道と別れる
2010年09月10日 13:04撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/10 13:04
白出沢出合で林道と別れる
白出沢の奥には穂高の峰が見える
2010年09月10日 13:05撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/10 13:05
白出沢の奥には穂高の峰が見える
白出沢から山道に入る
2010年09月10日 13:36撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/10 13:36
白出沢から山道に入る
途中チビ沢で休憩
2010年09月10日 14:05撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/10 14:05
途中チビ沢で休憩
チビ沢と滝谷の間の沢に下る
2010年09月10日 14:18撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/10 14:18
チビ沢と滝谷の間の沢に下る
滝谷出合に到着。滝谷奥の稜線はガスに覆われている。
2010年09月10日 14:34撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/10 14:34
滝谷出合に到着。滝谷奥の稜線はガスに覆われている。
滝谷出合にある藤木久三のレリーフ
2010年09月10日 14:45撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/10 14:45
滝谷出合にある藤木久三のレリーフ
槍平からここへ流れ下る蒲田川は滝こそ無いものの非常な急流である。
2010年09月10日 14:57撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/10 14:57
槍平からここへ流れ下る蒲田川は滝こそ無いものの非常な急流である。
11日は南岳新道に入る。ゴゼンタチバナの赤い実が急登を癒してくれる。
2010年09月11日 05:54撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/11 5:54
11日は南岳新道に入る。ゴゼンタチバナの赤い実が急登を癒してくれる。
奥丸山の稜線と同じ高さになり、笠が岳の稜線が見えてくる。まだ右側の抜戸岳が立派に見える。
2010年09月11日 06:26撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/11 6:26
奥丸山の稜線と同じ高さになり、笠が岳の稜線が見えてくる。まだ右側の抜戸岳が立派に見える。
梯子や鉄橋などが整備されている。
2010年09月11日 06:49撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/11 6:49
梯子や鉄橋などが整備されている。
徐々に笠の稜線が大きく見え始め、同時に右側の抜戸岳が低くなってくる。
2010年09月11日 06:49撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/11 6:49
徐々に笠の稜線が大きく見え始め、同時に右側の抜戸岳が低くなってくる。
ヒョウタンボクの実
2010年09月11日 07:26撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/11 7:26
ヒョウタンボクの実
右側には穂高連峰が秋の空に映える。
2010年09月11日 07:41撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/11 7:41
右側には穂高連峰が秋の空に映える。
すっかり奥丸山が近景になってしまい、同時に笠だけが立派になってくる。
2010年09月11日 07:51撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/11 7:51
すっかり奥丸山が近景になってしまい、同時に笠だけが立派になってくる。
右の方には双六岳も見えてくる。双六の奥には黒五も見え始める。
2010年09月11日 07:51撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/11 7:51
右の方には双六岳も見えてくる。双六の奥には黒五も見え始める。
南岳のカールに降りる前のピークが近づく。
2010年09月11日 07:55撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/11 7:55
南岳のカールに降りる前のピークが近づく。
急な割りに登り易い道である。
2010年09月11日 07:56撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/11 7:56
急な割りに登り易い道である。
双六の右側に三俣蓮華も見え始めた。
2010年09月11日 07:56撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/11 7:56
双六の右側に三俣蓮華も見え始めた。
来し方を振り返る。
2010年09月11日 07:59撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/11 7:59
来し方を振り返る。
右側にはジャンダルムが見守っていてくれる。
2010年09月11日 08:13撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/11 8:13
右側にはジャンダルムが見守っていてくれる。
小ピークへ最後の登り
2010年09月11日 08:14撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/11 8:14
小ピークへ最後の登り
なかなか格好良いところである。右側には鷲羽と黒岳も見えている。
2010年09月11日 08:24撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/11 8:24
なかなか格好良いところである。右側には鷲羽と黒岳も見えている。
同じ場所から黒五もよく見える。
2010年09月11日 08:24撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/11 8:24
同じ場所から黒五もよく見える。
一旦南岳カールに下る。写真の左側から1990年開通と書かれた沢通しのルートが合流。しかし、下の分岐に気付かなかった。
2010年09月11日 08:31撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/11 8:31
一旦南岳カールに下る。写真の左側から1990年開通と書かれた沢通しのルートが合流。しかし、下の分岐に気付かなかった。
カールに降りる。写真の中央部から右上に向かって登っていく。
2010年09月11日 08:31撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/11 8:31
カールに降りる。写真の中央部から右上に向かって登っていく。
カール上に出たところから登って来たルートを見下ろす。
2010年09月11日 08:51撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/11 8:51
