鷹ノ巣山-日陰名栗山-高丸山-七ツ石山
- GPS
- 10:50
- 距離
- 24.2km
- 登り
- 1,998m
- 下り
- 1,991m
コースタイム
- 山行
- 8:44
- 休憩
- 2:05
- 合計
- 10:49
6:25 水根バス停
7:37 ワサビ田
8:52 榧の木尾根-水根分岐
9:11 石尾根-榧ノ木尾根分岐
9:12 水根山(金佐ノ頭)
10:07 鷹ノ巣山
10:26 鷹巣山避難小屋
10:53 日蔭名栗山(日陰名栗峰)
11:21 高丸山
13:34 赤指山方面分岐(ナラノキヤスン場)
14:44 峰集落側林道終点
15:41 峰谷バス停
16:20 峰谷橋バス停
天候 | 快晴一時曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
車道歩きが長いですが、峰谷橋まで向かった方がバスの本数が多いです。峰谷橋のバス停は青梅街道(峰谷橋手前)と峰谷入口の二ヶ所に別れているのでご注意下さい。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所はありません。 水根沢の登山道は若干細い箇所がありますが、 注意して進めば大丈夫です。 赤指尾根は植林で間伐が進められていますが、 道は比較的整備されています。 石尾根も、稜線巻き道共によく踏まれています。 薄雪がありますが、今のところアイゼン不要です。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
スカート
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
軽アイゼン
帽子
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
クリップライト
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ティッシュ
保険証
スマートフォン
プロトレック
サングラス
タオルマフラー
ストック
アーミーナイフ
カメラ
アマチュア無線機
|
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感想
今年は小金沢連嶺を踏破しました。
尾根の踏破といえば、石尾根が繋がっていませんでした。
鷹ノ巣山から七ツ石山までが未踏破だったので、そこだけ繋いでみようと思い、
今回の山行を計画しました。
一般的には春か秋がベストでしょうけど、
これまでの経験上では、富士見を楽しめる冬こそベストと思っています。
特に夏近くになると、雲取山方向も含めてこの山域は雲に包まれやすくなります。
やっぱり、快晴を期待できるこの時期が一番ですね。
さて鷹ノ巣山は、実は個人的に、奥多摩で一番好きな山です。
雲取山や酉谷山、好きな山は他にもありますが、
思い入れは鷹ノ巣山には敵いません。
稲村岩尾根から登ると、一気に開ける圧倒的な視界。
山並みが大海原のように広がる上に、悠然と佇む富嶽。
ここの富士を拝めたことが、富士登山を決意させた大きなきっかけでした。
そして富士登頂を果たし、今に至るわけですから、すなわち登山にのめり込む
最大の転機をもたらしたのが、この鷹ノ巣山だったというわけです。
これが同じ一気に開ける視界の棒ノ折山だったなら、そこで終わっていました(笑)
安いハイキングシューズにデイバッグで挑んだあの時の苦労も印象深く、
自分の体力を知る基準にしていた山でもありました。
その鷹ノ巣山を、未踏破の水根沢から登りました。
一般ルートとしてよく知られていますが、だからこそ未踏破?
今回は長丁場も予想されたので、稲村岩尾根を回避したとも言えます。
初の水根沢は、何とも普通の登山道ですね。若干細い箇所はありますが、
気を付けて進めば大丈夫です。よく整備されています。
というか、この道は元々管理林道なのではないかと思いました。
最初は緩い勾配で、沢から離れるに従い勾配がきつくなります。
変化が楽しめるという点では楽しい道でした。
倉戸山からの尾根道に出ると、木々の合間から山々が見え始めました。
一気に気分が高まりましたね。あの鷹ノ巣山の絶景が待っていると思うと。
稜線に出ると、富士に白峰。立体地図を横から眺めたような、山々の海原。
驚いたのは、湘南海岸が太陽の反射で光っていたことですね。
景信山でもこの反射は見たことがありますが、まさか石尾根で見えるとは!
