笹子雁ヶ腹摺山 - お坊山南東尾根(↑)〜笹子峠(↓)
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- GPS
- 09:02
- 距離
- 17.7km
- 登り
- 1,360m
- 下り
- 1,354m
コースタイム
- 山行
- 7:20
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 8:29
水平距離、累積標高(+、-)
17.6km, +1,486m, -1,489m
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口から尾根東の稜線に上がるまでが大変。 あとは、米沢山から西の急降下が岩場で高度感のある細いところもあるので要注意。とはいえ鎖は完備されているから補助的に握っていれば安心感はある。 その他、留意点を列記します。 ・登り口から稜線までは、地元の方情報では写真#9の松の木の下を通り、山の南から北上するのがルートとのことだが、当該ルートは崩壊しており(砂礫で埋まりかけ)、落葉もあって踏み跡は定かではない。雪でもないのに斜面にキックステップやエッジを効かせて登るシーン連続。崩壊地を登るより、多少東からでも早目に稜線に出た方が楽だったかもしれない。(確認未) ・稜線に出ると入道山、棚洞山へは尾根伝いにノンビリ歩きが楽しめる。 ・東峰の手前は幅が広くなっており、落葉もあり踏み跡不明瞭な箇所多い。ルートは何でもない斜面でもジグザグなので、思い切って、ほぼ尾根伝いに直登しショートカットした。 ・東峰のベンチでランチ休憩したが、2、3分先の肩の方が滝子山など眺望はよい。 ・お坊山へは近い。 ・米沢山から西への下りは結構な岩場。ここは雪がつくとしんどいと言われるのもうなづける。(クサリは完備あるも慎重に) ・その先、小刻みなアップダウンはあるが迷うことはない。 ・ひと登りで笹子雁ヶ腹摺山。 ・笹子峠までの下りは尾根道と巻き道がある。(尾根道を選択)尾根道は多少アップダウンあり、所々崩壊地脇を歩くシーンあるが道幅は結構あるので慎重に行けば問題ない。 ・笹子峠から車道歩きを嫌って極力山道を歩く。 ・矢立の杉までは破線ルートの風情だが、その先は遊歩道でノンビリ歩ける。 |
その他周辺情報 | 笹子周辺には温泉は見当たらないので、そのまま帰宅。 笹子駅前の笹子餠屋も夕方5時で閉まっており今回は仕入れられず。 |
写真
感想
秀麗富嶽十二景の「笹子雁ヶ腹摺山」に登ってきました。
大月市の秀麗富嶽は自身11/12座目。
富嶽を拝めたのは6割程と雨男ぶりを発揮していますが、残り岩殿山・お伊勢山を桜の季節に登れば一応踏破。ただし、最近追加された御前山は別途考える必要があります。
<以下、自分の備忘録も兼ねてるので長文ご容赦>
さて、天気予報でも夕方までは晴れの日曜日。
大月駅前からも秀麗な富嶽が望まれます。
このまま山頂まで待てってよ〜。
と祈りながら笹子駅までの乗り継ぎ電車を待ちます。
笹子駅で降りたのは10名ほどでしたが、滝子山にも向かう国道を東向きに歩いたのは私のみでした。
お坊山の南東稜とでもいうのでしょうか。東端の登山口まで徒歩約半時間。
国道から登山口までは標識もあり(途中までは滝子山と同じ行程)、迷うことはないと思います。
問題は最初の稜線までの登り。
ヤマレコの記録でも皆さん苦労されていたからです。
最後、中央道の下をぐぐるトンネル手前で地元の方にご挨拶。
するとお坊山へのルートを教えてくれました。
写真#9の松の木の下を通ってそのまま南に回り込み、ほぼ南から北方向へジグザグに登っていくのが正規ルートだそうです。ただし、最近崩壊があったためルートが失われ登りづらくなってる、とのこと。
登山口からすぐ南(左)に回り込む踏み跡があります。
それに沿って登るとほどなく下から見えていた松の木の下に出ます。
この辺から踏み跡が更に薄くなり、落葉で見えづらくなるけど、よく見ればまだ分かります。しばらく薄れていく踏み跡をたどりますが、沢筋近くなったので本格的な登りにかかります。踏み跡もちらほら。落葉で隠れて今一つ判然としませんが、ところどころジグザグに踏み跡があるのでこの辺なのでしょう。
ただし、ルートと言っても砂礫で埋まっているので、あっても幅10〜20cmほど。
おまけに落葉で埋まっているため、靴幅の確保もままありません。
次第に高度を上げると結構な斜度。
ここで滑ってもまあ途中で止まるかな。
そんなことを考えながら、砂礫の斜面をキックステップやエッジを使って大変な箇所では一歩ずつ登ります。
木はもちろんのこと、出ている木の根を掘り出してつかんだり、最後は少し岩場になってきたので、岩を掘り出してつかんだり。といっても脆い岩もあるので要注意です。この辺は斜度がきつく高度も出てきたので滑ったら骨折くらいは覚悟です。