カール上に出たところから登って来たルートを見下ろす。
稜線に出ると大キレットと穂高連峰が大きい。歩いている人も見える。キレットも一度歩きたいものだ。
2010年09月11日 09:19撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/11 9:19
稜線に出ると大キレットと穂高連峰が大きい。歩いている人も見える。キレットも一度歩きたいものだ。
振り返ると中岳越にお槍様。
2010年09月11日 09:27撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/11 9:27
振り返ると中岳越にお槍様。
南岳小屋に到着。カップ麺とジュースで腹ごしらえをする。
2010年09月11日 09:36撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/11 9:36
南岳小屋に到着。カップ麺とジュースで腹ごしらえをする。
南岳小屋の東側からは、屏風岩と八ヶ岳・南アルプスの展望が欲しいままだ。甲斐駒、白根三山、塩見、荒川、赤石、聖、とピークが識別できる。もちろん、富士山も顔を出している。
2010年09月11日 09:52撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/11 9:52
南岳小屋の東側からは、屏風岩と八ヶ岳・南アルプスの展望が欲しいままだ。甲斐駒、白根三山、塩見、荒川、赤石、聖、とピークが識別できる。もちろん、富士山も顔を出している。
南岳山頂に到着。
2010年09月11日 10:24撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/11 10:24
南岳山頂に到着。
南岳から穂高連峰。南岳小屋のライブカメラとほぼ同じ構図。山頂の少し飛騨側にライブカメラらしき施設が見えた。ソーラーパネルで動いているんですね!
2010年09月11日 10:25撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/11 10:25
南岳から穂高連峰。南岳小屋のライブカメラとほぼ同じ構図。山頂の少し飛騨側にライブカメラらしき施設が見えた。ソーラーパネルで動いているんですね!
南岳の降り口から槍ヶ岳。
2010年09月11日 10:26撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/11 10:26
南岳の降り口から槍ヶ岳。
中岳に向かう稜線。右端に天狗原ルートの分岐がある。気持ちの良いところだ。この辺りでは、後刻あんなに早く天気が崩れるとは思ってもいませんでした。
2010年09月11日 10:41撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/11 10:41
中岳に向かう稜線。右端に天狗原ルートの分岐がある。気持ちの良いところだ。この辺りでは、後刻あんなに早く天気が崩れるとは思ってもいませんでした。
ガスがかなり湧いてきたが、まだ槍が隠れる時間は少ないので安心している。
2010年09月11日 10:43撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/11 10:43
ガスがかなり湧いてきたが、まだ槍が隠れる時間は少ないので安心している。
東側はこのとおり雲ひとつありませんから。
2010年09月11日 10:52撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/11 10:52
東側はこのとおり雲ひとつありませんから。
稜線上の小ピークを過ぎるころ、ガスがかなり濃くなってきた。
2010年09月11日 10:58撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/11 10:58
稜線上の小ピークを過ぎるころ、ガスがかなり濃くなってきた。
槍ヶ岳が隠れる時間が多くなる。
2010年09月11日 11:15撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/11 11:15
槍ヶ岳が隠れる時間が多くなる。
ウームー、少々待ってもこのくらいガスがかかった写真しか撮れない。
2010年09月11日 11:21撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/11 11:21
ウームー、少々待ってもこのくらいガスがかかった写真しか撮れない。
H氏をもっと格好良く撮ってやりたかったのですが、このくらいでガマンしてください。
2010年09月11日 11:27撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/11 11:27
H氏をもっと格好良く撮ってやりたかったのですが、このくらいでガマンしてください。
中岳への最後の登り。この辺は凍上現象のひどいところか? 後でGPSを見ると、旧ルートが左側にあるようだ。土が出ているため、今は進入禁止になっている。
2010年09月11日 11:36撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/11 11:36
中岳への最後の登り。この辺は凍上現象のひどいところか? 後でGPSを見ると、旧ルートが左側にあるようだ。土が出ているため、今は進入禁止になっている。
中岳山頂に到着。まだ少し展望がある。
2010年09月11日 12:07撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/11 12:07
中岳山頂に到着。まだ少し展望がある。
松本側は見えているのだが・・・・
2010年09月11日 12:16撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/11 12:16
松本側は見えているのだが・・・・
中岳の降り口で槍方向のガスが晴れるのを待っていたが、これが精一杯。
2010年09月11日 12:23撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/11 12:23
中岳の降り口で槍方向のガスが晴れるのを待っていたが、これが精一杯。
大喰岳の登りを見上げる。結構きつい登りだ。
2010年09月11日 12:33撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/11 12:33
大喰岳の登りを見上げる。結構きつい登りだ。
大喰岳に到着。展望がほとんど無くなる。
2010年09月11日 12:54撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/11 12:54
大喰岳に到着。展望がほとんど無くなる。
常念方向が見えた今回最後の写真。
2010年09月11日 12:55撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/11 12:55
常念方向が見えた今回最後の写真。
槍ヶ岳山荘にチェックインの後、穂先に登る。前回は缶ビールを片手に登ったためあまり記憶に残っていないが、今回は結構緊張させられる。
2010年09月11日 14:32撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/11 14:32
槍ヶ岳山荘にチェックインの後、穂先に登る。前回は缶ビールを片手に登ったためあまり記憶に残っていないが、今回は結構緊張させられる。
H氏のヘッピリ腰は上からではわかり難いか?