江ノ島も良く見えて、凄かったですね。
白峰三山は若干雲を纏っていましたが、撮影できました。
白峰はここより東の山ではなかなか見えません。
そして今年のメインストリートだった小金沢連嶺が北から南まで。
あちらから、いつもここが見えていたのですから、当然ですが(笑)
最近は恒例ですが、ここでの超望遠撮影は初めてです。
練習を兼ねて、ちょっと色々と撮ってみました。楽しいですね。
通常35mm換算で600mmもの超望遠撮影ですと三脚が必須ですが、
ザックの上に固定してセルフタイマーを2秒に設定して撮れば、大丈夫ですね。
今まで色々悩みましたけど、このテクニックで全然問題ないです。
鷹ノ巣山の大絶景を思いっきり楽しんで、先へ進みます。
さて次なる日陰名栗山。どんなものかと楽しみでしたが、これがなかなか。
登山慣れしているからでしょうね。きつい勾配も楽しいものです。
ただ、期待していた大絶景は、やっぱり鷹ノ巣山とは程遠いです。
西から東まで見渡せる箇所が少なく、それなりではありました。
でも、快適な稜線には変わりなく、つまらない山というわけでもないですね。
続く高丸山は急勾配でしたが、やっぱり同じです。
こと眺望という点ではともかく、むしろ自然林が豊富なのは有り難いことです。
このままの景観を保つことの方が、重要ですね。
そういう意味では、七ツ石山も大好きなんです。
千本ツツジは、丁重にキャンセルして巻き道。
理由は、疲労というより楽しみを温存するため。
次に来るのは、絶対春と決めています。
これが登山のモチベーションを維持していくコツなんですよね。
そして、ついに懐かしの七ツ石山。
ここは、七ツ石神社の手前にあった、碑文が強烈な印象でした。
思い出しがてら、その碑文を撮影。確かに江戸時代のものでした。
奥多摩の山々の歴史はそれぞれ深いですが、
この石尾根は江戸時代の色が比較的濃いですね。
鷹ノ巣山の名前の由来は、将軍家ご献上の鷹の雛を獲ったことから。
この七ツ石神社も、そうした流れの中にあったでしょう。
この石碑の傍らで、昼食としました。
風が結構強くて、山頂だと体感温度でマイナスですから、
この稜線の木々の間が、日差しも暖かくてちょうど良かったですね。
まあ七ツ石山の眺望も知っていますし、今日はここまで。
下りは少し戻って、赤指尾根を踏んでみます。ここも未踏破でした。
ここの稜線は、途中までは自然林、明るい林で快適でした。
くっきり切れ目のような境目で、そこから先は真っ暗な植林帯。
奥部は全く手入れがされておらず、薄暗くて気味が悪いほどです。
足を進めると段々と手が入ってきますが、とにかくつまらない道ですね。
鳩ノ巣駅から川苔山の、あのつまらない道にも匹敵します。
林道から突然舗装道路になります。ここからの方がむしろ面白いです。
標高は約1000m。高所にありながら、民家が点在しています。
凄い集落ですね、驚きました。
作業をするおばあちゃんと挨拶、雲取山?と聞かれました。
そうか、雲取から下る人が多いのかな。通行人なんて、登山者だけでしょうね。
さらに驚いたのは、十月桜。12月なのに満開。
しかも、あちこちに結構ありました。北風にさらされ、夕日のあたらない、
寒々しい道中にあって、この十月桜の奇跡のような花が、心を温めてくれました。
峰谷のバス停に着きましたが、バスの時刻は確認済み。
ここで待つよりは、峰谷橋まで出た方が、本数が多いです。
若干距離はありますけど、平坦な舗装道路で負担はないです。
てくてく歩きます。
廃校となった小河内中学校や、営みを感じる商店、唯一のお寺など、
里山歩きも楽しめました。ここで暮らしてみたいと思わせるほどでしたね。
山好きが、山村に移住する気持ち。私も最近、そうなりつつあります(笑)
峰谷橋まで来ましたが、
残念ながら小菅・丹波山のバスはもう行ってしまいました。
結局峰谷からの最後のバスですね。まあ、全然損した気分などありませんが。
今日も、見どころ満載の、充実した登山でした。
やっぱり奥多摩は鷹ノ巣! 間違いなく、一番好きな山です。
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