試しに木片を落としてみると見事に下まで止まらずに落ちていきます。
3点確保で、最後は掴むものないと地面に指を突っ込んで体制を確保(これは3点確保とは言わんでしょ!?)、ほうほうの体で何とか稜線に到着。ふぅ〜。この登りだけで1時間弱かかりましたが、相当体力を消耗した感じ。
しばし休憩し息を整えたら稜線を進みます。
稜線歩きはノンビリしたもので、無風の快晴の中、冬枯れの陽だまりハイクの風情です。しばらくで入道山。その先で棚洞山。隣の滝子山も間近に見えています。
この辺はずっと稜線歩きなのですが、東峰が近づくとヤマレコでも書かれているように、稜線が広くなり踏み跡が怪しくなります。でも基本尾根筋を登ればいいし、迷うような分岐もないので心配は要りません。ルートはジグザグして距離が長いので、途中から尾根筋を直登でショートカットしました。
東峰でランチ休憩していると、今日初めて人と出会いました。初老の女性1人と熟年カップル。
その先数分で滝子山〜小金沢連麗の見晴らしの良い肩に出ます。
なかなかの絶景!
とカメラを取り出すと、レンズが出たまま戻りません。
何度やってもだめ。
う〜ん、温度が低すぎて故障したのかな?
とりあえず残りは携帯のカメラでしのぎます。
お坊山からは南アルプスが間近に見え、富士山も御坂山塊越ですが、綺麗にシルエットが見えています。付近では6,7人が景色を見ながらランチ中。
なかなかノンビリしたいい場所です。
その先しばらくで米沢山。
木立に囲まれてるので、樹林越ですが眺望は楽しめます。
その先は岩場の急降下。
写真は撮りませんでしたが、足場の狭い急降下。
でもクサリがほぼ全域で張ってあるので補助的に握って下れば心配ありません。
ただ、雪や氷が付くとちょっとややこしそうです。
途中、展望台から富士がバッチリ。振り返ると先ほどの東峰、お坊山、米沢山がみえます。
その先、小さなアップダウンを幾つか超えると、最後の目的地への登りです。
これが意外にキツイ。後半ということもあるのでしょうが、途中2,3度息を整えるため休憩を入れました。
やっと到着。
秀麗富嶽十二景第四番の笹子雁ヶ腹摺山です。
大月市の富嶽十二景は滝子山とここが四番。
見る角度によって12に分かれています。
山頂からは少し雲がかかってきた富士が見れました。
午後だから見れただけでもよしとしましょう。
しばし休憩し、山頂の方々と談笑。
滝子山から回ってきたというツワモノは膝が痛くなったとおっしゃられ笹子駅までの近道を下られました。
私は笹子峠から下ります。
歴史のある峠をみることと、その先の「矢立の杉」を見るためです。
峠への下りは尾根コースと巻道コースがありますが、もちろん前者を選択。
多少アップダウンや崩壊地脇を抜ける場面はありますが、終始景色のいい稜線を歩くので気持ちはいいです。
小さな鉄塔のところで分岐。
標識が無いので地図で確認すると、左折が正解。
戻りそうな方向で巻道との合流点かも?と勘違いしかけ、あやうく山梨側へ降りそうになってました。
笹子峠方向とおぼしきルートを進むと、ほどなく標識(といっても地面に置いてあるだけ)が出てくるので一安心。
最後急降下でトラロープが出てくるけど、慎重に下れば笹子峠です。
峠から少し下るとトンネル。
看板を読みながら往時を想像してみます。
その先の車道歩きは山道でショートカット。
「矢立の杉」に裏から突然飛び出します。
両面地蔵と杉の写真を撮りながら、ゼンマイ仕掛の観光案内と杉良太郎の歌声を楽しみます。静かな森に大音量で流れる歌声。
確かに場違い感あるものの、その違和感が逆に楽しく思えました。
さて、下りを急ぎましょう。
この辺は遊歩道が整備されていて開放感あふれ歩きやすいです。
一旦車道に出るところに「矢立の杉」と遊歩道の案内板あり。カーブ2つ下ったガードレール切れ目からまたショートカット。
河原を少し歩いたらブルドーザーで整地したような幅広の道が続きます。
それを歩くと民家が見えてきて、今日の歩き終了。
最後の民家の白いワンちゃんが妙に人懐っこい仕草で愛らしかったです。
その先の笹子駅までの道は、4年前の12月に三ツ峠から清八山を抜けて笹子駅まで夕方歩いたルート。途中の営業してるか不明の茶屋もそのまま残っている(?)。数年前の記録だと鉱泉に入れたとか。
そんなことを思い出しながら歩いて約半時間、17:00丁度の鐘の音と同時に笹子駅着。
このコース、低山の部類とはいえ変化もあって楽しめるコースと思いました。
最初、稜線までの苦労はしばらく勘弁ですが、稜線コースはまた機会があったら歩いてみたいです。
(追記)カメラはまだ2年半ですが結構雨の日も酷使したので寿命かな?とりあえず3年の延長保証書を探します。(苦)
最初のお坊山への道は、山と高原地図(2014年版)には破線で記載されているコースですね。
途中2ヶ所に「迷」印があるのは、幅広の尾根で踏み跡が不明瞭だからでしょうか?