2010年09月11日 14:40撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/11 14:40
H氏のヘッピリ腰は上からではわかり難いか?
三角点の標柱は丸いんですなー??
2010年09月11日 14:46撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/11 14:46
三角点の標柱は丸いんですなー??
H氏が到着して全員集合。腰が引けてますぞ!
2010年09月11日 14:47撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/11 14:47
H氏が到着して全員集合。腰が引けてますぞ!
北鎌方面も含め360度展望なし。雨でないだけでも感謝しろと!!
2010年09月11日 14:48撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/11 14:48
北鎌方面も含め360度展望なし。雨でないだけでも感謝しろと!!
帰りは余裕かな?? 途中で小屋で会ったドイツ人が下りルートを登ってくる。
2010年09月11日 15:10撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/11 15:10
帰りは余裕かな?? 途中で小屋で会ったドイツ人が下りルートを登ってくる。
翌日は、夜からの風雨の続きで、展望どころではない。稜線上ではカメラなど出せる状況ではなく、少し下ったところで記録撮影。
2010年09月12日 06:09撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/12 6:09
翌日は、夜からの風雨の続きで、展望どころではない。稜線上ではカメラなど出せる状況ではなく、少し下ったところで記録撮影。
稜線から飛騨乗越ルートを200mくらい下ったところで、少し見渡せるようになる。
2010年09月12日 06:15撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/12 6:15
稜線から飛騨乗越ルートを200mくらい下ったところで、少し見渡せるようになる。
どういう訳か、イワヒバリがミチオシエ。おまえはハンミョウか! 千丈乗越の分岐近くまで離れなかった上に、最後には5羽ほどに増えていた。
2010年09月12日 06:22撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/12 6:22
どういう訳か、イワヒバリがミチオシエ。おまえはハンミョウか! 千丈乗越の分岐近くまで離れなかった上に、最後には5羽ほどに増えていた。
多分オオツリバナ。槍平小屋の手前で。
2010年09月12日 07:56撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/12 7:56
多分オオツリバナ。槍平小屋の手前で。
奥丸山の分岐。
2010年09月12日 07:57撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/12 7:57
奥丸山の分岐。
槍平小屋に到着。雨が小降りになる。
2010年09月12日 08:08撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/12 8:08
槍平小屋に到着。雨が小降りになる。
滝谷を見上げる。
2010年09月12日 08:55撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/12 8:55
滝谷を見上げる。
白出沢出合に到着。ここでカッパを外し、今回の山行もほぼ終了。
2010年09月12日 10:04撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
9/12 10:04
白出沢出合に到着。ここでカッパを外し、今回の山行もほぼ終了。
撮影機器:

感想

当会の今年最大のイベント、槍ヶ岳登頂のご報告である。
メンバーからの要望を受けて槍ヶ岳の計画を行ったが、私自身は以前に槍沢から登ったことがあるので、今回は新穂高側から登る計画にした。
初日は早朝に集合して東京-松本-安房トンネル経由で10時過ぎに新穂高に入った。途中松本近辺のコンビニで昼食などを調達するつもりであったが、岐阜県側でも大丈夫だろうと考えていたところ、結局新島々から先にはコンビニが無いことが判明。新平湯のスーパーで調達する羽目になってしまった。コンビニと同様の品物は調達できたので実際上は問題なかったが。
