石鎚南尾根の南
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- GPS
- 29:34
- 距離
- 13.8km
- 登り
- 1,759m
- 下り
- 1,758m
コースタイム
- 山行
- 11:56
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 12:45
- 山行
- 4:00
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 4:30
天候 | 二日とも晴れで気温高め |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
中沢からはずっと急登。お足元の悪い急登 南尾根は・・分からない。なぜなら最後まで行ってないから 面河ルートは降り始めとはいえ良くない |
写真
感想
「雪、状況次第では途中ビバークもありうる」
えぇ・・(´;ω;`)ウゥゥ
けどまぁおっしゃる通り。
今回はジャックナイフ氏と石鎚南尾根に行ってみた。行ってみたと言うか志願した。
kennitiからは「無雪期でもアレなのに・・。アンタが?」みたいなことをもっとオブラートに包んだような言い回しで言われた。
結論から言うと「取り付きまで難航し、時間切れで撤収」という事だった。
凍った沢登りに超絶傾斜の雪藪ミックス登攀にとワタクシの体力が限界だった。
体力というか部位。特にふくらはぎ。で、腕力。と、太もも。さらに腰。あっ、肩も。
なんだ全部じゃないか
脚系がショボイのは重々承知ではあったが腕にこれだけクルとは思っていなかった。核心部に入ってからは支点の回収にも腕の力が入らない始末。
で、核心部
セルフ取ってぼんやり見ているとジャックナイフ氏、ピナクルに向けて直登してる・・
「教官!後続が続けないと思われるであります!」
「そか?」
と巻いてくれた。しばらく数ピッチ進んだがワタクシにとっては困難なものも多数。
「よしいいぞ、コイ!」
風が無いのでよく声が通る。
「アムロ、行きま〜す」
と、進んだはいいがソッコーヒヨる。岩がせり出してるし手がかりも無いように見えるし下は奈落。ザックも巨大で重いのだ。
「無理カモです。そもそもコレどやって突破しましたぁ?」
ザイルの先はこちらからも向うからも見えない。見えない所から指示が飛んでくる。ほんと、風が無くて良かった。
「ガバがあるだろう、取れ。足場が下にある。したら木が掴める。」
ちょっ
そのガバまでが問題なのだ。岩を避けるため大げさに体を振るとそのままザックもろとも奈落にご一緒できるような気がした。怯え怯えガバゲッチュー。
そんなこんなで時間切れ。西沢に降りることとなる。
ダブルエイトしてるのでワタクシが先にクライムダウンし、ツルベ的にジャックナイフ氏が先で支点確保、ゆるゆる西沢に降下した。
なんとか東稜の登山道に這い上がり先を進む。暗い中、確保無しでヒラリー・ステップならぬ東稜ステップを登るのは勇気がいった。
で、カニのタテバイ。腕力限界、お助け無しでは登れなかった。回収も出来なかった。登ったら登ったでバイル下に忘れてる。取りに行って貰った。山ガールか・・
なんとか弥山の小屋に辿り着き、宿を得れた。
南尾根はどうですか?とSINが提案してきた。
南尾根ねえ。SHINはまだこの手のルートをやるパートナーとしては実力不足だけど、一度こいつの限界値というのを見ておくのは今後の役に立つだろうという不純な動機で行くことにした。
やつに食当を任せたところ「鍋」というので却下。そんなお楽しみ企画やっとる場合か?キミの行動いかんによっては尾根の途中でお座りビバークすることもあるのだよ。
渓泉亭を6:30に出発。愛大小屋までは軽い雪山ハイキング。少しトラバースがいやらしい。小屋からは面河本谷まで一気に下り、押し出しを少し登り、中沢と西沢の別れから西沢方面に。雪は少なく、アイゼンで草付きと岩のミックス?の斜面を強引に這い上がる。斜度はいいとこ45度くらいか。標高1600m位で尾根に乗る。笹薮をかき分けつつ尾根を行くが直ぐにギャップが出てきて西沢側に逃げる。稜線に戻りたいが、厳しそうなのでしばらく岩の基部を巻くと、西沢の源頭部に出る。念のためロープを出し、3ピッチスタカット。次来るときはここはノーザイルでこなせるようになってもらいたい。
源頭部の滝を右岸に巻き、尾根を詰める。笹が深く雪も中途半端でひたすらしんどい。ペースはガタ落ち。時間は15時を回り。この時間から南尾根を行くのはこのメンバーでは無理だろうと思う。中沢に逃げたら話は早いし、そのほうが賢明なのだけど足は南尾根のほうに向かう。
半日フル装備で藪こぎをしていた俺はしんどいだけの行動にイラついていた。とにかく岩に触りたかったのだ。そのとばっちりを食うのはSHINなのだが、それは私と行動を共にしたキミの判断ミスだ。
そんなわけで岩に取り付いたのだが、簡単とは言えほとんど岩をやった事のない奴をフォローとは言えフル装備で登らせたのは無謀であった。しかも舐めた事に25mロープだ。3ピッチやったところでふと我に返り、中沢に逃げることにした。
3ピッチのトラバースで中沢に降り立った。源頭部を稜線まで詰めて東稜に合流するともう日が暮れていた。ヘッドランプをつけて残業開始。
SHINは雪の東稜を登ったことはあるがそのときはスタカットだったそうだが、そんなまどろっこしいことやってられるか。ときどき「ここ、どうやっていったんですか?」なんて声が聞こえるけど多分幻聴だと思いさっさと先に進んだ。
それでも最後の核心部だけはお助け紐をセットしてやったが、その支点は人差し指ほどの木の根っこだ。それにかけたスリングをゴボウで登ってくるのを見たときはヒヤヒヤした。
まあ無事登ってきたから良かったが支点を回収する余裕もなく私が再びクライムダウン、回収作業に勤しんでいると上から「僕のアックス知りませんか?」知るわけねーだろ。と下をみると、取り付きに奴のアックスが鎮座していた。手間かかるわあほんとに。なわけで、再び取り付きまでクライムダウン。そんなこともあり南尖峰についたのは18時ちょうど、そこから30分歩き弥山の冬季小屋にたどり着いた。なかなかハードだったがまあ奴にとってもいい経験になっただろう。それが何の役に立つかは不明だが。まあ難しく考えても仕方ない。次だ次。
待望の雪・・このパターンで攻めましたか・・
行きたいところを行きますねー・・
写真じゃわからないアドベンチャーやねー・・やばいとこ写真どころじゃないもんねー・・いつも過ぎてから写真とといたらよかったと思うが後の祭り・・・
そうなんですよチョビィさん。ええトコは写真撮れませんね(T . T)
もっと体力つけねばと思います
雪が少なくて苦労したね!!ガリガリなら取りつきまで、確か巻かずに行けた。たっぷり雪が積もったら中沢と北沢行こうと思ってたんよ
ええ、雪が少なすぎましたワ。
面河の小屋はいい感じですねー。ストーブとかあったし。
中沢&北沢のダブルですか( ; ; )
雪だったら怖いなぁ〜
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