取付き部分には「急坂」の文字もありますね。
でも10番から23番にかけての写真、冬枯れた木立の尾根筋歩きの魅力が伝わって来ます。
新緑の頃もまた魅力的なのかもしれません。
デジカメの故障って、ホントに突然やって来ますね。
レンズが出ない、シャッターを押せない、ズームできない・・・。
拙者もこの数ヶ月間に二台とも故障し
●1台は5年延長保証で修理
●1台は延長保証なく、購入価格1万円に対し修理するとなると8640円。
携行品補償を申請したら、自己負担5000円+修理見積もり費用1080円に対し、保証金は経年劣化を差し引き7掛けの7000円。
結果としてプラマイして1000円にも満たない結果に。
結論として、新規購入する時は、やはり、5年延長保証が必須だ
デジカメ、すぐに不具合が発生しますからね
そうなんです、その破線コースなんですが、稜線までの急登が鬼門です。
「迷」マークは何なんでしょ?強いて言うなら東峰への幅広稜線が踏み跡薄いので、ってことくらいですね、基本は尾根(最も高い稜線)を歩いてればミスコースは無いと思います。
冬枯れ、いいですよね、これからしばらくは楽しめそうです。
いや〜、やはりデジカメは延長保証ですよね。
私のは保証書探したんですが1年ポッキリ。
そういえば、そんな時はそのときで、みたいにケチったみたいなので、有料修理ですね。
でも修理代高すぎたら買い直しですね
隊長もデジカメ連続でアウトとはご愁傷サマです。
でも1台はキッチリ延長保証で何より
こんばんは
いや〜っ驚きました、1月末に骨折されていたのですね?!
しかしリハビリも順調で登山にも復帰されたみたいで何よりです
私ももう歳なので細心の注意を払って山を歩きたいと思います。
往年の健脚を取り戻すまでにはもうしばらくですね、お大事に!
mumcharlieさん、こちらこそご無沙汰してます
そうなんです、1月に左の腓骨(細い方)を骨折し、骨は1,2か月でくっ付いたみたいですが、腱の痛みが長引きますね、ほぼ一年たった今になってやっと薄れてきた感じです。
お互い年齢的にも治りに時間かかりますから注意しましょう
ところで、今回のコース、最初の稜線までの登りで指を地面に突き刺して支点にしてるとき、これmumcharlieさんに伊豆が岳東尾根で教わった必殺技だよな、と思い出してました。
往年の健脚ですか?いや〜、歳のせいもある気がしますが、5年前の大病と、効き足の左を骨折、秋には背骨のヘルニアで満身創痍ながら、ボチボチやってる感じですヨ
コメントありがとうございました
秀麗富嶽十二景はあと少しで完歩なんですね〜
それにしても落ち葉で踏み跡が不明瞭なコースを確実に進んでおられすごいなぁと思いました。
「地面に指をつっこんで3点確保」っていうのも「うわ、すご!」と思いました
いやはや、「骨折覚悟」も怖いなぁ。くれぐれも気をつけてくださいね
とにもかくにも無事に歩かれ、この日も青空がまぶしくいい富士山が臨めたそうでよかったですね
ムキcocoさん、コメントありがとうございます。
秀麗富嶽、なかなか味のあるコースが多いですよね、皆さん攻められてるのが分かる気がします。あと1座は、同級生ハイクでこないだ行かれた岩殿山、とお伊勢山。来春に行こうかと思っています。
「地面に指をつっこんで・・・」ってのは、上のmumcharlieさんに教えてもらった技ですよ。ちゃんとした3点目にはならなくとも、非常時の支えにはなるなとタマに使ってます。
秀麗富嶽十二景というからには富嶽が拝めてなんぼやねん、みたいなことありますね。
拝めなかった山には近いうちにリベンジです
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