新穂高の駐車場で準備をした後出発である。天候は快晴とはいかないが、日焼け止めが必要な「晴れ」である。
林道歩きを始めてしばらく行けば、近道の標識に出会う。そちらのルートに入ってしばらく山道を行けば、穂高平で林道に合流するが、山荘は臨時休業であった。玄関前の水場で水分を補給するが、出が悪い水場である。穂高平から40分ほど林道を歩いたところで水量の多い沢に出たので、昼食休憩とする。その後、白出沢出合で林道と別れ山道になり、チビ谷、滝谷出合、と過ぎて15時40分槍平小屋に到着。宿泊の手続きを行った後、外の沢に出て沢水で汗を拭き宿泊モードになる。小屋の部屋は我々4名で1室を使うことになってラッキーである。他には20名くらいの団体が2つ入っていた。
翌朝、朝4時起きで準備&弁当の朝飯を食べて5時30分に出発する。小屋の前から南岳新道に入り10分ほどで南沢に出る。沢のゴーロを歩き始めたらオコジョが出てきたが、カメラの準備が間に合わず逃してしまった。しばらく沢筋を歩いた後左岸の尾根に取付き、急登が始まる。蒲田川を挟んだ対岸の奥丸山の尾根が高かったが、徐々に低くなってくると2400mくらいから笠が岳の稜線が見え始める。最初は笠と抜戸岳が同じようなボリュームに見えているが、笠は変わらないのに抜戸岳はだんだんと稜線に飲み込まれて行く。2時間も登ると森林限界となり、最初のピークが見えてくる。このころには双六岳や鷲羽岳も見えてくるようになり、双六の向こうには黒部五郎の稜線も見えてくる。右側には穂高連峰が大迫力で迫っている。
3時間近くなるころ両側がすっぱり切れ落ちた岩稜上に渡された板を何枚か過ぎると、左側の南岳カールに一旦降りる。300mほど行くと「1990年開通の新道」と書かれた多分沢筋から上がってくるルートを合わせるが、下のどこで別れたか気付かなかった。そこから再度稜線に向かってジグザグに登ること40分で再び稜線に出、更に30分で南岳小屋に到着。カップ麺で腹ごしらえして槍に向かう。
南岳はすぐであるが、そこから中岳、大喰岳は南岳新道の急登を登ってきた身には結構つらいルートである。両方の下りには梯子などもあって緊張させられる場所もあるが3時間ちょっとで槍ヶ岳山荘に到着。宿泊手続き後穂先を往復してくる。
宿で同部屋に70歳のドイツ人がおり、食事までの間話をすることになる。彼は30年ほど前に日本にしばらく滞在したことがあり、そのときに日本の山を100座くらい登ったとのこと。今回は久しぶりに日本に来て、最後の2日間だけ仲間と別れて槍ヶ岳に登りに来たのだということであった。欧州ではスペインの山に良く行くとのことであった。
山の天気は長続きすることはなく、午後から徐々に濃くなってきたガスは夕方には完全に覆い尽くされ風も強くなってきた。夜には建物が揺れるくらいの風になって雨もだんだん強くなってきた。
朝方には山荘の土間に、テン場でテントを飛ばされそうになって避難してきた人たちが10人以上たむろしていた。
朝飯を取った後、6時前に山荘を後にしたが、少し風も弱まったようではあるもののまだ稜線ではカッパのフードが飛ばされるくらいの突風が吹いていた。
飛騨乗越からカールへ降りて高度を下げるに連れて風も弱まって来、千丈分岐に着くころには雨だけとなった。そこからは樹林帯に入り、最終の水場で顔を洗った後8時すぎに槍平小屋に到着した。10分ほど休んで腹ごしらえをして下山を急ぐ。滝谷出合付近では雨も上がってきたのでカッパを脱ぎ、11時40分に新穂高に到着。
下山後、無料駐車場のそばの深山荘の露天風呂に入ろうとしたが、露天風呂はシャンプーや石鹸が使えないということで内湯にする。数年前には露天風呂でも使えたと記憶するが何かの原因でシステムが変わったのであろう。
東京への帰りは、松本を2時ごろに入ったのであるが、中央高速が勝沼と小仏で渋滞しており、結局大月から一般道で帰る。

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3/5
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4/5
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利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
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